ゲソとワケギ (PART 1)

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デンマンさん。。。 どういうわけで“ゲソとワケギ”を取り上げるのですか?

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真由美ちゃんは“ゲソとワケギ”という言葉を聞いたことがある?
ゲソという言葉は聞いたことがあるような。。。、ないような。。。 でも、ワケギは聞いたことがありますわ。
さすがは、調理師免許を持っているだけのことがありますねぇ~。。。
ワケギというのは葱(ねぎ)に似たようなものですわ。。。 でも、どうして“ゲソとワケギ”を取り上げるのですか?
あのねぇ~、バンクーバー市立図書館で借りていた本を読んでいたら次の箇所に出くわしたのですよ。
小諸そば 四谷新宿通り店

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あれっ。 美味しい。 なんと!
これ嬉しい裏切り。
程よくつゆを吸って赤銅色に輝いているかき揚げ。
口に含むと、ぬれせんべいのような、ジュワワ感と僅かなカリカリ感。
そして柔らかさが一斉に奏でられるような衣の食感。
具材も、一見派手なものは入っていないようだが、一口の中にさまざまな風味が広がる。
甘い玉ねぎの味。
旨みのシャープなわけぎの味。
香ばしいのは、桜海老か?
ゲソも入っている。
「小諸そば」謹製天丼つゆが、かき揚げと一緒になった時、さらなる美味しさが引き出されるのをこの一口で思い知りました。
つゆの染み込み方も、いい。
そして、カリカリ梅、、ゆず七味ら(採り放題の)アイテムたちが、そばを注文するだけでは得られない、ご飯物の充足の世界を造り上げている。
(注: 赤字はデンマンが強調。
読み易くするために改行を加えています。
写真はデンマン・ライブラリーより)
144-145ページ 『立ちそばガール!』
そば このファストで奥深い世界
著者: イトウエルマ
2014年5月20日 第1刷発行
発行所: 株式会社 講談社

僕はゲソという言葉を聞いた記憶がないのですよ。

私もありませんわ。
調べたら次のように書いてありました。
イカゲソ

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食用にする際には10本の腕全てを日本では下足(げそ)と呼ぶ。
主なイカゲソ料理としては、天ぷら・から揚げ・イカ天(すり身のてんぷら)・塩辛がある。
イカゴロ

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中腸腺はイカゴロと呼ばれ、イカ塩辛の特徴的な味を構成する。
ルイベとして食べられることもある。
加熱するとカニの中腸腺であるカニミソのような味となる。
しかしイカ加工時の発生量に対して需要は少なく、廃棄物として処理されるものが多い。
他の生物の中腸腺と同様にカドミウムの含有濃度が比較的高く、通常食する量では健康に影響はないが、廃棄物として大量に処理したり、飼料として家畜類の主食に用いる場合は問題となる。
語源
「いか」の語源については、いかめしい形に由来するとの説などがあるが、はっきりとしていない。
漢字「烏賊」の由来は、海に飛び込んでイカを食べようとしたカラスをイカの方が巻きついて食べてしまったとの故事に由来するとの説や黒い墨を吐き出すことから黒を意味する「烏」の賊という字があてられたとの説など諸説がある。
慣用句
イカを決める - 大相撲の隠語で、勝負事や賭け事に勝ったまま勝ち逃げすることを意味する。
イカがスミを吐いて姿をくらますことに由来するシャレ言葉である。
大相撲の世界には、このようなシャレ言葉が多く、「しかをきめる」などの隠語もある。
地口に「そうはいかの金玉」というフレーズがある(林家木久扇は「そうはいかないいかのきんた…」と言う)。
その他
イカの数え方は状態によって異なる。
生きている時は匹だが、水揚げされると杯、干すと枚である。
出典: 「イカ」
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ゲソとは、イカの足のことなんだよねぇ~。。。 「かき揚げ」の中にイカの足が入っていたということなんだよ。。。 子供の頃、お袋がイカの足のてんぷらを作ったことがありました。。。 真由美ちゃんは食べたことがある?

お寿司のイカは食べたことがありますけれど、ゲソのてんぷらは食べたことがありませんわァ~。。。 でも、下足番(げそくばん)という言葉がありますよねぇ~。。。 それで「ゲソ」という響きから、なんとなく聞いた覚えがあるような気がしたのですわァ。
なるほどォ~。。。 下足番ねぇ~。。。 時代劇のドラマの中で、銭湯の場面があると、下足番が居たりしたよねぇ~。。。
下駄箱 下足番

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下駄箱(げたばこ)は、靴などの履物を収納するための家具。
銭湯や寄席など古くからある大衆が集う場所では下足箱(げそくばこ)とも呼ばれ、規模が大きい場所では「下足番」と呼ばれる履物の管理人を置くことがある。
下駄を履く人が稀になった現代でも下駄箱の名称が使われている。
靴箱(くつばこ)とも言う。シューズボックスともいい間取図などではSBをあてる。
概要
日本など家屋の中では靴を脱ぐ習慣のある地域において玄関に設置して利用される。
室内履きと屋外履きの靴を履き替える場所にも設置される。
日本では明治時代以降に主に町家を中心に普及した民具である。
家庭用の下駄箱は木製が多く家屋玄関に造り付けられている場合もある。
数段の中棚で仕切られ、家族で共用する。
下駄箱には棚だけのもののほか釣戸あるいは引戸を設けたものもある。
公共施設や商用施設に設置される下駄箱は、スチール製のものが多いが、古くからある施設や居酒屋などで木製の下駄箱が使われている。
家庭用同様に共用するものの他、個別に1足から2足分の領域に仕切ったものがある。
個別の仕切りがある下駄箱には扉や錠前付きの扉が付くことがある。
個別の領域で仕切られた下駄箱には、その個別領域ごとに中棚を取り付け、上下2段に仕切られたものがあり、主に下段には屋外履き、上段にはその施設や建物内で履くスリッパや上靴などの室内履きを収納する。
下駄箱の多くはスニーカーなどの概ね足首まで保護する履物を収納できるだけの高さになっている。
ブーツなど大型の靴を収納するために垂直方法に広く空間を取った部分を下駄箱に設けることがある。
施設によっては上着を収納するロッカーと兼用になっている事がある。
通常、最下部が靴用のスペースになっている。
出典: 「下駄箱」
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

「ワケギ」というのも上の本の中に出てくるのだけれど、僕にとって初耳ならぬ、初読みだったのですよ。。。 調べたら、次のように書いてありました。
ワケギ

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ワケギ(分葱)とは、ネギ属に属するネギとタマネギの雑種、緑黄色野菜の一つである。
球根性多年草。
ギリシアが原産地であるスカリオン(英語版)の一種。
日本では広島県尾道市が全国出荷量日本一である。
ワケネギと混同されたり、かつてはネギの一種と思われていたが、染色体の特性より分蘖(けつ)性のネギと分球性のタマネギ(エシャロット)の雑種または独立種として分類される。
葉や茎はネギよりしなやかで、地下部は赤褐色に肥大して鱗茎をなしている。
方言としてのワケギ
熊本県では葱(ワケギ)を一文字(もしくは人文字)と呼ぶ。
大分県では千本(チモト)と呼んでいる。
南九州では千本(センモト)と呼んでいる。
沖縄方言ではビラ。
料理
ぬた
卵とじ
一文字グルグル
チヂミ
薬味
出典: 「ワケギ」
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ワケネギ

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ワケネギ(わけねぎ、分けねぎ、分け葱)とは、株分れ(分けつ)が多いねぎ(葉ねぎ)の一種である。
関東地方の南東部における生産が多い。
埼玉県さいたま市岩槻区、越谷市、千葉県流山市、松戸市、東京都葛飾区、足立区、府中市など。
栽培の最盛期は、昭和40年代であった。
いわき市周辺では「もてねぎ」が生産されている。
この「もて」は、分けつすることを意味する「もてる」「もでる」が由来とされる。
千葉県の「あじさいねぎ」は品種改良したブランド。
2017年には、「東京小町」(東京都農林総合研究センター育成)という品種が農林水産省に品種登録された。
生育の適温は10-25度で、千住葱などの根深ネギに比べ耐寒性、耐暑性はやや劣る。
ワケネギも酸性土壌を嫌うため、土壌のph値を6-6.5に調整する必要がある。
草丈が50センチメートルほどに生長したら、株を丸ごと掘り上げて収穫する。
緑葉部分を主に利用し、葉は柔らかい。
葉の辛みは少なく香りが良いため、みそ汁、薬味、ぬた、炒め物など用途は広い。
ただし、過度の加熱は風味や食感を損なう原因となるので軽く加熱する程度でよい。
ワケギ(分葱)とは姿が似ているが、別物である。
夏季に休眠をしないため、分けつねぎの変種と推定されている。
出典: 「ワケネギ」
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

なるほどォ~。。。 「ワケギ」と「ワケネギ」は、違うのですわねぇ~。。。

そういうことです。。。
。。。で、林家木久扇さんは「そうはいかないいかの金玉」と言うそうですけれど、英語ではなんと言うのでしょうか?

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文字通りに訳せば"It doesn't go like squid's testicles."となるのだろうけれど、これでは言葉遊びとしての面白みがないよねぇ~。。。

他に訳し方があるのですか?
英語圏の人が言葉遊びとして面白く感じるためには、次のように訳すのがいいと思うよ。
"You cannot balk as my balls do."
どういう意味ですか?
真由美ちゃんも考えてみてねぇ~。。。

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