死の奇妙な匂い(PART 2)
ヒトミには人のオーラが見えた。 ... ある日、むこうから歩いてくるおじさんを見てヒトミが、ああ、きれいだなあ、いいなあ、といったのだ。
えっ? となんのことかわからずぼくは聞き直した.
おじさんはたぶん50歳と60歳のあいだ、小柄で禿げかかって猫背でみすぼらしい格好をしてサンダル履きで歩いていた。
まるで「きれい」ではないが、表情はおだやかだった。
あの人はいい色、とヒトミはいった。
内側が黄色で縁がはっきりしたオレンジ色になってとげとげが元気に動いている。 すごく明るくて力がある。
ぼくとマオリはぽかんとして聞いていた。
するとヒトミが説明してくれた。
人間にはみんな色があるんだよ。 わたしには見える。
聞くとヒトミは子供のころからずっとそれが見えていて、それをあたりまえのことだと思っていたのだが、幼稚園の年長組のときにどうやら他の人たちにはそれが見えていないということに気づいてひどく驚いた。
一年生のとき、ある近所のおばあさんの色が大変に悪いので夕食のとき両親にそう告げると、両親は奇妙な顔をして、どんな色?とたずねた。
濃い緑灰色、皮蛋(ピータン)みたいな色、ただしぜんぜんつやつやしてなくて、いかにも病気の色。
おばあさんはその二日後に亡くなった。
直前までぴんぴんしていたので周囲の人は驚いた。
そのとき母親があまりに騒いで来る人ごとにその話をしたので、ヒトミは気まずく思い、見える色について誰にもいわなくなった。
それからはじめて、いま、マオリとぼくにその秘密を教えてくれたのだった。
(赤字はデンマンが強調。
読み易いように改行を加えています。
写真はデンマンライブラリーより)
169 - 171ページ 『ホノルル、ブラジル』
著者: 管 啓次郎
2007年2月15日 初版第2刷発行
発行所: 株式会社 インスクリプト
あらっ。。。このような事が現実にあるのでしょうか?
僕はあると思いますね。 上の阿弥陀さんの写真には後光が輝いて見えるけれど、昔の人は阿弥陀様の像に、ちょうど“後光”のようなオーラを目で見て感じたのでしょう。 少なくとも、そのように感じた人が仏師の中に居たはずです。 だから、上の写真の阿弥陀像が作られたのですよ。
そうでしょうか? でも、この事と上のメールが関係あるのですか?
ありますよ。 黒豚トンカツが出てきたでしょう!
黒豚トンカツと阿弥陀様の後光が関係あるのですか?
あのねぇ〜、後光というのは見える人には見えるものだと僕は思いますよ。 ちょうど、ヒトミさんが人の周りに出ているオーラを色として感じ取ったように。。。
つまり、ヒトミさんのような人が実際に居るとデンマンさんも信じているのですか?
居るでしょうね。 残念ながら僕にはオーラを色として感じることはできないけれど。。。
では、もしかしてデンマンさんはオーラを匂いとして感じることができるのですか?
実は、そうなのですよ。 うししししし。。。
あらっ。。。マジで。。。?
小百合さんだってオーラを感じることがあるでしょう?
私はオーラーを目でも鼻でも感じませんわ。
あのねぇ〜、小百合さんは自覚していないかもしれないけれど、オーラを感じていますよ。
私自身が感じていないと言うのですから、信じてくださいな。
小百合さんは、おそらくそう言うだろうと思っていました。 だから、僕はわざわざ黒豚トンカツのメールを持ち出してきたのですよ。
つまり、オーラを感じることと黒豚トンカツが関係あると、デンマンさんは言うのですか?
いや。。。オーラと黒豚が直接関係しているわけじゃないけれど、黒豚トンカツ屋で次のようなエピソードを僕はかつて記事で書きました。 小百合さんだって覚えているでしょう? 僕と母親との対話を次のように書いたのですよ。
黒豚トンカツが旨いとみえて、あのお店は混んでいたわね。 私が最初にそのお店のドアを開けて入ったのだけれど、お店の人は誰もが忙しそうに立ち働いていて私に気づかなかった様子だったわ。 次にお父ちゃん(僕のオヤジ)がお店に入ったのだけれど、お店の人は相変わらず忙しそうで、お父ちゃんにも気づかないようなのよねぇ。 でも、次にあんた(僕のことです)が入ったと思ったら、お店の奥に居る人も、ウェイトレスも、皆、声を合わせるように「らっしゃい! イラッシャイ いらっしゃい! ラッシャイ!。。。」
まるで、どこかの大旦那が入ってきたように急に態度が変わったのよ! まったくアレッて、どういうのかしら? 私はどこかの、しょうもないバアさんだと思われたらしいわ。 全く無視されたのよ。 まあ。。。私が無視されたのは分かるけれど、小学校の校長先生まで勤め上げたお父ちゃんまでが無視されたのよ。。。
あんたには不思議なオーラがあるみたいなのよねぇ〜。
お袋。。。僻(ひが)むなよ。。。商売人は誰がサイフを持っているかを見極めるカンがあるんだよ! 金を払う人に対して気持ちを込めて「いらっしゃい!」と言うんだよ。
何言ってんのよ! お金を払ったのは私なのよ。
『黒豚トンカツ』より
(2011年3月26日)
おそらく誰でも、ある人がかもし出す雰囲気というものを微妙に感じているものですよ。 それは色とか匂いとか。。。特別なものではないかもしれないけれど、ある人の態度だとか、歩き方とか、姿勢だとか、服装だとか、手振りだとか、話し方とか。。。そういうものからオーラのようなものを無意識に感じているのではないか?
要するに黒豚トンカツ屋で働いていた人はデンマンさんの態度だとか服装だとか、歩き方だとか目線だとか。。。そういうものから「お勘定を払う人」だという事を微妙に感じ取って、お母さんにではなく、お父さんにでもなく、デンマンさんに向かって一斉に挨拶したと言うのですか?
その通りですよ。 この程度のオーラならば誰にでも感じる事ができると思うのですよ。 黒豚トンカツ屋の人々の反応が何よりの証拠ですよ。
そうかしら? それで、デンマンさんが匂いでオーラを感じるというのは、どのようなことなのですか?
あのねぇ、僕はさっきまで、すぐそこのバンクーバー市立図書館の分館(Joe Fortes Library)でパソコンを使ってこの記事を書いていたのですよ。 今日(12月3日:日本時間では12月4日)は土曜日だから午後5時に図書館は閉館になった。 仕方ないから途中で止めて下書きを リライタブルCDに保存してマンションに戻ってきた。 夕食を軽く済ませて記事を投稿しようと思ったら、保存したはずの下書きが FC2の編集用ディスク保存されてない。
リライタブルCDに保存してある記事を使えばよいではありませんか!?
ところが僕のパソコンは調子が悪くて 投稿はできるけれど、CDドライブ が使えない。 そう言う訳で、今日はここまでで終わりにします。 次回に残りを書きたいと思います。 あしからず。
【卑弥子の独り言】
ですってぇ〜
ケチらずに新しいパソコンを買えばよいのでござ〜♪〜ますわ。
あなただってぇ、そう思うでしょう?
とにかく、匂いでオーラを感じるデンマンさんには、いったいどのような体験談があるのでござ〜♪〜ましょうか?
次回が楽しみですわ。
ところで、デンマンさんの祖先が百済からやって来たというお話があるのですわよ。
眉唾物(まゆつばもの)ですけれど、面白いからぜひ次のリンクをクリックして読んでみてくださいまし。
■『デンマンの祖先は百済からやって来た』
次回も、わくわくするような面白い話題が続きそうでござ〜♪〜ますう。
あなたも、どうか、また読みに戻ってきてくださいましね。
では。。。
ィ〜ハァ〜♪〜!
メチャ面白い、
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こんにちは。ジューンです。
旅は道ずれ世は情け
日本にはこのような諺がありますわね。
でも、最近の日本では危険が多すぎて
どこの馬の骨とも判らない人物とは
道ずれにはならないような雰囲気があります。
そうでしょう? うふふふふ。。。
英語にも、これにあたる諺がありますよ。
どのように言うか考えてみた事がありますか?
文字通りに英訳すれば次のようになります。
just as it is reassuring
to have a companion
when traveling,
it is important for us
to care for each other
as we pass through this life.
もっと短く諺らしく言えば次のようになります。
No road is long with good company.
あなたも、時には旅に出て
普段会えないような人たちと触れ合って
人の輪を広げてくださいね。
世界の平和と幸福のためにも。。。
ところで、デンマンさんと卑弥子さんが
宮城県鬼首(おにこうべ)温泉郷にある
吹上温泉の湯滝について書いています。
男女混浴の露天風呂なんですよ。
興味があったら次のリンクをクリックして
覗いてみてくださいね。
■ 『落ちる人が死んでから乗ってけーさい』
■ 『七夕の起こりって?』
では、今日も一日楽しく愉快に
ネットサーフィンしましょうね。
じゃあね。