なぜ三好栄子?(PART 2)
テストが何回かあって、いよいよ本番である。
それ迄の迫力も大したものだったが、いざ本番は想像を絶して凄く、喚き散らしたあと、鼻息も聞こえんばかりの勢いで周りを睨み回し、最後の目線がカチンコを持ってカメラの脇に立っていた私に当たって動かなくなった時は、そのあまりの迫力に思わず後ろの誰かを睨んでいるのかと振り返ったくらいである。
勿論誰もいない。
怖さのあまりに遂に私は何か悪いことをしたみたいにうなだれてしまった。
本番は1回でOK、渋谷さんは大満足であった。
三好さんは腰が折れるくらいに深い最敬礼をしてセットを出て行き、私は監督の、丁重にお送りしての声を背にこわごわと控え室までお送りしたのである。
途中、三好さんは今にも泣き出さんばかりに、渋谷先生は本当にご満足なさったのでしょうか、と何度も何度も念を押される。
私も負けずに大丈夫です、凄かったです、最高ですと褒め称えながら、水がいきなり沸騰する湯に変化したようなものすごい落差に圧倒されていた。
いま目の前にいる三好さんは偽者で本物はは未だセットにいるのではないかという錯覚に捕らわれかけた。
映画界暮らしも長いが、三好さん以上に激しいジャンプ力の持ち主は未だに知らない。
今は、化けるという演技の原点を失った俳優ばかりだが、怖い、しかし最初の観客としての監督という存在が、すっかり権威を失ったことと無関係ではあるまい。
by 石堂淑朗
(赤字はデンマンが強調。
読み易くするために改行を加えています。
写真はデンマン・ライブラリーより)
三好栄子
明治27(1894)年、東京に生まれる。
夫、森田信義が東宝プロデューサーだったことから戦時中から東宝作品に顔を出す。
黒澤組の常連のほか、以後、あのギョロ眼と独特の口跡で各社を押しわたり主役を喰い続ける。
昭和38(1963)年歿。
代表作=「正義派」(渋谷実 ’57)
オススメ作=「或る剣豪の生涯」(稲垣浩 ’59)
85ページ 『キネマの美女』
編者: 文藝春秋
1999年5月30日 第1刷発行
発行所: 株式会社 文藝春秋
■『砦の女 (2012年1月27日)』
■http://www.edita.jp/excite705/one/excite7054954.html
ここまで読んでも赤枠で囲んだ写真が三好さんの若い頃の写真ではないと書いてありませんが、次の箇所を読むとはっきり書いてあります。
三好栄子さんは脇役を演じていたけど、石堂淑朗さんのように見る人によれば忘れがたいようなインパクトを三好さんの演技から受けた。 おそらく黒澤監督も同じようなドラマチックな演技力を三好さんの演技に見ていたに違いない。
そやから、黒澤監督は三好さんを数々の作品の中に使っていたと、あんさんは言わはるの?
そうやァ。。。それと同じように太平と又七は、いわば脇役のような演技を演じていたのやけれど、この2人の演技もジョージ・ルーカスさんにインスピレーションを与えた。 それによってルーカスさんはR2-D2 と C-3POを生み出した。 改めてR2-D2 と C-3POの登場するシーンを見ると、確かに太平と又七のコミカルな対話が思い出されてくるのやがなァ。
あんさんは、この事が言いたかったん?
いや。。。それだけではあらへん。 「砦の女」とは、もちろん雪姫のことや。 雪姫を演じた上原美佐さんはその後どうなったのか?
(toride001.jpg)
そう言えば、名前を聞いたこともあらへんわァ。
わても、名前を知らへんかったァ。 あれほどのインパクトを見せる演技をしたというのに、その後多くの映画に出ておらんのやァ。
何があったん?
彼女は文化女子短期大学に在学していた時に『隠し砦の三悪人』の黒澤監督にヒロイン役に抜擢されてデビューしたそうや。
黒澤監督が見つけやはったん?
いや、ちゃうねん。。。上原さんが短大在学中の学長が徳川義親さんやったらしい。 上原さんが師事していた徳川さんの家を訪れた時に、たまたま居合わせた東宝の社員の目に留まったと言うねん。 それで映画に出てみないかという話になったそうやァ。 黒澤監督は上原さんの「気品と野生の二つの要素がかもしだす異様な雰囲気」に魅せられて雪姫役に抜擢したと言うねん。 きりりとした顔立ちと躍動感溢れる演技で人気を博したにもかかわらず、本人は「私には才能がない」と2年間で引退してしまったそうや。
もったいないやんかァ! わたしにも、そないな人が現れてスカウトしてくれへんやろか?
『砦の女 (2012年1月27日)』より
ちなみに、 http://www.google.co.jp/imgres で画像検索した記録がどこかに残っているはずだと思って探してみると見つかりました。
(hg20505g.gif)
上の画像では URL は部分的にしか表示されていませんが、すべてを表示すると次のように長い URL になります。 あなたがクリックできるように1行に書き直したリンクが、すぐ下に貼ってあります。 試しにクリックしてみてください。
http://www.google.co.jp/imgres?hl=
ja&sa=X&rlz=1C1SKPC_enJP390&biw=
1440&bih=783&tbm=isch&prmd=imvnso&tbnid=
4385pcB3-rjhFM:&imgrefurl=
http://www.edita.jp/excite705/one/excite7054954.html
&docid=P0CfgUcXj_JpJM&imgurl=
http://www.edita.jp/excite705/image/excite705/3d4cfd12.jpg
&w=389&h=288&ei=SeyfT_WLF-m7iAfl_5XoDw&zoom=1&iact=
hc&vpx=842&vpy=148&dur=90&hovh=193&hovw=261&tx=
122&ty=111&sig=102548349022298910530&page=1&tbnh=
130&tbnw=168&start=0&ndsp=33&ved=1t:429%2Cr:4%2Cs:0%2Ci:74
■『上のURLをクリックしてみる』
次のような画面が表示されるはずです。
(gog20506g.gif)
【卑弥子の独り言】
ですってぇ〜。。。
デンマンさんが珍しく一人でしゃべりまくりました。
ブログをやっているあなたならば、参考になると思うのでござ〜♪〜ますわ。
とにかく、興味深い記事が次回も続くと思います。
だから、あなたも、また読みに戻ってきてくださいましね。
じゃあ、また。。。
ィ〜ハァ〜♪〜!
メチャ面白い、
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こんにちはジューンです。
『スター・ウォーズ』(Star Wars)は、
多分、誰もが知っているのではないでしょうか?
ジョージ・ルーカスさんが生み出した壮大な宇宙SF物語です。
最初の映画は1977年5月25日に封切られました。
世界的な評判を生み出して
『スター・ウォーズ』カルチャーとも言える
オタク文化が広まりました。
現在までの、すべての『スター・ウォーズ』映画の興行収入は
約44億ドル($4.41 billion)と言われています。
『ハリーポッター(Harry Potter)』シリーズと
『ジェームズボンド(James Bond)』シリーズに続く
第3位の興行収入記録です。
ところで、卑弥子さんが面白いサイトを
やっています。
興味があったら、ぜひ次のリンクをクリックして
覗いてみてください。
■『あなたのための笑って幸せになれるサイト』
とにかく、今日も一日楽しく愉快に
ネットサーフィンしましょう。
じゃあね。バーィ