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南海に散る (PART 1 OF 3)

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南海に散る (PART 1 OF 3)


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両足院
 

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(建仁寺の)塔頭(たっちゅう)の一つ。
はじめ知足院(ちそくいん)と称す。
南北朝時代の創建で、開山は竜山徳見(りゆうざんとくけん)。
徳見は入元40余年に及び、かつて住した兜卒(とそつ: 知足という意)寺にちなみ命名した。
栄西の直系黄竜派。
後奈良天皇の名「知仁」をさけ、両足院と改称した。

室町時代、五山文学で活躍した建仁寺友社の中心であった。
現在、多数の五山版・古写本を収蔵し、また伝如拙筆「三教図」(重要文化財)がある。
なお、竜山が帰朝のさい同伴した林浄因(りんじょういん)は、日本における饅頭屋の始祖といわれる。


(jiten100.jpg)

(注: 赤字はデンマンが強調。
読み易くするために改行を加えています。
写真はデンマン・ライブラリーより)



99ページ 『京都古社寺辞典』
編者: 吉川弘文館編集部
2010年5月10日 第1刷発行
発行所: 株式会社 吉川弘文館

 


(himiko22b.gif)

どうしてまた『京都古社寺辞典』を読み始めたのでござ〜ますか?


(kato3.gif)

あのねぇ〜、僕は「徳見は入元40余年に及び」という所に感銘を受けたのですよ。

「入元40余年に及び」に感銘を受けたのですか?

そうです。 中国に渡って40年以上を過ごし、また日本へ戻ってきたということに、なんとなく考えさせられたのですよ。

どうして。。。?

実は、僕も20年以上海外で暮らしてきた。 今でも、日本へ帰って日本で死にたいとは思ってないのですよう。

マジで。。。?

このような時に嘘や冗談は言えませんよう。

デンマンさんは日本にあるお墓に入らないのでござ〜ますか?

僕は日本を出て海外で暮らそうと思った時から絶対に日本の実家の墓には入らないと心に決めていたのですよう。

だから、どうして。。。?

海外で暮らそうと心に決めた時に、日本に戻って墓に入るということが「甘え」のように思えたのですよう。 僕の世界は日本じゃない! 世界だと。。。 うへへへへへ。。。

あらっ。。。 デンマンさんはカッコいい事を言うのでござ〜ますわねぇ〜!? マジですか?

マジですよう。 海外で暮らすと決めた時に、どこで死んでもいいじゃないか! 日本に拘るのは甘えだと。。。 そんな風に思っていたのですよ。

それで、上の引用箇所を読んだ時に竜山徳見(りゆうざんとくけん)さんが中国で 40年以上暮らしてから日本へ戻ってきたことに衝撃を受けたのですか?

そうなのですよ。。。 で、いつかこの事を書こうと思っていたのですよ。

それで、また『京都古社寺辞典』を手にとって読んだというわけなのでござ〜ますか?

その通りです。。。 で、考えてみたのだけれど、時代が違うのですよねぇ。 飛行機のなかった時代ですよ。 しかも、元の時代に中国に行ったり戻ってきたりするのは、遣唐使の実例が示すように、まだ命がけのことだった。 当然のことだけれど、竜山徳見は40年間一度も日本へ戻ってきていない。 僕は20年間の間に毎年のように一度日本へ帰省しているのですよ。 つまり、帰ろうと思えばいつでも日本へ帰れるから、特に日本に戻ろうという拘りがなくなってしまったのだと思うのです。

そういうものでござ〜ますか?

もちろん、個人によって違うと思うのだけれど、今の僕には日本で死にたいという気持ちが全くないのですよ。 むしろ日本で死にたくはない。 できれば骨を焼いてからガム島かフィージー諸島の南国の珊瑚礁の海へ散骨して欲しいというのが夢なのですよ。 うへへへへへ。。。

マジでござ〜ますか?

嘘でも冗談でもありません。 僕の真面目な気持ちです。



『元からの饅頭』より
(2013年7月25日)



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デンマンさんはマジで骨を焼いてからガム島かフィージー諸島の南国の珊瑚礁の海へ散骨して欲しいと思っているのですか?


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何ですか、また急に。。。

昨日(8月1日)、デンマンさんが前立腺癌になって亡くなる話をしたでしょう?


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『軽井沢タリアセン夫人のトマト』



あのねぇ〜、上の記事の中でも言ったけれど、僕はトマトを毎日たくさん食べているから前立腺癌になって亡くならないのですよ。



だから、もしデンマンさんが癌で亡くなったらの話ですわよう。

小百合さんは僕を死なせたいのですか?

いいえ。。。 デンマンさんには長生きしてもらいたいですわ。 でも、たまたま上で引用した記事を読んだのですわ。 そしたら、デンマンさんは日本のお墓に入りたくないと書いてるではありませんか。

その通りですよ。 上の記事で卑弥子さんと話した通りです。

じゃあ、デンマンさんのお墓参りができないのですわねぇ〜。。。

やだなあああァ〜。。。 縁起でもない事を言わないでくださいよう。 僕の家系は長生きの家系ですからね。。。、 まだ当分僕は死にませんよう。

だから、たとえばの話ですわ。 どうしたって年齢的に、私よりもデンマンさんの方が先にあの世に逝くのですから、私がお墓参りをすることになると思うのですわ。  でも、デンマンさんが行田にある実家のお墓に入らないと、私はお墓参りすることができませんわ。

やだなあああァ〜。。。 僕のお墓参りなどしなくてもいいですよう。

私にはお墓参りをしたいという、言ってみればロマンのような思いがあるのですわ。

お墓参りのロマンですか?

そうですわ。。。 確か、デンマンさんは私が父のお墓参りをしたことを取り上げていましたよねぇ?

。。。ん? 小百合さんがお父さんのお墓参りをしたことをですか?

そうですわ。 記事に書いていましたわ。 忘れてしまったのですか?

そのような事を僕が記事にしましたか?

しましたわよう。 思い出してくださいな。

 (すぐ下のページへ続く)



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