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虹のかなたに(PART 1)

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虹のかなたに(PART 1)
 

(rainbow9.jpg)


2012年11月24日

多佳子さんへ

元気ですか?
バンクーバーはすっかりクリスマス気分になっていますよ。



最近、また小生のパソコンがダウンしたので近くのバンクーバー市立図書館の分館(Joe Fortes Library)でブログを書くことが多いです。
コミュニティ・センターに分館があるのですが、ホールにはクリスマスの飾り付けが溢れ、クリスマス気分を盛り上げています。
この手紙は中央郵便局の向かいにある中央図書館で書いてますが。。。

早いものでバンクーバーに戻ってから1ヶ月が過ぎようとしています。
多佳子さんが朝日新聞の連載(9月26日ー10月11日)『認知症のわたし』の切り抜きを10枚持ってきてくれましたが、バンクーバーまで持ち帰って、時間ができたので今読み終わったところです。
お袋は再度、10月24日に行田総合病院に入院しましたが認知症の兆(きざ)しはありません。
でも、時々混乱したことを言うから多少気をつけねばならないのでしょうね。
多佳子さんもそれに気づいたので切抜きを実家に持って来てくれたのでしょう。

実は1週間ほど前に弟が真夜中に電話をかけてよこしました。
とうとう危篤かと思いましたが、そうではなく回復の兆しが見えて来たというのですよ。
話ができるぐらいに回復したのだけれど、人工栄養を胃に穴を開けてカテーテルで直接送る手術をすることも考えているのだけれど、どうしようか?という電話でした。
現在は、カテーテルを鼻から通して人工栄養を胃に送り込んでいるのです。
「デンマンさんと相談してみては?」というケアマネージャーの白井さんからのアドバイスで電話をよこしたそうです。

小生が10月28日に見舞ったときには意識ははっきりしていましたが声が出なかったのです。
お袋が声が出るようになったと言うので、「それなら本人の意思で決めるべきだ」という結論に達しました。
多佳子さんも時間ができたときにでも見舞いに行ってあげてください。

ところでショッピングセンターのTully's でコーヒーを飲みながら気になる女性作家のことで話題が盛り上がりました。
多佳子さんも小生も、お互いにその人だと解っているのに名前が出てこない作家がいて、笑いに紛らわせて「物忘れ」を嘆いたものですが。。。

切抜きに同封してあったメモ書きを見ると「塩野七重」と書いてありましたが、「塩野七生」さんですよ。
「七生」は「ななみ」と読みます。
「七重」では「ななえ」になってしまうのでは。。。?

また、メモには次のように書いてありました。


調べる。
ブラットピット主演の『ジョージブラックによろしく』のエンディング・テーマソング『虹のかなたに』をポップ調で歌っていた歌手は誰?」


ついでだから調べてみましたよ。
小生も知りませんでしたが Israel Kamakawiwo'ole (イズラエル カマカヴィヴォオレ)という名前です。
1959年5月20日に生まれ、1997年6月26日に肥満が原因で亡くなっています。
ハワイ州出身のシンガーで通称はイズ(IZ)。
小錦を思い浮かべたくなる340kgを超える巨体から美しい歌声で魅了するイズは、ハワイ州を中心に死後の現在でも伝説的な人気がある歌手だそうです。

この手紙を書いた後で、ブログの記事を書きますがその中にYouTubeのビデオクリップを2つ貼り付けます。
多佳子さんも楽しんで見てください。

『虹のかなたに』

(2012年11月25日)

でも、 Windows 98 では見られるかどうか。。。?
OSが問題というよりも多佳子さんの使っているパソコンは15年以上も前のものだからマイクロチップが遅すぎて5分のクリップを見るのに、少なくとも1時間ぐらいかかってしまうと思います。
近くのネット喫茶か図書館で見てください。
では、またの機会まで。。。






Tully's って、いつか私とコーヒーを飲んだところですか?



そうですよ。 叔母は北鴻巣から自転車で行田総合病院へ行く途中でした。 僕は旧吹上町にある漫画ネット喫茶『自遊空間』から自転車で行田総合病院へ行く途中だったのですよ。 1時半に病院のロビーで落ち合うことになっていたのです。

。。。で、Tully's があるショッピングセンターの前で偶然に出会ったのですか?

そうなのですよ。 叔母は旧17号線。 僕は17号線バイパス。 その2つが交差するところに差し掛かったら叔母が僕を見つけて声をかけてきた。 まさか僕の名前が呼ばれるとは思ってもいなかったのでちょっと驚いたけど、1時半に病院のロビーで待ち合わせるということだったからすぐに叔母の声だと分かりましたよ。

その交差点からショッピングセンターまで近いのですか?

10分もかからなかったと思うのですよ。 叔母は南側の歩道を走っていて、僕は北側の歩道を走っていた。

同じ方向に。。。?

もちろんですよ。 違う方向だったら出合うことはなかったですよ。 せっかくショッピングセンターの近くで出会ったのだからコーヒーでも飲もうと思って声をかけた。

でも、あの17号バイパスは広い道路でしょう?

そうです。 だから僕が大声で叔母にショッピングセンターで「お茶を飲もよ」と声をかけたら、前を自転車で行くおっさんが、わざわざ自転車を止めて振り返って僕を見ましたよ。

。。。で、そのおじさんも一緒について来たのですか?

まさかァ〜。。。!?





Subj:小百合さん、こんにちは!

バンクーバーは

ハロウィーン・ムードですよ。

きゃはははは。。。



From: denman@infoseek.jp
To: sayuri@hotmail.com
Cc: barclay1720@aol.com
Date:Thur., Oct 27, 2011 8:33 pm.
日本時間:10月28日午後1時33分


小百合さん、元気ですか?
バンクーバーに着いたのが午前9時48分。気温4度でしたよ。
やっぱり寒いよ!
マジで冬です。
でも、雲一つない素晴らしい快晴でした。



10月25日には館林のつつじヶ丘公園で“十月桜”が咲いていたというのにバンクーバーではスキーができますよ。
世界は狭くなったと言うけれど
飛行時間8時間でバンクーバーに着いてみると
ここは別世界という気がします。

特に今年の日本では、いろいろな災害があったからね。
台風12号と15号。それに東日本大震災。大津波の被害。福島の原発事故。



日本に、これでもかこれでもかと自然の不幸が見舞ったという感じですよ。
それを思うとバンクーバーは寒いけれど自然災害が極めて少ない幸せでのんびりした街だと改めて実感しました。

小百合さんも、いづれ子育てが終わったら、またバンクーバーにやって来たらどうですか?
でも、小百合さんが日本に居るおかげで日本に帰省すればいろいろと楽しい思い出が増えるのだから感謝しなければとも思っているのですよ。
きゃはははは。。。
そう考えれば、世界はやはり狭いと言うことができるでしょう。

1ヶ月の日本滞在中は楽しい思い出をありがとう。
「さきたま古墳公園」で食べた“田舎っぺきのこ汁うどん”
行田の「水城公園」のガチョウの“チョウ助池”の辺(ほとり)で小百合さんが入れてくれたアイリッシュ・クリームコーヒー。
館林で食べた、うな丼と肝のお吸い物。

ケーヨーD2吹上店の駐車場の隅のマクドで食べたマックナギット。
マスタードソースで食べると旨いんだよね。



反対側のショッピングモールに寄ってTullY'Sで小百合さんとコーヒーを飲みながらキッシュを食べようとしました。
ところが、ないんだよ。
同じショッピングモールのケーキ屋さんにも置いてなかった。
県道ルート66のCocosにも置いてない。



店の人が「キッシュってなんですか?」と聞き返したのには驚いた。
滞在中キッシュを探したのに結局一度も食べることができなかった。
9月30日、NHKの「あさイチ」でキッシュが流行っていると紹介していたのだけれど、あれは東京と横浜あたりだけの流行なのかと小百合さんと残念がったものでした。
キッシュは、それほど旨い物じゃないけれど、甘さに飽きれば口直しに“いける”かも。。。



館林の「つつじヶ丘公園」で見た“十月桜”は暖かくなった日本の秋を感じさせてくれました。
中央公園で見たポニーとモルモットは可愛かったね。
孔雀は居なかったけれど。。。
小百合さんが「白鳥が怖い」と言ったけれど、それってマジ?
そのくせ、大長寺の東屋(アヅマヤ)でダベッていた時にカマキリが飛んでくるとカマキリの背中を指先でなぜなぜしながら可愛いと言うんだよね。
小百合さんの意外な一面でしたよ。



Mister Donutのテラスで小百合さんと一緒に飲んだカフェオレとフレンチクルーラーのロマンの味。
日本は国土が狭いからテラスも車の騒音でロマンチックな気分になれないんだよね。
テラスのすぐそばを車がひっきりなしに通る!
バンクーバーのロブソンスクエアにある美術館の裏のカフェテラスのようなロマンチックな場所は、ついに発見できなかった!

「デンマンさん、大長寺ではHよりも感じるハグができるけれど
館林の駅前ではできませんよね。うふふふふ。。。」

それまで僕はハグするのを控えようと思っていたのだけれど、
反射的に小百合さんをハグしたのでした。
駅前にはたくさんの人が居ました。
小百合さんは斜(はす)に構えて困ったような表情を浮かべていましたが僕がベアハグすると諦めたように大人しくじっとしていましたよね。



熟女の表情に浮かんだ乙女の恥じらいを見たような気がしました。
きゃはははは。。。

ではまた、七夕の乙姫様と彦星のよう来年も再会しましょうね。
楽しみにしています。
じゃあね。





『天の川を越えて』より
(2011年10月30日)




。。。で、キッシュを注文したのですか?



今年もやっぱりキッシュを置いてありませんでしたよ。 仕方ないからチーズケーキを食べました。

。。。で、多佳子叔母さんはブラッドピットのファンなのですか?

いや。。。叔母はアランドロンのファンでしたよ。





だから、たぶんブラッドピットのファンではないと思うのです。 ブラッドピットとアランドロンではオーラがだいぶ違うでしょう!?



そうかしら。。。? でも『ジョージブラックによろしく』を叔母さんは観たのですか?

もちろんですよ。 観なければメモにわざわざ「エンディング・テーマソング『虹のかなたに』をポップ調で歌っていた歌手は誰?」なんてぇ書きませんよ。

Meet Joe Black

(ジョー・ブラックをよろしく)

<iframe width="500" height="350" src="http://www.youtube.com/embed/oGNTL0Gw_eo" frameborder="0" allowfullscreen></iframe>



。。。で、エンディング・テーマソングの『虹のかなたに』にという曲はどんな感じなのですか?



小百合さんのためにビデオクリップを貼り付けるから聴いてみてください。

Israel Kamakawiwo'ole

Over the Rainbow/What a Wonderful World

<iframe width="500" height="350" src="http://www.youtube.com/embed/C9b3_1CcXtY" frameborder="0" allowfullscreen></iframe>



この曲は人気があるのでしょうか?



僕も知らなかったのだけれど、結構人気があるようなのです。 叔母も歌手の名前を知りたかったほどですからね。 ネットで調べていたら次のようなサイトに出くわしたのですよ。


 (すぐ下のページへ続く)




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