おもいやり病院(PART 1)
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デンマンさん。。。 オイラをお呼びですか?
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オマエは僕に呼ばれたくないのォ〜?
できたら呼んで欲しくないのですけれど。。。
どうして。。。?
だってぇ〜、またデンマンさんにアホ扱いされると思うのですよ。 一体いつまでオイラを呼び出してブログのネタにするつもりなのですかァ〜?
今日は オマエに尋ねたいことがあって呼び出したのだよ。
改まってぇ、オイラに何を尋ねるつもりなのですか?
あのさァ〜、オマエは僕の記事に次のコメントを書いたよなァ〜。。。
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デンマンさん! んもおおおォ〜! 何度も言っているように オイラが書いた小さなコメントを こうして拡大して貼り出さないでくださいってばあああァ〜! みっともないじゃありませんかア!
あれっ。。。 オマエも、そう思うならば初めから書くなよゥ。
それで、オイラに改まって質問とは、いったい何ですかァ〜?
オマエが上のコメントを書いた記事を僕は何度も読み直してみたのだけれど、オマエがどのような理由で ムカついて上のコメントを書いたのか? 僕にはさっぱり解らないのだよゥ!
デンマンさん! いい加減にしてくださいよう!。。。 オイラがコメントを書いたのは2012年10月15日ですよ。 今日は2014年2月24日です。 デンマンさんは、その間、1年半近くも考えていたと言うのですかァ〜?
そうだよう。。。 オマエは短気にムカついてコメントを書くようだけれど、僕は気が長〜♪〜いのだよう! この機会だから、どうしてオマエはムカついて上のコメンと書いたのか? 日本語が解る世界のネット市民の皆様に説明して欲しいのだよゥ。
簡単なことですよ! 「1リットルの涙、ならぬ、1リットルのおしりが、流出した」なんてぇ〜、ふざけたことを書くからですよ!
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あのさァ〜、それは僕が書いたんじゃないんだよ! 大野更紗さんという人が書いた『困ってる人』という本から引用したのだよ!
とにかく、ふざけていることが書いてあったので オイラはムカついたのですよ。
あのなァ〜、その程度のことでムカついて「死ね!」なんてことを書くんじゃないんだよ!
オイラの素直な気持ちを表現してはダメなのですかァ〜?
あのなァ〜、この記事のタイトルにも書いたとおり「思いやり」が大切なのだよ! オマエは慈恵大学で医者になるために勉強しているのだよ! そうだろう?
そうっすゥ。
だったら、「思いやり」のある医者になれよ!
思いやりがないと医者になってはダメなのですかァ〜?
ダメなのだよ!
どうしてですか?
あのなァ〜、あの有名な天野篤・外科医が次のようなことを言ってるのだよ!
医療の正義は、
患者さんをよくすること
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順天堂に来てからの最初の数ヵ月は、手術がいやでいやで仕方なかった。
手術は外科医だけでできるものではない。
麻酔科医、看護師、臨床工学士など、大勢のスタッフが協力し合って初めて成立する医療チームだ。
そのチームがうまく機能しない。
非協力的と思えるところもあった。
(中略)
また、ICUの看護主任にこう言われたこともあった。
「ここは組織で動いていますから」
当時の看護のレベルについては、とにかく改善の余地が多かった。
たとえば、ベッドに寝ている患者さんは自分でトイレに行けないため、導尿といっておしっこを外に出す管を入れられている。
患者さんの中には、この管を痛がっている人もいた。
心臓手術という体に大きな負担のかかる手術を受けたばかりの患者さんが、おしっこの管ごときでさらなる苦痛を与えられている。
少しの辛抱だから、そのくらい我慢してくださいというのだろうか。
なぜもっと患者さんの側に立った、きめ細かな看護ができないのか。
もちろん、問題は導尿だけにとどまらなかった。
そこで僕なりの改善点を看護主任に伝えたところ、戻ってきたのが「ここは組織で動いている」という答えだった。
大学というところは組織で動いているのだから、これまでのやり方をそうそう簡単には変えられません、というのである。
確かに、大学病院は大きな組織だ。 ... それを円滑に動かすために、いろいろな決まり事や慣例が出来上がっている。 ... 僕自身、看護主任にそういわれたときは、「大学とはそういうものか」とひとまずは思った。
そして「もしかしたら、これまで自分がやってきた医療の方が特殊だったのかもしれない」とさえ思った。
しかし、考えてみるとやはりおかしい、納得できない。
組織のために働くことが、患者さんをよくすることよりも大切だとは到底思えない。
医療の正義は、患者さんをよくすることだ。
(中略)
組織のために動くことで、そのことが後回しにされるとしたら本末転倒だろう。
(赤字はデンマンが強調。
読み易くするために改行を加えています。
写真はデンマン・ライブラリーより)
189-191 『一途一心、命をつなぐ』
訳者: 天野篤
2013年2月26日 第5刷発行
発行所: 株式会社 飛鳥新社
医者というのは組織のために働いているのじゃなくて、患者さんを治すために働いているのだよ。
当然のことですよ。
あれっ。。。 「死ね!」と言ったオマエもそう思うのォ〜?
常識ですよ!
でもなァ〜、病院という組織も、時にはニーチェが言っているように安定志向が人と組織を腐らせるのだよ。。。
安定志向が
人と組織を腐らせる
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類は友を呼ぶと言うけれど、同じ考えのものばかりが集まり、互いを認め合って満足していると、そこはぬくぬくとした閉鎖空間となってしまい、新しい考えや発想が出てくることはまずなくなる。
また、組織の年長者が自分の考えと同じ意見を持つ若者ばかりを引き立てるようになると、その若者も組織も、確実にだめになってしまう。
反対意見や新しい異質な発想を恐れ、自分たちの安定のみに向かうような姿勢は、かえって組織や人を根元から腐らせてしまい、急速に退廃と破滅をうながすことになる。
『曙光』 ニーチェ
086 『超訳 ニーチェの言葉』
訳者: 白取春彦
2010年3月20日 第11刷発行
発行所: 株式会社ディスカバー・トゥエンティワン
そういう病院が実際にあるのですか?
あるのだよ! だから、僕は次の記事の中で行田中央総合病院が“病院の理念”を忘れ去っていると書いたのだよ。
■『ネットと行田中央総合病院』
病院案内
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埼玉県行田市の行田中央総合病院は、地域に根ざした医療サービスの提供を心がけております。
行田中央総合病院は、奉仕の精神に基づき、近代的医療設備と最新の医療技術を、全て地域の皆様のお役に立てることを念願しスタートいたしました。
私どもは医の倫理を忘れることなく、地域医療のため、医師はじめ看護師・職員一同が一丸となって、日夜努力いたしております。
当病院は、幸いなことに、その意を充分理解し、訓練されたスタッフが集まり、24時間体制のもとに、一般診療・二次救急医療・小児救急・人間ドック・成人病検診など、いかなる時でも、皆様方のお役に立つことができるものと確信いたしております。
基本理念
私たちは「病気を診ずして病人を診よ」の精神で、心温まる生涯医療センターを目指します。
私たちは患者様のために最善を尽くすことに誇りを持ち、笑顔で活躍できる職場作りを目指します。
1. 当院で働く職員全てが心を一つにして、思いやりと真心を込め、「医療」たる究極のサービスを目指します。
2. 患者様と信頼関係を大切にし、地域社会に密着した医療・保健・福祉サービスの提供を目指します。
3. 大病院、診療所、地域の介護福祉施設との連携を緊密にし、患者様に最も適した医療環境の提供を目指します。
4. 日進月歩する医療レベルの向上に努め、自らの責任を追及し続けます。
5. 高齢化社会に対する視点を持ち続け、お年寄りに快適な環境の提供を目指します。
私たちがより多くの人々の健康を願い、「病気を診ずして患者を診よ」を念頭に置き、患者様に「元気・希望・夢」を与えられるような医療を目指し、地域医療に貢献できる喜びをより多くの人々とともに味わいたいと願っております。
基本方針
1. 私達は、患者様の人権と意思を尊重し、相互理解に基づく医療を遂行します。
2. 私達は、医療の質の向上に努め、人格教養を高めることによって良質な医療を提供します。
3. 私達は、地域の人々により良い医療を提供する為に、地域医療機関との連携を推進し、一貫した医療の提供に努めます。
4. 私達は、病院医療に関わるあらゆる安全管理に最大の努力を払います。
『行田中央総合病院 - 病院案内』より
行田中央総合病院は、このような素晴らしい“理念”を持っている。 ところが入院した僕のお袋は、入院した時よりも退院した時の方が病状が悪くなっていた。 つまり、どんな素晴らしい病院の理念を持っていても、患者を治すことができなかったら、病院の存在理由がないのだよ。
当然でしょうね!
あれっ。。。 オマエもそれが当然だと思えるのォ〜?
それは、常識ですよ!
あれっ。。。 オマエはマジで それが常識だと思えるのォ〜?
もちろんですよ。
でも、オマエは僕に対して「死ね!」という惨(むご)い言葉を投げかけたじゃないかァ! 命を救う医者になろうというオマエが そのような言葉を投げかけるのは、素晴らしい理念を掲げている病院が患者を治すことができないのと同じじゃないかア!
違いますよゥ! オイラは患者を治す医者になるつもりです。
あのなァ〜、患者の命を救う医者になろうというオマエが、どのような心理で「死ね!」と言うことができるのォ〜?
だから。。。、ついつい素直な気持ちが出てしまったのですよ。 うへへへへへ。。。
「死ね!」がオマエの素直な気持ちなのォ〜?
デンマンさん! いい加減にしてくださいよゥ! 重箱の隅を突っつくような言い方は止めてくださいってばあああァ〜! それよりも「思いやり」はどうなったのですか? 上の引用のどこにも「思いやり」が出てきませんよう!
あのなァ〜。。。、上の天野さんの本の引用には、まだ続きがあるのだよ! ここに書き出すから読んでごらんよ。
医療における
ホスピタリティとは
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医療の本質は思いやり。
(中略)
先日、福岡で学会があり、「ヒルトン福岡シーホーク」というホテルに泊まったのだが、そこで「サービス」というものについて考えさせられた。
ホテルやレストランなどに行くと、マネージャーのような人が全体を見渡しながら、小さなマイクでスタッフに指示を出しているのをよく見かける。
顧客の動きをさりげなくチェックして、「あのテーブルはもうじき食事が終わるから飲み物を」とか、「今チェックアウトの手続きをしているから見送りの準備を」といった情報をスタッフに伝えているのだろう。
僕もそのホテルで、かなり丁寧にそういうサービスを受けた。
チェックアウトのときには、前日に迎えてくれたマネージャーがわざわざ見送りに来てくれるなど、常に顧客のことを気にかけていると実感できた。
「ここに泊まってよかった」と思ってもらえるために、自分たちができる最高のもてなし(ホスピタリティ)をしようと努力している姿勢が感じられた。
こんなサービスがなぜ病院にはないのか。
(中略)
大学病院でもヒューマンなサービスを向上させる努力がもっと必要なのではないだろうか。
医療のホスピタリティをもっと充実させるべきではないだろうか。
ホテルでもレストランでも病院でも、人間対人間の現場では人が人に対してできる思いやりこそがサービスの基本になる。
(中略)
病院ももっと変わらなくてはいけない。
思いやりの心を形にしていかなければならない。
勇気を持って変わっていくべきだと思う。
(赤字はデンマンが強調。
読み易くするために改行を加えています。
イラストはデンマン・ライブラリーより)
214-216 『一途一心、命をつなぐ』
訳者: 天野篤
2013年2月26日 第5刷発行
発行所: 株式会社 飛鳥新社
解るだろう!? 天野さんは「医療の本質は思いやり」と言っているのだよ。
オイラだってぇ、「医療の本質は思いやり」だと思ってますよゥ。
あれっ。。。、オマエはマジで、自分が思いやりのある人間だと思っているのォ〜?
当然でしょう!
それは信じることができないねぇ〜!
どうしてですか? 「信じる者は救われる!」と、デンマンさんも たびたび言っているじゃありませんかァ!
でも、信じられない!。。。 だってぇ、オマエは次のようなコメントを書いたのだよゥ!
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■『実際の記事とコメントはここをクリック!』
思いやりのある人間は、絶対に このようなコメントを書かないものだよゥ!
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(すぐ下のページへ続く)