元からの饅頭(PART 2)
阿倍仲麻呂の時代には航海術が進歩していなかったから、日本へ帰ってくることはマジで命がけだったんですよ。 徳見さんの時代は、多少航海術が進歩したとは言え、まだコロンブス(1451-1506)の大航海時代の前だったからね。 やっぱり、日本へ帰るのは命がけに近かった。
徳見さんはラッキーだったのですわね。
そうですよ。
。。。で、饅頭はどうなったのでござ〜ますか? (微笑)
あのねぇ〜、次の箇所をもう一度読んでみてくださいよ。
竜山が帰朝のさい同伴した林浄因は、
日本における饅頭屋の始祖といわれる。
この林浄因さんは中国人ですよ。 つまり、危険を冒して竜山さんと一緒に日本へやって来たのです。
どうしてでござ〜ますか?
ちょっと次の小文を読んでみてください。
「林浄因」
元(中国)の出身。
浄因は孤高の詩人・林和靖(りんなせい)の末裔である。
龍山和尚に帰依し、その日本帰国の際に、来日した。
浄因の子孫は帰化し、禅僧や商人を輩出した。その曾孫・文林寿郁(ぶんりんじゅいく)は知足院を護持し、両足院を創建した。
林家からは累代、両足院住持を輩出し、龍山徳見の遺志を守り続ける。
さらに浄因は、日本に「饅頭」を伝え、その末裔が老舗「塩瀬」をおこすなど、食文化に重要な功績を残している。
また、浄因の末裔の林宗二は、「饅頭屋本節用集」という国語辞典を記し、学問に大きな貢献をしている。
そして、昭和61(1986)年、塩瀬総本家34代当主によって「日本饅頭創始人鹽瀬始祖林淨因記念碑」と刻まれた碑が中国に建立された。
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平成5年(1993)には、中国側からの打診により林和靖の眠る西湖・弧山に記念碑が移転されている。
■『両足院とご縁の人々』より
あらっ。。。林浄因さんは竜山和尚さんの人柄に惚れ込んで日本まで付いてきてしまったのですわね。
そうなんですよ。 やはり、阿倍仲麻呂のように中国で苦労を積んで役職にも上り詰めたけれど、竜山和尚さんは、やはり人を惹きつけるような人柄の良さを兼ね備えていたのでしょうね。
。。。で、デンマンさんは海外在住が20年以上になりますけれど、人柄の良さは身についているのでござ〜ますか?
だから、死ぬまでには人柄の良さを身に着けようと努力している最中ですよう。 うへへへへへ。。。
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【小百合の独り言】
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ですってぇ〜。。。
デンマンさんは謙遜しているようですけれど、思いやりのあるいい人ですわ。
ところで、仲麻呂さんの作品としては、「天の原 ふりさけみれば 春日なる 三笠の山に いでし月かも」が百人一首にも選ばれています。
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この歌を詠んだ経緯については、天平勝宝5年(753年)帰国する仲麻呂を送別する宴席において、王維ら友人の前で日本語で詠(よ)んだという話が伝わっています。
現在、陝西省西安市にある興慶宮公園の記念碑と江蘇省鎮江にある北固山の歌碑には、この歌を漢詩の五言絶句の形で詠ったものが刻まれています。
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