徳子と小督の悲話(PART 2)
小督哀話
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『嵯峨野の月』(月岡芳年『月百姿』)源仲国と小督時は平氏全盛の平安朝最末期、時の帝であった高倉天皇は最愛の寵姫を亡くし悲嘆に暮れていた。
見かねた中宮(清盛の娘である建礼門院徳子)は天皇を慰めようと、美貌と音楽の才能で名高かった中納言・藤原成範の娘を紹介する。
宮中に上がった成範の娘は小督局と呼ばれ、天皇の寵愛を一身に受けた。
しかし、中宮の父である平清盛は、天皇が中宮である娘を差し置いて小督に溺れる事に怒り狂い、小督を宮中から追い出してしまった。
小督は清盛を恐れて嵯峨に身を隠し、天皇とも音信不通となってしまう。
天皇の嘆きは深く、密かに腹心の源仲国(宇多源氏・源仲章の兄)を呼び出して小督を秘密裏に宮中に呼び戻すよう勅を賜った。
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ちょうど仲秋の夜のこと、月が白々と照る中を嵯峨野に出かけた仲国は、小督が応えることを期待して得意の笛を吹いた。
すると、見事な「想夫恋」の調べがかすかに聞こえてくるので、音のするほうに向かうと、果たして粗末な小屋に小督が隠れ住んでいた。
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最初、小督は清盛を恐れて宮中に帰るのをしぶるが、「想夫恋」の曲で彼女の真意を悟っていた仲国に押し切られこっそりと天皇の元に帰ってきた。
2人はひっそりと逢瀬を重ねるが、清盛におもねる者から秘密が漏れて、小督は無理やり出家させられてしまう。
能の「小督」はこのうち嵯峨野の場面に取材したもので、伝金春禅竹作の四番目物。
現在も比較的盛んに上演される、美しくも哀切な名作である。
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出典: 「小督(こごう)」
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
確かに、悲しいお話ですわ。 小督さんには何の落ち度も無いのに宮中から追い出されて、しかも天皇とこっそりと逢っているのが知れると平清盛によって無理やり尼さんにされてしまう。 本当に悲しいお話だと思いますわ。
ほおォ〜。。。 卑弥子さんが目に涙まで溜めて悲しむなんて珍しいですねぇ〜。。。
だってぇ〜、 小督さんの身になって考えると本当に悲しいことですわ。。。んで、あたくしに悲しいお話を聞かせて涙ぐませるために小督さんの悲話を持ち出してきたのでござ〜ますか?
いや、違いますよ。。。 そうじゃないのですよ。
では、なぜ。。。?
あのねぇ〜、徳子さんにはエロ話があって、小督さんにはない。
それがデンマンさんにとって、それほど不思議なのでござ〜ますか?
そうですよ。 だってぇ、考えてみてください。 小督さんは徳子さんよりも明らかに美人で音楽の才能もあった女性ですよ。。。 言ってみれば、男にとってこれ以上の魅力的な女性は居ないと思える。 実際、高倉天皇は徳子さんよりも小督さんに惹きつけられてしまった。 だから、小督さんは美人である以上に性格も良い女性であったに違いない。 男がそれほど恋い焦がれてしまう女性にもかかわらず小督さんにはエロ話がない。
どうしてでござ〜ますか?
つまり、小督さんの悲話は余りにも悲し過ぎるのですよ。 だから誰しもが同情してしまう。
でも、徳子さんのお話だって充分に悲しいと思いますわ。
確かに、徳子さんの話も悲しい物語に違いない。 でもねぇ、大きな違いがある。 小督さんの運命を狂わせたのは、そもそもが徳子さんの父親の平清盛なのですよ。 だから、徳子さんのエピソードも小督さんの哀話も悲しいものには違いないのだけれど、平清盛が徳子さんの父親であるために、民衆は小督さんの味方になったのですよ。
つまり、小督さんをネタにエロ話をするには、余りにも可哀想だと。。。 あまりにも恐れ多いと。。。 それで、徳子さんの方がエロ話のネタにされたと言うことでござ〜ますか?
まず間違いなく、そういうことだと思うのですよ。
【小百合の独り言】
ですってぇ〜。。。
あなたは、どう思いますか?
確かに、徳子さんだってずいぶんと悲しい目にあっているのですわよね。
でも、小督さんは、徳子さんのお父さんである平清盛のために悲運に泣くことになったのです。
それで、民衆は徳子さんよりも小督さんに同情を寄せたのでしょうね。
ところで、お話は変わりますけれど、私の祖先は百済から難民としてやってきたのです。
ええっ。。。? どうして、そのようなことが解ったのかってぇ〜。。。?
実は、デンマンさんに教えていただいたのですわ。
それまで全く知りませんでした。
百済から当時の平城京(現在の奈良市)に行ったようです。
でも、土地があまりなさそうなので開拓団に加わって、デンマンさんの祖先と一緒に武蔵国まで行ったのですってぇ〜。
ええっ。。。? 「それはデンマンがでっち上げた御伽噺」だとおっしゃるのですか?
とにかく、私の実家は館林にあるのですわ。
デンマンさんのご実家から車で20分から30分です。
ホントに、目と鼻の先です。
そのような近くに住んでいたのにデンマンさんと私は日本で出会ったことがなかったのです。
不思議な事に、私がデンマンさんに初めてお会いしたのはカナダのバーナビー市でした。
私が13年間借りていた“山の家”で巡り合ったのですわ。
バーナビー市というのはバンクーバー市の東隣にある町です。
上の地図の赤い正方形で示した部分を拡大すると次のようになります。
この地図の Deer Lake (鹿の湖)の畔(ほとり)に私が借りていた“山の家”が会ったのですわ。
この家でデンマンさんと15年ほど前に初めてお会いしました。
この上の写真は、デンマンさんがコラージュしてでっち上げたのですけれど、ちょうど、このように寅さんのような格好をしていたのですわ。
うふふふふふ。。。
それだけに、私は強烈な第一印象を持ちました。
でも、どうして私の祖先とデンマンさんの祖先が一緒に百済からやって来たの?
私にはよく理解できなかったのです。
デンマンさんは、おっしゃいました。
DNA に“海外飛躍遺伝子”が焼きついているのですってぇ。
デンマンさんと同じようにして、その DNAの飛躍遺伝子が1400年の眠りから覚めて、私は館林から佐野を経由してカナダのバーナビーに渡ったのです。
そして、デンマンさんと“山の家”で出会ったのでした。
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