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エロチカ平家物語(PART 2)

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エロチカ平家物語(PART 2)


文(ふみ)の沙汰(さた)


(yoshitsu2.jpg)

平大納言時忠卿父子も、九郎判官(くろうほうがん)の宿所近くにいた。
世の中がこうなってしまったからは、どうなっても仕方がないと思わなければならないのに、大納言はなおも命が惜しくなったのであろう。
子息の讃岐中将時実を招いて、
「人に見られてはならない秘密文書を一箱、判官のもとに没収されているとのことだ。
鎌倉の頼朝に見られでもすれば、多勢の人が処刑され、私の命も助かるまい。
どうしたものであろうな」
と相談をかけると中将は、
「九郎判官は大体が情けある男であるうえ、女人(にょにん)の哀訴嘆願には、どんな大事でも、一途に突き放すようなことはしないと承っております。
この際の事だから、仕方がございません。
たくさんある娘達のうち、一人を妻にさしだして、互いに親戚になった後、何とかとる手段もありましょう」
大納言ははらはらと涙をおとして、
「私が世にときめいた折には、娘達を女御(にょうご)や后(きさき)にすることを考え、ただの人間にめあわせようなどとは、夢にも思っていなかった」
とくどかれると、中将は、
「今はそのようなことは、決して考えてはなりません。
現在の奥室の腹に生まれた、18歳の娘君がよいじゃありませんか」
とすすめたが、大納言はなおその姫君をやるのが、惜しいように思われ、前の奥方が生んだ、23歳になる姫君のほうを、義経の妻に差しだした。


(tokuko05.jpg)

この姫君は歳こそ少しとっているが、顔かたちが美しく、品性も優雅であられたので、判官はすっかり気に入り、すでに河越太郎重頼の娘を妻にしていたけれども、この姫君のために別座敷を支度し、調度をかざって丁重なとりあつかいをした。
この姫君が秘密の文書の事を言い出されると、判官は封をといて改めようともせずに、箱ぐるみ直ぐ大納言のもとへ送った。
大納言はひどく喜んで、文書をただちに焼き捨ててしまった。
どのような文書であったのか、その内容を気にする人々もあったようである。

(デンマン注:読み易いように改行を加えました。
赤字はデンマンが強調。
写真はデンマン・ライブラリーより)



189−191ページ 『平家物語(下)』
2004年12月20日 初版発行
現代語訳: 中山義秀
発行所: 河出書房新社




つまり、当時から源義経は女性に甘いと評判が立っていたのですよ。 だから、きれいな女性を遣(つか)わして頼み事をすれば叶(かな)えてくれると、もっぱらの噂になっていることが上の小文を読むと実によく解る。



義経さんは女好きだったのでござ〜ますわね。

男なら、たいてい女好きですけれどね、義経さんは特にきれいな女性が好みだったのですよ。 だから『平家物語』にも上のようなエピソードが書いてるのです。

つまり、江戸時代の人は上の小文を読んで「義経も 母をされたで 娘をし」という川柳を思いついたとデンマンさんは考えているのでござ〜ますか?

当たらなくても遠からずだと思いますよ。 卑弥子さんも、そう思いませんか?




【ジューンの独り言】



ですってぇ〜。。。
あなたは、どう思いますか?

『平家物語』は、鎌倉時代に成立したと言われています。
だから、平家の栄華を褒(ほ)める事は書けなかったでしょう。
鎌倉幕府のお偉いさんたちに受け入れられるためには平家を貶(おとし)めないといけなかったのでしょうね。

作者については古くから多くの説があります。
吉田兼好の『徒然草』には、信濃前司行長(しなののぜんじ ゆきなが)という人物が平家物語の作者だと書いてあります。
生仏(しょうぶつ)という盲目の僧に教えて語り手にしたとしています。


後鳥羽院の御時、信濃前司行長稽古の譽ありけるが (中略) この行長入道平家物語を作りて、生佛といひける盲目に教へて語らせけり。

(徒然草226段)


その他にも、生仏が東国出身であったので、武士のことや戦の話は生仏自身が直接武士に尋ねて記録したことや、更には生仏と後世の琵琶法師との関連まで述べているなど、その記述は実に詳細です。

この信濃前司行長なる人物は、九条兼実に仕えていた家司で中山(藤原氏)中納言顕時の孫である下野守藤原行長ではないかと推定されています。
また、『尊卑分脈』や『醍醐雑抄』『平家物語補闕剣巻』では、顕時の孫にあたる葉室時長(はむろときなが、藤原氏)が作者であるとされています。

藤原行長とする説では、信濃に縁のある人物として、親鸞の高弟で法然門下の西仏という僧とする説もあります。
この西仏という人物は、大谷本願寺や康楽寺(長野県篠ノ井塩崎)の縁起によると、信濃国の名族滋野氏の流れを汲む海野小太郎幸親の息子で幸長(または通広)とされており、大夫坊覚明の名で木曾義仲の軍師として、この平家物語にも登場します。
ただし、海野幸長・覚明・西仏を同一人物とする説は伝承のみで、史料的な裏付けはありません。

「新平家物語」よりオープニング・テーマ

無間地獄〜諸行無常

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