心のクオリア(PART 2)
これこそ、わての心に直接響いてくる紀行文やがなァ。 つまり、持って回ったように、言葉を手のひらに載せて弄(もてあそ)んでへん。 汗と埃と涙で書いたのを感じさせる。 衒学的と言うよりも経験に基づいたて手垢の付いた文章やんかァ! そやから、わての心に素直に入ってきよるねん。
茂木さんの『脳で旅する 日本のクオリア』は、あんさんの心の中に素直に入ってゆかへんかったのォ〜?
なんやァ、回りくどくて、言葉を手のひらに載せて弄(もてあそ)んでいるような、まどろこしいものを感じてしまうねん。 そやから、わての心が感動しやへん。
どうしてやと、あんさんは思うのォ〜?
それは「あとがき」を読んでみて、ハッと閃(ひらめ)くものがあったのやァ。
その「あとがき」とは。。。?
益田ミリさんは次のように書いていた。
(travel901.jpg)
わたしには、ひとり旅に出られない理由がないのだった。
誰の了解を得ずとも、ふらっと旅に出られる。
自分で休む日を決めて、自分のお金を使って、託す子供も持たず、預けるペットも飼わず。
ひとり旅に出ようと、ふと、思ったのは、旅に出られる自分だったからなのだ。
来年は40代に突入する。
わたしはどんなふうに生きていくんだろう?
わからない。
でも、またひとり旅はしたい。
いや、この47都道府県の旅を終えてからも、ひとり旅はたまにしている。
ひとり旅など、まったく興味がなかったわたしだというのに。
(247ページ)
つまり、自分のお金を使って自分が計画を立てて旅を続けているのやないかいなァ。 そやけど、茂木さんの場合は全く違(ちご)うてるねん。
連載「日本のクオリアを旅する」は、編集者でライターの橋本麻里さんが毎回行き先を選定し、旅程その他をアレンジしてくださった。
橋本さんの広い知識と鋭い感性、そして何よりも対象に対する深い愛のあるお仕事がなければ、私はここで出会ったものたちに遭遇することはできなかったろう。
241ページ
『脳で旅する 日本のクオリア』
著者: 茂木健一郎
2009年7月13日 第1版第1刷発行
発行所: 株式会社 小学館
つまり、何もかも出版社がお膳立てをしているのやがなァ。 たぶん、茂木さんは自分のお金をほとんど使(つこ)うてへんと思うのやァ。 出版社が何もかもお膳立てしているさかいに、紀行文中の案内人とどのようにして出会ったのか? そのエピソードがすっぽりと抜けてるねん。 そやから、旅の中での人と人との温(ぬく)もりのある出会いのエピソードが全くあらへん。
つまり、東京国税局に約4億円の申告漏れを指摘された件と、お膳立てしてもらって紀行文を書く態度との間には何か共通点があると、あんさんは言わはるのォ〜?
そうやがなァ〜。。。「あなたまかせ」の心のクオリアが「仕事に追われて申告せ〜へん」という心のクオリアになるのに、そう時間がかからへんと、わては思うたのやないかいなァ! (微笑)
【レンゲの独り言】
ですってぇ〜。。。
あたしもデンマンさんに言われて『脳で旅する 日本のクオリア』を読んでみましたけれど、旅の中での人と人との温(ぬく)もりのある出会いのエピソードが見当たりません。
仕事が忙しいからと言って、何から何までお膳立てまでしてもらい紀行文を書くというのは本末転倒かと思うのですけれど、あなたは、どう思いますか?
とにかく、次回も興味深い話題が続くと思います。
また読みに戻ってきてくださいね。
じゃあ、また。。。
ィ〜ハァ〜♪〜!
メチャ面白い、
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こんにちはジューンです。
茂木健一郎さんはテレビ番組の出演などで
一般に名前が広く知られるていますが、
脳科学者としてのマスメディアでの活動に対しては
著名人からの批判意見もあります。
例えば、作家で科学者である瀬名秀明さんは
ブログ上で次のように書いています。
「クオリア」「アハ体験」「1回性の人生」などは、
別に茂木さんがつくった言葉ではないし、
茂木さんが初めて言い出したことでもない。
でもあたかもそれらを
自分で考えたかのように語ることで、
茂木さんは人気を獲得した。
このように述べて、
『自分をうまく欺ける人の方が成功する』例として
茂木さんの名を挙げています。
誰でも、叩(はた)けば埃が出てくるものです。
人間は誰もが完璧ではないと言うことでしょうね。
ところで、卑弥子さんが面白いサイトを
やっています。
興味があったら、ぜひ次のリンクをクリックして
覗いてみてください。
■『あなたのための笑って幸せになれるサイト』
とにかく、今日も一日楽しく愉快に
ネットサーフィンしましょう。
じゃあね。バーィ