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三島とラディゲ(PART 2 OF 4)

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三島とラディゲ(PART 2 OF 4)



三島さんは、めれちゃんのように自殺を考えたことがあるねん。 そして、昭和20年代の初期に三島さんは最も死の近くに居やはったのやァ。 つまり、20代に自殺することを考えたというわけや。 それで、どうせ死ぬのやったら、人間がまだ若くて美しいときに死ぬべきやと思いはったのやァ。



つまり、老いた姿やのうて『聖セバスチャン』のような若い姿で死にたかったと三島さんは思いはったん?

その通りや。

でも、どうして20代で死にはらずに40代で死んでしもうたん?

三島さんの世界がどんどん閉ざされていって、抜け出せる道は自決の道だけになってしもうたのや。 次の小文を読むと、その辺の心境が判るねん。




三島由紀夫の遺作となった小説『豊饒の海』第一巻『春の雪』は、作者が美智子妃への思いをもとに、想像力の赴くままに書き上げた私小説である。
その結末は破天荒で、これが戦前ならば不敬罪に当たることを、作者は百も承知で書き進めた。 そしてその頃、生涯の計画として、人の意表を衝く「死に場所」を求めていた三島は、その完成の日こそ己れの自決の日であると、秘かに心に決めていた。



その執筆と併行して彼が組織した「楯の会」は、“左翼革命”が起こるであろう日、自衛隊を先導して、硝煙けむる二重橋を渡り、火傷するほど熱い握り飯を捧げ持って、意中の人に献上するための私兵であった。
ところが、三島の期待に反した“左翼革命”は、待てども起こらなかった。
昭和43年、44年と学生デモ隊は警察機動隊の力で徹底的に鎮圧され、自衛隊の出動は見送られ、憲法改正の機会も見失われて、ついに「楯の会」は栄えある出陣の場を失ってしまったのである。
三島由紀夫が自由に生きた時代、それは昭和20年8月15日、敗戦の日で終わった。


次郎 …女はシャボン玉、お金もシャボン玉、名誉もシャボン玉、そのシャボン玉に映っているのが僕らの住んでいる世界、そんなこと、みんな知ってらあ。

菊 ただ言葉で知っておいでなだけでございますよ。

次郎 うそだ。 僕はみんな知っちゃったんだよ、だから僕の人生は終わったのさ。

(『邯鄲(かんたん)』昭和25年)


三島は、現人神(あらひとがみ)が「人間天皇」となった昭和の御代(みよ)を怒り、呪った。
大正10年(1921)11月25日は皇太子裕仁が大正天皇の摂政に就任し、事実上、昭和の御代が始まった日であるが、三島はこの11月25日という日を決行の日に選び、自衛隊に突入したのではないかと考えられる。

 (中略)

現代において、何かを創造するには、歴史感覚の欠如や社会性への無視は許されないが、三島が生涯にわたって愛読した『葉隠』には、ある種の時代錯誤を感じないではいられない。 この書は、真の武士道とはほど遠く、三島の人生誤算の大きな原因となったのではあるまいか。

(注:写真はデンマン・ライブラリーから貼り付けました。
赤字はデンマンが強調)



280 - 283ページ
『三島あるいは優雅なる復讐』
2010年8月26日 第1刷発行
著者: 高橋英郎
発行所: 株式会社 飛鳥新社

『アナクロニズム』に掲載
(2011年3月27日)




つまり、三島さんの世界は昭和20年8月15日までで、戦後の世界は三島さんにとって空虚の世界やった、生きがいのない世界やったと、あんさんも思うていやはるのォ〜?



そうやァ。 三島さんが自決した動機はそれ以外に考えられへん。

。。。で、三島さんの生き方もわたしに似ていると、あんさんは言わはるのォ?

そうやなァ〜。。。めれちゃんは次のように書いていたやないかいなァ。。。覚えているかァ〜?




「ペスト」が終わったら
ラディゲの「肉体の悪魔」でも読もうかと
考えています(^ω^)

「肉体の悪魔」は、
ずっと前に読んだのですが、
やたらおもしろかったことを
おぼえています

わたし、最近書けないんです(ノд

『即興の詩 指きり』のコメント欄より

 



「肉体の悪魔」を書いた

レイモン・ラディゲは早熟だった。

14歳の頃、『肉体の悪魔』の

モデルとされる年上の女性と出会い、

勉強しなくなって、不登校!

そのために学校を放校処分になってしまう。

『肉体の悪魔』は、

彼の自伝的要素が強い作品なのだ!

\(@_@)/ キャハハハ。。。

ところで、めれちゃんも早熟だった。

小学生の頃から「チャタレー夫人の恋人」を読んで、

それで、16歳で桜の花びらを散らしてしまったのだから。。。

んも〜〜。。。

めれちゃんは文学少女だったんだよねぇ〜

めれちゃんが、ひとり寝の夜の長さに

寂しくなって

枕に残り香を感じて涙ぐむ。。。

その「残り香」とは

『肉体の悪魔』ではないのか?

\(^Д^)/ギャハハハハ。。。。

そう言う訳で8月15日の

『レンゲ物語』は題して「肉体の悪魔」。

これから書き始めて

ライブドアで予約投稿しますよう。

例によって15日の午前0時20分から読めます。

めれちゃん!ぜひ読んでね。

めれちゃんの「愛の正体」に

肉迫するつもりで

マジで一生懸命に書きたいと思いま〜♪〜す。

♪┌(・。・)┘♪ うしししし。。。

では、楽しみにしていてね。

by デンマン

2008/08/13 04:30 AM



『即興の詩 残り香』のコメント欄より

『肉体の悪魔(2008年8月15日)』に掲載




三島さんのように、めれちゃんもラディゲ・ファンなのやがなァ。



そやから、わたしの生き方が三島さんに似ていると、あんさんは言わはるのォ〜?

自殺願望があったということもよく似ているねん。 めれちゃんは次のように死にたいと言うてたのやでぇ〜。




空が青くてウンザリする
車が通ってイライラする
生きてることがめんどくさい

ああ。
血管が細すぎる。
早く早く冷たくなりたい。

やっと入った。
冷たくてゾクゾクする。

でもそんなのも飽きてきた。
どうしてこんなもので破滅できるんだろう。
せめて社会的に抹殺されたいよ。

慣れてしまうなんてことあるんだ。
こんなものなくても平気さ。
退屈しのぎにもならなくなってきちまった。

結局死んじまうしかないのか。



by merange (めれんげ)

August 19, 2009 23:29



『極私的詩集 死んじまうしかないのか』より

『愛のコラボ (2009年9月29日)』に掲載




あんさんは、またずいぶん古い手記を持ち出してきやはったわァ。 今のわたしと上の手記を書いた時のわたしは全く違っておりますねん。




そうやァ。 その通りや。 三島さんとめれちゃんの大きな違いは、めれちゃんの世界は閉じてない、と言う事やねん。 そやから死ぬ必要がないねん。

わたしの世界がどうして閉じてないと、あんさんには分かりはるのォ〜?

それはなァ〜。。。次のめれちゃんとわてのやり取りを読めばハッキリと判るねん。 めれちゃんも、もう一度じっくりと読んだらええやん。


カミュの「ペスト」





めれちゃんとの「指きり」のつもりで

カミュの「ペスト」を読み出したけれど

マジで、しんどいねぇ〜

うへへへへ。。。

この本をかつてボクちゃんが

投げ出した気持ちが

よみがえりましたよう。

love interest

が皆無に等しい!

つまり、“この人を大切にしたいなあぁ〜”

と思わせるような登場人物が

作品の中に見当たらない。

ボクちゃんの読み方が

表面的だからだと思うけれど、

でも、小説家と言うのは

ミーちゃんハーちゃんの関心も

ひきつけなければならない!

そう考えるとき、たとえば、

ムルソーのガールフレンド(?)の

マリーのような人物を

登場させて欲しいよね。



とにかく、全部読みますよう!

今回は決して投げ出しませんからね。

でも、カミュがこの作品を書いたのは

テレビがなかった時代ですよう。

今時、このようなトロい作品を書いたら

読んでもらえないような気がします。

うしししし。。。

英語で読んでいるのだけれど、

言葉の問題じゃないのですよう。

39ページまで読みました。



めれちゃんとの「指きり」がなければ

ボクちゃんは投げ出しますよう。

書評をかなり読んでいるので

筋も、カミュが言いたい事も

すっかり分かっているつもりになっているから、

なおさら退屈しています。



 Albert Camus

 (アルベール・カミュ)

でも、絶対に全部読みますう。

\(@_@)/ キャハハハ。。。

めれちゃんの心を読むつもりで。。。

同時に読み始めた

大岡信の『拝啓 漱石先生』が

面白くなってきましたよう。

これは日本語です。

第1部の65ページまでは、

全くつまらない漱石研究の本だと思って

ボクちゃんは投げ出すところでしたよう。

こんな下らない書評をよく書けるなぁ〜

そう思ってすっかり馬鹿にして

投げ出すところでしたよう!

ところが第二部、68ぺーじからの

『漱石と「則天去私」』になって、

面白くなってきた。

この著者の大岡信という男は

ボクちゃんは知らなかったのだけれど、

1931年生まれの詩人で

評論家と言うことだよ。

今でも生きているみたいだ。

やっぱり人生経験をつんでいるんだね。

本もたくさん読んでいる。

充分に読み応えがあると感心しながら

漱石先生を見直しているところです。



このことについては、後で

『小百合物語』で書こうと思っています。

■ 『夫婦関係 (2008年8月2日)』

■ 『ロマンと悪妻 (2008年7月31日)』

■ 『女と味噌汁 (2008年7月29日)』

めれちゃんも楽しみにしていてね。

『ペスト』は、とにかくしんどい小説です。

でも、次女猫の“ねね”を

思い浮かべながら

ゆっくりと読むつもりですよう。

うしししし。。。

♪┌(・。・)┘♪ キャハハハ。。。

本当に、あの“ねね”は

熟睡しているよねぇ〜。



今夜は、僕も熟睡しよっとォ〜。。。

うへへへへ。。。

by デンマン

2008/07/26 6:18 AM



 (すぐ下のページへ続く)



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