思い出@天の川(PART 1)
Subj:小百合さん、こんにちは!
バンクーバーは
ハロウィーン・ムードですよ。
きゃはははは。。。
From: denman@infoseek.jp
To: sayuri@hotmail.com
Cc: barclay1720@aol.com
Date:Thur., Oct 27, 2011 8:33 pm.
日本時間:10月28日午後1時33分
小百合さん、元気ですか?
バンクーバーに着いたのが午前9時48分。気温4度でしたよ。
やっぱり寒いよ!
マジで冬です。
でも、雲一つない素晴らしい快晴でした。
10月25日には館林のつつじヶ丘公園で“十月桜”が咲いていたというのにバンクーバーではスキーができますよ。
世界は狭くなったと言うけれど
飛行時間8時間でバンクーバーに着いてみると
ここは別世界という気がします。
特に今年の日本では、いろいろな災害があったからね。
台風12号と15号。それに東日本大震災。大津波の被害。福島の原発事故。
日本に、これでもかこれでもかと自然の不幸が見舞ったという感じですよ。
それを思うとバンクーバーは寒いけれど自然災害が極めて少ない幸せでのんびりした街だと改めて実感しました。
小百合さんも、いづれ子育てが終わったら、またバンクーバーにやって来たらどうですか?
でも、小百合さんが日本に居るおかげで日本に帰省すればいろいろと楽しい思い出が増えるのだから感謝しなければとも思っているのですよ。
きゃはははは。。。
そう考えれば、世界はやはり狭いと言うことができるでしょう。
1ヶ月の日本滞在中は楽しい思い出をありがとう。
「さきたま古墳公園」で食べた“田舎っぺきのこ汁うどん”
行田の「水城公園」のガチョウの“チョウ助池”の辺(ほとり)で小百合さんが入れてくれたアイリッシュ・クリームコーヒー。
館林で食べた、うな丼と肝のお吸い物。
ケーヨーD2吹上店の駐車場の隅のマクドで食べたマックナギット。
マスタードソースで食べると旨いんだよね。
反対側のショッピングモールに寄ってTullY'Sで小百合さんとコーヒーを飲みながらキッシュを食べようとしました。
ところが、ないんだよ。
同じショッピングモールのケーキ屋さんにも置いてなかった。
県道ルート66のCocosにも置いてない。
店の人が「キッシュってなんですか?」と聞き返したのには驚いた。
滞在中キッシュを探したのに結局一度も食べることができなかった。
9月30日、NHKの「あさイチ」でキッシュが流行っていると紹介していたのだけれど、あれは東京と横浜あたりだけの流行なのかと小百合さんと残念がったものでした。
キッシュは、それほど旨い物じゃないけれど、甘さに飽きれば口直しに“いける”かも。。。
館林の「つつじヶ丘公園」で見た“十月桜”は暖かくなった日本の秋を感じさせてくれました。
中央公園で見たポニーとモルモットは可愛かったね。
孔雀は居なかったけれど。。。
小百合さんが「白鳥が怖い」と言ったけれど、それってマジ?
そのくせ、大長寺の東屋(アヅマヤ)でダベッていた時にカマキリが飛んでくるとカマキリの背中を指先でなぜなぜしながら可愛いと言うんだよね。
小百合さんの意外な一面でしたよ。
Mister Donutのテラスで小百合さんと一緒に飲んだカフェオレとフレンチクルーラーのロマンの味。
日本は国土が狭いからテラスも車の騒音でロマンチックな気分になれないんだよね。
テラスのすぐそばを車がひっきりなしに通る!
バンクーバーのロブソンスクエアにある美術館の裏のカフェテラスのようなロマンチックな場所は、ついに発見できなかった!
「デンマンさん、大長寺ではHよりも感じるハグができるけれど
館林の駅前ではできませんよね。うふふふふ。。。」
それまで僕はハグするのを控えようと思っていたのだけれど、
反射的に小百合さんをハグしたのでした。
駅前にはたくさんの人が居ました。
小百合さんは斜(はす)に構えて困ったような表情を浮かべていましたが僕がベアハグすると諦めたように大人しくじっとしていましたよね。
熟女の表情に浮かんだ乙女の恥じらいを見たような気がしました。
きゃはははは。。。
ではまた、七夕の乙姫様と彦星のよう来年も再会しましょうね。
楽しみにしています。
じゃあね。
『天の川を越えて』より
(2011年10月30日)
デンマンさん...どうして急に去年のメールなど持ち出してきたのですか?
夕べ夢を見たのすよ。
何の夢ですか?
それが小百合さんと「さきたま古墳公園」で「田舎っぺうどん」を食べた夢なのですよ。
(inaka02.jpg)
田舎っぺうどんですか?
あれっ。。。小百合さんは、なんだかつまらなそうですね。。。
だってぇ、どうせ夢を見るならば、もうちょっと夢とロマンのある夢を見ればいいでしょうに。。。うふふふふふ。。。
あのねぇ〜、思い通りの夢が見られないのが夢なのですよ。 小百合さんと「さきたま古墳公園」で「田舎っぺうどん」を食べた夢をどうして夕べ見たのだろうか? 今朝起きてから、しばらくその理由を考えてしまったほどですよ。 うしししし。。。
。。。で、どうしてその夢を見たのか理由が思い当たったのですか?
いや。。。小百合さんが久しぶりに出てきたので、たぶん今年も小百合さんに会いたいという思いが夢になったのだろうと思ったのですよ。
今年も会えるといいですわね?
あれっ。。。なんだか会えないような口ぶりではありませんか?
去年の3月に東日本大震災があってから、日本はいろいろとありましたでしょう。。。この先何が起こるか判りませんわ。。。いつだったかデンマンさんも書いていたではありませんか。。。
僕がですか?
そうですわ。 300年に1度ぐらいの大きな地震がそのうち起こるかもしれないと。。。静岡県の沖で東海地震とか言う大きな地震が。。。
そんな事を僕が書いていましたか?
次の記事ですわ。
■『日本崩壊』
(2012年6月17日)
うん、うん、うん。。。思い出しましたよ。
だから今年の秋にデンマンさんと会えるなんて先のことは判りませんわ。
あのねぇ、去年の3月に東日本大地震という大きな物が日本を襲ったのですよ。 つまり、もうしばらくは東海大地震とか南海大地震とか。。。そのような大きな地震はやってきませんよう。
でも、解りませんわ。 「災難は忘れた頃にやって来る」と申しますわ。
あのねぇ〜、まだ東日本大震災のことを誰も忘れていませんよう。 だから、今年の秋に大地震が起こるようなことはありません。
でも。。。、でも。。。、
小百合さん。。。なんだか僕と会うのを避けようとしている口ぶりではありませんか!?
いいえ。。。何も、デンマンさんと会うのを避けようとしているわけではありませんわ。
だったら、もっとうれしそうな顔をして「そうですわね。今年もお会いしましょうね」とか、何とかいってくださいよう。
そうですわね。。。
小百合さん。。。何か変ですよう。 僕にズバリ!と言いたい事が何かあるのではありませんか?
あらっ。。。判りますか?
みずくさいなァ〜。。。小百合さんと僕は、もうかれこれ6年にも及ぶ付き合いではありませんか! 初めて会ったときから数えれば、14年になるのですよ。
あらっ。。。もう、そんなになるかしら。。。うふふふふふ。。。
うふふふじゃありませんよう。。。小百合さんの心に引っかかっている物とは、いったい何ですか?
実は、デンマンさんが「さきたま古墳公園」で「田舎っぺうどん」を食べたという夢を見た理由が私には解っているのですわ。
まさかァ〜。。。? どうして。。。、どうして小百合さんに判るのですか?
だってぇ、私、きのう「さきたま古墳公園」までドライブして「田舎っぺうどん」を食べたのですもの。。。
マジで。。。? 僕と調子を合わせるために、思いつきで言っているのではありませんか?
いいえ。。。思い付きで言っているように聞こえるかも知れませんけれど本当なのですわ。
つまり、小百合さんが「さきたま古墳公園」で「田舎っぺうどん」を食べたその晩に僕が「田舎っぺうどん」を食べた夢を見たということですか?
そのようなことになりますわね。
なんだか「以心伝心」ではありませんか!? まるでウソのようなホントの話ですよ。
そうですわ。 デンマンさんのお話を聞いて、なんだか怖くなりましたわ。
なにも、この程度の事で怖くなることはないじゃありませんか? それにしても、どうして昨日「さきたま古墳公園」で「田舎っぺうどん」を食べる気になったのですか?
なんとなく、懐かしくなったのですわ。
でも、夏にうどんを食べるというのは。。。かき氷でも食べるというのならば解るけれど。。。
バア(おばちゃん)が生前よく言っていましたわ。 「夏の暑い時には氷水を飲むよりも熱いものをいただいたほうが涼しくなるんだよ」と。。。
どうして、そうなるのですか?
発刊作用ですわ。 熱いものをいただくと汗をかく、そうすると気化熱が奪われてしばらくの間涼しく感じると。。。そのような事を後で理科の先生が話していましたわ。
つまり、夏の暑さをしのぐために、わざわざ「さきたま古墳公園」で「田舎っぺうどん」を食べる気になったのですか?
いいえ。。。なんとなくバアのことが思い出され。。。バアが「夏の暑い時には氷水を飲むよりも熱いものをいただいたほうが涼しくなるんだよ」と言うのが聞こえてきたのですわ。
それで「田舎っぺうどん」ですか?
そうですわ。。。デンマンさんと一緒にいただいた「田舎っぺうどん」が思い浮かんできたのですわ。
それで昨日、わざわざ「さきたま古墳公園」までドライブしたのですか?
そうですわ。
そんな事があったその晩に僕が「さきたま古墳公園」で「田舎っぺうどん」を食べる夢を見る。。。ちょっとできすぎていますよ。 誰もこのような事を信じませんよう。
「真実は小説より奇なり」と言うではありませんか!
うん、うん、うん。。。確かに昔の人はそう言ったけれど。。。そう言えば、夕べ寝る前にバンクーバー図書館から借りた次の本を読んだのですよ。
(lib20807.gif)
赤枠で囲んだ本ですか?
そうです。。。『嘘みたいな本当の話』という本なのですよ。
デンマンさん。。。そのような事をここに書いたら、ますます出来過ぎた話に思われてしまいますわ。
そうですよ。。。そうですよ。。。だから僕は書くことを迷ったのですよ。 でもねぇ、小百合さんが「真実は小説より奇なり」と言ったから書く気になったのですよ。 うしししし。。。
(すぐ下のページへ続く)