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光明皇后の韓国(PART 2)

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光明皇后の韓国(PART 2)



でも、上の記事には光明皇后は出て参りませんわ。



あのねぇ〜、光明皇后は藤原不比等と橘美千代の娘で不比等にとって三女なのですよ。 京都の女子大学で『源氏物語』を教えている卑弥子さんが知らないわけがないでしょう! 惚(とぼ)けないでくださいよ。

うふふふふ。。。つい、ど忘れしたのですわよ。。。んで、光明皇后の時代でも「韓国」と「唐国」は同じじゃなかったのですか?

もちろん、常識のウソに騙されて、そうだと思い込んでいた人は結構たくさんいたのですよ。 とにかく、上の記事の中で問題になっている「韓人」は韓(から)からやって来た人のことです。 次の地図を見てください。

Korean Peninsula during the 2nd and 3rd centuries (korea03.gif--280x232)
(korea03.gif)



紀元前1世紀の朝鮮半島には馬韓・辰韓・弁韓という3つの「韓国」がありました。 これらの国は、国といっても部族連合国家のような連合体です。 大まかに言えば、このうち辰韓と弁韓は紀元前57年に融合して新羅になります。 一方、馬韓は百済になります。



要するに「韓人」とは朝鮮半島の南部からやって来た人のことですか?

その通りですよ。 だから、この当時で言えば百済か新羅からやって来た人のことです。 藤原不比等は光明皇后が娘の頃次のように言ってきかせたのですよ。



(yakunin5.jpg)

ちょっと、オマエに言っておきたいことがある。 男でも政治をやってゆくことは大変なものだけれど、もしオマエが政権を担うようになったら、よほど気をつけねばならない。


(tanggal5.jpg)

わたくしが政権を担うようなことがあるでしょうか?

実は、ゆくゆくはオマエを天皇の正式な后(きさき)にしようと考えている。

でも、后になるのは皇族と決まっていると聞いていますが。。。

規則は規則。 規則は、言ってみれば破るためにあるよなものじゃよ。 新しい規則を作れば何とでもなる。

お父様が言っておきたい事とは、この事ですか?

いや、この事も大切だけれど、もっと重要なことがある。 オマエも親戚のものから聞いているかもしれないが、わしの祖父の御食子(みけこ)は百済からやって来た。 「古事記」と「日本書紀」で藤原氏が日本古来からの豪族だということを書き込んではいるが、藤原氏が百済からやってきたという事を知っている者がまだ生きておる。 もし、オマエが政権を担うようなことがあれば、日本人になりきることが肝心なことよ。。。

日本人になりきるとは。。。?

つまり、日本人のために善政を施すことじゃよ。 日本人のためになる政策を広める。 日本人が喜ぶような政策を施す限り、藤原氏が百済からやって来たというような話を広めても、信じる者はそう多くはあるまい。

日本人のためになる政策とは。。。?

つまり、無料で高価な薬を貧乏人に施すとか。。。

施薬院のような施設ですか?

その通りだよ。 日本人のための善政を施す。 それがとりもなおさず藤原氏を全盛に導くためにもなる。 要するに、本音を言ってしまえば、すべては藤原氏の繁栄につながることをするということじゃよ。 だが、建前は日本と日本人のためにということじゃ。




このようなお話を藤原不比等が未来の光明皇后にしたという証拠でもあるのでござ〜♪〜ますか?



証拠とまでは言えないかも知れないけれど、それらしいものが残っているのですよ。

それって、いったい、どのような物でござ〜♪〜ますか?

正倉院に保存されている次の古文書のコピーを見てください。


(koumyou9.gif)



赤枠で囲んだところに注目してください。



藤三娘と書いてありますわね。

そうです。 これは藤原不比等の三女だということですよ。 つまり、皇后に上り詰めてもなお自分が藤原氏の「氏の長者」の三女であることを肝に銘じている。

でも、その事が光明皇后の冒頭の歌とどのように関係しているのですか?

「韓国へ遣る」とは、当時の常識のウソでは「唐国へ遣る」という意味に取れるけれど、実は、内輪の意味を考えれば、生まれ故郷の事、つまり百済からやって来たことを忘れてはならないという意味が込められているのですよ。 それを受けて藤原清河は答えている。

栄えてあり待て 還り来るまで

つまり、藤原氏が更に栄えることを願っている、と清河は答えているのです。 清河も藤原氏伝統の考え方に共鳴しながら光明皇后の歌に誠実に答えているのですよ。


【ジューンの独り言】



ですってぇ〜。。。

なんとなくデンマンさんの

こじつけのようにも思えますけれど、

あり得ない事でもなさそうですわ。

ところで、外国人が日本語を勉強するのに、

最も難しいのは敬語の使い方です。

日本人でさえ適切に敬語が使えない人が

増えていると聞いています。

だから、やっぱり敬語は難しいのですわね。

英語にも敬語が無いわけではありません。

でも、日本語ほど体系的には使われていません。

ヨーロッパ近代語に敬語があるかないかは

敬語の定義次第です。

敬語を広く「人物間の上下関係や

親疎関係を反映した言語表現」と定義すれば

英語で丁寧な命令文に

please を付ける例を始め

学校で生徒が教師に、

軍隊で兵士が上官に対する応答の文末に

sir や madam(ma'am)を付ける例があります。

英語の二人称代名詞である you は

もともとは敬称でした。

英語話者が家族であろうと親しい友人であろうと

常に本来敬称であった you のみを

使うようになったために

you が敬称としての意味を失い、

敬称でない形の thou が忘れ去られたのです。

現在では敬語表現としては

次のような形を使って表現することが多いです。

Could you ...?

Would you ...?

May I ...?


 
ところで、卑弥子さんが面白いサイトを

やっています。

興味があったら、ぜひ次のリンクをクリックして

覗いてみてください。



『あなたのための笑って幸せになれるサイト』

とにかく、今日も一日楽しく愉快に

ネットサーフィンしましょう。

じゃあね。バーィ






ィ〜ハァ〜♪〜!

メチャ面白い、

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