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裸眼で見る(PART 2 of 3)

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裸眼で見る(PART 2 of 3)


南京大虐殺論争



学者・研究者の反応

肯定論者は、完全否定説はほとんどの歴史家・専門の歴史研究者の間では受け入れられる傾向はないと主張している。

否定論者は、30万という大量虐殺説はほとんどの歴史家・専門の歴史研究者の間では受け入れられる傾向はないと主張している。

日本の研究者で、30万人説を主張したり、時代によって変遷する中国政府の公式発表を鵜呑みにしてその度に自説を変更している研究者はいない。
多くの研究者は百から十数万の虐殺者数を推測しているがその差は激しく、仮に少なめに推測するならばそれは歴史上あえて取り沙汰するほどの規模ではなく、多めに推測するならば注目すべき事件となり、その意義も変わってくる。

論争に対する識者からの批判

以上のような日本のおける南京大虐殺論争に対して、各方面の識者から批判がなされている。

心理学者の中山治は、自著『日本人はなぜ多重人格なのか』の中で、「(虐殺肯定派と否定派が)互いに誹謗中傷、揚げ足の取り合いをし、ドロ試合を繰り広げている。
事実をしっかり確認するどころの騒ぎではなくなっているのである。
こうなったら残念ながら収拾が付かない。」と論評。

政治学者の藤原帰一は、自著『戦争を記憶する――広島・ホロコーストと現在』の中において、「(南京大虐殺論争が)生産的な形を取ることはなかった。
論争当事者が自分の判断については疑いを持たず、相手の判断を基本的に信用しないため、自分の偏見を棚に上げて、相手の偏見を暴露するという形でしか、この議論は進みようがなかったからである。
(中略)新たな認識を生むというよりは、偏見の補強しか招いていない。」と論評。

SF作家でありと学会会長の山本弘は自身のホームページにて、この論争は学術論争ではなくイデオロギー論争であり、左寄りの論者(30万人派、虐殺派)は、中国人の犠牲者数を多くしたいために、「南京」「虐殺」の範囲を広くし、右寄りの論者(少数派、まぼろし派)は、中国人の犠牲者数を少なくしたい(なかったことにしたい)ために「南京」「虐殺」の範囲を狭くしている。
論争の当事者達は歴史の真実を知りたいのではなく、自分たちの信条を正当化したいだけである、と論評している。

(注:写真はデンマン・ライブラリーから貼り付けました。
赤字はデンマンが強調)

出典:
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』




分かるだろう? オマエのやっているのは歴史の真実を知りたいのではなく、オマエ自身の信条を正当化したいだけなのだよ!



それはデンマンさんの独断と偏見ですよ。

あのなァ〜、冷静に裸眼で見れば明らかなことなのだよ!

デンマンさんは裸眼で見ていると言うのですか?

そうだよ。

その根拠を見せてくださいよ。

だったら、まず次の文章を読んでみろよ。


「程瑞芳日記」



私が「程瑞芳日記」に出会ったのは、2005年のことでした。 その2年前から、私達日本側研究者と南京師範大学の歴史研究者が共同で、実践的な南京大虐殺研究のために「南京大屠殺研究援助基金」という研究組織を設立しました。 この基金を基に、南京大虐殺当時に書かれた新たな日記についての研究論文が発表されると南京師範大学の張連紅教授から知らされました。 (中略) 程瑞芳日記とは、1937年当時の南京大虐殺の惨状を克明に記録した日記だと聞いておりました。 (中略) 日記を書き綴った程瑞芳という女性は、ミニー・ヴォートリンと共に金陵女子文理学院に留まり、南京大虐殺と性暴力を目の当たりにし、中国人女性たちを日本兵の暴力から守った人でした。

 (中略)

私は何度もこの程瑞芳日記を読み、傍線を引き、また日本兵の書いた日記や証言の資料を読み返しました。 程瑞芳日記が記述している内容と日本兵が南京で見たり体験したことを話しているたくさんの事例が、驚くほど重なり合っていました。 つまり、安全区や女子学院その他の地域でも、女性への性暴力、市民の連行、集団虐殺、略奪などに関しての出来事が具体的にしかも細部にわたって一致していたからでした。

 (中略)

日本側研究者の多くが、中国人の「証言」は、南京大虐殺や南京レイプの事実として証拠にならないと退けてきました。 日本では、「証言を裏づけがなく時代を経て増幅されるもの」「証言は信憑性がない」「感情がはいっていて客観性がない」と言う人がいます。 侵略戦争を美化する勢力はもちろん、歴史研究関係の部門でも証言者の語る「証言」は取り上げられませんでした。

今回発見された程瑞芳日記は、日本軍が金陵女子大学で起こしたさまざまな暴行を詳しく書き記しています。 南京大虐殺当時、程瑞芳は、毎日体験したことを夜間せっせと、時には深夜に及ぶまで記録として書き記しました。 (中略) 金陵女子文理学院に避難していた多くの女性達やその近くにいた多くの男性達、さらにそこに駐屯していた元日本兵の証言と重ねあわす時、南京国際安全区にある金陵女子文理学院でおきた南京レイプ南京大虐殺の実態が如実に浮かび上がってきます。

(注:写真はデンマン・ライブラリーから貼り付けました。
赤字はデンマンが強調)



214 - 218ページ 『戦場の街南京』
著者・編者: 松岡環
2009年8月15日 初版第1刷発行
発行所: 株式会社 評論社




これが「裸眼で見る」事の根拠なのですか?



僕は松岡環さんが書いた『戦場の街南京』を何度も何度も読んだのだけれど、裸眼で見て書いている。 つまり、オマエのように熱くなりすぎて冷静さを失って「理論好き」で「頭でっかち」になって書いているわけじゃない。 南京師範大学の歴史研究者と共同で、実践的な南京大虐殺研究をしている。 しかも、金陵女子文理学院に避難していた多くの女性達やその近くにいた多くの男性達の証言、さらにそこに駐屯していた元日本兵の証言と重ねあわせて研究している。 ただ机の上だけで書いているわけじゃない。

デンマンさんは、オイラが机上の空論を書いている、と言うのですか?

いや。。。オマエだって一生懸命になって書いているのだと思うよ。 でも、オマエは中国側の研究者と一緒に研究したことがあるの?

オイラは漫画家ですよ。 歴史研究者ではありません。

だからと言って「理論好き」で「頭でっかち」になって、何事もマンガチックに書いていい、と言う理由にはならない! パール判事だけにハマらずにミニー・ヴォートリン女史や程瑞芳女史の活動にも目を向けるべきだよ。

ミニー・ヴォートリン女史や程瑞芳女史の活動がそれほど重要ですか?

この二人の女性は「南京事件」の歴史的証人として重要な人物だと僕は信じているよ。

 (すぐ下のページへ続く)

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