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ハーレーダビッドソンの航海(PART 2)

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ハーレーダビッドソンの航海(PART 2)


津波でカナダに漂着した

宮城ナンバーの「ハーレー」、

持ち主判明


(harley102.jpg)

フジテレビ系(FNN) 5月1日(火)20時8分配信
『1日、東日本大震災の津波でカナダの島に流された宮城ナンバーのバイク「ハーレーダビッドソン」の持ち主が判明した。
バイクの持ち主の横山育生さん(29)は「たまたまというか、奇跡的というか。ありがとうということを、マークさんですか、あの方に伝えたいと思うんですけど。
ちょっと伝える方法もないので、この場をお借りして伝えたいなと」と話した。
宮城・山元町に住む横山育生さんは、東日本大震災の津波で自宅を流され、家族3人を亡くし、今は仮設住宅で暮らしている。』

東日本大震災の津波で、宮城県からカナダの島に流された宮城ナンバーの横山育生さんの「ハーレーダビッドソン」カナダの島に愛車見付かって本当に良かったですね。
太平洋を横断したカナダの島に分解掃除し点検整備すれば走れるのでしょうか。
かなり修理費用は要ると思います。
東日本大震災の大津波と艱難辛苦に打ち耐えて海の嵐にも耐えて、
カナダの島に漂着した「ハーレーダビッドソン」の東北人のようなたくましさと強さを見習い
これからの人生を健康に注意してがんばつぺです。

(イラストはデンマン・ライブラリーから)



『教育カウンセラーの独り言』より




でも、オートバイのような重たい物がどうして海の底に沈まなかったのでござ〜♪〜ますか?



僕も上の記事を初めて読んだ時には、なぜだろうと不思議に思いましたよ。 たぶんガソリンタンクが空になっていたので、それが「浮き」の役目を果たしたのだろうと僕は勝手に思い込んでいたのですよ。

事実はどうだったのですか?

あのねぇ〜、このニュースはバンクーバーでも地元の新聞が取り上げたのですよ。 僕のマンションのロビーにも無料のローカル紙が置いてあった。 その新聞には次のように書いてあったのです。


'Tsunami Harley'

returning to owner

Vncouver "24 hours" (local papers)
Monday, May 7, 2012
By Eric Bulman

A man who lost his family and nearly all his worldly possessions in the deadly Japanese tsunami last year will soon be reunited with his prized motorcycle as a Victoria-based motorcycle shop prepped it Sunday for its journey home.

The 2004 Night Train motorcycle---which was swept to sea in March 2011 and washed up on Haida Gwaii islands last month---was delivered to Steve Drane's Harley-Davidson dealership Sunday to be cleaned up and packed for shipping.

Harley-Davidson Japan will restore the bike for free before returning it to rightful owner Ikuo Yokoyama of Yamanoto.


(yamamap.gif)

The 29-year-old lost three family members in the devastating earthquake and tsunami.

The bike was traced back to Yokoyama through the licence plate number.

"It's miraculous," Yokoyama told Nippon TV after seeing photos.

Stored in a large Styrofoam-packed container, the motorcycle floated across the Pacific Ocean, carried by currents to Haida Gwaii, where it washed up on the shore of an isolated Graham Island beach, 800 kilometres north of Vancouver.


(ocean03b.jpg)

Peter Mark of Masset found the bike April 18 while riding his ATV (All Terrain Vehicle: 4輪バギー、 全地球対応車).

It was then shipped by boat to Prince Rupert and transported by Ralph Tieleman, a Tofino motorcyclist who was moved to volunteer when he heard the story.

(The maps from Denman Library)




発泡スチロールのカバーで包み込まれて梱包され、保存されていたバイクが津波でそのまま流されてしまったのですよ。 要するに、発泡スチロールの大きなカバーに包み込まれていたので海に浮かんでいたというわけです。



あの地震と津波が起きたのが2011年の3月11日。 バイクが発見されたのが今年の4月18日ということは13ヶ月の漂流の航海だったのですわね。

でもねぇ〜、バンクーバーから800キロ離れたハイダ・グワイの浜辺に打ち上げられたのはもっと早かったかもしれません。

発見が遅れたのですか?

詳しいことは書いてないけれど、とにかく1年近く漂流していたのでしょうね。

ハイダ・グワイ(Haida Gwaii)という島はどこにあるのでござ〜♪〜ますか?


(haidamap.gif)

Raven's World Haida Gwaii

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バンクーバーの北西、800キロのところにある島ですよ。 2010年まで“クイーンシャーロット諸島” (The Queen Charlotte Islands) と呼ばれていたのです。 もともと、イギリス国王ジョージ3世の王妃シャーロットにちなんで名付けられた島です。



なぜ名前が変わってしまったのですか?

Haida と呼ばれている先住民の人たちが旧植民地時代の名前で自分たちの島を呼ぶのは可笑しいのじゃないか!?

先住民というのは、いわゆるアメリカインディアンのことでござ〜♪〜ますか?

そうです。 その人たちが市民運動を起こしたのですよ。 ハイダ・グワイ(Haida Gwaii)という名前にして欲しい。 英語に訳すと Islands of the People、 つまり、ハイダの人々が住む島という意味ですよ。 世界的に民族意識が高まっているのでブリティッシュ・コロンビア州(BC州)政府も無視できなかった。 それで2010年6月3日に法律を制定して正式に島の名前を変えたのですよ。

北海道のアイヌの人たちが自分たちの町の名前を昔のアイヌの名前に変えるようなものですわね?

そういうことですよ。 日本ではまずそのようなことは起こらないでしょうね。

そうですわ。。。アイヌの人たちの人口が少なすぎますわ。 でも、アイヌ人の中から国会議員になる人が出て、アイヌ人の主張を法律に盛り込むようなこともあったと聞いていますわ。 だけど、北海道のアイヌ人の町の名をアイヌの言葉に変えたような事は聞いたことがありませんわ。 ところで、どのようなところに打ち上げられていたのですか?

マセット(masset)という日本で言えば村のような集落ですよ。 ハイダ・グワイ(Haida Gwaii)は2つの大きな島から成り立っている。


(haid2map.gif)



マセット村は北のグレアム島にあるのですよ。


(masset.gif)



川の河口にあって、19世紀には毛皮の取引で栄えたいた所です。 現在はカナダ軍の通信情報収集施設がある。 でも、これも冷戦時代にソ連の通信を傍受する施設だった。 2006年の国勢調査では人口が940人の村です。


(masset2.jpg)



。。。んで、この村に住んでいるピーター・マーク(Peter Mark)さんが海辺でバイクを見つけたのですか?



そうです。。。近くの海辺と言うより“isolated Graham Island beach”と書いてあるから。。。人里離れた辺鄙な場所のはずですよ。 多分、その浜辺に漂着してから、だいぶ時間が経っていると僕は思いますね。 なにしろマセット村は人口が940人ですからね。 その村から、あまり人が行かない辺鄙な海辺ですよ。 だから、ピーター・マークさんも普通の車じゃなくて4輪駆動のバギーに乗っていて見つけたのですよ。 道の無い海岸を走っていたのでしょう。 いづれにしても、何千キロも離れた日本から、こうして北アメリカにオートバイが漂着したということは、もし、イカダを作って日本から海に乗り出せば、やがて北アメリカにたどり着くということがこれで実証されたわけですよ。


僕の個人的な見解ですが、ベーリング海峡が陸続きでなかった時にも中国の東海岸に住んでいた漁民や、フィリピンの原住民が赤道の北側の西から東に向かって流れる海流に乗って南アメリカに渡った事も十分に考えられます。


でも、デンマンさんの説では赤道の北側の西から東に向かって流れる海流に乗って南アメリカに渡ったということですわ。

だから、北アメリカにたどり着ける北太平洋の海流もあるということですよ。

でも、それが正しいとしても、1年もかけて筏に乗っていれば当然食料が尽きてしまって、北アメリカにたどり着いた時には死体になっているのではござ〜♪〜ませんか?

あのねぇ〜、海で遭難して助かった人の手記などを読むと、鳥が羽を休めるために漂流物に止まるというのですよ。 その止まった鳥を捕らえて食べて生きながらえたのですよ。

でも、北太平洋の海は寒すぎますわ。

だから、冬になる前に北太平洋にたどり着く人だけが助かったのです。

でも、これまでに北太平洋の海を漂流して助かった人は居ないのでしょう?

最近のニュースでは聞いたことが無いけれど、僕が問題にしているのは5000年以上。。。あるいは1万年以上前。。。つまり、北太平洋の冬が今よりも、ずっと暖かかった時期に多分、海流に乗って北アメリカに漂着した人が居たと思うのですよ。 今回のオートバイの漂着のニュースを聞いて僕は、そう思ったわけです。


【卑弥子の独り言】



ですってぇ〜。。。
ニュースの見出しを見ただけでは、ちょっと信じられませんよね。
オートバイが津波に流されて太平洋を越えてカナダに漂着するなんて。。。
あんな重いものが沈まずに、どうやってカナダまで流されてゆけるのか?

発泡スチロールが詰まった箱にオートバイが入っていたのだということを知らなければ、
海の底に沈んでしまうと、誰もが考えるのではないでしょうか?

それにしても、カナダ人の善意によって漂着したオートバイが持ち主に返されたということは本当に素晴らしい事でござ〜♪〜ますわ。
嫌なニュースが多い中で心温まるエピソードです。
人間の善意を改めて信じたいと思います。

とにかく、次回も興味深い記事が続きますわ。
だから、あなたも、また読みに戻ってきてくださいね。
じゃあ、また。。。








ィ〜ハァ〜♪〜!

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