佐伯今毛人は臆病者か?(PART 2)
要するに上の事件は政権闘争なのですよ。 この事件で佐伯今毛人の一族である佐伯全成は自害した。 大伴家持の一族の大伴古麻呂は、過酷な拷問に耐えかねて絶命したのですよ。
つまり、佐伯氏と大伴氏が権力闘争で敗れたのですか?
簡単に言ってしまえば、そう言う事なのですよ。
その後に「藤原良継(よしつぐ)の変」が起こったのですか?
そうです。 当然の事だけれど、事変が発覚すれば最悪、拷問死や自害も覚悟しなければならない。 それは「橘奈良麻呂の乱」を見れば明らかなことです。
つまり、佐伯今毛人さんが命が惜しくって仮病を使ってまで遣唐使になるのを拒む性格であれば、「藤原良継の変」に参加しなかったとデンマンさんは言うのですか?
その通りですよ。
。。。んで、その「藤原良継の変」は成功したのですか?
残念ながら失敗したのです。 藤原良継は佐伯今毛人・石上宅嗣・大伴家持らと結託し藤原仲麻呂を暗殺する計画をたてた。 ところが計画が仲麻呂側に漏れてしまう。 763年(天平宝字7年)4人は逮捕されるてしまう。
死刑ですか?
いや。。。この当時は死刑はなかった。 この時、藤原良継(当時の名前は宿奈麻呂【すくなまろ】)は他の3人を救うために単独犯行を主張した。 一応認めれれて八虐の一つである大不敬との罪により解官の上、姓も剥奪されたのですよ。
佐伯今毛人さんは無罪放免になったのでござ〜♪〜ますか?
いや。。。そう簡単には事は運ばなかった。 3人は罪には問われなかったものの左遷されてしまった。 佐伯今毛人は九州に飛ばされ、大宰府営城監という役についた。 石上宅嗣は大宰少弐に、そしてあの有名な大伴家持は薩摩守に落とされた。
つまり、佐伯今毛人さんは反骨の人だったわけですわね?
そうだと思います。 佐伯今毛人が関わった事件をじっくりと見つめてみると、少なくとも彼が仮病を使って遣唐使を辞退するような人ではなかったと僕には思えるのですよ。
【ジューンの独り言】
ですってぇ〜。。。
確かに面白い説明ですわね。
それにしても、男でも尻込みするのに、
「14歳の少女」は、よく遣唐使船に乗って
日本へやってくる気になったと思いますわ。
勇気があったのでしょうね。
それに、お父様の藤原清河さんから
日本のお話をしばしば聞かされたのでしょうね。
(kasuga6.jpg)
(kasuga2.jpg)
「14歳の少女」にとって、日本は「夢の世界」、
「希望の国」だったのかもしれません。
日本は死を覚悟してまで行ってみたい国
だったに違いありません。
たぶん日本語もお父様から
教わっていたのでしょう。
ところで、外国人が日本語を勉強するのに、
最も難しいのは何だと思いますか?
敬語の使い方です。
日本人でさえ適切に敬語が使えない人が
増えていると聞いています。
だから、やっぱり敬語は難しいのですわね。
英語にも敬語が無いわけではありません。
でも、日本語ほど体系的には使われていません。
ヨーロッパ近代語に敬語があるかないかは
敬語の定義次第です。
敬語を広く「人物間の上下関係や
親疎関係を反映した言語表現」と定義すれば
英語で丁寧な命令文に
please を付ける例を始め
学校で生徒が教師に、
軍隊で兵士が上官に対する応答の文末に
sir や madam(ma'am)を付ける例があります。
英語の二人称代名詞である you は
もともとは敬称でした。
英語話者が家族であろうと親しい友人であろうと
常に本来敬称であった you のみを
使うようになったために
you が敬称としての意味を失い、
敬称でない形の thou が忘れ去られたのです。
現在では敬語表現としては
次のような形を使って表現することが多いです。
Could you ...?
Would you ...?
May I ...?
ところで、卑弥子さんが面白いサイトを
やっています。
興味があったら、ぜひ次のリンクをクリックして
覗いてみてください。
■『あなたのための笑って幸せになれるサイト』
とにかく、今日も一日楽しく愉快に
ネットサーフィンしましょう。
じゃあね。バーィ
ィ〜ハァ〜♪〜!
メチャ面白い、
ためになる関連記事
■ 『きれいになったと感じさせる
下着・ランジェリーを見つけませんか?』
■ 『ちょっと変わった 新しい古代日本史』
■ 『面白くて楽しいレンゲ物語』
■ 『軽井沢タリアセン夫人 - 小百合物語』
■ 『今すぐに役立つホットな情報』
■『夢とロマンの横浜散歩』
■『愛とロマンの小包』
■『下つきだねって言われて…』
■『銀幕の愛』
■『パリの空の下で』
■『愛の進化論』
■『畳の上の水練(2011年3月15日)』
■『軍隊のない国(2011年3月21日)』
■『アナクロニズム(2011年3月27日)』