タノムさん、しばらく (PART 2 OF 3)
(afterlife2.jpg)
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死んでから死後の世界へと旅立つまでの1週間、
死者たちは「そこ」で一番大切な思い出を選ばなければなりません。
その思い出は、彼らと「そこ」のスタッフ達の手によって
映画として再現されるのです。
そして、その記憶が頭の中に鮮明に蘇った瞬間、
彼らはその「一番大切な記憶」だけを胸に
天国へと旅立ってゆきます。
月曜日。
木造の建物の事務所に、職員たちが集まってきます。
所長の中村、職員の望月、川嶋、杉江、アシスタントのしおり。
彼らの仕事は、死者たちから人生の中で
印象的な想い出をひとつ選んでもらうことです。
そして、その想い出を映像化して死者たちに見せ、
彼らを幸福な気持ちで天国へ送り出すのです。
ここは天国への入口なのです。
今日も、22人の死者たちがリンボの施設にやってきました。
職員たちは、彼らへの面接を始めます。
火曜日。
死者たちは、それぞれに印象的な想い出を決めてゆきます。
それらは実にさまざまです。
渡辺という老人は、自分が生きてきた証になるようなものを
選びたいと思うのですが、それが何か分からないのです。
水曜日。
今日は、想い出を決める期限の日です。
望月さんは担当の渡辺さんに
彼の人生71年分のビデオを見せることにします。
ビデオで人生を振り返り、想い出を選んで貰おうというわけです。
しかし、それでも渡辺さんは決めかねています。
学生時代、就職、結婚…、ヒントを出していく望月さんでしたが、
渡辺さんは全部そこそこの人生だと言うばかりです。
そんな時、望月さんはモニターに映った渡辺さんの妻・京子さんの顔に
一瞬目を奪われてしまいます。
木曜日。
職員たちと撮影クルーの入念な打ち合わせの後、
スタジオにセットが組まれ、撮影の準備が進んでゆきます。
金曜日。
撮影の日です。
渡辺さんも、ようやく想い出を選ぶことが出来ました。
それは、最後に妻と映画を観に行った帰りの公園のベンチでの風景でした。
土曜日。
いよいよ、上映会の日です。
死者たちは、再現された自分たちの想い出の映画を観て
天国へと次々に旅立って行くのでした。
こうして今週の仕事を終えた望月さんでしたが。。。
渡辺さんのビデオの片づけをしている時に、
望月さんは渡辺さんからの手紙を見つけます。
そこには、京子さんが渡辺さんと結婚した後も、
戦争で死んだ許婚(いいなずけ)の望月さんのことを決して忘れずにいたこと。
彼女の望月さんに対する愛を知っていたことが綴られていたのです。
嫉妬心から一番大切な彼女との日常を想い出として選べなかったこと、
しかし望月さんと出会い、彼の優しさに触れたことで
それを乗り越えられたことができた、とも書いてありました。
実は、この施設で働く職員は皆、
想い出を選べなかった死者たちで構成されているのでした。
先の大戦で京子さんの愛を確信するまでに到らないまま
彼女と死別した望月さんは、彼女との想い出を選べないでいたのでした。
しかし、望月さんは渡辺さんの残した手紙を読んである決心をします。
しおりさんと一緒に、既に亡くなっていた京子さんのフィルムを探し出し、それを観ることでした。
そこには、出征前の望月さんと過ごした公園のベンチでの一時が写っていたのです。
(kaigun02.jpg)
それを観た望月さんは、
短い生涯だった自分が他人の幸せな想い出に
参加していたことを知り、
それを幸せと感じることが出来たのでした。
土曜日。望月さんは、所長の許可を得て、
人の幸せに参加できた自分を想い出として
撮影して貰うことにしたのです。
日曜日。望月さんの撮影が行われました。
ただベンチに座っているだけの望月さんを撮影するクルー。
そして上映が行われ、彼は天国へと旅立って行くのでした。
上の映画を観たあとで改めてデンマンさんの次の言葉を読み直したのですわ。
(foolx.gif)
もうメレンゲさんとは
関わりたくないのにどうしてデンマンを
ほおっておいてくれないの!?
「心の友」が皆離れて行って
淋しくなったのは分かるけれどね。
僕はメレンゲさんの掲示板にも日記にも
未練はないんだよ!
(2005年2月20日午後3時2分)
メレンゲさん、みっともないことは止めようね。
もうデンマンは、メレンゲさんと関わりたくないんだよ!
でも、僕はメレンゲさんを見捨てたわけじゃないよ!
メレンゲさんが生きているうちは見守ってあげますよ!
この言葉を読み直してどう思ったのですか?
「僕はメレンゲさんを見捨てたわけじゃないよ!メレンゲさんが生きているうちは見守ってあげますよ!」...これは、重い言葉ですよねぇ〜。。。 2005年2月にデンマンさんはこの言葉を書いているのですよね。
そうですねぇ〜。。。 9年前ですねぇ〜。。。
そうですわ。 それから、いろいろありまして、メレンゲさんは次のように書いていましたわァ。
あなたはわたしに
愛されている
(rengfire.jpg)
とってもうれしかったよ
あなたのくれた言葉が
わたしの気持ちが伝わってることが
涙が出るくらいうれしかったよ
あなたはわたしに愛されているって
ちゃんとわかってくれてたんだね
たくさんの出来事にうずもれても
この気持ちが光ってることを
あなたは知ってくれている
少ない言葉たちの中から
宝物を拾いあげてくれて
本当にありがとう
ほら、また涙が出てきちゃったよ
by めれんげ
2010.02.13 Saturday 12:11
『即興の詩 あなたはわたしに愛されている』より
『愛の涙 (2010年2月16日)』に掲載
でもねぇ〜、この詩の中の「あなた」は僕じゃないと、メレンゲさんは書いていましたよ。
そうだとしても、メレンゲさんは、また次のようにも書いていましたわ。
小さな赤い花
(lotus1.gif)
わたしをあなたの庭に咲く
小さな赤い花にしてください
そして、お水を注ぎながら
何かお話を聞かせてください
わたしは何も言えないけれど
あなたの言葉を聞きながら
いろんなことを思うのです
あなたに愛されるように
いつまでも綺麗に
咲いています
だからわたしのことを
忘れずにいてください
by merange (めれんげ)
2010.02.19 Friday 10:24
『即興の詩 小さな赤い花』より
『永遠の愛のコラボ』に掲載
でもねぇ〜、この詩の中の「あなた」も僕じゃないと、メレンゲさんは書いていましたよ。
デンマンさんは、何が何でも私の言うことに反発するのですか?
いや。。。 別に タノムさんの言う事に、すべて反対するわけじゃないですよう。 でもねぇ〜、自作自演だと考えるネット市民がけっこういますからねぇ〜。。。あまり自画自賛になるようなことを書いたら馬鹿にされるだけですよう。
だったら、メレンゲさんは次のような事をはっきりと書いていましたわ。
(merange31.jpg)
デンマンさん♪
ありがとうございます!
このブログも、けっこう長くなって
わたしにとっては、とても大切なものに
なりました。
応援してくださる方の存在は、
何よりの宝物。
これからも、よろしくお願いします!
by めれんげ
2008/08/21 7:13 AM
『即興の詩 めれんげ便り』のコメント欄より
『即興の詩バンザイ』に掲載
(2010年12月4日)
うん、うん、うん。。。 確かに上の文章には「デンマンさん♪」と書いてあります。。。 つまり、なんですかァ〜?。。。 僕が2005年の言葉通りにメレンゲさんを9年以上も「見守り」続けてきたので タノムさんは「デンマンさんの生態研究」のページを更新するのを止めたのですか?
そうですわ。。。メレンゲさんに感謝されたデンマンさんは、その思い出を一番印象深い思い出として胸に秘め 天国に旅立ってゆくだろうと思えたからですわ。
でもねぇ〜。。。 僕はまだ死んでないのですよう。 んもおおおォ〜。。。!
あらっ。。。 だって、デンマンさんは次の記事を書いていたではありませんかァ!
(tamayo2b.jpg+dokuro3.gif+foolw.gif)
■『デンマンの死@玉淀』
(laugh16.gif)
(すぐ下のページへ続く)