優美な日本女性(PART 3 OF 3)
十兵衛の妾もエルヴェ青年に惹かれている様子です。
ところが、この女性は原十兵衛に操(みさお)をたてるつもりなのか、エルヴェ青年と同衾する機会があるにも拘らず他の女を彼の夜伽(よとぎ)の相手としてあてがうのでした。
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エルヴェ青年は、なぜ、これほどまでに十兵衛の妾に魅了されてしまうのか?
彼女とは、ほとんど言葉らしい言葉を交わしていないのです。
もちろん、肉体関係もありません。
常識的に考えるならば、同衾した相手の女性に心が惹かれるでしょう!
ところがエルヴェ青年は十兵衛の妾にハマッてしまうのです。
フランスに帰ると同僚から日本語が読める人を紹介されます。
それがマダム・ブランシュです。
横浜で絹商人をしていたフランス人のムッシュ・ブランシュと結婚したこの日本女性は、夫と共にフランスに渡りますが、この当時はすでに夫と死別して未亡人になっています。
それで当時、フランスのリヨンで高級娼婦を抱(かか)えて売春サロンを経営しているのでした。
マダム・ブランシュは自分のお客さんには、自分が身に着けている小さなブルーの花を与えるのを習慣にしていました。
3度目の日本行きを終えてフランスに戻ると、やがてエルヴェ青年は長い手紙を十兵衛の妾から受け取ります。
この時期、不幸にもエレーヌは病気になって死んでしまいます。
何度目かに墓に彼が立ち寄ると、墓には小さなブルーの花が捧げられていました。
エルヴェ青年は、その手紙をマダム・ブランシュに訳してもらおうとしますが、彼女は住所を誰にも知らせずにパリに定住していました。
パリの、これと思われるような館(やかた)のドアをすべてノックして探し廻ったあげく、やっと彼はマダム・ブランシュを探し当てます。
エルヴェ青年の求めに「もし2度と私を訪ねないと約束してくれたら、この手紙を訳して差し上げます」とマダム・ブランシュは応じます。
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十兵衛の妾が書いた長い手紙はエルヴェ青年の心を揺さぶる熱烈な愛の告白でした。
その後でマダム・ブランシュは秘密をエルヴェ青年に打ち明けます。
この秘密をここで話してしまうと、あなたがこの映画を観る楽しみが半減してしまうので僕は言いません。
秘密を打ち明けてから、マダム・ブランシュはエルヴェ青年に言います。
「あなたの奥様は、あなたを本当に心から愛していましたわ。」
しかし、彼の妻は、もうこの世の人ではありません。
でも、彼は悟るのでした。 本当に愛していたのは十兵衛の妾ではなく、妻のエレーヌだったと。。。
この映画は詩的で、恐らくあなたも心を揺さぶられるだろうと思います。
日本のシーンは日本で撮影しているので、海外で見るとマジで日本の自然や景色が懐かしくなります。
映画を観終わった後で感じるのは多分次のようなテーマじゃないでしょうか?
(silk07b.jpg)
Obsession is not love,
but it's more like illusion.
Love is real and
it's more like devotion.
「オブセッションは愛なんかじゃなく、
どちらかと言えば幻想です。
愛はもっとリアルなもので、
どちらかと言えば相手をいつまでも
思いやるということです。」
デンマンさん。。。、 なんだか哲学的なことを言ってますけど、この映画はそれほどジーンとくるものですか?
う〜〜ん。。。 人にもよるでしょうねぇ〜。 たくさんの人がコメントを書いているけれど、英語のコメントの中には「この映画は最悪だよ!」と吐き捨てている人もいますからね。 でも、僕は、いろいろと考えさせられましたよ。 小百合さんが観たら、日常的には感じられない、心を揺さぶられる感動にひたるだろうと僕には思えるのですよ。
じゃあ、ぜひとも観てみますわ。
そうしてください。 子供の事で悩んだり心配したりするよりは、この映画を観た方が子供のためにも、小百合さんのためにも、よっぽどいいと僕は思いますよ。。。
【卑弥子の独り言】
ですってぇ〜。。。
あなたはこの映画が心を揺さぶるような映画だと思いますか?
あたくしは、イマイチだと思うのでござ〜♪〜ますわ。
でも、観てみないことにはわかりません。
百聞は一見にしかずと申しますから、
あなたも時間があったら地元の図書館で借りて観てくださいなァ。
だけど、日本の地方の図書館には、この"Silk"のDVDを置いてないかもしれませんわね。
その時には、ネットの通販でも、あるいはDVDのレンタルでも、とにかく便利な方法で観て下さいまし。
とにかく、明日もデンマンさんが興味深い記事を書くと思いますわ。
だから、あなたも、お暇なら、また読みに戻ってきてくださいましねぇ。
じゃあねぇ〜〜。
ィ〜ハァ〜♪〜!
メチャ面白い、
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こんにちは。ジューンです。
日本の温泉っていいですよね。
(silk01.jpg)
この映画にも次のような冬の露天風呂のシーンがあります。
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私も冬の露天風呂を楽しませてもらったことがありますわ。
あなたも、たまには露天風呂に浸かって癒されてくださいね。
ところで、これまで書いた小百合さんの記事を集めて
デンマンさんが一つにまとめました。
もし、小百合さんの記事をまとめて読みたいのならば、
次のリンクをクリックしてくださいね。
■『小百合物語 特集』
とにかく、今日も一日楽しく愉快に
ネットサーフィンしてくださいね。
じゃあね。