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なぜ三好栄子?(PART 1)

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なぜ三好栄子?(PART 1)





僕は暇ができるとアクセス解析のグラフやリストを見るのですよ。
どの記事が読まれているのか?
訪問者は最近増えているのだろうか?
どういう画像が好まれているのか?
どのようなキーワードを入れて検索して記事を読みにやって来るのか?

そう言う訳で2,3日前に検索キーワードのリストを見たのですよ。


(hg20504.gif)



4月25日から5月4日までの10日間の記録です。
「デンマン・シンジケート」のブログとウェブページに、どのような検索ワードを使ってアクセスしたのかを調べたものです。
「デンマン・シンジケート」とは、左サイドに書かれている18のブログと 1つのウェブページ(Beaverland Web)をまとめて一つのグループにしたものです。

見れば解るように15位までに個人の名前が使われたのは「三好栄子」だけなのです。
当然ですが。。。なぜ?。。。どうして?。。。という素朴な疑問を僕は持ちました。

個人の名前で検索して「デンマン・シンジケート」にやって来る人は1年とか2年とか長期的に見ると極めて少ないのですよ。
例えば、次のリストは去年の11月から今年の4月までの半年間の記録です。


(hg111-04.gif)



見れば判るように人の名前のような固有名詞は一つもないのです。
時には固有名詞がリストに載ることがあります。
例えば、次のアメブロの記録です。


(ame20114.gif)



これは去年の12月16日から今年の1月14日までの30日間の記録です。
「小笠原玲子」で検索して僕のアメブロの記事を読んだ人が17人居たのです。
なぜ?

理由は簡単です。
僕は次のようなメールを記事の中で引用したのです。



Subj:突然のメールで

失礼いたします。



Date: 10/03/2010 5:48:19 PM
Pacific Standard Time
日本時間:3月11日(木曜日)午前10時48分
From: ********@***.biglobe.ne.jp
To: barclay1720@aol.com


デンマンさんにメールを出そうかどうか、ずいぶんと迷いましたが思い切って書くことにしました。
私は小笠原玲子(仮名)と申します。
デンマンさんのブログを3年前より拝見しております。
レンゲさん、めれんげさん、小百合さん、それに卑弥子さん。。。それぞれ皆さん個性的で、いつも楽しみにして読ませていただいております。 私自身も BIGLOBE のウェブリブログでブログをやってます。 デンマンさんのブログを拝見しながら、いつも勉強させていただいてます。

今朝9時半ごろ「次郎のブログ」で『遠い恋・悔恨の涙』を読みました。 文中の『愛の涙』をクリックしたら Denman Blog のページへ誘導されました。 デンマンさんがたくさんのブログをお持ちであることは存じ上げておりましたが Denman Blog を見るのは初めてでした。

源氏物語について書かれていましたが、私も「六条の御息所」には関心を持っております。 東京に住む専業主婦の私にとって、気晴らしと言えばブログに記事を書くこと、それに買い物ぐらいです。 2児の子供の母親ですが、自分だけの時間を持つことがほとんどありません。 子供を保育園に送って、やっと一息つくのが9時半ごろです。

今朝、たまたま「六条の御息所」を読んで、いつか書こうと思っていた自分の肩を優しく押されたような気がしました。 それで失礼とは思いながらメールさせていただきました。

めれんげさんの豊満な肉体に対抗するわけではないですけれど、自己紹介のつもりで私の写真を貼り付けます。



結婚前に撮った写真です。
私のお気に入りの一枚です。
巨乳ブームの昨今、私が誇れるものは、おっぱいが平均よりも大きめなことぐらいです。
「六条の御息所」を読んで勇気が出ました。
また、そのうち、気が向いたらメールを書かせてください。

このメールがいたずらメールや、スパムメールでないことをデンマンさんならば、ご理解していただけますよね。
いづれにしても、失礼を省みず不躾に書いてしまいました。
これも「六条の御息所」の“生霊”のなせる業だと思います。
お笑いくださいませ。

かしこ。



『中年女性の愛の生活』より
(2010年3月19日)




小笠原玲子という名前は仮名なのですよ。
でも、素直に信じない人が中には居るのです。
たいていの人は、僕が自作自演してメールを書いたと信じ込んで、「くだらない!」と呟(つぶや)いて他のブログへ飛んでしまうのですよ。
でも、複雑なオツムを持っている人は記事の中に出てくる次の写真もじっくりと見るのです。



この写真は僕がコラージュして、でっち上げたものなのだけれど、素直な人は信じますよ。
でも、ひねくれたものの考え方をする人は、「ウソだろう! 手間、暇かけて作るわけがない。 コラージュしたと言いつつ、実は、本物の写真を載せたんだろうよ! その方が簡単でてっとり早い!」
そう思う人が、たぶん「小笠原玲子」で検索して実物の玲子さんを突き止めてやろうと検索エンジンに向かったのですよ。 たぶんね。。。
この時には30日間で「小笠原玲子」で検索した人は17人でした。

ところが、「三好栄子」は10日間に28人がこの名前で検索しているのですよ。
10代から30代ぐらいの人は「三好栄子」の名前を知らないと思うのです。
知っているとしたら、よほど黒澤映画に惚れ込んでいる人です。
脇役として黒澤監督の映画にはよく出てきました。
美人ではありませんが。。。、むしろ、その辺で見かけるおばさんとあまり変わりがない。 でも、地味でいながら個性的ないい演技を見せました。

すでに1963(昭和38)年に亡くなっていますから、亡くなってからすでに半世紀近く経っているのですよ。
それなのに、今更どうして「三好栄子」で検索して僕の記事を読みにやって来たの?
あなただって不思議に思うでしょう?

小笠原玲子のモデルになっている人は、今でも生きていますよ。
それでも30日間で17人です。
ところが、三好栄子さんが亡くなってから約半世紀が過ぎている。
しかも、僕は最近。。。少なくともこの3ヶ月間、「三好栄子」さんの事は書いてない。
それなのに、10日間に 28人が「三好栄子」で検索して僕の記事を読みにやって来たのですよ。

だから、僕も、さっそく「三好栄子」を入れて検索してみました。
まず、僕がこの半年以内に三好さんの事を書いた記事があるだろうか?
それを調べるために「三好栄子 デンマン」と入れて検索してみました。


(gog20506.gif)



この上の検索結果を見ると、僕は今年の1月27日に次の記事を書いたのですよ。

『砦の女(2012年1月27日)』

トップに表示されているのが、この『砦の女』という記事です。
次に「三好栄子」だけを入れて検索してみました。


(gog20506b.gif)



最初のページにはなくても2ページ目には出てくるだろうと思っていたのですが、3ページ目にも、4ページ目にも、5ページ目にも出てこない。 いったい、どこまで見たら出てくるのだろうかと痺れを切らそうとしていたら、12ページ目に出てきましたよ。
12ページの最後です。
やはり 1月27日に投稿した『砦の女』です。

『砦の女 (2012年1月27日)』

http://www.edita.jp/kochiwa705/one/konchiwa7054948.html

これは http://www.edita.jp/konchiwa705/ というブログです。


(denmansyn.gif)



上のリストでは 12番です。
「三好栄子」で検索した28人は上の記事を読んだのかもしれない。
それで、12番のサイトの検索キーワードのリストを覗いてみました。


(hg20505econ.gif)



「三好栄子」が上の検索ワードのリストにはないのですよ。
この http://www.edita.jp/konchiwa705/ というブログには、確かに『砦の女』という三好栄子さんを紹介している文章が載っているのですよ。
でも、「三好栄子」で検索した28人は、このブログでその記事を読んだのではない。
僕は、これぞと思うブログを探してみました。


(hg20505eden.gif)



ここには「波多野秋子」は出てくるけれど、「三好栄子」は出てない。
ちなみに波多野女史は、あの有名な有島武郎と軽井沢の別荘で心中した相手です。
彼女の事は次の記事の中に出てきます。



『10分間の失楽園 (PART 2)』

『タリアセンの思い出』


(hg20505ani.gif)



これはアニセンのブログでの「検索ワード」リストです。 「加藤綾子」は出てきても「三好栄子」は出てきません。


(hg20505ame.gif)



これはアメブロのブログの「検索ワード」リストです。 「小笠原令子」は出てきても「三好栄子」は出てきません。
ところで、この「小笠原令子」さんは実在の人物です。 アメブロの会員でブログを書いてます。
僕がメールをもらった「小笠原玲子」さんとは全くの別人です。
「令子」と「玲子」。。。同じようで文字が違うのです。

目ぼしいブログはすべて調べたのに「三好栄子」が出てこない。
いったいどういうことなのか?

はは〜♪〜ん。。。これだけ調べて見つからないということは、画像検索したに違いない。
Hit Graph には「検索サイトとキーワード」のリストがあるはずだ!
僕はそう思って探しはじめました。
しばらくして、次の記録をゲットすることができました。


(hg20505.gif)



思ったとおり、画像検索でした。 ありましたよ。
http://www.google.co.jp/imgres で「三好栄子」を入れて27回画像検索しているのです。

ところで、 僕がバンクーバーからアクセスしているためか?
http://www.google.co.jp/imgres をブラウザに入れて画像検索しようとすると
URLが変換されてしまう。
http://www.google.com/imghp になってしまうのです。
次の検索画面が表示されます。


(gog20506c.gif)



この画像検索画面に「三好栄子」を入れてクリックすると次の画像が表示されます。


(gog20506d.gif)



あなたも、自分で試してみれば解りますが、この画面が表示されて最も目を惹くのは「隠し砦の三悪人」のヒロインですよ。
赤枠で囲んだ上原美佐さんの写真です。
「隠し砦の三悪人」で雪姫役を演じたのです。
この女優さんは彗星のごとく現れて彗星のごとく去ってしまいました。
女優を続けていたら、おそらくいい役者になったと思うのですが、残念ですよね。

知らない人が見たら、もしかすると、三好栄子さんの若い頃の写真なのかな?
。。。と、とんでもないことを考えて、それで事実を確かめるために上の写真をクリックして僕の記事を読んだと思うのですよ。
そのような人が27人居たと僕は思うのです。

ちなみに、赤枠の写真をクリックすると次の画面が表れます。


(gog20506e.gif)



画面の右上の「この画像のサイト」をクリックすると僕の記事が表示されます。


(eda20506.gif)


(toride001.jpg)


鼻息ジャンプ

高橋とよさんが生まれ付いての小津調名脇役なら、三好栄子さんは、欧風の灰汁(あく)の強い名演技者だった。



  高橋とよ

同じ新劇出身の俳優さんとも思えないが、灰汁の強い演出家であった私の師匠渋谷実監督は三好さんの方を好んだ。
きだみのる原作の映画「気違い部落」(渋谷実 ’57)は題名が災いしてヴィデオ化期待薄の渋谷作品である。

...さて、この作品に脇で出演した三好さんは、素顔と演技の落差の大きさで私をびっくり仰天させた。
待機中の俳優さんを撮影順に呼びに行くのも助監督の仕事のうちである。
ある時、三好さんを迎えに行くと、車の都合で大船到着が遅れたらしく、メイクがまだ終わっていなかった。
しかし、開始時間には余裕があったので、その旨を告げたが、彼女は今にも泣き出さんばかりに、済みません、済みません、本当に間に合いますか、間に合いますかの連続であった。
勿論、撮影時間には十分間に合って、スタジオに入ったときはまだ余裕があった。


(miyoshi2.jpg)
        三好栄子

三好さんは監督に静かに挨拶した後、セットの片隅に控えたが、まるで水を打ったようにひっそりと静かであった。
おとなしい農婦だが、いざとなると怖い女、といった役だったと記憶する。
なにしろ30年以上も昔のこと、台本もないのではっきりしないが、その日は彼女の怒りが大爆発する件(くだり)を撮影したのである。




 (すぐ下のページへ続く)


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