蕎麦屋と忠臣蔵(PART 2)
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上の絵のどこに、お蕎麦屋さんがあるのでござ~ますか?
よく見ると橋の袂(たもと)に「二八そば」という看板が出ているのですよ。 この絵は歌川広重(安藤広重)の「東海道五十三次」の保土ヶ谷宿の場面です。 この絵が描かれたのが1833年ですからね。
討ち入りが行われたのは1703年ですわよねぇ。。。
そうです。 つまり、広重は討ち入りから 130年後に上の絵を描いたのですよ。 その時でさえ、この蕎麦屋さんは小さな藁葺(わらぶ)き屋根の平屋の店ですからね。 保土ヶ谷と言えば今では横浜の賑(にぎ)やかな場所ですよ。
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それに上の『忠臣蔵』映画では俵星玄蕃と交友があったのは杉野十平次ではなく堀部安兵衛ということになっている。
だから、俵星玄蕃は杉野十平次と堀部安兵衛の二人と交友があったのですわよ。
違うのですよ。 「ウソ」は、そればかりじゃなくて堀部安兵衛は「呑んべえ安さん」で有名だけれど、実は、安さんは酒呑みではなかった。
つまり、お酒が嫌いだったのでござ~ますか?
そうです。 『真説 赤穂銘々伝』にはそう書いてあります。 高田馬場の有名な敵討ちの日、安さんは酔っ払って寝込み、目が覚めた時にはすでに高田の馬場で菅野が討たれていたというのも真っ赤な嘘だと言うのですよ。
つまり、安さんはお酒を飲んで酔っ払ってはいなかったと。。。?
そうです。 素面(しらふ)だったのですよ。 安さんは菅野と高田馬場へ同行している。 村上側は3人で、安さん側は二人。 戦闘では助太刀であった中津川と言う薙刀(なぎなた)の名人と、村上の弟・三郎右衛門がきたない真似をしようとしたので、「卑怯!」と叫んで、安さんが二人の助太刀を切り倒した。 平和な元禄時代だったので、『忠臣蔵』と同じように、この事件はたちまち有名になってしまった。
つまり、同様に『忠臣蔵』にも、たくさんの嘘が出てくるのでござ~ますか?
その通りですよ。 こういう事はよくあるのです。 例えば、あの有名な遠山の金さんねぇ。。。
江戸町奉行の遠山金四郎さんでござ~ますか?
そうです。 桜吹雪(さくらふぶき)の刺青(いれずみ)をしているということも、どうやら真っ赤な嘘らしい。 当時の東京地方裁判所の所長のような人がヤクザでもないのに、もろ肌になって「これが見えねえかァ~!」なんて啖呵(たんか)をきるようなことは絶対なかったらしい。
でも。。。
それに、あの水戸黄門さんねぇ~。。。 あの人も諸国を歩き回ることなんて一度もなかったらしい。 今で言えば、セキュリティの問題があるから副将軍である水戸黄門様は諸国を歩き回るようなことは絶対に許されないのですよ。
でも、越後の商人に化けて。。。
あのねぇ~、遠山の金さんにしろ、水戸黄門さんにしろ、そんな風に振るまわさせたのは勧善懲悪を望んでいる庶民が「スーパースター」を求めていたからです。 その気分に便乗して作られた話が『忠臣蔵』、『安さんの高田馬場の決闘』、『桜吹雪の刺青の遠山の金さん』、『水戸黄門様の諸国漫遊』の話なのですよ。
【初出:2013年3月9日 (土曜日)】
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【小百合の独り言】
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ですってぇ~。。。
実は、私の祖先が百済からの難民だったなんて、デンマンさんに教えていただくまで全く知らなかったのですわ。
百済から当時の平城京(現在の奈良市)に行ったようです。
でも、土地があまりなさそうなので開拓団に加わって、デンマンさんの祖先と一緒に武蔵国まで行ったのですってぇ。
ええっ。。。? 「それはデンマンがでっち上げた御伽噺」だとおっしゃるのですか?
とにかく、私の実家は館林にあるのですわ。
デンマンさんのご実家から車で20分から30分です。
ホントに、目と鼻の先です。
そのような近くに住んでいたのにデンマンさんと私は日本で出会ったことがなかったのです。
不思議な事に、私がデンマンさんに初めてお会いしたのはカナダのバーナビー市でした。
私が13年間借りていた“山の家”で巡り合ったのですわ。
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バーナビー市というのはバンクーバー市の東隣にある町です。
上の地図の赤い正方形で示した部分を拡大すると次のようになります。
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この地図の Deer Lake (鹿の湖)の畔(ほとり)に私が借りていた“山の家”が会ったのですわ。
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この家でデンマンさんと15年ほど前に初めてお会いしました。
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この上の写真は、デンマンさんがコラージュしてでっち上げたのですけれど、ちょうど、このように寅さんのような格好をしていたのですわ。
うふふふふふ。。。
それだけに、私は強烈な第一印象を持ちました。
でも、どうして私の祖先とデンマンさんの祖先が一緒に百済からやって来たの?
私にはよく理解できなかったのです。
デンマンさんは、おっしゃいました。
DNA に“海外飛躍遺伝子”が焼きついているのですってぇ。
デンマンさんと同じようにして、その DNAの飛躍遺伝子が1400年の眠りから覚めて、私は館林から佐野を経由してカナダのバーナビーに渡ったのです。
そして、デンマンさんと“山の家”で出会ったのでした。
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