即興の詩と永遠の愛(PART 1)
あなたの夢の中の
わたしの決意
(shizuku02.jpg+rafu011b.jpg)
あなたがいなければ、
わたしは存在できないの
わたしは、あなたの夢の住人だから
あなたの夢
目が醒めていても続いてる
わたしはあなたとキスをして
ほほ笑み合いながら
おたがいを抱きしめあう
とてもやわらかな安心できる場所
あなたは夢を見ているから
本当の世界から逃げている
わたしなんて本当は存在しないのに
あなたがこの身体を抱く
わたしがあなたの夢でみだれる
快楽の瞬間が生々しく
この身体をはじけさせて、よじれさせる
それすらもあなたの夢の中のセックス
わたしね・・・
もう夢の中から出て行くことにしたよ
そして本当の世界にいるはずの
わたし自身を探すことにした
だから
あなたも目を覚ましてね
わたしはわたしの世界を生きるから
by めれんげ
2013年07月11日13:47
【カテゴリ: 詩 別れの詩】
『即興の詩』
『あなたの夢の中のわたしの決意』
デンマンさん...、 昨日に続いて今日もわたしの即興の詩を取り上げてくれはるのォ〜?
めれちゃんがせっかく『即興の詩』サイトを再開したさかいに、わてもついついめれちゃんのサイトへ飛んでゆくことになるねん。 ついさっき、『即興の詩』サイトへ行ったら上の詩に出くわしたのやがなァ〜。。。
それで、あんさんはどないに思いはったん?
うん、うん、うん。。。 ええ詩やと思うでぇ〜。。。 江戸川乱歩先生の言うように、めれちゃんは自分の「今一つの世界」を見い出して、その世界で自分の人生と愛を生きるということやんかァ〜。。。
今一つの世界
ここにもし、それらのものとは全く違った、また目新しい、「今一つの世界」があって、魔法使いの呪文か何かで、パッと、それがわれわれの目の前に現れたなら、そして、たとえば竜宮へ行った浦島太郎のように、その世界で生活することができたなら、われわれはまあどんなに楽しく生甲斐のあることでしょう。
でも、われわれは浦島太郎にはなれっこない。そんな「今一つの世界」なんてあるはずもなく、そこへ住むなんて思いもよらぬことだ。われわれはやっぱり、このきまりきった、面白くもない日常茶飯事を繰り返して行くほかに生き方はないのだ、とおっしゃるのですか。だって「今一つの世界」を求めるわれわれの欲望の烈しさは、どうして、そんなことをいってあきらめていられるものではないのですよ。
ご覧なさい。子供がどんなにお伽話をすくか、青年がどんなに冒険談をすくか、それから大人のお伽話、冒険談は、たとえばお茶屋の二階、歌い女、幇間(ほうかん)。それぞれ種類は違っても、われわれは一生涯、何か日常茶飯事以上のもの、「今一つの世界」を求めないではいられぬのです。お芝居にしろ、音楽にしろ、絵画にしろ、小説にしろ、それらはみな見方によっては、人間の「今一つの世界」への憧憬から生まれたものではありませんか。
暑中には避暑をする。それは何も暑さを避けるためばかりではないのです。われわれはここでも「今一つの世界」を求めている。飽き果てた家庭を離れて、別の世界へ行きたがっているのです。
もろもろの科学にしても、やっぱり人間のこの欲望の現われではないでしょうか。例えば天文学者は星の世界に憧れているのです。歴史家は遠い昔の別世界に思いを寄せているのです。動物や植物の学問はもちろん、生命のない鉱物にだって、薬品にだって、やっぱり「今一つの世界」を見出すことができないでしょうか。
古来のユートピア作者達が、それを夢見ていたことは申すまでもありません。さらにまた宗教ですらも、天上の楽園と言う「今一つの世界」に憧れているではありませんか。
ある型に属する小説家は、誰しも同じ思いでしょうが、わたしもまた、わたしの拙い文字によって、わたし自身の「今一つの世界」を創造することを、一生の願いとするものでございます。
江戸川乱歩(左)と三島由紀夫
(130 − 132ページ)
江戸川乱歩全集 第30巻 「わが夢と真実」
光文社文庫 2005年6月20日 初版1刷発行
『上流夫人 (2008年8月30日)』に掲載
つまり、めれちゃんはわたしの拙い文字によって、わたし自身の「今一つの世界」を創造することを、一生の願いとしたわけやん。 それで『即興の詩』サイトを再開して、めれちゃんは自由にのびのびと人生と愛を謳歌するということやろう?
あんさんは上の詩から、そないに感じとりはったん?
そうやァ〜。。。 めれちゃんは、そないに思いながら上の詩を書いたのやろう?
違いますねん。。。 あんさんは、あんさんの「今一つの世界」でわたしを思い描いておるようやけど、ホントのわたしは、あんさんが思い描いているような女ではあらへん。
ほおォ〜。。。 めれちゃんは、例えば次のような詩を詠む女ではないと言うのんかァ〜?
小さな赤い花
わたしをあなたの庭に咲く
小さな赤い花にしてください
そして、お水を注ぎながら
何かお話を聞かせてください
わたしは何も言えないけれど
あなたの言葉を聞きながら
いろんなことを思うのです
あなたに愛されるように
いつまでも綺麗に
咲いています
だからわたしのことを
忘れずにいてください
by merange (めれんげ)
2010.02.19 Friday 10:24
『即興の詩 小さな赤い花』より
(デンマン注: 旧『即興の詩』サイト【閉鎖】)
『永遠の愛のコラボ』に掲載
確かに上の詩は、わたしが詠んだものですう。 そやけど、あんさんはわたしを自分の「今一つの世界」で“ロリータ”として思い描いてますねん。 そのロリータをあんさんは愛しはってる。
なるほどォ。。。 それで、めれちゃんは「もう(あなたの今一つの世界)の中から出て行くことにしたよ そして本当の世界にいるはずのわたし自身を探すことにした。 だから (デンマンさん) あなたも目を覚ましてね」という思いを上の詩の中に込めたわけやなァ〜。。。
あんさんにも、わたしの言いたい事がようやく解りましたァ〜?
うん、うん、うん。。。 めれちゃんの言いたい事も解らないことはないでぇ〜。 そやけどなァ〜、かつてフロイトのおっさんは次のように言うたのやがなァ〜。。。
When two people make love, there are at least four people present---the two who are actually there and the two they are thinking about.
--- Sigmund Freud
カップルがベッドで愛し合うとき、
実は4人がかかわっている。
そこに居る二人と、
それぞれが思い浮かべている違う相手。
--- ジクムント・フロイト
『日本で最も有名な三角関係』より
(2007年6月25日)
めれちゃんが、現実の世界でわてと愛しおうたとしても、フロイトのおっさんが言うように、4人がかかわってるねんでぇ〜。。。 めれちゃんの「今一つの世界」で思い描いている相手と。。。 それに、わての「今一つの世界」で思い描いている相手やんかァ〜。。。
つまり、どのみち、現実の世界で愛しおうたとしても、結局、オツムの中の“相手”と愛しおうていると、あんさんは言わはるのォ〜?
めれちゃんも、過去に愛しおうた男のことを考えてみィ〜なァ〜。。。 現実の男と、自分がこうやァとオツムの中で思い描いていた男が違いすぎて、結局は破局を迎えたということが何度かあったやろう?
あんさんは、ごっつう冷酷なことを言いますねんなァ〜! そう言うあんさんは、どうやのォ〜? あんさんかて、現実の小百合さんと、あんさんのオツムの中の小百合さんが違いすぎて破局を迎えることになったのやろう? うふふふふふ。。。
あれっ。。。 めれちゃんもマジで非情な事を言うのやなァ〜。。。
やっぱり、あんさんと小百合さんは別れはったん?
あのなァ〜。。。 わてと小百合さんは“永遠の愛”でむすばれてるねん。 うしししし。。。
何をぬかしてけつかんねん! んもおォ〜。。。! “永遠の愛”ってなモンがあるわけないやろう! アホくさァ〜!
あれっ。。。 めれちゃんは、えろう鼻息荒(あろ)う河内弁でまくし立てたなァ〜。
あんさんは相変わらず“永遠の愛”っちゅうような少女コミックの世界でも、誰も信じへんようなことを夢見てはる。 そやから、わては言うてますねん。
(rafu011b.jpg)
あなたは夢を見ているから
本当の世界から逃げている
わたしなんて本当は存在しないのに
あなたがこの身体を抱く
わたしがあなたの夢でみだれる
快楽の瞬間が生々しく
この身体をはじけさせて、よじれさせる
それすらもあなたの夢の中のセックス
あなたも目を覚ましてね
あのなァ〜、めれちゃん。。。 そないに言うけれど、フロイトのおっさんは、やっぱり次のように言うでぇ〜。。。
カップルがベッドで愛し合うとき、
実は4人がかかわっている。
そこに居る二人と、
それぞれが思い浮かべている違う相手。
--- ジクムント・フロイト
現実の世界でも、皆、腕の中で抱いている相手を「今一つの世界」にいる相手だとオツムの中で思い描きながら“永遠の愛”で愛しおうてるつもりになっていると、あんさんは言わはるのォ〜?
わてじゃのうてぇ、フロイトのおっさんがそう言うてるねん。
アホくさァ〜。。。 いつまで、あんさんはフロイトのおっさんの言うことにこだわりはってるん? フロイトのおっさんは20世紀の人やねん。 わたしらは21世紀に生きてるねんでぇ〜。。。 あんさん! いい加減にしいやァ〜。。。
あのなァ〜、めれちゃん!。。。 そこやがなァ〜。。。
そこやってぇ〜、どこやと、あんさんは言わはるのォ〜?
めれちゃんは次のように言うてたやないかいなァ〜。。。
こんにちわ。めれんげです。
この極私的詩集って、
2006年に、始めたんですよ。
で、ちょいっと読み返してみて思ったのが、
当初は、わたしの心が荒んでいたのか、
ずいぶん、荒々しい表現が目立ちます・・・
血に餓えているような、
怒りのオーラを身にまとっているような、
今とは、ちょっと感じが違うなあ、
と、われながら思います
これからの投稿は、現在製作した作品と、
ノートに書き溜めた、過去の作品を、
織り交ぜてやっていこうと思います。
by めれんげ
『極私的詩集』
『極私的詩集の過去と現在』より
(2013年7月1日)
これがどうやと、あんさんは言わはるのォ〜?
かつて、めれちゃんの心が荒んでいたのか。。。? 血に餓えていたのか。。。? 怒りのオーラを身にまとっているような感じで詩を書いていたと、めれちゃんは自分で言うてるやないかいなァ〜。。。
それが、どうやと、あんさんは言わはるのォ〜?
あのなァ〜、現実の世界にこだわると、相手の真実を見誤るねん。 つまり、相手を理解したつもりになってまう。 ところが一人の人間を理解できるわけがない。
そやから。。。?
そやから、相手の「今一つの世界」を理解するしかあらへん。 それが理解できへんかぎり現実の相手を理解することはできへん。 ちゃうかァ〜? それやのに、めれちゃんは次のように言うてるねん。
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