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くだる本とくだらない本(PART 1)

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くだる本とくだらない本(PART 1)
  

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デンマンさん。。。 あんさんがタイトルにしている“くだらない本”というのは解るねんけど“くだる本”ってぇ、日本語としておかしいのとちゃうん?


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そやけど、“腑(ふ)に落ちない”という日本語があるやんかァ〜、それを肯定すれば“腑に落ちる”ということになるのやでぇ〜。。。 “腑に落ちる”は日本語として通用するのやろう?

それは、そうやけどォ〜。。。

そやから、“くだらない本”を肯定すれば“くだる本”、つまり、「くだらなくない本」ということやんかァ! 二重否定するのは煩(わずら)わしいよってに、わては “くだる本”と書いたのやがなァ。。。 あきまへんかァ〜?

日本語も言葉として生き物やさかいに、あんさんの使いはる“くだる本”という言い方も、そのうち日本語として通用するようになるかも知れへんけど、“くだる本”という響きは、なんやァ〜下痢している本のようで、ちいとばかり品があらへんわァ〜。。。

さよかァ〜。。。?

それで、どういうわけで「くだる本とくだらない本」というタイトルを付けはったん?

実は、夕べ バンクーバー市立図書館から借りている本を2冊読み終えたのやがなァ〜。。。


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現在、DVDを含めて 23冊借りてるねん。



読み終えた2冊ってぇ、どれとどれやねん?

17番と20番の『越境者 松田優作』と『やがて哀しき外国語』やねん。

あんさんは俳優の松田優作のファンやのォ〜?

いや。。。 わては松田優作の顔さえ覚えておらへん。

それやのに、どないなわけで『越境者 松田優作』を読みはったん?

実は、“Brack Rain”という映画を ずいぶん以前にバンクーバーの映画館で見たことがあるねん。


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BLACK RAIN (1989) Trailer

<iframe width="500" height="350" src="//www.youtube.com/embed/95-bc1DZovg" frameborder="0" allowfullscreen></iframe>

THE MAKING OF "BLACK RAIN"

(日本語字幕つき)

<iframe width="500" height="350" src="//www.youtube.com/embed/5KmaBdgClSY" frameborder="0" allowfullscreen></iframe>



松田優作という俳優が この映画に出ていたことは知っておったのやァ。 そやけど、高倉健の印象が強くて、わては松田優作という俳優の表情が 全く記憶に残っておらへん。 そやけど、この俳優が日本では、結構 人気があって、この映画を撮り終えてから まもなく癌で亡くなったということは知っておったわけやァ。



それで、本のタイトルを見て、その辺の事情がどうなっているのか? そないな事に興味を持って借りはったん?

まああ。。。 そういうこっちゃがなァ〜。。。

。。。で、本を読んでみて、どうやったァ〜?

うん、うん、うん。。。 著者の松田美智子はんというのんは最初の妻やねん。 11年間一緒に暮らした後で離婚してる。。。 で、つまり、優作はんは当時19歳の熊谷美由紀はんと再婚するために妻と別れたたのやがなァ〜。。。

どないなわけで。。。?

その辺のことは本に詳しく書いてある。 めれちゃんも、図書館で借りて読んだらええやん。

あんさんは、どないなわけで、本を買わずに図書館で借りて読みはるのォ〜?

わても 日本での学生時代には、ずいぶんと本を買い込んだものやけどォ〜、あれは、溜まると引越しする時に重たくて難儀(なんぎ)やねん。 そやから、社会人になってからは 本は一切買わんようにしてるねん。

。。。で、あんさんは Black Rain という映画を、どないなわけで映画館で観やはったん? バンクーバー市立図書館でDVDを借りて観やはったんとちゃうん?

いや。。。 もうかれこれ 7,8年前のことやけど、その当時は、結構 映画館に行って話題の映画を観たものやねん。。。 Brack Rain も当時、話題の映画やった。 ところが、観てみると、期待していた程のこともなく、なんだか入場料と時間を無駄にしたような気になって、それ以来 映画館で映画を観んようになったのやがなァ。

それで、図書館で DVD を借りて観るようになりはったん?

そうやァ。。。 それに 今一つ理由があるねん。。。 実は、1989年にアメリカで公開された Black Rain と同じ年に 日本でも公開された作品に 今村昌平・監督の『黒い雨(Brack Rain)』というのんがあるねん。 わては、これをバンクーバー市立図書館で借りて観たわけやァ。


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『実際のカタログ・ページ』

『黒い雨』 Black Rain

(予告編) 今村昌平監督作品

<iframe width="500" height="350" src="//www.youtube.com/embed/MTaSHakSzyQ" frameborder="0" allowfullscreen></iframe>

『黒い雨』(全編:1時間57分)



英語のタイトルは Black Rain で1989年に公開されている。 赤枠で囲んだコメントにも書いたのやけど、海外では題名が同じやから、ずいぶんと混同されるらしいねん。 とにかく、この映画は期待以上のできやったァ。 わてはマジで めちゃ感動したのやがなァ。



つまり、それ以来、期待はずれの映画を観ると 入場料がもったいないので 図書館で DVD を借りて観るようになりはったん?

その通りやがなァ〜。。。


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『実際のカタログ・ページ』



それ以来、Black Rain を含めて これまでに図書館から DVD を借りて 495本の映画を観やはったん?



そういうことやがなァ〜。。。

それで、どの本が“くだらない本”やのォ〜。。。?

次の本やがなァ〜。。。


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わてはバンクーバー市立図書館で日本語の本を どないに少なく見積もっても 1、000冊以上借りて読んでるねん。



それで、どないしやはったん?

DVD を借りてみて最初の10分から20分の間に “とても、これは わての趣味に合わん! これ以上観るのは時間の無駄やア!”と思って投げ出した映画は これまでに 495本のうちで 5本か6本はあるねん。

でも、少ないやん!

借りる時に、説明を読むさかいに これは面白そうだと思うもの以外は借りんでぇ〜。。。 それでも、期待を裏切った映画が 5本か6本あったということやァ。 上のリンクをクリックしてみると、コメントに中に書いてある! 大体20分以内に、観客の興味をひきつけん映画というのは、ろくな映画じゃないと、わては思うねん。

。。。で、上の本はどうやったん?

10ページまで読んで 初めて。。。 初めて。。。 “とても、これは わての趣味に合わん! これ以上読むのは時間の無駄やア!”と思って投げ出したのやがなァ〜。。。 (苦笑)

それほど つまらん本やのォ〜?

もちろん、この“蝶々”さんという著者には熱狂的なファンが 結構 いるらしいねん。 「著者紹介」には次のように書いてあるでぇ〜。


蝶々


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作家、エッセイスト。
銀座OL兼高級クラブホステス時代にネットで綴った『銀座小悪魔日記』(宙出版)で作家デビュー。
「少悪魔」ブームを作り出し、世の悩める女子たちの救世主としてカリスマ的人気を博す。
ポジティブで軽妙な独特の文体を駆使した執筆のかたわら、ラジオのパーソナリティ、講演会、ランジェリーのプロデュースなどさまざまな分野で活躍中。
著書に『モテの極意☆59』(ソニー・マガジンズ)、『少悪魔蝶々恋するカラダの作り方』(だいわ文庫)など多数。

http://blog.goo.ne.jp/ にブログを持っている。

(デンマン注: イラストはデンマン・ライブラリーより)




こういう人物なのやがなァ〜。。。



そやけど、あんさんは どないなわけで蝶々さんを個人攻撃しやはるのォ〜?

いや。。。 わては蝶々さんを個人攻撃しているわけでは あらへんでぇ〜。。。 めれちゃんも知っての通り、わての座右の銘は次のようなものやねん。


(uncle006.gif)

批判の無い所に進歩なし!

批判なき愛は盲目にして

愛なき批判は空虚なり



つまり、愛を持って蝶々さんを批判していると あんさんは言わはるのォ〜?



そうやんかァ〜。。。 あのなァ〜。。。 日本の民放テレビの“おバカ番組”があるやろう。。。 蝶々さんの本の内容は、あの“おバカ番組”と大差があらへん。 ドングリの背比べやがなァ〜。。。 わては、民放テレビの“おバカ番組”は見んことにしてるねん。

つまり、蝶々さんが書いているような本が巷(ちまた)に溢れてくると、あんさんの読みたい本が少なくなるさかいに、こうして批判しているつもりやのォ〜?

そうやァ。。。 わてのため。。。 それに蝶々さんのために批判しているのやがなァ〜。。。 ニーチェのおっさんも次のように言うてるゥ。


読むべき書物


(nietzsche9.jpg)

わたしたちが読むべき本とは、次のようなものだ。

読む前と読んだあとでは世界がまったくちがって見えるような本。

わたしたちをこの世の彼方へと連れさってくれる本。

読んだことでわたしたちの心が洗われたことに気づかせるような本。

新しい知恵と勇気を与えてくれる本。

愛や美について新しい認識、新しい眼を与えてくれる本。

『悦ばしい知識』 --- ニーチェ



183 『超訳 ニーチェの言葉』
訳者: 白取春彦
2010年3月20日 第11刷発行
発行所: 株式会社ディスカバー・トゥエンティワン




残念ながら蝶々さんの本は、上のどれにも該当せ〜へん。 『やがて哀しき外国語』を読んで、さらに『越境者 松田優作』を読み終えて、それで『こんな女でごめんあそばせ』という本を手にとったのやがなァ。



それで10ページまで読んだら、もう“あっか〜♪〜ん!”と思いはってぇ、あんさんは本を投げ出してしまいはったん?

そういうことやがなァ〜。。。 考えてみたら、著者本人にも自覚があるのやでぇ〜。

どうして、あんさんは そう思いはるのォ〜?

そやかてぇ、めれちゃんも 本のタイトルを見てみィ〜なァ〜。。。

タイトルには“こんな女でごめなそばせ”と書いてますやん。

そやから、蝶々さんは“民放テレビの「おバカ番組」のような内容を あなたに読ませてしまいました。 こんな女でごめんあそばせ。”と言うてるのやないかいなァ〜。



(laugh16.gif)

 (すぐ下のページへ続く)





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