小百合さん@行田(PART 3 OF 3)
デンマンさんは上のあらすじを読んで、幼児の時、お母様の背中におんぶされて観た映画が『愛染かつら』だと分かったのですか?
そうなのです。 それ程有名な映画だったからこそ、お袋も見に行ったのでしょうね。 とにかく、僕が記憶する限り、お袋が映画館に行ったのはその時が最初で最後ですよ。もちろん、お袋と映画館へ行ったのも、その時一度だけです。
でも、本当にそのような事があるのでしょうか?
僕だって信じられないほどですよう。 でもねぇ〜、背中におんぶされて観たということだけは、はっきりと覚えている。 背中におんぶされるくらいだから、まず一歳未満ですよね。
そうでしょうね。
。。。で、白樺林の中を白衣を着た医師と看護婦がなにやら悲しそうに向き合っているシーンだけしか覚えていないのですか?
そうなのです。 それ以外のシーンは全く覚えてないのですよ。
あららあああぁ〜。。。この上の写真はデンマンさんと私ですわね。
僕の記憶にあるイメージをコラージュして作ってみたのですよう。 ちょうどこんな感じなんですよう。 若先生の津村浩三と看護婦の高石かつ枝が、このようにして病院の裏の白樺林で、人目を盗んで会って話をしている場面なのです。
。。。で、この映画は誰の小説を基にして脚本が書かれているのですか?
第一回の直木賞を受賞した川口松太郎が書いた「愛染かつら」を基にしているのです。
映画のストーリーは小説の内容と同じですか?
僕は原作を読んだことはないけれど、ほとんど変わらないそうです。
。。。で、この“愛染かつら”というのは、どういう意味があるのですか?
あのねぇ〜、長野県の上田市に北向観音という寺院があるのですよう。 その寺院に「愛染堂」があって、そのお堂のそばにある「かつらの木」のことを「愛染かつら」と呼んでいるのです。 この「愛染かつら」の木は樹齢1200年の老木で観音菩薩が影向した霊木と言われているのですよう。
この「かつらの木」に願いをかけると何かご利益(りやく)でもあるのですか?
あるのです。 その木につかまりながら恋人同志が誓いをたてると、一時は思い通りにならなくても将来は必ず結ばれるという、縁結びの木なのですよう。
どう言う訳で。。。?
あのねぇ〜、「愛染堂」とは愛染明王堂のことで、“愛染明王”を祀(まつ)っているお堂なのですよう。
愛染明王 (あいぜんみょうおう)
愛染明王は、仏教の信仰対象であり、密教特有の尊格である明王の1つ。
梵名ラーガ・ラージャ(Ragaraja)は、サンスクリット経典にその名は見られず、また、インドでの作例もない忿怒尊である。
衆生が仏法を信じない原因の一つに「煩悩・愛欲により浮世のかりそめの楽に心惹かれている」ことがあるが、愛染明王は「煩悩と愛欲は人間の本能でありこれを断ずることは出来ない、むしろこの本能そのものを向上心に変換して仏道を歩ませる」とする功徳を持っている。
愛染明王は一面六臂で他の明王と同じく忿怒相であり、頭にはどのような苦難にも挫折しない強さを象徴する獅子の冠をかぶり、叡知を収めた宝瓶の上に咲いた蓮の華の上に結跏趺坐で座るという、大変特徴ある姿をしている。
もともと愛を表現した神であるためその身色は真紅であり、後背に日輪を背負って表現されることが多い。
また天に向かって弓を引く容姿で描かれた姿(高野山に伝えられる「天弓愛染明王像」等)や、双頭など異形の容姿で描かれた絵図も現存する。
愛染明王信仰はその名が示すとおり「恋愛・縁結び・家庭円満」などをつかさどる仏として古くから行われており、また「愛染=藍染」と解釈し、染物・織物職人の守護神としても信仰されている。
さらに愛欲を否定しないことから、古くは遊女、現在では水商売の女性の信仰対象にもなっている。
日蓮系各派の本尊(曼荼羅)にも不動明王と相対して愛染明王が書かれているが、空海によって伝えられた密教の尊格であることから日蓮以来代々梵字で書かれている。
なお日蓮の曼荼羅における不動明王は生死即涅槃を表し、これに対し愛染明王は煩悩即菩提を表しているとされる。
出典: 「愛染明王」
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
上の説明にも書いてあるとおり、昔から縁結びの神様として信仰されていたのです。
でも、なぜ川口松太郎と上のかつらの木が関係あるのですか?
実は、川口松太郎が、別所温泉に逗留していた時、この木を見て「愛染かつら」という恋物語の構想を思いついたと言われているのです。
つまり、映画の中で津村家の菩提寺には本尊よりも名高い「かつらの木」があった、と言う件(くだり)は、川口松太郎が北向観音の「愛染かつら」を見て思いついたのですわね。
そうなのです。 北向観音の「愛染かつら」は、古くから縁結びの霊木として知られていたけれど、映画と主題歌のヒットによって、ますます名が知られるようになったそうです。
どのような歌なのですか?
小百合さんのために曲を見つけてので聴いてください。
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なるほど。。。でも時代がかっていて、現在のネット市民の皆様の耳にはちょっとイマイチだと思いますわ。
やっぱり古臭いですか?
そうですわね。
じゃあ今年の秋、小百合さんと会ったら、僕が現在風にアレンジして小百合さんのために歌いますよ。
いえ。。。無理してまで歌ってくださらなくても結構ですわ。 うふふふふ。。。
【卑弥子の独り言】
ですってぇ〜。。。
あたくしもデンマンさんが歌う「旅の夜風」など聞きたいとは思いませんわ。
ところで、あたくしは平安時代の十二単に身を包んでこうして出てまいりますけれど、
デンマンさんはお母様をお手紙の中で「母上様」と、まるで江戸時代の武士の総領息子が書いているような呼び方をするのですよね。
驚きですわ。
山本周五郎とか藤沢周平とかの時代小説の読みすぎではないのかしら?
うふふふふふ。。。
「e-メールではなく、どうしてお手紙を書くのですか?」
そう尋ねたらお母様はパソコンはテレビで見るだけで、キーボードに触れたことなど一度もないそうですわ。
だから、お手紙にして欲しいとのことです。
とにかく、興味深い話題が続きますゥ。
どうか、あなたもまた読みに戻って来てくださいませ。
じゃあ、またねぇ。。。
ィ〜ハァ〜♪〜!
メチャ面白い、
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