愛犬と神さま(PART 2)
(granma2.jpg)
ヘリオット先生。。。次は私の番だと思いますのじゃ。
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どういう。。。どういう意味ですか?
あのう。。。今夜、ヘリオット先生が診察してくださったのに、愛犬のベンがあの世に逝ってしまいましたじゃ。 それで、次は、とうとう私の番になるだろうと思いますのじゃ。 私には判るのですよ。。。先生。。。
そのようなことはありませんよ。 ベンが亡くなってしまったので、おばあさんは落ち込んでいる。 だから、そんな風に考えてしまう。 誰だって同じような目に遭(あ)えば、気持ちが落ち込んで不吉なことを考えるものですよ。 そのようなことはありませんよ。
いいえ、先生。。。私はなにも死ぬのが怖くて言ってるのじゃありましぇん。 あの世は、この世よりも素晴らしいと思える。。。ずっと以前からそんな気がしていますのじゃ。
(長い沈黙)
先生。。。でも、一つだけ気がかりなことがありますのじゃ。
その気がかりな事ってぇ。。。いったい何ですか?
先生。。。残されるワンちゃんやニャンニャンのことを思うと私はとても恐ろしくなるのですじゃ。
どうして、そう思われるのですか?
だってぇ、先生。。。私はあの世に逝けば両親や兄弟に会える。 でも。。。、でも。。。残されたワンちゃんやニャンニャンとは。。。
あの世に逝っても、この愛犬と愛猫には会えないと言うのですか?
その通りですじゃ。
どうして、そのようにお考えになるのですか? 誰が、そう言ったのですか?
だってぇ、先生、世間ではそう言いますがなァ。 動物たちには魂(たましい)がありません。 だから、魂のない動物たちはあの世に逝けん。 そやから、私はこのワンワンやニャンニャンに永遠に会えませんのじゃ。 それを思うと、死んでも死にきれませんのじゃ。
おばあさん。。。そのようなことはありませんよ。 愛犬たちも愛猫たちも我々と同様に愛することができます。。。その意味では愛犬も愛猫も我々と同様に魂を持っていると言えますよ。 我々となんら変わりがないじゃありませんか!
先生は、ホンマにそのように思うとるんですか?
もちろんですよ。
私は眠れない夜に、あの世に逝くと、もう永遠にワンワンやニャンニャンに会えないかと思うと、悲しくなって。。。恐ろしくなって。。。もう眠るどころではありませんのじゃ。
そんなことは決してありません。 あの世に逝かれても、またこの愛犬や愛猫に会えますよ。
本当に。。。?
私は絶対にそう信じているのです。
本当ですか?
私は心からそう信じていますよ。
(デンマン意訳)
最後にヘリオット先生にこのように言われて、スタッブスおばあさんはやっと心が平穏になるのですよ。
。。。で、その後おばあさんは安らかにあの世に逝かれるのですか?
そうです。 町の人の噂にスタッブスおばあさんが逝かれたということを聞くとヘリオット先生は残された犬や猫たちのことが気になって、おばあさんの世話をしていたお手伝いさんの家に行くのです。
残された犬や猫たちはどうなったのですか?
お手伝いさんが引き取って世話していたのですよ。 ヘリオット先生の姿を見ると、まるで以前のように元気に吼えて犬たちは先生を迎えたのです。
デンマンさんもあの世があると信じているのですか?
あの世もこの世も区別がないと僕には思えますね。
どういうことですか?
つまり、犬や猫や我々も亡くなれば土に返るだけの話ですよ。 それだけのことです。
。。。じゃあ、神さまも信じていないのですか?
いや。。。神様を感じますよ。
あらっ。。。デンマンさんでも神さまを感じることがあるのですか?
ありますよ。
あのねぇ〜、僕はカナダの極北、イエローナイフに2年ほど滞在したことがあるのですよ。
僕の住んでいたアパートから5分も歩くと上の写真のような原野が見えてくる。
オーロラもしばしば見たのですか?
見ましたよ。 色がついていることは、ごく稀でした。 燻(いぶ)し銀のように鈍く光っていて、それがヒラヒラ、ヒラヒラと大きなカーテンが目にも留まらぬ速さで揺らぐようにして夜空を踊っているように見える。
私も一度見てみたいですわ。
息詰まるほどの沈黙に、もしかすると死の世界ってぇ、こんな感じではなかろうか? なんてぇ、ふと思ったりもしたものですよ。 でもねぇ〜、どのように静寂で人っ子一人居ない原野で夜空を見上げていても地球は信じられないほどの速さで太陽の周りを回っているのですよ。 その速さのことを考えたことがありますか?
どれくらいの速さで地球は太陽の周りを公転しているのですか?
なんと秒速 29.78 km ですよ。 東海道新幹線の最初の「ひかり号」の最高速度が時速220kmです。 秒速になおすと、たったの 61メートルですよ。 つまり、地球は「ひかり号」よりも 488倍も速く太陽の周りを回っている。 信じられないほどの速度ですよ。 地球が誕生して以来。。。、少なくとも人類の歴史が始まった以来、ずっとこの速さで太陽の周りを回っている。 それなのに、人類の歴史が始まって以来一度として他の物体と衝突したことがない。 地球上では毎日、何千という人が交通事故で死んでいるのにですよ。。。、これを一体どう考えたらよいのか?
つまり、宇宙には惑星が衝突しないようと気を配(くば)っている交通整理のお巡りさんが居ると。。。?
そうですよ。。。そんなことをイエローナイフで考えていた頃、その宇宙のお巡りさんを神として感じたものですよ。 うしししし。。。
【卑弥子の独り言】
ですってぇ〜♪〜。。。
ワンワンやニャンニャンんの話が急に宇宙のお巡りさんの話になってしまいましたわ。
でも真夜中に、寝静まって誰も居ない、お化けが出てきそうな寂しい時間にも、地球は秒速 29.78 km で太陽の回りを公転しているのでござ〜♪〜ますわ。
つまり、眠っていても、あたくしやあなたは宇宙の真っ暗な中を「ひかり号」よりも488倍も速く走っている物体の上に居るのですってぇ。。。
信じられますか?
どうして、あたくしやあなたが宇宙に吹き飛ばされずに、あたかも地位上に静止して、じっとしているように感じられるのでござ〜♪〜ましょうか?
とっても不思議ですわ。
しかも、地球上のどの乗り物よりも速く走っているのに、人類が生まれてから一度も地球は他の物体に衝突したことがないのですわ。
確かに、このことを考えてみると、宇宙にはすべての宇宙物体を安全に運行させているお巡りさんのような存在が居るように思えてきますよね。
それが神さまかもしれませんわ。
あなたは、どう思いますか?
とにかく、次回も興味深いお話が続きますわ。
だから、あなたも、また読みに戻ってきてくださいね。
じゃあ、また。。。
メチャ面白い、
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■ 『スカンクと宮本武蔵』
■ 『絶望的な愚か者』
こんにちはジューンです。
次の写真を見てください。
何が写っていると思いますか?
すぐに判りますか?
次の犬が写っているのです。
そうです。
雪景色の中にワンちゃんが写っているのです。
面白いでしょう?
ちょっと見ただけでは、
何がなんだか分かりにくいのですけれど、
良く見ると確かにデズニィーの映画
『101匹のワンちゃん』にでて来る
白の毛に黒の斑点のある
ダルメシアンが地面に鼻先を
くっつけているのが見えますよね。
上の写真で思い出しましたが、
次のような有名な川柳があります。
幽霊の 正体見たり 枯れ尾花
(karesusuk2.gif)
幽霊だと思ってびっくりしたけれど、
よくよく見たら枯れススキだった。
そう言う事ですよね。
つまり、お化けが怖い怖いと思っている人には、
枯れススキまでがお化けに見えてしまう。
そう言う意味ですよね。
そのことで、デンマンさんが
ちょっとエッチなお話を書いています。
興味がある人は次のリンクをクリックして
読んでみてくださいね。
■ 『雲とおく オンナは近し 枯れおばな』
とにかく、今日も一日楽しく愉快に
ネットサーフィンしましょうね。
じゃあね。