ルート66の奇跡 (PART 2 OF 3)
つまり、この上の埼玉県道ルート66号線で奇跡が起こったのですか?
そうですよう。
一体どのような奇跡が起こったというのですか?
あのねぇ〜、それを説明する前に まず小百合さんが書いたメールを読んでください。
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Subj: 行こうかな。。。?
Date: 2013/10/15 (Tue) 09:52
From: fuji@adagio.ocn.ne.jp
To: barclay1720@aol.com
おはようございます。
メール見ました。
「自遊空間」で記事を書いているのですね。
お昼ごろ終わるの?
その時、近くのファミマから電話ください。
お昼ごろ着くように向かおうかな?
電話待ってます。
では。。。
さゆり
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僕は記事を投稿してから すぐ近くのファミマの店の前にある公衆電話で小百合さんに電話しようと思ったのですよ。
それなのに、どうして電話しなかったのですか?
あのねぇ〜、外へ出たら小雨が降っていたのです。 それで、雨にぬれながら話すのが億劫(おっくう)になって、これなら実家に帰ってからかけようと思って、ファミマによるのをやめにしたのですよ。 それで、そのまま国道17号バイパスの歩道を自転車に乗って ルート66に向かったわけですよ。
それで。。。?
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国道17号バイパスから おもむろに県道66号線に入っていったのです。
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それで白鳥を見ようと用水路に向かったわけですか?
いや。。。 今年の10月は暑い日が多かったでしょう! 異常気象でしたよ。 30度近い日が続きましたからね。。。 だから、白鳥には暑すぎたらしいのですね。 それで行田に滞在している間に一度も白鳥を見ることができませんでしたよ。 たぶん、行田にやって来る白鳥は 暑すぎたので東北か北海道のどこかに降りてしまったのですよう。
それでは“奇跡”は起こらなかったじゃありませんか!
いや。。。 別に奇跡が起こって白鳥が飛んで来る事を期待したわけじゃないのです。
じゃあ、いったい どのような奇跡が起こったというのですか?
あのねぇ〜。。。 用水路を越えて上越新幹線のガードをくぐりぬけて 「ものつくり大学」入り口のバス停にさしかかった。 「フライ焼きそばの店 山下」の看板が目の前に見えてきたのですよ。
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それで行田名物のフライを食べようとして「フライ焼きそばの店」に入った時に奇跡が起きたのですか?
いや。。。違いますよ。 僕は行田名物のフライが食べたかったわけじゃないのですよ。 すでに200円の特製カレーを『自遊空間』で食べました。 だから、店の前の交差点を渡って「フライ焼きそばの店」の駐車場にさしかかって 店の前を通り過ぎようとしていたのですよ。
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すると、背後でクラクションの鳴る音がする。 さかんに、プッ、プッ、プッ、プッ、プッ、。。。と鳴らすのですよう。
誰かが事故でも起こしたのですか?
実は、僕もそう思ったのですよ。 でもねぇ、交通事故など日常茶飯事だから、僕には関心がありませんよう。 だから、そのまま店の前を通り過ぎようとしたのです。
それで。。。?
ところがクラクションが鳴り止まない。 一体誰のためにクラクションを鳴らしているのだろうか? 僕はすでに交差点を渡り終えて「フライ焼きそばの店」の前を通り過ぎようとしていたのです。 僕とは全く関係ないはずです! 「うるさいなアアア〜 まったく、んもオ〜〜!」と思いながら、さらに進もうとすると、背後から三菱の軽トラックが僕を目指して突っ込んでくるではありませんかア!
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しかも、歩道に乗り上げてくる! 僕は、“ああああアアアァ〜〜!” あわや 軽トラに轢(ひ)かれるのではないかと思って一瞬恐怖でしたよ。 そしたら、僕と衝突する前に軽トラが急停車した! 僕は一瞬、殺されるかと思った! なんと、ドアを開けて出てきたのは小百合さんじゃありませんかア!
それが“奇跡”なのですか?
だってぇ、そうでしょう!? 僕がどこを自転車で走っているのか? 小百合さんには見当がつかないはずですよ。 それなのに僕の目の前に1年ぶりに急に小百合さんが現れたのですからね。 これが奇跡でなくて何でしょうか?!
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【卑弥子の独り言】
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ですってぇ〜。。。
実は、小百合さんはデンマンさんから電話があるのを待っていたのでござ〜♪〜ますわ。
デンマンさんにバンクーバーで買ってきてもらった物があったので、待ちきれなかったのです。
特に、日本では手に入らないアイリッシュ・クリーム・フレーバーのコーヒーが とりわけ飲みたくて、もう居ても立っても居られなくなったのですわ。
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電話をかけると言いながらかけてよこさない。
それで、待ちきれなくなって 三菱の軽トラで 栃木県から 『自遊空間』吹上店へ向かったのです。
デンマンさんは白鳥を見るために きっとルート66を自転車でこいでいるだろうと思って、
『自遊空間』吹上店から国道17号バイパスを西に向かい
それからルート66に入って デンマンさんが自転車をこいでいるのを見逃さないように 目を鷹の目にして探しながら北に向かったのです。
そしたら、デンマンさんが チンタラ、チンタラと自転車をこいでいる姿が目に留まって クラクションを鳴らしたわけです。
でも、デンマンさんは一向に振り向きもしない。
それで、クラクションを鳴らしながら歩道に突っ込んで行ったというわけですわ。
それにしても、よくデンマンさんを轢き殺さなかったものですわ。 うふふふふふ。。。
ところで、どうして小百合さんが「軽井沢タリアセン夫人」と呼ばれているのか?
ご存知でござ〜♪〜ますか?
実は簡単な事なのですわよ。
小百合さんは軽井沢に別荘を持ったのですわ。
小さな頃から軽井沢に住むことが夢だったのですって。
分からない事ではござ〜ませんわ。
そもそも小百合さんが軽井沢に興味を持ったのは、朝吹登水子のエッセーなどを読んだことがきっかけだったとか。。。
現在、朝吹登水子の山荘、睡鳩荘(すいきゅうそう)は軽井沢タリアセンに移築されて公開されています。
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それで、小百合さんは軽井沢タリアセンを訪れては睡鳩荘に足を運んで少女の頃の事を思い出すのが楽しみなんですってよ。
そういう訳で、デンマンさんが小百合さんのことを「軽井沢タリアセン夫人」と呼ぶようになったのですわ。
軽井沢・雲場池の紅葉
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軽井沢のイルミネーション
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秋の旧軽井沢銀座ぶらり散歩
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とにかく、明日もデンマンさんが興味深い記事を書くと思いますわ。
だから、あなたも、お暇なら、また読みに戻ってきてくださいまし。
じゃあねぇ〜〜。
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(すぐ下のページへ続く)