軽井沢タリアセン夫人のハルヴァ(PART 1)
(halva30.jpg)
(halva06.jpg)
(salon22.jpg)
(sayuri55.gif)
デンマンさん。。。 「軽井沢タリアセン夫人のハルヴァ」ってぇ、どのようなハルヴァなのですか?
(kato3.gif)
やだなあああァ〜。。。軽井沢タリアセン夫人の小百合さんから そのような質問を受けるとは思わなかったなあああァ〜。。。
デンマンさんは、私が料理が苦手なことを知っているでしょうに。。。!
もちろん、小百合さんの口から料理が苦手だとは聞いてますよゥ。 でもねぇ、ハルヴァを小百合さんが作るだろうとは始めから思ってませんよう。
それなのに、どうして「軽井沢タリアセン夫人のハルヴァ」というタイトルにしたのですか?
あのねぇ〜、1月18日に書いた次の記事がメチャ人気があるのですよ。
(halva03.jpg)
(karu003.jpg)
■『ハルヴァと軽井沢』
上の記事がそれほど人気があるのですか?
ちょっと次のリストを見てください。
(ame40203g.gif)
これはアメブロの僕のブログの1月5日から2月3日までの30日間の「人気記事リスト」なのですよ。
あらっ。。。 マジで『ハルヴァと軽井沢』がダントツで読まれているのですわね!
でしょう!?
でも、だからと言って「軽井沢タリアセン夫人のハルヴァ」というタイトルにする理由はないと思いますわ。
小百合さんがそう言うのであれば次の検索結果を見てください。
(gog40205.gif)
■『現時点での検索結果』
GOOGLEで「ハルヴァ 軽井沢タリアセン夫人」を入れて検索した結果ですよ。
つまり、「ハルヴァ 軽井沢タリアセン夫人」を入れて検索したら、6,040件ヒットしたので今日の記事のタイトルを「軽井沢タリアセン夫人のハルヴァ」としたのですか?
いけませんか?
でも、それだったら「軽井沢タリアセン夫人のハルヴァ」じゃなくて「ハルヴァ 軽井沢タリアセン夫人」にすればいいではありませんかア!
あのねぇ〜、実は、僕は米原万里さんの本を読んで初めて“ハルヴァ”というモノがあると知ったのですよ。
トルコの蜜
小学校3年生の秋、両親の仕事の都合でチェコスロバキアのプラハに移り住んだ。
学校の帰り道、学友たちと駄菓子屋によって買うお菓子の人気ナンバーワンが“TURETSKIJ MED” 直訳すると、「トルコの蜜」 すなわちトルコ蜜飴だったのだ。
ヌガーをもう少しサクサクさせて、ナッツ類の割合を多くした感じ。
並みのキャンディーやチョコレートじゃ太刀打ちできないぐらい美味しい。
なのに、ロシア人のイーラは言う。
「これなら、ハルヴァの方が百倍美味しいわ」
「そのハルヴァっていうの、食べてみたい」
「えっ、ハルヴァを知らないの。 じゃあ今度、モスクワに帰ったときに買ってきてあげる」
(halva02.jpg)
夏休み明けの9月1日、イーラは約束を果たしてくれた。
ちょうど靴磨きのクリームが入っている缶のような形とサイズの青い容器。
蓋に白字で“хaлва”とだけ書かれてある。
今も青い丸い缶に“NIVEA”と白地で書かれたニベア・スキンクリームの容器を見るたびにイーラが持ってきたあの缶を思い出す。
(nivea02.jpg)
(注: 赤字はデンマンが強調。
読み易くするために改行を加えています。
写真はデンマン・ライブラリーより)
73 ページ 『旅行者の朝食』
著者: 米原万里
2002年6月10日 第2刷発行
発行所: 株式会社 文藝春秋
デンマンさんが上の本を読んで“ハルヴァ”というスイーツがあることを知ったとしても、今日の記事のタイトルを「軽井沢タリアセン夫人のハルヴァ」とする理由にはならないと思いますわ。
いや。。。小百合さんは、そう言うけれど、ちゃんとした理由があるのですよ。
だから、どのような理由なのですかァ?
あのねぇ〜、小百合さんは忘れてしまったかもしれないけれど、僕は久しぶりで次の記事を読み返したのですよ。
(maron2.jpg)
(sayuri5.gif)
■『食べるの好きです』
(2008年3月5日)
つまり、小百合さんは食べるのが好きなのですよ。
食べるのは誰でも好きですわァ。
いや。。。 必ずしも、そうではないのですよ。 例えば拒食症の人は食べることを拒否していますからね。 それに過食症の人は太り過ぎて食べることに恐れを抱いていますよ。 だから、食べることが好きであるはずがない!
デンマンさんは食べることが嫌いなのですか?
いや。。。 食べることは嫌いだとか好きだとか。。。そのように言うのは可笑しいと思うのですよ。
どうしてですか?
だってぇ、好きだろうが嫌いだろうが 人は生きてゆくために食べなければならないのですよ。 だから、僕は食べることに対して特に好きだとか嫌いだとか、そのような感情は持ってませんよ。 例えばですよ。 「しゃっくりをするのが好きです」とか、「ゲップをするのが好きです」とか、「オナラをするのが好きです」とか言う人は居ないでしょう!? 好きとか嫌いとかにかかわらず、誰でも、しゃっくりをしたり、ゲップをしたり、オナラをするのですよ。 だから、そもそも「食べるの好きです」と言うのも可笑しいのですよ。
でも、オナラをするのが好きな人は居ますわ。 うふふふふ。。。
あれっ。。。 小百合さんはオナラをするのも好きなのですかァ〜?
いやだわあああァ〜。。。 どうして私がオナラをするのが好きなのですかア?
だってぇ、今、そう言ったではありませんかア!
私ではありませんわ。 デンマンさんが次の記事を書いたのを思い出したのですわァ。
(ass350.gif)
■『オナラ芸人』
だから、例外はありますよ。
。。。で、 どうして『食べるの好きです』を持ち出したのですか?
あのねぇ〜、米原万里さんも間違いなく“食べるの好き”なのですよ。
どうして、デンマンさんは、米原万里さんが“食べるの好き”だと解るのですか?
上の本の中で次のように書いてるからですよ。
食い気と色気は共存するか
(kuike02.jpg)
「知れ床旅情」が爆発的に流行した時期でもあり、まさに旅情をそそられた。
そうだ、家永君の家に泊めてもらえれば、宿代が浮くではないか。 (略) 言われたとおり、札幌から電報を打った。
翌日の夕暮れ時、知床斜里駅のプラットホームに降り立ったわたしは、改札のところで呼び止められた。
「マリさんではありませんか」
振り向くと、中年の夫婦者らしい男女が立っている。 (略) どう見てもよそ行きの身なりで、ひどくかしこまっている。
「いつも俊男がお世話になっております」
ヒャーッ、慌ててしまった。
家永君の両親だったのだ。
よれよれのジーパンにTシャツ姿のわたしは、とたんに身の置き所がなくなったものの、今さらどうしようもない。
札幌のデパートで買い求めた菓子折りを差し出すのがやっとだった。
なんでも家永君は、2日前から網走の方へ友人たちと遊びに行ってしまい、連絡が取れない。
そこへ、わたしからの電報が届いたのだと言う。
それにしても、家にたどり着くまでの道すがら、それに、家に到着してからは、なおさら、家永君の両親の口ぶりが妙である。
「結婚してからも、お仕事されていくおつもりですか」
とか、
「わたしどもは、別に同居しなくともいいと思っているんですよ」
とか、初対面にしては、ずいぶん踏み込んだことを言ってくれる。
そのうち、夕食が整い、食卓に呼ばれた。
家永君のお母さんが、
「つまらないものですが」
と謙遜するその一品一品の美味しかったこと!
野菜も魚もとれたてで、みずみずしい甘みがある。
たちまち、わたしはご飯とみそ汁を平らげ、3回ずつお代わりをした。
当然、わたしに割り当てられたおかずも跡形もなく消え去った。
「ほれ、僕の分も食べなさい」
見かねて家永君のお父さんが、自分の皿を差し出す。
食後は、お風呂をいただいた。
「庭で取れたものなんですよ」
湯上りに出された山盛りのトウモロコシ。
あれほど美味なトウモロコシは空前であり、今にいたるまで絶後でもある。
一瞬にして6本だか7本だかは、わが胃の腑におさまった。
(略) 翌朝の食卓は、わたしの皿だけ、おかずが3倍多めにしてあった。
そして、例の思わせぶりな話は、ピタリとしなくなっていた。
東京にもどってから、家永君に直接会う機会があり、事の次第の背景と全貌が明らかになったのだった。
やはり、家永君は、両親にわたしのことを話し忘れて出かけたみたいで、突然あの電報を受け取った昔気質の両親は、てっきりこれは、息子の恋人か許嫁に違いないと早とちりしたという。
「万里さんの喰いっぷりにはたまげたみたいだぜ」
「こんな大食いの嫁に来られたら、破産してしまうと心配になったのかしら」
「いや、息子に気があったら、こんなに食い気むき出しにするわけないと思ったみたいなんだ」
(breakup5.gif)
(注: 赤字はデンマンが強調。
読み易くするために改行を加えています。
写真はデンマン・ライブラリーより)
208-211 ページ 『旅行者の朝食』
著者: 米原万里
2002年6月10日 第2刷発行
発行所: 株式会社 文藝春秋
万里さんは、間違いなく、小百合さんのように「食べるの好きです」と言うはずです。
それで“万里さんのハルヴァ”の代わりに“軽井沢タリアセン夫人のハルヴァ”というタイトルにしたのですか?
その通りですよ。 小百合さんもマジで“食べるの好きです”からねぇ〜。。。
(laugh16.gif)
(すぐ下のページへ続く)