アメリカーナと愛の香り (PART 1)
Subj:小百合さん、おはよう!
たまには青山の喫茶店にでも寄って、
のんびりと単行本を読みながら
癒されてね。
(aoyama99.jpg)
From: denman@infoseek.jp
To: sayuri@hotmail.com
Cc: barclay1720@aol.com
Date:Tue, Feb 7, 2012 4:15 pm.
日本時間: 2月8日 午前9時15分
2012年2月7日(火曜日)
小百合さん元気ですか?
今日は素晴らしい青空ですよ。
雲一つない透き通った青空がどこまでも広がっているようで、気分まですっきりしてきますよ。
ここ3,4日よい天気が続いています。
いつものように9時半にマンションを出て
バンクーバー市立中央図書館まで散歩がてら歩いて行きました。
途中、バークレー・ヘリテージ・スクエア(Barclay Heritage Square)を通りかかると例年のようにライラックの花がピンクにきれいに咲いていましたよ。
初めて気づいたのは2月3日でした。
気温が3度だったのできれいな花がたくさん咲いているのを見てびっくりしました。
去年と同じ場所に同じように咲いてます。
上の図の赤い四角が Barclay Heritage Square
この公園は Barclay Heritage Square と呼ばれているのです。
すぐ上の写真の東屋(gazebo)は公園の右下、つまり、南東のコーナーの丸印がそれです。
緑色で丸印を付けた2本の株だけに咲いていて
僕のマンションと図書館の間には他に咲いている花を見かけません。
去年、図書館の植物図鑑で調べたけれど、花の名前(Syringa yunnanensis ‘Rosea’ 【Lilac ライラックの1種】)にはイマイチ引っかかるものがあって、半信半疑です。
(■『ライラックと小百合さん(2011年3月4日)』より)
なんとなく、違う名前のような気がするのですよ。
昨日、中央図書館の入り口広場(Atrium)にあるブレンズコーヒー(Blenz Coffee)の店に初めて入りました。
Americana を注文したのだけれど、
店員が聞きなれない事を聞くのですよ。
ミルクをどれだけ入れるのか?とか。。。
砂糖はどれだけか?
そういう事ではなく、何か訳の判らない事を言う。
店員は間違いなく生粋のカナダ人だから、癖のある発音じゃないのだけれど、どうにもよく聞き取れない。
何かを2つ入れるのか? それとも3つ入れるのか? それとも4つ入れるのか?。。。と言うような事を訊いてくる。
2度聞いてもよく判らないので、3度聞いたけれど、それでも判らない。
壁に張ってあったメニューを見たら Americana と書いてあって、その隣に $2.45, $2.85, $3.45 と書いてあった。
要するに、2つ入れると $2.45 で、3つ入れると $2.85 で、4つ入れると $3.45 になるのだろうと思ったから、
「2つでいいよ」とテキト〜に答えておいたら、$2.45 でした。
もう少し詳しく聞けばよかったけれど、こんなことで気を使って金を払うのも馬鹿らしい。
僕としてはコーヒー・アメリカンを注文したのだから、ごく一般的なコーヒー・アメリカンしか僕にはイメージできない。
飲んでみると、ごく普通に出てくるコーヒーと変わらないのですよ。
マクドナルドの McCafe なら同じものが 89セントで飲めるのですよ。
僕はコーヒーに関しては味音痴で、よく分からないのだけれど、少なくとも、これまでのコーヒー経験から判断すると、ブレンズコーヒーで頼んだ Americana とMcCafeで飲んだ 89セントのコーヒーと、ほとんど変わりない。
量は20%ぐらいAmericanaの方が多かったようだけれど、これもほとんど変わりがない。
だから、もう2度とブレンズコーヒーには行かないと僕は決めたのでした。 (微笑)
Wikipediaで調べたら分かるかなと思って覗いてみると、なんと ブレンズコーヒー(Blenz Coffee)の1号店はロブソン通りにある店なのですよ。
僕のマンションから歩いて10分ほどですよ。
1992年に創業したチェーン店と書いてある。
現在、ブリティッシュコロンビア州に57店舗(2010年2月現在)。
日本や中国、ドバイにもあるという。
日本では2000年より株式会社ビーアンドエムがフランチャイズ展開し、東京都港区の青山に第1号店が開店したんだって。
2010年現在で東京を中心に9店舗が存在するらしい。
他のチェーン店に比べて、まだまだ少ないよね。
たぶん、日本での知名度は高くないだろうから、小百合さんは聞いたことがないかもしれない。
今度、港区の青山に出かける機会があったら、ぜひ入ってみてください。
(blenz05.jpg)
Blenz on Robson Street
バンクーバーのロブソン通りの懐かしい雰囲気をコーヒーから感じ取れるかも。。。
小百合さんの感想をぜひ聞きたいものです。
では小百合さんも、たまには青山の喫茶店にでも寄って、のんびりと単行本を読みながら癒されてください。
じゃあね。
デンマンさんでも、カフェの女の子の言うことが判らないことってぇあるのですか?
それはありますよ。
だってぇ、もう20年以上もカナダで暮らしているのでしょう!?
もちろんですよ。 でもねぇ、日本に住んでいたって、最近の日本語は判らない言葉が多くなっているのですよ。 カナダだって事情は似たようなものですよ。 言葉は生き物ですからね。 しかも、僕にとっては英語は外国語だから、何年住んでいても成人になってから外国語を学んだのではネイティブ・スピーカーのようなわけにはゆきませんよ。
でも、英語で苦労することはないのでしょう?
もちろん、最近では英語に慣れたから、必要に迫られれば、どんな場合だって何とか自分の思いを通じさせることができるけれど、カフェに入ってお金を払ってまで店員の女の子に気を遣うのはバカらしいので、しつこく尋ねる気にもならず、適当に返事しておいたのですよ。 そしたら、返ってきた返事が「それなら、$2.45いただきますわ」と言ったので、それなら一番安い値段だから、これでいいやと思ったけれど、もし「それなら$6.45いただきますわ」と言われたら、僕はたとえ1時間かけても喰い下がって、「どうしてそんなに高いの?」と女の子が困るほどに納得するまで質問攻めにしますよ。
それで、デンマンさんが注文したコーヒーは期待していたほどのものではなかったのですか?
僕は日本で言う「アメリカン」だと思って注文したのですよ。 要するに、ごく普通のコーヒーを飲みたかっただけなのですよ。 「ブルーマウンテン」だとか「キリマンジャロ」を注文するつもりはさらさらなかった。
それで出されたコーヒーはどうでしたの?
僕は、どちらかというと味音痴の方だから、僕が期待していたとおりのごく普通の味がしましたよ。 要するにマクドナルドなどで出されている普通のコーヒーの味でしたよ。
$2.45 でも、高いと感じたのですか?
そうですよ。 僕が外でコーヒーを飲むのは、たいていロブソン通りのMcCafeなのですよ。 そこではコーヒー1杯が 89セントなのですよ。
ずいぶん違うではありませんか?
そうなのですよ。 だから僕はネットで調べてみたのですよ。
(blenz02.gif)
あらっ。。。これがブレンズコーヒー(Blenz Coffee)のメニューなのですか?
ネットで調べると、このメニューがゲットできるのです。
でも、Americana ではなくて Americano ではありませんか!
そうなのですよ。 店の壁に貼ってあった大きなメニューには Americana と書いてあったのですよ。 とにかく、詳しいことが知りたいので details をクリックしたら次のような画面が表示されたのです。
(blenz01.gif)
でも、詳しいことは何一つ書いてない。 僕が飲んだコーヒーは普通のコーヒーと変わりがなく、写真のように白い泡など浮かんでませんでしたよ。 説明には、ただ Espresso with Hot Water と書いてあるだけ。。。
つまり、エスプレッソを熱湯で薄めたものなのですわね?!
そういう事なのですよ。 僕は Americana と呼ばれるコーヒーもあるのではないかと調べたら、ありましたよ。 動画で Americana というのがありました。 でもねぇ、コーヒーを入れる機器を作っている人たちの話ですよ。
Americana
(cofee90.jpg)
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ネットではコーヒーに関する Americana は極めて少ない。 圧倒的に Americano なのですよ。 YouTube で次のような動画がゲットできました。
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