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狂気の恋と歓喜の愛(PART 1)

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狂気の恋と歓喜の愛(PART 1)
  
 

 
 

 
 
 

 
 
愛し合うふたり
  
 

 
 
かつて愛し合っていた男と女

ふたりは互いに殺意を持っていた。
それほどに憎みあっていた。

なぜふたりは一緒に暮らせたのか。
かつては愛し合っていたからなのか。
引き返せなかったのか。
行き場所がないからだったのか。
 
 

 
 
実は愛し合っていたからだ。
憎みあうほどの激しい思いと
呪われたように続く不運が
ふたりの思いを強くした
そしてゆがませた。

ふたりはおたがいに
拳銃を抱いて眠る
それでも離れないふたりは
変質してしまった愛情で
しあわせから逃げるような
愚かな日々を生きている
 
 

 
  
by めれんげ

2013年07月18日 11:55
 


『極私的詩集』
『愛し合うふたり』より




デンマンさん...、 わたしの書いた上の詩を取り上げて、あんさんは「狂気の恋」だと言わはるのォ〜?



あきまへんかァ〜。。。

つまり、どこか狂っている愛やと、あんさんは言いたいねんなァ〜?

めれちゃんかてぇ、どこか“狂っている”と思っているのやろう?

なんでぇ、あんさんはそないに思いはるのォ〜?

そやかて、めれちゃん自身が「それでも離れないふたりは 変質してしまった愛情で しあわせから逃げるような 愚かな日々を生きている」と書いてるやんかァ〜。。。 つまり、この狂気の恋は愚かな愛と言うことやんかァ。 ちゃうのんかァ〜。。。?

ちゃいますやん。。。 あんさんは恋の本質を見逃してますねん。

。。。ん? 恋の本質。。。?

そうですう。。。 恋の本質とはコインのようなものですねん。 つまり、表が愛でも、その裏には“憎しみ”が貼りついてますねん。

う〜♪〜ん。。。 なるほど。。。 なるほどなァ〜。。。

あんさんは唸(うな)ってますけどォ〜。。。 ホンマに解ってますのォ〜?

解ってるがなァ〜。。。 めれちゃんの上の詩をじっくりと読んでいたら、かつて、めれちゃんの『即興の詩』サイトに、わてが書いた次のコメントがオツムに浮かんできたのやァ。


カミュの「ペスト」



めれちゃん!『ペスト』を

ついに読み終えましたよう!

。。。てか、やっと読み終わりました!

バンザ〜♪〜イ !

\(^o^)/キャハハハ。。。

やっぱり、現代の他の読み物に比べると、

ペースが遅くて、一気に読ませるだけの

魅力に乏しいよね。

『ペスト』を読み終えるまでに

他の本(評論、エッセー、ノンフィクション)を

8冊読みましたよう!

でも、『ペスト』を読み終えた読後感は

良かったですよう。

書評では、かなりネガティブな事が

書いてあるのが多かった。

例えば。。。、

運命に身を任せてじっと耐えている。

カミュは、『ペスト』で、そのような事を言ってない!

むしろ、全く逆だよね。

理不尽な事に対して、

例えば、ナチズムだとか、ファッショだとか。。。

そういうものに対して、あくなき戦いを挑め!

カミュのスタンスは、地味に書いているけれど、

正に、挑戦者、反抗者のそれですよ!

勇ましい事は言わなくても、

心の底には、例え報われなくても、

断固として理不尽なものに対して立ち向かう。

そういう、雑草のような、

しぶとい意思を僕は感じましたね。

でも、現在の目から見れば、

『ペスト』は、小説としてイマイチだと思いますよう。


1) テンポがのろい!

2) 読者を釘付けにするアクションが少ない!
   だから、一気に読めない!

3) ナレーターなど登場させる必要は全くない。
   舞台裏をどうして書く必要があるのか?


271ぺーじになって、ナレーターは

Dr. Rieux です、とカミュは書いている。

そんな事は分かりきっているじゃないか!

アホかいなぁ〜! (爆笑)

僕は、すっかり呆れてしまいましたよう!

でも、やっぱり、ノーベル賞作家だから、

くだらない事は書いてないよね。

うしししし。。。

もう、事件はないだろうと思ったら、

最後になって、コタールが拳銃をぶっ放して

つかまってしまうんだよね。



笑ってしまいましたよう!(苦笑)

コタールが何かやるだろう!

とは思っていたけれど、

まさか、最後の最後で拳銃をぶっ放すとは

思いませんでした。

でも、『異邦人』の中でムルソーが

“太陽がぎらぎら照り付けるから”、

と言って、拳銃をぶっ放したのと、

なんとなく似ているよね。(爆笑)

それでも、『ペスト』を読んで、

時間を無駄にしたとは思いませんでした。

めれちゃんが、どうして『ペスト』に惹かれるのか?

分かったような気がしました。

めれちゃんは愛の短歌、恋の短歌を

書いていることが多いけれど、

意外に、めれちゃんには“社会派”の

部分があるんだよね。

それを感じましたよ。

でも、涙を流さずには居られないという所に、

なぜ、猫を三匹飼っているのか?

その理由が分かったような気がします。



長女猫タンタン



次女猫ねね



三女猫 にこちゃん

めれちゃんには“情にもろい”ところもあるんだよね。

とにかく、時間をかけて読んだだけの

収穫がありましたよう。

次は、めれちゃんがメチャ面白かったと言う

レイモン・ラディゲ(Raymond Radiguet)の

「肉体の悪魔」を読むつもりですよう。



この本を読めば、めれちゃんの“愛と性”に

もっと肉迫できるような気がして

今からワクワクしていますよう!

\(@_@)/ うしししし。。。

by デンマン

2008/08/09 8:28 AM



『なぜペスト?』より
(2008年08月13日)




ずいぶん昔のコメントを持ち出してきて、あんさんは何が言いたいねん?



『異邦人』の中でムルソーが“太陽がぎらぎら照り付けるから”と言って、拳銃をぶっ放してアラブ人を殺してしまったけど、ムルソーも間違いなく拳銃を抱いて眠っていたと思うねん。

それは、あんさんの独断と偏見ですやん。

めれちゃんには、“太陽がぎらぎら照り付けるから”と言って拳銃をぶっ放すムルソーの気持ちがちゃんと理解できたと、わては思うねん。

それが狂気の恋やと、あんさんは言わはるのォ〜?

『ペスト』の最後になって、コタールが拳銃をぶっ放すのやけど、めれちゃんはどうやら“拳銃”にこだわっているというか? カミュの影響を受けているというか? 「拳銃を抱いて眠る」という上の詩の発想は、たぶんカミュが大阪弁を話せたら“これが実存主義的愛なんやでぇ〜”というかも知れへん。 

それも、あんさんの独断と偏見ですねん。

さよかァ〜。。。? そやけどなァ〜、めれちゃんの心の中には“狂気の恋”と“歓喜の愛”が同居しているように思えるねん。

どういうことォ〜?

めれちゃんは次のような萌え萌えの愛の短歌も書いてるねん。


くちづけ
 
 

(kiss003.gif)
 
罪深き

ことと知りつつ

この夜も

きみのくちづけ

もとめて止まぬ
 
  

(merange52.jpg)
 
 
by めれんげ
 
2009.01.14 Wednesday 14:21



『即興の詩 冬枯れ』より
(デンマン注: このサイトはめれんげさんが
閉鎖したので現在アクセス不可)

『めれんげさんと六条の御息所』に掲載
(2010年2月12日)




与謝野晶子が読んだらビックリするような“歓喜の愛”をめれちゃんは詠(よ)んでいる。 そうかと思うと、めれちゃんには“万葉の心”も宿(やど)ってるねん。


恋は、相手の魂を自分の中に招き入れることであった。
和歌が地に宿る霊を示す自然に向かって詠(うた)われる時は風景を表現する叙景歌となり、人間に対する愛情に移されて詠(よ)まれる時は主に恋をうたう相聞歌(そうもんか)となった。

 (中略)

和歌の根本には恋の相聞があり、それが単に男女間のみならず、自然界のあらゆる動植物や自然現象との間にも相聞の心を読み取るのが、和歌の、そして俳諧の、根本のモチーフとなったのです。

万葉人の恋は魂を通じて気持ちを伝えあい、相手の魂を自分の中に取り込むことであった。
恋の「こい」は招魂のことで、生きている人だけでなく、魂があるとされる動植物・岩や石などの鉱物も「こい」の対象とされた。

万葉人の恋の歌は、相手の魂をひきつける「たま迎え」の歌でもあった。
恋うの「こう」とは人を愛する苦しみ、招魂の動作を意味した。

人妻との恋の歌も多い。
それゆえ、悲しの「かなし」とは愛するあまりの悲哀であり、愛の極限の表現であった。
次の和歌はその例である。



(shotoku06.jpg)

吾(あ)が恋は まさかもかなし 草まくら

多胡(たご)の入野(いりの)の おくもかなしも

(巻14−3403 作者不詳)


わたしの この恋はいま 

このように切なくてたまりません。

そしてきっと多胡の入野が奥深いように

これから先もこのつらい悲しい思いは

ずっと続いていくのでしょうね。

ああ。。。 とっても切ない。

【デンマン流現代語訳】

 


(注: 赤字はデンマンが強調。
読み易くするために改行を加えています。
写真はデンマン・ライブラリーより)



344-345ページ 『ゼロからの古代史事典』
編著者: 藤田友治・伊ヶ崎淑彦・いき一郎
2012年8月10日 初版第2刷発行
発行所: 株式会社 ミネルヴァ書房




わたしが“万葉の心”で詠んだ詩があると、あんさんは言わはるのォ〜?



そうやでぇ〜。。。 詩ではないんやけど次の手記を読むと、めれちゃんが“にこちゃん”に寄せる“万葉の心”が見てとれるのやがなァ〜。。。


 (すぐ下のページへ続く)


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