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うむうむ、ふむふむ人間(PART 2)




 
うむうむ、ふむふむ人間(PART 2)


「おう、ようきた。 どうじゃ、皆元気か」 14

「ほう、そうか、それは。 慶一郎が日ごろ世話になる。 今日はゆるりとしてもらうのだな」 14

「自由党でも急進分子です。 日ごろから過激な言論をはいて、穏当な一派からは敬遠されているようですが、若い血気の壮士連からは、なかなか人気があり、尊敬されています」
「うむ」
「その言うところは、23年の国会開設も、このまま政府の弾圧が続けば、自由党はそれまでに滅亡してしまう。 そんなものを待っているよりも、政府を転覆する革命のほうが早道だと説いています。 つまり、魯斯亜(ロシア)の虚無党の亜流ですな」
「むう」 27

「やあ。 いつもながらというところじゃ。 ははははは」 31

「さあ、今夜はおれのところに来い」 39

「やあ、先生。 ここでしたか。 ずいぶん捜しました」 39

「いやァ、失敬した、諸君。 どこでも連れていけ。 まだ飲むぞ」 40

「うむ、それで君の説はその連中の人気を得ているわけだね」 47

「ふうむ。 大したものだね」 51

「そのあとで、これだけ集めて揃(そろ)えたのかね?」
「まあ、そうです」
「ふうむ」 52

「うむ、あの女は少し年増だが、取り持ちもうまいし、上品な色気があって、なかなかいいじゃないか」 57

うむ、どうしても明日中に東京で片づけねばならぬ要件ができたので、と、さすがにすまなさそうな顔をしていた。 113

彼は頭が鳴るのをおぼえながら答えた。
うむ、と警官は咽喉で返事し、鼻をこすった。 145

「それから、ランキロンの中毒事件についての釈明広告ですが」
「うむ」 206

「え、私の社へ?」 209

「あら、よろしいじゃないの。 わたし、あなたの声に惚れたのよ。 アンコールして頂いたら、二度惚れするわ」 221

「ふむ、その人の手紙が来たらすぐに私に見せるように。---姓は変わっているかも知れぬが、園田くに子だ」 233

「おい、近頃オヤジは何だか妙にいらいたしているな」 234

「ほう、そりゃ少し多いですね。 旅行の際、そういう例は今までございましたか?」 251

「あ、そうか」 258

「ほう、それでは葬式の世話などはどうしたのでしょうか?」 264

(注: 赤字はデンマンが強調。
数字はページナンバー)



『悪党たちの懺悔録』 松本清張傑作選
浅田次郎オリジナルセレクション 2009年発行
発行所: 株式会社 新潮社


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あらっ。。。「むう」というものまで出てきますわね。

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でしょう。。。? 現在生きている人は「むう」なんて絶対に使いませんよ。 『悪党たちの懺悔録』の8ページから42ページは幕末に生まれた人が出てくるので、たぶん幕末から明治時代の初期には「うむ」や「ふむ」が実際に使われていたのかもしれない。 明治生まれの山本周五郎さんの小説などにも出てきたように思うのですよ。 でもねぇ、他の本には出てこなかった。 少なくとも最近1年間に読んだ本の中では『沈まぬ太陽』で初めて「うむ」、「ふむ」を見たのですよ。

でも、それ程気になったのでござ〜♪〜ますか?

少なくとも、こうして記事に書く程度には気になったのですよう。

だけど、どのような表現であれ、もろに女性器を名指しで書くのはちょっと抵抗がござ〜ますけれど、「うむ」や「ふむ」が時代遅れな表現だからという理由で使ってはダメだと言うのは、ゆき過ぎだと思いますわ。 そのような事を言い始めたら、あたくしが使う「ござ〜♪〜ます」も「そんな無茶苦茶な言い方は止めろ!」と怒鳴りつける人までが出てくると思いますわ。 おほほほほ。。。

あのねぇ〜、僕も言論の自由と表現の自由を尊重するから、時代遅れの言葉を遣ってはダメだと言うつもりはないのですよ。 ただ米谷さんの本を読んで、それから『沈まぬ太陽』と『悪党たちの懺悔録』を」読んで、言葉は生き物だと感じたのですよ。 つまり、言葉も「コギャル」のように新しく生まれる者もあれは、「むう」や候文(そうろうぶん)のように死んでゆく者もあると、しみじみと考えさせられたのですよ。

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【ジューンの独り言】

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ですってぇ〜。。。
英語にも間投詞がありますわ。
あなたは、すぐに思いつく英語の間投詞がありますか?
次のようなものがありますよ。

•ah (ああ)

•aha (なるほど)

•eh (ん。。。?)

•er (ええとォ〜)

•gee (おや、まあ)

•gosh (まさか! あるいは、それはないでしょう!)

•heh (ひっひっひ)

•hmm (うーん)

•huh (ん。。。?)

•oh (おお)

•uh-huh (うん、うン、うん)

•uh-uh (ううん)

•well (えーと)

•yahoo (やったァ〜、ヤッホ〜)

ところで、卑弥子さんが面白いサイトを
やっています。

興味があったら、ぜひ次のリンクをクリックして
覗いてみてくださいね。

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『あなたのための笑って幸せになれるサイト』

とにかく、今日も一日楽しく愉快に
ネットサーフィンしましょう。
じゃあね。バーィ。

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ィ〜ハァ〜♪〜!

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