エロマンガ再訪 (PART 2 OF 3)
生き残っているだけではなく、突如、再ブームになって、新刊が出るわ、復刻版は出るわで、オールドファンを熱狂させ、無能な評論家を「な、なんで今頃」と慌てさせることになってしまった。
中でも有名なのが90年代後半のケン月影ブームだろう。
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この部分を読んでなァ、わてはハタっ!と思い当たるものがあったのや。
何を思い当たりはったん?
あのなァ〜。。。おぼろげながら、わてはケン月影という名前を記憶しておったのや。
どないな訳で。。。?
日本へ帰省すると、わては「まんが喫茶 みるみる」でインターネットをしたものなのや。
そこで記事も書きはったん?
そうなのやァ。。。そして帰りに「お持ち帰りコーナー」でマンガ本や週刊誌をパラパラとめくって気に入ったモノを持ち帰ったのやァ。。。
「ミルミル」の入り口の近くに『お持ち帰りコーナー』があるのですよう。
このコーナーに、古くなった漫画や週刊誌が並べられて置いてあるのですよう。それを「ミルミル」を利用した人は帰りに自由に持ち帰ることができるのですよ。
分かりましたわ。その時、デンマンさんが取り上げて、パラパラとページをめくっている時に「おばんざい」の記事に出くわしたのでござ〜♪〜ますわね?
そうじゃないのですよう。僕は漫画や週刊誌は、ほとんど買う事がないのですよう。でも、無料で持ち帰っていいと書いてあるので、社会勉強のつもりで僕は何冊か持ち帰ってきたのですよう。
分かりましたわ。それで、ご実家に帰って、週刊誌をめくっていたら「おばんざい」に出くわしたのでござ〜♪〜ますわね?
違うのですよう。実家で週刊誌をめくって読んでいる暇がなかったのですよう。
それで持ち帰った週刊誌を捨ててしまったのでござ〜♪〜ますか?
いや、捨てませんでしたよう。せっかく持ち帰ったのだから、カナダに戻ってから読もうと思って、僕は旅行カバンの中に入れたのですよう。
つまり、バンクーバーまで持ち帰ったのでござ〜♪〜ますわね?
そうですよう。
要するに、デンマンさんはバンクーバーのマンションで、しばらくぶりに時間ができたので旅行カバンから週刊誌を取り出して読んだ訳なのでござ〜♪〜ますわね?
違いますよう。
読まなかったのでござ〜♪〜ますか?
もちろん読みましたよう。
だから、どこで読んだのでござ〜♪〜ますか?
週刊誌なんて、わざわざ時間を作ってまで読むものじゃない、と思っているから、僕は机に向かって読んだわけではないのですよう。
。。。んで、どこで読んだのでござ〜♪〜ますか?
せっかく、バンクーバーまで持ってきたのだから捨てるのはもったいない。それで、僕はトイレに入っている時に読もうと思って、手の届くところに何冊か積み上げておいたのですよう。
それで、半年以上も経ってから、ようやくその一冊を取り上げて、ウンチをしながら読んだと言う訳なのでござ〜♪〜ますか?
うへへへへ。。。実は、そうなのですよう。
『おばんざい(2008年8月4日)』より
そいで、持ち帰った中に『漫画プラザ』という漫画雑誌があったのやァ。
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あらっ。。。エロマンガ雑誌やないの!?
そうなのやァ。。。その時は、こういう雑誌が日本で発売されていると思いながら手にとってパラパラとめくっていたのや。
それで、どないな漫画があんさんの目に留まりやはったん?
次の漫画やがなァ〜。。
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あらっ。。。マジでエロいやないのォ〜!
めれちゃんも、そう思うか?
誰かて上のマンガを見ればエロいと思いますやん。
さよかァ〜?
それで、あんさんは上の雑誌を持ち帰りはったん?
そうなのや。 しかもバンクーバーまで持ち帰ったのやがなァ。。。そいで、この記事を書くのでマンガ作家の名前を確かめたらケン月影と書いてあったのや。
。。。で、上のマンガの何がそれほど、あんさんの気に入りはったん?
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あのなァ〜。。。尻の描き方を見た時に、わては英文法の先生を思い出したのやがなァ。。。
自由で開放的な
授業の雰囲気
英文法の先生で、とてもユニークな先生が居ましたよ。ユニークと言っても、このエピソードがあったから、僕はこの先生がユニークだと思うようになったのですよう。寺田先生と呼ぶ事にします。僕は名前を忘れてしまったのですよ。思い出せません。まだ入学して日の浅い頃でした。春から夏になる頃の話です。
その寺田先生は女性でござ〜♪〜ますか?
もちろん、男の先生ですよ。女性の先生は一人も居ませんでした。当時、埼玉県の有名校は別学だったのですよ。熊校(県立熊谷高校)は男子校でした。
その先生は、どのような感じの先生でござ〜♪〜ますか?
山岳部の顧問をしている先生でした。また、油絵を描くのが趣味でしたよ。どちらかと言えば寺田先生は、あまりパッとしない先生なのですよ。40代だったでしょうか。。。山岳部の顧問と言う響きから山男か?というと、そういう印象でもない。がさつな感じでもない。そうかと言って繊細で洗練されている印象でもない。ざっくばらんで自然体、と言う感じでしたね。
。。。んで、どのような事があったのでござ〜♪〜ますか?
いつものように、とりわけ変わった事もなく授業は進んでいったのですよ。僕は、寺田先生の教え方がうまいと思った事もなく、とりわけ魅力的な授業をする先生だ、と思ったこともない。いわば、いつもどおりにマンネリ化した、興味のあまり感じられない授業を進めていましたよ。
それで。。。?
ふと、先生は窓の外に眼をやったのですよ。当時の校舎は木造で、僕のクラスは学校で最も古い昭和の初期に建てられた木造平屋の教室だったのですよ。寺田先生は、しばらく黙って外を見ていた。生徒の幾人かは、オヤっと思って先生の目線の行き着くところを見定めるような風でした。でも、ほとんどの生徒は無関心に教科書を見たりノートに落書きをしているようでした。僕は先生が何を見ているのだろか?と思って窓の外を見たのだけれど、僕の座席からでは窓の外の風景は垣根と空だけしか見えない。
それで。。。?
先生は、感極まったように言ったものですよ。
“う〜〜ん。。。
いい尻をしているなあぁ〜”
つまり、先生は窓の外を通る女性を眺めていたのですか?
そうですよ。生垣(いけがき)の向こうは砂利道になっていて、そこを女性が歩いてゆくのが見えたのでしょうね。僕の座席からでは人が通る様子は全く見えないのですよ。先生は窓辺に立っていたから見えたのでしょう。
それで。。。?
“オイ、いいケツだとよォ〜” クスクスっと笑って、僕の後ろに居た原島君などは、ポルノ雑誌を見たようなエロい笑いをもらしながら、僕の背中を小突(こづ)いたものですよ。教室の、そこここで、くすくす笑いが起こりました。先生も皆に聞こえるような声を出した事に初めて気づいたかのようにニヤニヤしながら、教壇の方に歩いてゆきました。
デンマンさんは、どう思ったのでござ〜♪〜ますか?
女性の尻を見て、その素晴しさに感極まるような感嘆を漏らす人が僕以外にもやっぱり居るものだ、と僕は半ば同志に巡り会ったような気持ちでしたよ。
つまり、高校1年生のデンマンさんは、すでに女性のお尻を見て“う〜〜ん。。。いい尻をしているなあぁ〜。。。”と、感嘆したことがあったのでござ〜♪〜ますか?
ありましたよ。声には出さなかったけれど、まさに声に出てしまうほど感嘆したことが何度もありましたよ。
。。。んで、そのように感嘆してしまう素晴しいお尻って、一体、どのようなお尻なのでござ〜♪〜ますか?
これは個人、個人によってだいぶ違うと思うのですよゥ。美意識の問題ですからねぇ。でも、卑弥子さんが僕にマジで尋ねるのならば、僕はダイアンさんの次の写真を見せる他に思い浮かびませんよう。
うふふふふ。。。このようなお尻が素晴しいのでござ〜♪〜ますか?
卑弥子さんは、同性として何か感じるものはないのですか?
確かにダイアンさんは、きれいな方だとは思いますわ。でも、特にお尻に魅力を感じる事はござ〜♪〜ませんわ。
そうですかぁ〜。。。でも、着こなしがセクシーだとか。。。そのように思うことはありませんか?
う〜♪〜ん。。。確かに、着こなしが洗練されていると思いますわ。でも、芸能人の写真を見るようで、身近な美しさを感じませんわ。
なるほどねぇ〜。。。そういうものですかぁ〜。。。確かに人体の一部に感じる魅力は人によって違うのでしょうね。寺田先生も、クスクス笑う生徒を見て次のように言ったものですよ。
“まだ、君らには分からないかもしれないなぁ〜”
「いえ、先生、僕には分かりますよ」 僕は手を上げて寺田先生に、そう言いたい衝動に駆られたものですよう。
そのようなエピソードがあったので、デンマンさんは寺田先生がユニークだと思うようになったのでござ〜♪〜ますか?
そうですよ。思っていても、なかなか生徒の前で口に出せるものではないですよ。それを自然体で感嘆し、自然に口に出す。凡人には、なかなかできない事だと僕はその時に思ったものですよ。考えてみたら、寺田先生は油絵をやりましたからね、当然デッサンなどで女性のヌードを描いていたと思うのですよ。
つまり、生垣の外を歩く女性を、寺田先生はヌードをデッサンするような目で眺めていたと。。。デンマンさんは、そう思うのでござ〜♪〜ますか?
そうですよ、常日頃から美術的に女性の美しさを見出そうとしているような習慣ができていない限り、授業中に窓から見えた女性の尻の美しさに感嘆できる人はまず居ないですよ。しかも、生徒の前で、自然に感嘆の言葉を漏らすのですからね。
その事がデンマンさんには、とっても感動的だったのでござ〜♪〜ますか?
そうですよ。
『あっちかち (2008年3月25日)』より
『美尻(2011年9月9日)』にも掲載
つまり、マンガの女性の美尻があんさんの眼を惹きつけはったのねぇ〜?
その時には、別に意識せんかったけど、今思い返してみるとケン月影の描く女性の尻と、わての美意識に共通するものがあったのやろなァ。
わてがこのデッサンを描いたのはカラーモニターが普及する前やったから15年ほど前のことやねん。
マジで。。。?
わてがまだ日本語で記事を書く前やった。
ホンマかいなァ〜?
その証拠があるねん。
(すぐ下のページへ続く)