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喪失した愛の日記(PART 1)

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喪失した愛の日記(PART 1)

 


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(renge730.jpg)




(merange12.jpg)

デンマンさん。。。 あんさんは どうして わたしの失われた“愛の日記”を取り上げる気になりはったん?


(kato3.gif)

あきまへんかァ〜。。。

アッカ〜♪〜ンとは言わへんけど。。。 今更 失われた“愛の日記”を取り上げたところで、いったん失ったものは戻ってきまへんでぇ〜。。。

そないなことはあらへん。。。わては、めれちゃんの失われた“愛の日記”を取り戻したのやでぇ〜。。。

ホンマかいなァ〜? どないして取り戻しはったん?

ちょっと次のリストを見て欲しいねん。


(mylist1.png)



今、わてはバンクーバーの中央市立図書館で この記事を書いてるねん。 上のリストは わてが使っているパソコンのリムーバブルディスクのリストやねん。



わたしは リムーバブルディスクのことなど訊いてへんでぇ〜。。。 失われた“愛の日記”のことを あんさんに訊いてますねん。

そやから、順序に従って まず 上のリストを持ち出してきたのやないかいなァ〜。。。 これから めれちゃんの“愛の日記”だ出てくるねん。 そやから ガタガタ言わんでぇ わての言うことを素直に聞いてくれへんかァ〜?

あんさんが そないに言わはるなら、素直に聞くよってに、あまり余計な事は持ち出さんで欲しいわァ〜。。。

じゃあ、次の画像を見て欲しい。


(kingston3.jpg)



これは Kingstonというメーカーが作っているフラッシュ・ディスクやねん。 一番手前が16GB のフラッシュ・ディスクやがなァ。 つまり、上のリストの赤枠で囲んだリムーバブルディスクがこれやがなァ〜。。。 16GB と書いてあるけど、実際には 14.4GB しかあらへん。



そないなことは どうでもいいさかいに はよう失われた“愛の日記”を出さんかい!

あのなァ〜、めれちゃん。。。 ものごとには順序というものがあるねん。 その順序を乱して あせって話を進めると誤解を招くのやがなァ〜。。。 そやから、わては めれちゃんが誤解せんように 順序正しく話しを進めているだけやねん。 ガタガタ言わずに おとなしく聞いて欲しいねん。

余計な事は なるべく手短に 済ませて欲しいわァ〜。

じゃあ、次のリストを見て欲しい。


(mylist2.png)



これは わてのフラッシュ・デスクに含まれている 7,437件のリストやねん。 そのリストのトップの部分やないかいなァ。 赤枠で囲んだ箇所に注目して欲しい。



GOO と名づけたフォールダーやねぇ〜。。。

ようやァ。。。 実は先日、わてのマンションにある古いパソコンが動くかどうか調べたら、1ヶ月ぶりに動いたのやがなァ。


(pasocon03.jpg)



あんさんは まだ こないな古いタイプのパソコンを使いはってるん?



そやから、こわれてるゥと言うてるやないかいなァ〜。。。 それで わてはバンクーバー市立図書館のパソコンを使(つこ)うてるねん。 ところが、1ヶ月ぶりに動いたさかいに、わては自分のパソコンの GOOのフォールダーの内容をすべてフラッシュ・ディスクに移したというわけやがなァ。 そのリストを見て欲しい。


(mer40925a.png)



上のリストを見ると めれちゃんにも このフォールダーが どないなファイルを含んでいるのか?。。。 なんとのう 分かるやろう? 水色のハイライトの部分に注目してみィ〜なァ。



あらっ。。。 これは。。。 もしかして。。。、もしかして。。、MERANGE84というのは わたしのGOOの日記の URL の一部やないのォ〜。。。?

そういうこっちゃがなァ〜。。。 水色のハイライトをクリックすると次のリストが出てくるねん。


(mer40925b.png)



水色のハイライトの部分の 200502diary.htm ファイルをクリックすると次のページが出てくるねん。


(mer40925c.png)



あらっ。。。 これは 2005年の2月のわたしの日記やんかァ〜。。。!



そうやがなァ〜。。。 わては 2007年の9月14日に GOOの自分の日記と めれちゃんの日記を 万が一の場合に備えて保存したのやがなァ〜。。。

あんさんは用心深いのやねぇ〜。。。 そう言えば、GOOの簡単ホームページ・サービスは2007年9月30日で終了したのやないかいなァ〜。。。

そやから、そのこともあって わては ホームページに書いた GOOの自分の日記と めれちゃんがホームページに書いた日記を保存したのやがなァ〜。。。

つまり、あんさんは わたしの2005年の2月から 2007年の9月までの日記を保存しやはったん?

いや。。。 そのすべてやないでぇ〜。。。 めれちゃんは気まぐれやからなァ〜。。。 日記を書かへんときには数ヶ月も書かへん。。。 


(mer40925d.png)



そないなわけで 上の赤枠で囲んである日記だけが保存できたのやがなァ〜。。。



うれしいわあああァ〜。。。 もう、永遠に失われてしもうたと思うていたさかいに。。。、 こうして、10年前に自分が書いた日記が あんさんのフラッシュ・ディスクに保存されてるということは、いづれ わたしも見れるということやねぇ〜。。。

そうやァ。。。、その内、マイクロソフトのクラウド (Cloud) のスカイドライブ (SkyDrive) にアップロードしようと思うねん。 そうすれば、めれちゃんもアクセスできるやんかァ〜。。。 もし、すぐに欲しいと言うのなら、メールに添付して送ることもできるでぇ〜。。。

今のところ、すぐに欲しいというわけやないから、メールで送らんでもええわ。。。 それにしても、どないなわけで わたしの日記を保存する気になったん?

ちょっと次の小文を読んで欲しいねん。


私は骨の髄まで

文学少女なのです


(sadgirl32.gif)

「文学少女」は普通の小説である。
探偵小説壇には普通の小説に似たものを書く人も多いけれど、その気迫において「文学少女」までいたっている作品は非常に少ないのではないかと思う。
短い短編の中に類型ではあるが、しかし決して通常人ではない一人の文学少女の生涯が、簡潔に、しかし溢れる「情熱」と「自尊心」とをもって描かれている。

 。。。

僕はかつて、「日本探偵小説傑作集」の序文で、探偵作家諸君の作風を紹介したことがあるが、その中で木々高太郎君だけは、少し見誤っていたことを告白しなければならない。
彼の文学執心には医学者の余技以上のものがある。単なる精神分析作家ではない。
文学心に燃ゆること、探偵小説界彼の右に出(い)ずるものもないほどであることが、だんだん分かってきた。

僕は彼の作品に、スリルまでに高められた「情熱」と「自尊心」とを感じる。
それが人を打たぬはずはない。
「文学少女」でいえば、わざと学校の答案を間違って書くというくだり、
「恋愛は二人のことだけれど文学は孤独の業である」というくだり、
大心池(おおころち)博士が具体的表現ということから女主人公の文学素質を看破するくだり、
有名な小説家に自作を剽窃(ひょうせつ)されて怒るよりも喜ぶという心理、
その謝礼金の小切手を夫が費消(ひしょう)したことを知って、突如としてメチルアルコールを買いに行くあたりの描写、
そして、女主人公が獄中で一躍流行作家となる運命。


「先生、痛みなどは何でもありません。私は始めて人生を生きたいという希望に燃えて来ました。

(中略)

文学というものは、なんという、人を苦しめ、引きちぎり、それでも深く生命の中へと入って消すことのできないものでしょう。
でも、私はもう七度(たび)も生まれてきて、文学の悩みを味わいたいのです。
私は骨の隋まで文学少女なのです」


これは女主人公が普通の人には堪えられぬ程の骨の痛みに堪えながら、大心池先生に叫ぶ言葉であるが、僕はそれを作者木々高太郎の絶叫ででもあるように錯覚して、快い戦慄を禁じえなかったのである。

そして...


「お願いが一つあるのです。。。それは私はもう一度生まれてきて、文学をいたします。そしたら、やっぱり先生が見出してくださいますわね」

「。。。ミヤが心の内で、先生に接吻しているのを許してください」

…とやせ細った手を上げたが、それは先生を身近く招くためではなくて、近づこうとする先生を、近づかぬように制するためであった。


…という幕切れの、パッと消えてゆく情熱の花火が、消え行く刹那、たちまちその色彩を一変して見せるかのごとき、すっきりしたあの味。

僕は木々高太郎君が、「情熱」の作家であることを知っていた。
しかし彼のより以上の特徴が自尊心の作家であるということをハッキリ認識したのはつい三四ヶ月以来である。
僕は以前からも、それを漠然と感じて、「気迫」という言葉で言い表わしていたが、「自尊心」というのがもっと適切である。



pp.511-513
「文学少女」より
『江戸川乱歩全集 第25巻 鬼の言葉』
監修: 新保博久・山前譲
2005年2月20日 初版1刷発行
発行所: 株式会社 光文社

『自分の世界を持つ』に掲載
(2009年5月26日)




この小文が どないしたと言うねん。



つまり、めれちゃんも骨の髄まで文学少女やったのやがなァ〜。。。 それで めれちゃんの場合には次のようになるねん。



(renge25y.jpg)

「お願いが一つあるのです。。。

それは私はもう一度生まれてきて、

文学をいたします。

そしたら、やっぱりデンマンさんが

見出してくださいますわね」

「。。。めれんげが心の内で、

デンマンさんに接吻しているのを

許してください」

…とやせ細った手を上げたが、

それはデンマンを身近く招くためではなくて、

近づこうとするデンマンを、

近づかぬように制するためであった。




あんさん。。。 また妄想をたくましゅうしやはったん?



いや。。。 決して妄想やないでぇ〜。。。 めれちゃんも、こないに“愛の日記”が戻ってくることを予感して感動していたのやでぇ〜。。。

その証拠でもあるのォ〜?

もちろんやァ〜。。。 2005年の2月2日に、めれちゃんは次のように書いていたのやでぇ〜。。。


(mer40925e.png)



こうして めれちゃんは 失われた“愛の日記”が戻ってくることを予感していたのやないかいなァ〜。。。



(laugh16.gif)


 (すぐ下のページへ続く)







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