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裸眼で見る(PART 3 OF 3)



 
裸眼で見る(PART 3 OF 3)


南京安全区国際委員会

The International Committee

for Nanking Safety Zone

日中戦争初期の南京攻略戦に際し、市外に避難できなかった中国市民を、南京城内の一部を安全区として保護するために設けられた委員会。
第二次上海事変に際して南市に設立された安全区を手本に、南京に残留した欧米人が中心となって結成された。

略歴

1937年11月17日 ベイツ、スマイス、ミルズの3人は、アメリカ大使館員ウイリヤ・R・ペックに、南京に安全区を設置する計画を説明し、中華民国・日本両政府に認知させるための仲介役を依頼する。
同日、ミニー・ボートリンからも、同趣旨の手紙を受け取る。このことを受け、ペックは、国民政府立法院委員長・孫科、抗戦最高統帥部第二部長・張群、南京市長・馬超俊らに非公式に伝えた。
11月22日 南京安全区国際委員会が結成される。委員長は、ジーメンス南京支社の総責任者であるジョン・H・D・ラーベが就く。
12月8日 『告南京市民書』を配布し、安全区への市民の避難を呼びかける。
12月13日 南京陥落

安全区

南京における安全区は南京城内の北西部に設置された。面積は3.85平方キロメートルで、城内全域と比べたなら11%程度の広さにあたる。
安全区は何本かの通りに囲まれており、およそ六角形をしていた。その境界は各地に設置された標識によって明示された。
丘陵地帯が接している南西側は山の稜線が境界とされた。

この地域は高級住宅街であり、本来の住民の一部はすでに市外への避難を済ませていた。
また公共の建物が多かったことも難民の収容に向いていた。
何より国際委員会のメンバーの居宅があるなど、彼らのホームグラウンドであった。
中国軍の施設や陣地からも離れていたが、予定していた地域内の南西の山に陣地が設けられたため、陣地と隣接することになった。

日本軍入城前までに国際委員会は残留していた南京住民20万人余りのほぼ全員を安全区に収容したため、安全区以外の場所には住民はほとんどいない状態となった。
この安全区内には難民のキャンプが多数成立し人口密集地となった。
また、民間人から購入したり盗んだりした民服(便衣)に着替えた敗残兵までが安全区に逃げ込み、民間人と入り混じる結果となった。

メンバー

■マイナー・シール・ベイツ(Miner Searle Bates)
金陵大学歴史学教授。

■ジョージ・アシュモア・フィッチ(George Ashmore Fitch)
委員名簿に名前は載っていないが、安全区の管理責任者として活動した。

■アーネスト・H・フォースター(Ernest H. Forster)
アメリカ聖公会伝道団宣教師。

■ジェームズ・H・マッカラム(James H. McCallum)
連合キリスト教伝道団宣教師。

■ジョン・マギー(John Magee)
アメリカ聖公会伝道団宣教師。16ミリフィルムによる「日本軍の暴行の跡とされる負傷者や虐殺死体」などの映像を残した。

■ジョン・H・D・ラーベ(John H. D. Rabe)
委員長。ジーメンス社南京支社の総責任者。ナチス党員。
1938年2月28日に南京を去りドイツに帰国するが、日本軍の暴虐を止めるよう訴えたことが当時の党の政策に反し、党の監視下に置かれる。

■ルイス・S・C・スマイス(Lewis S. C. Smythe)
書記。金陵大学社会学教授。南京戦およびその後の暴行による被害状況を調査し、『南京地区における戦争被害』としてまとめた。

■エドワルト・スペルリング(Eduard Sperling)
ドイツ資本による上海保険公司の支店長。「日本兵の暴行を体を張って阻止した」と伝えられる。

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■ミニー・ヴォートリン(Minnie Vautrin)
金陵女子文理学院教授。宣教師。
学院に婦女子のためのキャンプを開設し、その責任者として強姦や拉致から大勢の女性を保護した。

Vautrin 日記 (英語):
http://www.library.yale.edu/div/Nanking/Vautrin.html
(耶鲁大学図書館收藏)

(注:写真はデンマン・ライブラリーから貼り付けました。
赤字はデンマンが強調)

出典:
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


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つまり、ミニー・ヴォートリン女史や程瑞芳女史の活動を調べれば南京大虐殺否定論が裸眼で見ていない机上の空論だという事が分かるとデンマンさんは断言するのですか?

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あのなァ〜、僕は東京裁判否定論と南京大虐殺否定論には、それ程の関心はない。 この論争に参加している連中は所詮、オマエを含めた物書きとか学者とか、マスコミや出版界に依存してメシを食べてる連中なんだよ。 庶民にとって論争の行方などどうでもいい。 それよりも、どのような政治的な状況になっても戦争になっては困る。 戦争など絶対にやりたくないし、あっては困る。 それが庶民の願いだよ。 オマエだって第3次世界大戦になって、オマエが戦死して、残された子供に次の女の子のような経験をさせたくないだろう?


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アメリカの空襲を受けて、東京をはじめ都市部はどこも焼け野原。
おまけに政府は戦争を続けるために国債を大量に乱発していたので、敗戦直後はものすごいインフレになった。
物価は数十倍になって、戦前に貯めていた貯金や財産は無に等しくなった。
おまけに空襲で家をなくし、人びとは食糧不足で苦しんだ。

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1945年3月の東京大空襲で

焼け野原になった江東区。

「約310万人が死んだ」とか簡単にいうけれど、一人の人間が死ぬことは、遺族や縁者に、大きな傷を残すことだった。
作家の夢野久作の長男だった杉山龍丸という人は、敗戦直後に復員事務の仕事に就いていたときのことを回想して、こう述べている。

「私達は、毎日毎日訪ねてくる留守家族の人々に、貴方の息子さんは、御主人は亡くなった、死んだ、死んだ、死んだと伝える苦しい仕事をしていた」。
「留守家族の多くの人は、ほとんどやせおとろえ、ボロに等しい服装が多かった」。
杉山はある日、小学校二年生の少女が、食糧難で病気になった祖父母の代理として、父親の消息を尋ねにきた場面に出会った経験を、こう書いている。


私は帳簿をめくって、氏名のところを見ると、比島(フィリピン)のルソンのバギオで、戦死になっていた。
「あなたのお父さんは---」
といいかけて、私は少女の顔を見た。 やせた、真っ黒な顔。
伸びたオカッパの下に切れの長い眼を、一杯に開いて、私のくちびるをみつめていた。
私は少女に答えねばならぬ。
答えねばならぬと体の中に走る戦慄を精一杯おさえて、どんな声で答えたかわからない。
「あなたのお父さんは、戦死しておられるのです。」
といって、声がつづかなくなった。
瞬間 少女は、一杯に開いた眼を更にパッと開き、そして、わっと、べそをかきそうになった。

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…しかし、少女は、
「あたし、おじいちゃまからいわれて来たの。 おとうちゃまが、戦死していたら、係りのおじちゃまに、おとうちゃまが戦死したところと、戦死した、ぢょうきょう(状況)、ぢょうきょうですね、それを、かいて、もらっておいで、といわれたの。」

私はだまって、うなずいて……やっと、書き終わって、封筒に入れ、少女に渡すと、小さい手で、ポケットに大切にしまいこんで、腕で押さえて、うなだれた。
涙一滴、落さず、一声も声をあげなかった。
肩に手をやって、何か言おうと思い、顔をのぞき込むと、下くちびるを血が出るようにかみしめて、カッと眼を開いて肩で息をしていた。
私は、声を呑んで、しばらくして、
「おひとりで、帰れるの。」と聞いた。 少女は、私の顔をみつめて、
「あたし、おじいちゃまに、いわれたの、泣いては、いけないって。おじいちゃまから、おばあちゃまから電車賃をもらって、電車を教えてもらったの。 だから、行けるね、となんども、なんども、いわれたの。」
…と、あらためて、じぶんにいいきかせるように、こっくりと、私にうなずいてみせた。
私は、体中が熱くなってしまった。 帰る途中で私に話した。
「あたし、いもうとが二人いるのよ。 おかあさんも、しんだの。 だから、あたしが、しっかりしなくては、ならないんだって。 あたしは、泣いてはいけないんだって。」
…と、小さな手をひく私の手に、何度も何度も、いう言葉だけが、私の頭の中をぐるぐる廻っていた。
どうなるのであろうか、私は一体なんなのか、何が出来るのか?


(注: 写真とイラストはデンマンライブラリーから貼り付けました)



84 - 88ページ 『日本という国』
著者: 小熊英二
2006年3月3日 初版第1刷発行
発行所: 株式会社 理論社



『漫画家の壁』に掲載
(2011年3月10日)


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もちろん、オイラの娘にはこんな体験をさせたくないですよ。

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そうだろう? そのためにはオマエも、もっと裸眼で見てモノを描けよ!


【レンゲの独り言】

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ですってぇ〜。。。
デンマンさんは言いたい放題のことを言ってますよね。
ところで、あなたは小林よしのりさんが書いた『戦争論』を読みましたか?
『パール真論』を読みましたか?
デンマンさんが取り上げた『「個と公」論』も読みましたか?

『戦争論』は65万部売れたのですって。。。
出版されたのは、もう10年以上も前のことですから、現在までにはもっと売れているもしれません。
かなり話題になりましたよね。

あなたは大東亜戦争を肯定しますか?
戦争が正義か?
平和が正義か?
考えてみたことがありますか?

とにかく、また、あさってが面白くなりそうです。
だから、あなたも読みに戻ってきてくださいましね。
じゃあねぇ。

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ィ〜ハァ〜♪〜!

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こんにちは。ジューンです。

わたしもデンマンさんに薦められて

『「個と公」論』を読んでみましたわ。

インタビュー形式で対談のようになっています。

マンガは全く描いてありません。

言葉を惜しみなく駆使した実験だそうです。

インタビュアーが「時浦兼」という人物なんですね。

同書の403ページに書いてあります。

でも、「時浦兼」という人物が実在したとしても

二人の会話がそのまま活字になったのではないと

わたしは思います。

2ちゃんねる流に言えば「自作自演」ですよね。

良くてインタビューに見せかけた「創作」だと思います。


『パール真論』を読んでいたら「時浦兼」という人物は“小林漫画”スタッフの一人だと書いてありましたわ。

このような事は『「個と公」論』の中で明記すべきだと思います。

そうでないと誤解を招きますよね。


デンマンさんのこれまでの記事を読めば

分かると思いますけれど、

上の記事はデンマンさんの「自作自演」です。

マンガ家の「オマエ」と「僕」はデンマンさんが

一人で二役を演じています。

つまり、「創作」です。

ただし、記事で引用した本の内容は

小林よしのりさんが書いたそのものを引用しています。

誤解がないように老婆心から申し上げました。

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ところで、卑弥子さんが面白い記事をまとめました。

楽しいから、ぜひ読んでみてくださいね。

■ 『笑って幸せな気分になれるサイト』

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では、今日も一日楽しく愉快に

ネットサーフィンしましょうね。

じゃあね。

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