沈んだ太陽(PART 1 OF 3)
Image may be NSFW.
Clik here to view.

Image may be NSFW.
Clik here to view.

(sun002.jpg)
Image may be NSFW.
Clik here to view.

(raven62.jpg)
“カアちゃん、日本の太陽は
沈んでしまったの?”
“何を言ってんのよ。
『日本沈没』という
映画があったでしょう?
すでに沈没しているのよ。
そんなことより、早く
ボーイフレンドを見つけて
卵を産むのよ!いいわね。”
Image may be NSFW.
Clik here to view.

デンマンさん。。。、またカラスが出てきましたわねぇ。 その後、カラスの一家はどうなったのですか?
Image may be NSFW.
Clik here to view.

あのねぇ〜、ついさっきもマンションの窓の外を確かめて見たのだけれど、やっぱりカラスの巣が空っぽですよ。
あらっ。。。とうとう2羽の雛は巣立ってしまったのですか?
そうなのですよ。 6月1日には一家4羽が狭い巣の中で、まるでお別れパーティーを開いているようで。。。、雛もすっかり成長して大きくなって親鳥とほとんど変わらない大きさになりましたよ。 だから、4羽のカラスが小さな巣の中に入ると、今にも巣から転がり落ちそうに「押しくらマンジュウ」しているように見えたのです。 僕はハラハラしながら眺めていたのですよ。
それで今日は巣の中が空っぽなのですか?
6月2日の朝見たら空っぽでした。 それから一度も巣にカラスの姿を見ないのですよ。
雛が巣立つと親鳥も巣から離れてしまうのですか?
そのようですよ。 毎日カラスを見ていたので、巣が空っぽになって、なんだか急に寂しくなりましたよ。
デンマンさんが寂しいなんて言うのは珍しいことですわね。
でも、一時的な感傷ですよ。 僕はもともとが一匹狼のように群れを作らない性分ですからね。。。 だから、30分もすると本を読み始めてカラスのことなど、すっかり忘れてしまいましたよ。 うししししし。。。
またバンクーバー図書館から本を借りてきたのですか?
そうですよ。 寂しがる暇があるなら本でも読んだ方が人生にプラスになりますからね。 ついでだから、小百合さんもバンクーバー図書館の僕のアカウントを見てください。
Image may be NSFW.
Clik here to view.

(lib20606.jpg)
Image may be NSFW.
Clik here to view.

あらっ。。。デンマンさんは『蝉しぐれ』をDVDで観たのですか? 私も先日観ましたわ。 うふふふふふ。。。なんだか偶然にしては出来過ぎていますわねぇ。
Image may be NSFW.
Clik here to view.

小百合さん。。。別に僕と調子を合わせてくれなくてもいいですよ。 あまり偶然が過ぎると読む人も白けますからね。 うへへへへへへ。。。
いいえ、私はわざとデンマンさんに調子を合わせたのではありませんわ。 マジで『蝉しぐれ』を観たのですわ。
ほおォ〜。。。マジで。。。? 。。。で、小百合さんはどんな感想を持ちましたか?
『蟬しぐれ』
藤沢周平による日本の長篇時代小説。
また、同作を原作とした2003年(平成15年)の日本のテレビドラマ、
2005年(平成17年)の日本映画、
1994年(平成6年)以降に発表された3作の日本の演劇作品である。
藤沢作品の中でも代表的な小説のひとつである。
初出は『山形新聞』夕刊(1986年7月9日 - 1987年4月13日連載)。
あらすじ
海坂藩(作者創造による架空の藩。庄内藩がモデルとされる)を舞台に、政変に巻きこまれて父を失い、家禄を減らされた少年牧文四郎の成長を描く。
小説の冒頭で文四郎は15歳。
市中の剣術道場と学塾に通い、ひとつ年上の小和田逸平や同い年の島崎与之助と仲がよく、また隣家の娘ふくに不思議と心を引かれ、すこしずつ大人になりつつある年頃である。
平凡な日々がおだやかに過ぎてゆくなかで、お世継ぎをめぐる政争が表面化し、これに関与していた養父助左衛門は切腹を命ぜられる。
主人公の牧文四郎は牧助左衛門の一人息子。
ただし実子ではなく、助左衛門の妻登世の実家である服部家からの養子。
物語開始時15歳。
16歳の時、父が藩の政争に巻き込まれて切腹させられ、家禄を28石から7石に減らされて、普請組屋敷から葺屋町の長屋に移された。
17歳の秋、番頭の藤井宗蔵が烏帽子親となって元服し、重好(しげよし)と名乗った。
18歳の正月に、道場の席次が5位となる。
同年3月、里村家老の屋敷に呼ばれ、家禄を28石に戻した上、郡奉行支配となる旨を告げられた。
同年の秋、松川道場との対抗奉納試合で興津新之丞に2勝1敗で勝利し、石栗弥左衛門が考案した秘剣村雨を、唯一の伝承者である加治織部正を通して伝授されることとなった。
20歳の正月、正式に郷方出役(でやく)見習いに任じられて、城の郡代屋敷に出仕するようになった。
同年2月、岡崎せつと結婚。
21歳の時、里村家老に呼び出され、里村が属する派閥の領袖である元中老の稲垣と里村に、欅御殿に潜むふくの息子を里村の屋敷に連れてくるようにとの密命を受ける。
罠の臭いを感じた文四郎は、逸平と布施と共に欅御殿を訪れ、ふくに事の次第を説明して、共に稲垣派と対立する横山家老の屋敷に脱出するように願う。
その時、村上七郎右衛門が率いる稲垣派の襲撃隊が屋敷を襲ってきた。
襲撃隊を退けた文四郎は、ふく親子を一時避難させていた金井村村役人藤次郎宅から、横山の屋敷に向かったが、里村派の警戒が厳しかったため、急遽加治織部正を頼ることにした。
その結果、横山派が稲垣派を押さえて実権を握ることになる(以下、本稿ではこの事件を「欅屋敷事件」と呼ぶこととする)。
この時の功績により、また父助左衛門の過去の功績が認められ、30石が加増された。
欅御殿事件から20数年後、助左衛門の名を受け継ぎ、郡奉行となっていた文四郎は、突然ふくから呼び出しを受ける。
ヒロインの小柳ふく(お福)は牧家の隣家である小柳甚兵衛の娘。
文四郎の3歳年下で、物語開始時12歳。
13歳の時、藩主正室の寧姫に仕えるため、江戸に向かった。
その直前に牧家を訪ねてきたが、文四郎とは会うことができなかった。
15歳の時、藩主の手が付いて側室となった。
すぐに子を身ごもったが、この時は流産してしまう。
それについて与之助は、側室おふねの陰謀だという噂があると文四郎に語った。
また、その後送られてきた与之助の手紙には、江戸藩邸でにわかにふくの評判が悪化し、藩主の寵愛を失ったいう噂について触れてあった。
17歳の時、暇を出されて、藩主の親族である旗本屋代家に預けられた。
しかし、その後密かに国元に送られ、藩主の持ち物である金井村の欅御殿に移された。
その時、藩主の子を宿しており(すなわち、藩主の寵愛を失ったというのは、おふね一派に対する偽装工作だった)、その年の夏に男児を出産した
(この子は早くして大身旗本の家に養子に出されることになる)。
欅御殿事件では、一時避難した藤次郎宅から加治織部正の屋敷まで、文四郎に連れられて逃避行をした。
事件の後、側室おまんに代わって城奥の支配者となり、文四郎と直接会うことは長らく無かった。
しかし、20数年後、側室として仕えた前藩主が亡くなり、その一周忌を前にして白蓮院の尼になることを決めた。
そして、その前に文四郎に会いたいと手紙を送る。
<iframe width="400" height="315" src="http://www.youtube.com/embed/HQLBp29KVRM" frameborder="0" allowfullscreen></iframe>
出典: 「蝉しぐれ」
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Image may be NSFW.
Clik here to view.

何と言っても最後にお福が文四郎に手紙を送り、お寺の一室で再会するシーンは私も思わず涙を流してしまいましたわ。
Image may be NSFW.
Clik here to view.

(semi002.jpg)
Image may be NSFW.
Clik here to view.

ほおォ〜。。。そうでしたか。。。実は僕も知らずに涙が流れてきたのですよ。
Image may be NSFW.
Clik here to view.

マジで。。。? デンマンさん。。。今度はデンマンさんが私に調子を合わせるのですか?
いや、いや。。。冗談や揚げ足取りではありませんよ。 僕も、マジで涙に暮れたのですよ。
まさかァ〜。。。? 信じられませんわ。
やだなあああァ〜。。。あのねぇ〜、僕は一匹狼でニヒルで冷酷な人間のように見えるけれど、これで、どうして。。。心の中は暖かい人間なのですよ。
本人がそのように言ったら信じる人はありませんわよ。 (苦笑)
うへへへへへ。。。ちょっと言い過ぎましたかね? でもねぇ〜、僕と小百合さんが同じ箇所で感動して涙を流したということは、実に考え深いですよ。
どうしてですか?
だってぇ、僕と小百合さんが日本で再会するのは、いつも大長寺の境内ですよ。 あの大仏の前の白いテーブルですよ。
Image may be NSFW.
Clik here to view.

Image may be NSFW.
Clik here to view.

Image may be NSFW.
Clik here to view.

こうしてHよりも感じるハグをして僕はいつも嬉し涙に咽(むせ)ぶのですよ。
Image may be NSFW.
Clik here to view.

デンマンさん。。。そのような事をおっしゃっても誰も信じませんわよ。
そうでしょうか?。。。「真実は小説より奇なり」と申しますからね。 事実というのは、時には小説よりも虚構に満ちているものなのですよ。
。。。で、ジェームズ・ボンドの“Tomorrow Never Dies”もバンクーバー図書館から借りたDVD で観たのですか?
そうですよ。 小百合さんも観ましたか?
いいえ、私はアクション映画はどちらかと言うと敬遠するタチなのですわ。
荒唐無稽なところがたくさんあるけれど、見ていて面白いですよ。 観客が飽きないように、いろいろなアクションを盛り込んでいて、楽しめるエンターテインメントになっているのですよ。
(すぐ下のページへ続く)