やっぱり魂あるよね(PART 1)
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“カアちゃん、アタイにも魂あるよね?”
“もちろんよ。 だから、早く大きくなって
ボーイフレンドを見つけるのよ。”
動物には魂がありません
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さる年、ある機会があって大手の新聞社が主催するシンポジウムに登壇させられた。
その時のテーマは、みどりや環境の保全であったが、話が転がって、欧米人の自然観、日本人の自然観という中味になっていった。
私は、輪廻転生に言及して、一切衆生悉有仏性だの四海同胞だのと柄にもない話から、「運命共同体としての宇宙船地球号」---これは月面着陸をした宇宙飛行士の感慨として有名な言葉である---の上では、動物も人間も同格である、といった大演説をぶち上げてしまった。
そうしたら、隣席のフランス人の先生が「私の国では、そんなことを言ったら、火あぶりの刑です。 何となれば、動物には魂がありません」と言ったのである。
「あっ!」と思った。
なんという明快な割り切りようであろう。
ソルボンヌ大学出で、日本通のこの先生の、しかし、いかにも西欧の人らしい自然観を目のあたりにした思いであった。
本当にそうであろうか?
動物にタマシイはないのであろうか?
(注: 赤字はデンマンが強調。
読み易くするために改行を加えています。
写真はデンマン・ライブラリーより)
36ページ 『カラスの早起き、スズメの寝坊』
(文化鳥類学のおもしろさ)
著者: 柴田敏隆
2002年12月20日 第7刷発行
発行所: 株式会社 新潮社
『私の国では火あぶりです』に掲載
(2012年9月17日)
デンマンさん。。。どうして、また魂の話など持ち出してきたのですか?
あのねぇ〜、魂のことで9月17日に次の記事を書いたのですよ。
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■『私の国では火あぶりです』
(2012年9月17日)
私も読ませてもらいましたわ。 あの有名なジャンヌ・ダルクが火あぶりの刑になって殺されたと初めて知りましたわ。 むごすぎますよね。
おおォ〜。。。小百合さんも読んでくれたのですか。
ええ。。。「火あぶり」に惹かれて、ついつい読んでしまいましたわ。 それで、今日はその「火あぶり」の続きですか?
いや。。。もうクライマックスの話は終わりましたからね。 ジャンヌ・ダルクが殺されてしまったあとでは、もうそれほど面白い話はありません。
それなのに、どうしてまた魂の話を持ち出してきたのですか?
あのねぇ〜、上で引用した本を読んでいたらカラスの話が出てきたのですよ。
どのようなお話なのですか?
小百合さんも読んでみてください。
カラスの怨念
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三浦半島で事故のため保護されたカラスが、野生動物救援センターに当てられている横浜市の野毛山動物園に運ばれたとき、わが子を気遣った親ガラスが直線距離で30キロメートルはあるその動物園まで、上空から追跡して行ったという話があった。
そのときは「まさか?」と思った。
でも上野動物園でカラスの研究を続けている福田道雄氏によると、この話は満更荒唐無稽ではなさそうである。
福田さんの話では、上野動物園や上野公園のカラスたちは、自分たちを調査する福田さんの顔を覚えてしまって、向こうから福田さんを監視してつきまとうほどであるという。
あさ、動物園に出勤すると、カラスは窓ガラス越しに中を窺って「ああ、(福田さんが)いるいるっ!」というようなしぐさで見るという。
カラスはオウム、インコの類と共に現存の鳥類では最も進化の進んだ種類で、その頭脳も抜群に優れている。
昔、日本の農村では「カラスをいじめると、報復のために灯明の火のついた蝋燭を運んで、萱葺き屋根に火をつけるような仇(かたき)をなす」といって恐れたが、カラスならやりかねないと思う。
知恵の発達したカラスは共同狩猟もする。
宮城県の金華山島野の仔鹿や北海道の放牧された仔羊は、カラスの集団に襲われるという。
カラスはまず、これらの仔鹿や仔羊の目をつついて見えなくさせてしまう。
次いで、柔らかい肛門をつついて腸管を引きずりだし、出血多量で倒れると寄ってたかって食べてしまう。
都心でも犬のスピッツや放し飼いの鶏が襲われて殺されている。
ドバトの巣立ち雛などは格好な「好餌」となり、執拗に追いまくられて、ついには血まみれになって食べられてしまう。
ヒッチコック監督の「鳥」という、カラスやカモメが集団で人に襲いかかる恐ろしいい映画があったが、カラスの知恵を思うと、あの物語が妙にリアルな感じを持って、改めて我々に警告を発しているような気がしてならない。
(注: 赤字はデンマンが強調。
読み易くするために改行を加えています。
写真はデンマン・ライブラリーより)
117-118ページ 『カラスの早起き、スズメの寝坊』
著者: 柴田敏隆
2002年12月20日 第7刷発行
発行所: 株式会社 新潮社
そういえば、私の「山の家」の近くでも「カラスが屋根に止まるとその家に死人が出る」というような不吉な言い伝えを聞いたことがありますわ。
それは迷信でしょう!?
そうかしら?
小百合さんはマジで信じているのですか?
いいえ。。。信じてはいませんけれど、カラスが私の「山の家」の屋根に止まったら嫌な気分になると思いますわ。
そのような迷信は気にしなければいいのですよ。 だいたい、カラスが屋根に止まるたびに死人が出たら、農村や山村の村々に死人の山ができますよ。
だから、日本では過疎化が進んでいるのではありませんかぁ〜?
やだなあああァ〜。。。小百合さんともあろう人が農村と山村の過疎化とカラスを結び付けるのですか?
だってぇ〜。。。上の話でもカラスは頭のいい鳥だと書いてあるではありませんか? もしかするとカラスには死人の匂いを遠くから感じる能力があるのかもしれませんわ。 それで死人が出そうな家の屋根に止まるのだと思いますわ。
いや。。。そういうことはありませんよ。
そのように言うからには、デンマンさんには何か根拠があるのですか?
ありますよ。 今年の春、2年ぶりにカラスが僕のマンションの目の前の街路樹の巣に帰ってきたのですよ。 たぶん、2年前に生まれた雛が大きくなって舞い戻ってきたと思うのですよ。
。。。で、そのカラスがデンマンさんを見ながら鳴いたのですか?
いや。。。そうではないのですよ。 その大木の隣の木に50羽近いカラスが飛んできてカアカア、ギャアギャア一斉に鳴き始めたことが3度ぐらいあったのですよ。 カラスの鳴き声というのは、なんとなく不吉なものです。 鶯の鳴き声には聞き惚れるけれど、カラスの鳴き声は好きにはなれない。 だから、何か不吉なことでも起こるのかな?。。。僕もヒッチコック監督の「鳥」を観たことがある。
ヒッチコック監督の『鳥』 (予告編)
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カラスがどんどん集まってきて100羽ぐらいに増えてきた。 本当に不気味でしたよ。 いったい何が起こるのだろうか?。。。と様子を見ていたのだけれど、3度とも何も起こらなかった。 僕のマンションから死にそうな人が心臓発作でも起こせば、すぐ近くの消防署から救急車がやってくるのですよ。 でも、救急車は来なかったし、犬とか猫の動物の死骸も大木の下には見当たらなかった。
デンマンさんが心臓発作を起こすのをカラスが予感して集まってきたのではありませんか!?
小百合さん! 縁起でもないことを言わないでくださいよ。 僕は心臓発作を起こして死ぬつもりはありませんからね。
デンマンさん!。。。気をつけたほうがいいですわよ。 人間、いつ何が起こるかわかりませんから。。。
小百合さん!。。。いい加減にしてくださいよ。 下らない事を言っていると、この記事が長くなるだけですよ!
分かりましたわ。。。で、デンマンさんは、いったい何が言いたいのですか?
あのねぇ〜、2年前、カラスの雛が生まれた時、親ガラスが一生懸命に雛を育てた。 その当時のことが思い出されてきたのですよ。 僕はその時、小百合さんにメールを書いた。 ちょっと読んでみてください。
Subj:小百合さん、おはよう!
GWを楽しんでますか?
きゃははははは。。。
Date: 04/05/2010 11:26:20 AM
Pacific Daylight Saving Time
日本時間: 5月5日(水)午前3時26分
From: denman@coolmail.jp
To: sayuri@hotmail.com
CC: barclay1720@aol.com
おおおおォ〜〜、雛が初めて頭をもたげたよう!
小さいけれど、頭と比べたら馬鹿でかい口ばしを広げて母カラスから餌をねだっているのがわずかに見えましたよう!
オレンジ色の口ばしが見えました。
\(*^_^*)/ キャハハハ。。。
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生まれていたんだよう!
父カラスが忙しそうに餌を運んでいますよう!
本能とは言え、父カラスが餌を頻繁に運んでいる姿は涙ぐましいですよう!
やっぱり野生の命の息吹(いぶき)を感じますよね。
カナダにはバンクーバーのような大都会にも自然があちらこちらに残っていると言う、何よりの証拠だよね。
だから、金メダルが14個も取れるんだよね。
デンマンさん!
それは論理の飛躍ですわよう!
小百合さんが、そういって笑うのが聞こえてくるようですよう。
でもねぇ〜、考えてみれば、日本ではトキが絶滅してしまった。
現在居るトキは中国産のトキですよう。
完全な野生のトキではない。
だから、ニュースでも“放鳥のトキ”となっている。
つまり、人間の手がかかっている、いわば「人間に育てられたトキ」ですよう。
要するに、野生のトキが生活できるような自然が日本から消え去ってしまった。
だから、トキが無精卵を抱いて卵を孵そうとしたけれど、結局、口ばしでつまんで巣の外へ捨ててしまった。
野生のトキなら、初めから無精卵など抱えないよう!
やっぱり、野生の本性が失われてしまっているんだろうね。
今の日本を見ていると、正に“野生の本性を忘れてしまった日本人”を見るような気がするのですよう。
だから、バンクーバーオリンピックでも金メダルがひとつも取れない。
人口が日本の4分の一でも、カナダ人は金メダルを14個も取ってしまった!
それに比べて、日本は自殺者を毎年3万人以上も出している!
一日に100人近い人が自殺している。
一時間に4人が自殺している。
かつての経済大国日本は自殺天国になってしまっている!
今になって、ツケを払わされているようなものですよう。
そのツケとは。。。?
無能な政治家がやっている日本の無能な政府が「ゆとり教育」を失敗させてしまった。
あれだけ拍手で迎えられた民主党政府も、今では支持率が20%!!
自民党は、もうガタガタになってしまった!
つまり、放鳥のトキが3つ目の卵を捨てたように、現在の日本は、経済大国も投げ出し、ゆとり教育も投げ出し、ただ自殺者だけを毎年3万人以上も生み出している!
そして、小百合さんまでが、役所のヤラシいおっさんにいじめられ、心にゆとりのない学校の先生にいじめられている!
小百合さん、分かるでしょう!?
小百合さんがバーナビ−に居たら、そのような問題もなく、ルンルンル〜♪〜ン、ランランラ〜♪〜ンと言って楽しく陽気に充実した毎日を過ごしてこられたのですよう!
きゃははははは。。。
だから、今は、嫌な事は何もかも忘れてGWを楽しんでねぇ。
では、いつものように小百合さんが軽井沢タリアセン夫人になって、楽しく陽気に愉快に一日を過ごせるように祈ります。
ラーメン。。。
\(^Д^)/ ギャハハハハ。。。
じゃあ、小百合さんのために書いた楽しい記事を読んでね。
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■『ロンドンの軽井沢タリアセン夫人』
(2010年5月4日)
じゃあねぇ〜♪〜。
『トキとカラス (2010年5月10日)』より
(すぐ下のページへ続く)