イジメられたら?(PART 1)
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デンマンさん。。。 今日は、イジメられたら、どうするのか?。。。 ようゆうお話でござ〜♪〜ますかァ?
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そういうことですよ。。。でもねぇ〜、上のイラストにあるような子供のイジメじゃなくてぇ〜、どちらかと言えば大人のイジメ問題です。 卑弥子さんはイジメられるよりもイジメる方でしょう!?
デンマンさんは、あたくしがマジで そのような いけ好かない、意地悪な女だと思っているのでござ〜ますかァ?
いや。。。 別に深い理由があって言ったわけじゃなくて、卑弥子さんの性格から、子供の頃はよく他の女の子をイジメたのではないか?と。。。そんな印象を持ったまでですよ。
あたくしは、イジメられた方ですわァ。
マジで。。。?
あたくしは、子供の頃から 妙に他の女の子とは浮き上がってしまうような事を言ったり、したりするような。。。 どちらかと言えば孤立無援な存在だったのですわァ。。。 だから、小学校の時などは先生からも嫌われるような。。。 妙に、ませて、突っ込みを入れるような。。。、そういう扱いにくい少女だったのでござ〜ますゥ。
ほおォ〜。。。
それで、あたくしは、友達ができなくて、小さな頃から本をお友達にして毎日を過ごしていたのですわァ。 それで、気づいた時には『源氏物語』にハマってしまい、男の子などには わき目も振らずに大学の研究室で光源氏を相手に、いろいろと空想の中にロマンを広げていたのでござ〜ますゥ。
なるほどォ〜。。。 結局、卑弥子さんはイジメめられた事がきっかけで、徐々に本の世界に埋没するようになり、気づいた時には京都の女子大学で腐女子たちに「日本文化と源氏物語」を講義していたと言うわけですか!?
かいつまんで申し上げれば、あたくしのこれまでの人生は、そのようなことになるのでござ〜ますわァ。 うふふふふふ。。。
なるほどねぇ〜。。。 もし卑弥子さんが次の本を読んでいたら人生が変わっていたかもしれませんよ。
どの本でござ〜ますか?
実は夕べ、次の本を読んでいたら、面白い箇所にぶち当たったのですよ。
挑発に乗って得をすることはない
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ビジネスの世界においては、相手を挑発するというのは獲物をいいように操作するための立派な戦略であることがおおいのです。
たとえば次のクリスティアーネさんの場合がそれです。
職場の男性の同僚がなにかにつけ無神経な言葉で彼女を挑発してくるというのです。
彼女はこの同僚のことを「無駄口小僧」と呼んでいるそうです。
彼女とこの同僚は同期に入社しました。
二人のあいだにはライバルとして見えない火花が散っています。
クリスティアーネさんが彼女のプランを会議で発表することになりました。
ところが会議が始まる直前にこの同僚が彼女のところにやって来て、
「おい、どうしたんだい、その顔は?化け物みたいだぜ。馬小屋の干し草にでもくるまって寝たのかい?」とか、
「女なんてな、かわいい足みせてりゃそれで金もらえるんだからなあ、楽なもんだよなあ」などと言うのです。
クリスティアーネさんはそのたびにかっと頭に血が上ります。
なにしろ、これから仕事の打ち合わせで自分のプランを発表しようというときなのですから、ふつうのときの百倍も二百倍も腹が立ちます。
おかげで発表は滅茶苦茶、考えがうまくまとまらず、したがって人々を説得することもできませんでした。
そのたびに、クリスティアーネさんはうまいしっぺ返しを考えて、この同僚を屈伏させてやろうと何度も試みてみました。
けれども、それは二人の対決をますますエスカレートさせることにしかなりませんでした。
彼がしかけてくる、彼女が応じる、そして彼女が傷つき興奮し、彼がざまあみろとばかりに勝ち誇る、こんな具合でした。
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(赤字はデンマンが強調。
読み易くするために改行を加えています。
写真はデンマン・ライブラリーより)
54-55ページ 『アタマにくる一言へのとっさの対応術』
著者: バルバラ・ベルクハン 訳者: 瀬野文教
2003年3月24日 第51刷発行
発行所: 株式会社 草思社
どうですか、卑弥子さん。。。? こういう経験はありませんかァ〜?
ありますわよう!。。。 あたくしが学会で発表するときに同僚の。。。またライバルでもある某准教授が、あたくしに向かって、ちょうど同じような嫌がらせをするのですわァ。
どのような。。。?
その「無駄口小僧」は、あたくしが発表する時に 独身の女性に向かって こう言うのですわァ。
「卑弥子さん、ちょっとお腹が出てきたようですが、
もしかして妊娠しているのですか?」
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あれっ。。。 卑弥子さんの下腹部は、こんなに出てしまっているのですか!?
デンマンさん! んもおおおォ〜、いい加減にしてくださいなァ! でっち上げた画像を勝手に貼り付けないでください! デンマンさんこそ、完全にセクハラですわア!
いや。。。 悪気があってしたことではありません。。。
でも、このような画像を貼り付けると、これをご覧になっているネット市民の皆様が、未婚のあたくしがマジで妊娠してしまったのかと誤解なさいますわァ〜。
あのねぇ〜、卑弥子さんの同僚が いかに卑弥子さんの気持ちを傷つけようとしているのか。。。 その事を端的にネット市民の皆様に理解してもらおうと、上の画像を貼り付けたのですよ。
分かりましたわ。。。 今度だけは大目に見ますけれど。。。 これ限りにしてくださいませぇ。。。それで、クリスティアーネさんは、どうされたのでござ〜ますか?
次のように書いてあります。
無視して空回りさせる
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「相手を無視してから回りさせればよいのです」と言うと、クリスティアーネさんは意外だったらしく少しおどろいたようでした。
あの不愉快な同僚の挑発を完全に無視することなど、とてもできないと彼女は言うのです。
あの男の挑発に乗る気はさらさらないけれども、無神経な言葉で攻められたらやはり何か言い返してやりたい、と彼女は思うのです。
そこでクリスティアーネさんと私は、黙って信号を発する身振り言葉のリストに目を通しました。
そのなかで「目配(めくば)せする」というのが一番いいように思われました。
さっそく彼女は次の機会に、同僚が不快な言葉を浴びせたときをねらって、陰謀でもくわだてるような目配せをして返しました。
むろん相手の挑発に対して言葉で突っかかっていくようなことはしませんでした。
彼女は、こんな結果報告をもってやってきました。
「彼はまた例によって私をからかいに来たのです。
『何だその顔は、まるで化粧品のビンのなかに漬かってたみたいだな』。
私はそれには答えずに片目でウィンクをしました。
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まさか私がこんな反応をするとは思っていなかったらしく、彼はけげんな顔で私をのぞきこみ、『目にゴミでも入ったのか』とたずねました。
私はもう一度目配せをして見せました。
でも、何も言わずに。
『沈黙の誓いでもたてたのか』と彼はさらにたずねてきました。
私は大声で笑い出さずにはいられませんでした。
そして今度は、両目でぱちぱちとまばたきをしてやりました。
彼はもう、うんざりした様子で首を横に振りながら、なにかぶつぬつと独り言をつぶやいていました。
いつまでもそうやってぶつくさぼやいていればいいんだわ、私にはかかわりのないことよ。
そう考えた私は、あの男をほったらかしにしておきました」
こうしたことをクリスティアーネさんはうれしそうに語りました。
彼女はもう「獲物」ではなくなったのです。
挑発のワナから逃れ出したのです。
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(赤字はデンマンが強調。
読み易くするために改行を加えています。
写真とイラストはデンマン・ライブラリーより)
56-57ページ 『アタマにくる一言へのとっさの対応術』
著者: バルバラ・ベルクハン 訳者: 瀬野文教
2003年3月24日 第51刷発行
発行所: 株式会社 草思社
卑弥子さんも、厭味(イヤミ)な事を言う同僚に向かってクリスティアーネさんと同じ事をしてみたらどうですか?
目配(めくば)せするのですか?
そうです。
目配せぐらいで引き下がる男ではありませんわァ。
目配せに効き目がなかったら、思わせぶりにウィンクするのですよ。
ウィンクぐらいで黙って引き下がるとは思いませんわ。
ウィンクの効き目がなかったら、クリスティアーネさんがやったように両目をぱちぱちとまばたきをしてみたらどうですか?
その程度では全く駄目だと思いますわァ。
あのねぇ〜、意外に効き目があると思いますよ。 僕も上の箇所を読んで思わず可笑しくなって噴出してしまいましたよ。 クリスティアーネさんに厭味な事を言った男が僕だとしたら、やっぱり、彼女の無言の可笑しなしぐさを見て、バカバカしくなって、首を横に振りながら、“ダメだ、こりゃ〜!”とか何とか言いながら去ってゆくと思うのですよ。
でも、あたくしの同僚は、とにかくしつこいのでござ〜ますわ。 あたくしが目配せしたり、ウィンクしたり、両目をパチパチしたぐらいでは絶対に引き下がりませんわァ。 効果はないと思いますう。
分かりました。 だったら、絶対に効き目のある仕草(しぐさ)を教えますよ。
どうするのですかァ〜?
あのねぇ〜、その同僚が嫌味な事を言ったら 卑弥子さんは黙って背を向け、パンツを下げて尻をむき出しにするのですよ。
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このようなハシタナい真似をあたくしに やれと言うのでござ〜ますかァ?
だってぇ、同僚を撃退する効き目のある仕草が知りたいのでしょう?
分かりましたわ。。。 それで、その後どうするのでござ〜ますか?
むき出しの尻を子犬のように愛嬌を出して振るのですよ。
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このような。。。、このような。。。、はしたない事を京都の女子大学で教鞭をとっているあたくしに やれと、デンマンさんは言うのでござ〜ますかァ〜?
だってぇ〜、卑弥子さんは厭味な事を言う同僚を撃退したいのでしょう!? だったら思い切って勇気を出して やってみたらどうですか? これならば、絶対に、卑弥子さんの同僚は バカバカしくなって、首を横に振りながら、“ダメだ、こりゃ〜!”とか何とか言いながら去ってゆくと思うのですよ。
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