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カナダはカエデの国なの?(PART 2 OF 3)

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カナダはカエデの国なの?(PART 2 OF 3)



(barclay90.jpg)


(barclay91.jpg)



これは Barclay Heritage Square という公園なのですよ。 この公園にもカエデの木は一本もないのですよ。 つまり、30分歩いて図書館にやって来る途中には 少なく見積もっても 公園と街路樹を含めて1、000本以上の木が植わっているのです。 でもねぇ、すでに5年近く歩いて通っているのに、カエデの木を一本も見たことがない。 意外にも 桜の木は50本ぐらいありました。 ところで、近くには Stanley Park という、とてつもなく広い公園があるのですよ。



どれほど広いのでござ〜ますか?


(stanley50.jpg)

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この公園は 1,001エーカーあるのです。 1エーカーは 4,047? ですからね。 つまり、 1,001 X 4,047 = 4,051,047? ですよ。 ざっと 一辺が 2km の正方形を考えてみればいいのです。



あらっ。。。 すっご〜♪〜く広いではあござ〜ませんかァ!

卑弥子さんも Stanley Park へ行ったのですよ。

覚えてますわ。 でも、そんなに広い公園だとは思ってもみませんでしたわァ。。。で、その公園にもカエデの木は一本もないのでござ〜ますかァ?

たぶん、探せば あるかもしれません。 僕は少なくともStanley Parkへは どんなに少なく見積もっても 500回ぐらい 散歩したりジョギングしたり、日本から卑弥子さんや友達がやってくれば 必ず見学に連れて行ったりしているのですよ。 でもねぇ〜、これまでに一度もカエデの木を見たことがない。


(stanley170.jpg)



スタンレー公園(Stanley Park)は 基本的には原生林の森なのですよ。 だから、こういう大木が奥へ行くと何千本と生育している。 圧倒的に松のような針葉樹が多いのです。 つまり、カエデのような広葉樹は少ない。



つまり、バンクーバーではカエデの木が成長しないのでござ〜ますか?

植えれば成長すると思いますよ。 でもねぇ〜、僕はバンクーバー市内でカエデの木を見たことがないのですよ。 試しにウィキペディアで調べてみました。


メープルシロップ


(syrup100.jpg)

純粋なメープルシロップは、産出する樹種の分布から、カナダ南東部〜アメリカ北東部の生産が多く、カナダのケベック州やオンタリオ州、アメリカのニューイングランド地方などで生産されたものがよく知られている。
わずかではあるが、日本でも埼玉県秩父市、山形県金山町などで生産されている。
かつて、アメリカ産のメープルシロップに豚の油が入っているという噂が立ったが、アメリカ・ヴィーガン・ソサエティ(US Vegan Society)が調査した結果、そのような事実は無いことが確認された。

ケベック州は世界最大の産地で、2001年には1,560万リットルの収穫量があった。
ケベックやオンタリオ州のメープルシロップ産地では、シロップ収穫は文化の一部となっており、毎年2月の収穫の時期にはシュガーシャックで祭りが催される。
シロップ収穫期間中、ホットケーキやワッフルを食べさせるシュガーシャックも多く、人気のあるシュガーシャックには行列ができる。
ケベック州やオンタリオ州では、雪の上にメープルシロップを流しかけ、棒に巻きつけたりそのまま棒状で食べたりする「メープルタフィー」が存在する。

地球温暖化が進むとカエデの分布が現在よりも北に移動することが予想されるため、メープルシロップの産地では温暖化の地域経済に与える影響が懸念されている。

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出典: 「メープルシロップ」
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

 


卑弥子さんや、大前さんが言う「カエデ」というのはメープルシロップが取れる「メープル」のことを言うのですよ。 上の説明にもあるように、カナダのどこでも見られるというほど広範囲に生育している木ではないのですよ。



つまり、大前さんはネットで調べてもみないで「カエデは、カナダ国内のどこでも見ることができる」と書いてしまったのでござ〜ますわね。

たぶん、カナダ人の友達から「カエデは、カナダ国内のどこでも見ることができる」と言われたのを、そのまま“ウラ”を取らずに書いてしまったのですよ。 

もしかして、大前さんは「カナダ人というよりアメリカ人」というのも“ウラ”を取らずに書いてしまったのででござ〜ますか?

そうなのですよ。 上の本を英語で出版したら 大勢のカナダ人から間違いなく苦情や反論の手紙を大前さんはもらうことになりますよ。 それに大前さんは次のようにも書いている。



(cbcvanc.jpg)
CBC Vancouver

カナダにはCBC(カナダ放送協会)というNHKのような公共放送局があるが、日常的に視聴している住民はほとんどいない。




僕はこの20年間テレビを持ったことがないから、アメリカのテレビ番組もカナダのテレビ番組も見たことがないのですよ。 でもねぇ〜、ラジオを毎日聞いている。 CBC radio と バンクーバーのローカルの“1130”というラジオ放送局 しか聞いたことがない。



でも、それはデンマンさんが例外的にカナダのラジオしか聴いてないということですわ。 他のカナダ人はアメリカのテレビ番組を見ているのですわよ。

これもネットで調べてみたのですよ。 次の結果を見てください。



(canada700.jpg)

The CBC/Radio-Canada's multi-platform coverage of the 2014 Sochi Winter Olympics attracted more viewers than any other Games in Canadian history.

During the Games, more than 33.35 million Canadians tuned in to at least some form of Olympic content produced by the CBC/Radio-Canada.

SOURCE: “CBC/Radio-Canada Olympic viewership”



カナダ放送協会の2014年のソチ冬季オリンピックゲームのラジオやテレビの番組は、カナダの歴史上 どのスポーツ番組よりも多くの視聴者を惹きつけた。

ソチオリンピック開催中、 33,350,000以上のカナダ人がカナダ放送協会の制作したオリンピック番組を少なくとも一つは見たことになる。

(デンマン訳)




あらっ。。。 カナダ人は結構カナダの番組を見ているではありませんかァ! 33,350,000以上のカナダ人がカナダ放送協会の制作したオリンピック番組を見たということは すごいじゃござ〜ませんかァ!



。。。でしょう! あのねぇ〜。。。 大前さんは、どうやらカナダ人の話を聞いて、そのまま“ウラ”を取らずに本に「カナダ放送協会というNHKのような公共放送局があるが、日常的に視聴している住民はほとんどいない」と書いてしまったようですよ。

でも、オリンピックは特別な番組で日常的にはカナダ人の皆様はアメリカの番組を見ているのではござ〜ませんか?

それも 大前さんの間違った印象なのですよ。 実は、日常的に CBC の番組を見ている人はたくさんいるのです。 次のビデオクリップを見てください。


(goulg09.jpg)

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グレン・グールド

Glenn Herbert Gould


(goulg10.jpg)

(1932年9月25日 - 1982年10月4日)

母親は声楽の教師でピアノも弾き、父親は声楽同様ヴァイオリンの演奏ができた。母親からピアノの手ほどきを3歳から受けたのち、1940年に7歳にしてトロント王立音楽院に合格。
同院で、レオ・スミスより音楽理論を、フレデリック・シルヴェスターよりオルガンを、アルベルト・ゲレロよりピアノを習う。
1944年、地元トロントでのピアノ演奏のコンペティションで優勝。1945年にオルガン奏者としてデビュー。
同年には、カナダ放送協会によりグールドのピアノ演奏が初のオンエア。
1946年5月トロント交響楽団と共演しピアニストとしてベートーヴェン「ピアノ協奏曲第4番」で正式デビューし、同年10月、トロントの王立音楽院を最年少で最優秀の成績で卒業。
その後、1947年に初リサイタルを行って国内での高い評価を得た。

かねてより、演奏の一回性へ疑問を呈し、演奏者と聴衆の平等な関係に志向して、演奏会からの引退を宣言していたグールドは、1964年3月28日のシカゴ・リサイタルを最後にコンサート活動からは一切手を引いた。
これ以降、没年までレコード録音及びラジオ、テレビなどの放送媒体のみを音楽活動の場とする。
同年には、トロント大学法学部より、名誉博士号を授与された。

1965年、カナダ北部のチャーチルまで旅行する。
1967年、カナダ放送協会(CBC)が、グールドの製作したラジオドキュメンタリー「北の理念(The Idea of North)」を放送する。
その後も、「遅れてきた者たち」、「大地の静かな人々」といったラジオドキュメンタリーが放送された。
1977年、グールド演奏によるバッハの「平均律」第2巻 前奏曲とフーガ第1番ハ長調の録音が、未知の地球外知的生命体への、人類の文化的傑作として宇宙船ボイジャー1号・2号にゴールデン・レコードとして搭載された。

1981年、バッハの「ゴルトベルク変奏曲」を再録音する。
1982年9月27日、脳卒中によりトロント総合病院に緊急入院。
この後、容態は急速に悪化。10月4日、父親の判断により延命措置の停止が決断され、同日死亡。
遺体はトロントにあるマウント・プレザント墓地に埋葬された。
墓石にはゴルトベルク変奏曲の一節の楽譜が刻まれている。50歳没。
最後のピアノ録音は、リヒャルト・シュトラウス「ピアノ・ソナタOp.5」(録音日時1982年7月2日及び9月1-3日)であり、その後同年9月8日にはリヒャルト・ワーグナーのジークフリート牧歌をトロント交響楽団の指揮によって録音しており、グールドはスタジオ録音においてピアノ奏者としてではなく、指揮者として人生を終えている。

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出典: 「グレン・グールド」
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』




Glenn Gould (グレン・グールド) と言えば、世界的に有名な カナダ生まれのピアニスト兼作曲家なのですよ。 大前さんはグールドの名前は聞いたことがあるけれど、おそらく彼のことを詳しく知らないに違いない!



どうして、そのようなことがデンマンさんには判るのでござ〜ますか?

あのねぇ〜、大前さんがクラシックに興味があるならば、当然 グレン・グールドのことを知らないわけがない! グレン・グールドのことを知っているならば、カナダ人の音楽好きがCBCのグールドの番組を日常的に聴いていたという事実も知っているはずなのですよ。

つまり、大前さんはカナダで生活した経験がないので、実際にはカナダのことを理解していないのですわね。

その通りですよ。 自分の足で歩いて調査することをしないのでしょうねぇ。。。 たぶん、詳しく調べもしないで本を書いているのですよ。

それで解りましたわァ。 大前さんは選挙民の傾向と対策をしっかりと調査しなかったから 2度の選挙でも落選してしまったのですわァ。。。 でしょう?

僕も、恐らくそうだと思うのですよ。



(laugh16.gif)

 (すぐ下のページへ続く)


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