わたしを見つけて(PART 2 OF 3)
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デンマンさん。。。 なんで わたしの“即興の詩”に あんさんは注釈をつけはったん?
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(kato3.gif)
あきまへんかァ~?
そやかてぇ~、あんさんが注釈をつけたおかげで わたしの“即興の詩”がファースになってますやん。
めれちゃん。。。、こないな時に、英語で言うたらあっか~ん?
なして 英語で言うたらあかんのォ~?
“ファース”なんていう英語を使(つこ)うたら、その言葉にも わてが注釈を加えんとあかんがなァ~。。。
ファース (笑劇:farce)
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(laugh16.gif)
「ファース」は、道化芝居とも訳される。
観客を楽しませることを目的とした、演劇または映画のために書かれた喜劇の1形態。
ヴォードヴィルと並んで最も低級なものと言われる。
笑劇の特徴としては、以下のことが挙げられる。
■現実には起こりそうもない突飛なシチュエーション。
■変装と人間違い。
■様々な程度に洗練された言葉によるユーモア。
それは性的なほのめかしや言葉遊びを含むかも知れない。
■早い展開の筋。
普通、物語が進むにすれ、どんどん早くなり、
エンディング(凝りに凝った追跡シーンを含むことが多い)でその頂点を極める。
多くの笑劇はクライマックスに向けて慌ただしいペースで動く。
その中で、最初にあった問題は最後には解決されるが、デウス・エクス・マキナはひねりが加えられている。
一般にはハッピーエンドで幕を閉じる。
勧善懲悪のしきたりは普通見られない。
主人公は、たとえそれが犯罪になろうとも、必死に隠そうとしたものを持って逃げることがある。
たいていの笑劇は逸脱したふるまいに非常に寛大で、「人間」をつまらない・不合理・金に弱い・幼稚・無意識の行動(automatic behavior)に走りがちの存在として描写する傾向がある。
この点で笑劇は自然と風刺と較べられる。
実際、笑劇は単なる1ジャンルではなく、たとえばロマンティック・コメディといった他の形式と組み合わせて起こる、フレキシブルなドラマ様式である。
笑劇は演劇の伝統と見なされている。
ばかげてありえないシチュエーション、当意即妙の応答、幅の広い即物的なユーモアに関係する限りでは、笑劇は広くテレビのシチュエーション・コメディ、サイレント映画、スクリューボール・コメディの中で使われてきた。
出典: 「笑劇」
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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つまり、わてが注釈をつけたさかいに、めれちゃんの真面目な即興の愛の詩がロマンティック・コメディになってしもうた、と言いたいのやなァ~。。。
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そうですがなァ~。。。 わたしはロマンティック・コメディのつもりで上の詩を書いたのとちゃいますねん。
わかっておるがなァ~。。。 そやけどなァ~、あまりに真面目な愛の詩は読む人も白けてしまうねん。。。 そやから、多少ユーモアがあって笑えた方がええねん。
そやけど、あんさんは誤解して注釈をつけてますやん。
ん。。。? わてが誤解してるゥ~?
そうですう。。。 わたしは あんさんを想いながら上の詩を詠んだのと ちゃいますねん。
あのなァ~、こないな時に、弁解せぇ~でもええねん。。。 めれちゃんの恥かしい気持ちは解るでぇ~。。。 そやけど、取って付けたような弁解は見苦しいやないかいなァ~。。。
あんさんは、思い込みが激しいよってに、何が何でも、わたしがあんさんのことを想いながら上の詩を詠んだと思いたいねん。。。 そうですやろう?
そやかてぇ、めれちゃんは わてのことを想いながら上の詩を詠んだのやろう。。。
そやから、それが誤解ですねん。。。 わたしは、次のように はっきりとあんさんに書いたことがおますゥ。
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(renge94.gif)
わたしはロマンチストでは
ないのだと思います。
2007-04-28
わたしのテーマは、あくまでも人生観,世界観であり、寓意的な言葉の中に、恋愛の陰喩はほとんどありません。
それは少女時代から今にいたるまで、性愛はわたしのテーマではないからなのです。
実生活での最大の関心事が、恋愛ではないからです。
例えば、どれほど好きな相手がいても、その気持ちを,詩にあらわすことはほとんどないのです。
自分の書いたものは、どのようにも解釈していただくことも、まったく読者のみなさまの自由です。
しかしながら、完全なる戯作が多い恋愛詩から、わたしの精神が、性愛への渇望に悩まされているかのように、解釈されてしまい、それを事実として認識なさっておられるのだとすれば、少々残念なことです。
人間とは、脳の発達しすぎた生物にすぎず、そのために生じる感情を、美しいものだとは思わないのです。
わたしが特に、追求したいものは、血なまぐさい生命の持つ、発達しすぎた頭脳が引き起こす醜い事件、戦争、葛藤などです。
わたしはロマンチストではないのだと思います。
恋愛を描くのは、あくまでも小説のための習作の延長なのです。
話がそれてしまって申し訳ありません。
デンマンさんを信じて、これからもおつきあいさせていただきたいことを、わかっていただきたくて、忌憚なく書かせていただきました。
どうか、この気持ちを察してください。
by めれんげ
『愛と無責任』より
(2008年2月22日)
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うん、うん、うん。。。 確かに、こないなことを書いたことがあったなァ~。。。 そやけど、こんなものを持ち出さんでもええやん。。。
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あんさんが誤解してますさかいに。。。
わかっておるねん。。。 わかっておるねん。。。 めれちゃんは、心のうちを赤裸々に詩にしてしもうたので、恥かしいのやろう?。。。 それで、上の手記を持ち出してきて弁解しているのやないかいなァ~。。。
別に、弁解しているわけやあらへん。
解っておるがなァ~。。。解っておるがなァ~。。。
あんさんは、ちいっとも解っておりまへん。
さよかァ~~。。。
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