わたし的にはOKです(PART 1)
デンマンさん。。。また、わたしの「おばさんパンツ姿」を貼り付けたのですね。
いけませんか? (微笑)
わたし的にはOKではありませんわ。 (苦笑)
どうしてですか?
だってぇ、先日の記事は人気がなかったのですわ。
ん。。。? 先日の記事は人気がなかったァ〜?
そうですわ。 次の記事ですわよ。
■『あらっ、パンツが…』
(2012年8月12日)
この記事が人気がなかったのですか?
そうですわ。 次のリストを見てくださいな。
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8月12日のアクセス数がガタッと落ちたのですわ。
なるほどォ〜。。。確かに他の日と比べて落ちてますね〜。。。
でしょう!? つまり、タイトルに「パンツ」が入っているのを見て、アメブロの常連の皆さんが「またかア〜!」と思ったのですわ。
おばさんパンツの話題にアメブロの会員の皆様がうんざりしたと言うのですか?
そうですわ。
でもねぇ〜、例えばDenman Blog (http://denman705.wordpress.com/)では「おばさんパンツ」の記事は人気があるのですよ。
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見れば判るでしょう! 上のリストは8月12日までの1年間の記録ですよ。 赤枠で囲んだ「おばさんパンツ」の記事が読まれているのですよ。 しかも世界の 69ヶ国のネット市民の皆様に読まれているのですよ。
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でも、それは「おばさんパンツ」に興味がある人が検索エンジンで「おばさんパンツ」を検索して、その検索結果のタイトルをクリックして Denman Blog へ読みに行ったということですわ。 日本語が解らない現地人が「おばさんパンツ」の記事を読むはずがないでしょう!?
あれっ。。。ジューンさんは、なかなか詳しいのですねぇ〜。
その程度のことは、これまでのデンマンさんの記事を読んでいればすぐに解りますわよう。
つまり、アメブロ会員の多くの人は「おばさんパンツ」に興味がないとジューンさんは言いたいのですね?
そうですわ。 上のアメブロの統計を見れば一目瞭然ではありませんか!
なるほどォ〜。。。ジューンさんは意外に鋭いですね。
その程度のことは統計を見ればすぐに判りますわよう。
でもねぇ〜、8月12日の人気記事のリストを見ると『あらっ、パンツが…』がダントツで読まれているのですよ。
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でも、ダントツと言っても たったの22人じゃありませんか!
あのねぇ〜、RSSフィードとホームページのアクセス数も『あらっ、パンツが…』を読んだ人の数字なのですよ。
その証拠でもあるのですか?
次のリストを見てください。
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138人の常連さんが「お気に入り」や「ブックマーク」からアクセスして『あらっ、パンツが…』を読んだのですよ。
でも、『あらっ、パンツが…』を読んだとか限らないでしょう?
じゃあ、次のリストも見てください。
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これは8月12日の時間別のアクセス数ですよ。
あらっ。。。午前8時から9時までがダントツですわね。
なぜだと思いますか?
解りませんわ。
『あらっ、パンツが…』を僕が投稿した時間が午前8時38分だからですよ。
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赤枠で囲んだ投稿時刻を見てください。
午前8時38分56秒と出ていますわね。 その時刻に投稿したのですか?
その通りですよ。 投稿するとRSSリーダーを見ている人に『あらっ、パンツが…』が投稿されたと表示される。 それでアメブロの常連さんが競って『あらっ、パンツが…』を読んだのですよ。 そういう常連さんが 51人居たということが次の記録に出ているわけなのですよ。
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だから、少なくとも51人の人が『あらっ、パンツが…』を読んだのです。
解りましたわ。。。で、どうしてデンマンさんは今日の記事に「わたし的にはOKです」というタイトルを付けたのですか?
あのねぇ〜、ジューンさんには、もっと正統的な日本語を使って欲しかったからですよ。
「わたし的にはOKです」という言い方は正統的な日本語ではないのですか?
その辺でコスプレして遊んでいるミーちゃんハーちゃんが使う日本語ですよ。
デンマンさんはコスプレして遊んでいるミーハーが嫌いなのですか?
うへへへへへ。。。別にミーちゃんハーちゃんを嫌っているというわけじゃないけれど、最近、何にでも「。。。的」を付けて使う人がいるので僕は多少ウザイ!と思うことが多くなっているのですよ。
でも、それはデンマンさんの個人的な好き嫌いだと思いますわ。
いや。。。僕だけが言っているわけではないのですよ。 例えば、夕べ読んだ本の中にも『。。。的』を使うことに批判的な人が出てきたのですよ。
【質問】 「的」という接尾語はいろいろな語に付けて使いますが、最近の「わたし的にはOKです」などの使い方は行き過ぎではないでしょうか。
【答え】 この言い方は行き過ぎだと感じる人が多いようですが、近ごろはずいぶんと頻繁に耳にするようになりましたね。
「わたし的」を言いかえれば「私としては」となりますが、この表現は「他の人はともかく、自分はこう考える」という気持ちを表します。
他の人の別の意見があることを認めた上で自分の意見を述べるという述べ方ですから一見思慮深い述べ方のように思われますが、その陰にはストレートに自分の意見を言おうとしない“逃げ”の姿勢が感じられます。
「わたし的」に類する表現としては
「気持ち的には若いつもりだ」
「暮らし的には変わりがない」
「お仕事的には楽しんでいます」などがあります。
「気持ちの上では」「暮らしについては」「仕事に関しては」のように、以下に述べる事柄の範囲を限定するという意味を表すものですが、これらもまだ十分に自然なものとしては受け入れられてない表現です。
(中略)
「的」というのは元来は名詞について形容動詞を作る接尾語です。
多くは漢語に付きますが、「メルヘン的」「マニュアル的」のように外来語の名詞を形容動詞に変える働きもします。
しかし和語に付くことはほとんどなく、逆引き辞典で調べても「ぬえ的」ぐらいしか見つかりません。
「お金的には不自由しない」は許容できないが「金銭的には不自由しない」なら許容できると感じる人が多いと思いますが、この違いは和語か漢語かの違いによるものです。
さらに、本来は名詞に付く語なのに、最近では「マニアック的」「乙女チック的」など形容動詞に付く例さえ見られるようになっています。
このように「的」が流行る背景には、ものごとをはっきり言わないであいまいにぼやかす最近の風潮が影響を及ぼしているものと思われますが、それに加え、「的」を使えば厳密な表現を使い分けなくてもよいという便利さもあります。
「的」を使わないで表現するとなると「私としては」「気持ちの上では」「内容に関しては」「生活の点では」など、さまざまな表現を言い分けなければなりません。
しかし「的」を使うことによっていとも簡単にその煩雑さを回避できるのです。
「的」が持つこのような手軽さは、これからさらに多くの「的」表現を生むのではないかと思われます。
話し手にとっては楽な表現ですが、聞き手には正しく伝わらない表現であることを自覚して、教育やマスコミの現場では安易な「的」表現を使わない・使わせないことを目指したいものです。
(注: 赤字はデンマンが強調。
イラストはデンマン・ライブラリーより)
71-74ページ 『問題な日本語』
編者: 北原保雄
2005年3月10日 第14刷発行
発行所: 株式会社 大修館書店
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