血の絆(PART 1 OF 3)
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デンマンさん。。。 なんだか 凄惨な画像を貼り付けましたわねぇ〜。 今日は子殺しとか。。。親殺しとか。。。 そういう肉親の間の残酷なお話でござ〜ますかァ?
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やだなあああァ〜。。。 ちゃんと家族のシルエットと“愛”の象徴のハートマークも貼り出してあるでしょう! 最近、日本でよく見られる 肉親の間の殺し合いなどという おぞましい話ではないのですよう。
つまり、家族の絆についてのお話でござ〜♪〜ますか?
まあァ〜。。。 そういうことですよう。。。 あのねぇ〜、実は、6月22日にバンクーバー市立図書館でDVDを借りて山田洋二監督作品『おとうと』を観たのです。
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■『実際のカタログページ』
あらっ。。。 こうして記事を書くために、わざわざ、コメントを残したのでござ〜♪〜ますわねぇ〜?
違いますう。。。 バンクーバー市立図書館でDVDを1001本借りて映画を観るのを趣味にしているのです。
どうして1001本なのでござ〜ますか?
最後に『アラビアンナイト 千夜一夜物語』を観るのですよう。 うへへへへへ。。。 これまでに559本借りたのです。 あと 442本で目的達成ですよ。
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■『実際のリストページ』
『おとうと』は 557本目に観た映画ということでござ〜♪〜ますかァ?
そういうことです。
。。。んで、どのようなお話なのでござ〜ますか?
あらすじを書き出します。 卑弥子さんも じっくりと読んでみてください。
おとうと
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結婚してすぐに夫を亡くし、小さな薬局を営みながら、女手ひとつで娘の小春を育てた姉・吟子と、役者としての成功を夢み、無為に歳を重ねてしまった風来坊の弟・鉄郎の物語である。
鉄郎は姉・吟子の夫の十三回忌の席で酔っ払って大暴れし、親類中の鼻つまみ者となっていた。
以後10年近く吟子との連絡も途絶えていたが、娘のように可愛がっていた姪の小春が結婚することをたまたま知り、披露宴に駆けつけた。
歓迎されざる客を追い返そうとする親類を吟子は取りなし、鉄郎に酒は一滴も飲まないと約束させて披露宴に参加させた。
しかし鉄郎は目の前に置かれた酒の誘惑に抵抗できず、酔っぱらって大騒ぎを演じ、披露宴を台無しにしてしまう。
その事件は、のちに小春の結婚が破綻する一因ともなる。
親類のうちで鉄郎の味方は吟子だけだったが、その吟子も、ある事件をきっかけについに鉄郎に絶縁を言い渡してしまう。
鉄郎は悪態を吐いて出て行くが、 このときすでに鉄郎は死の病に取り付かれていた。
出典: 「おとうと (2010年の映画)」
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
笑福亭鶴瓶さんが“できの悪い弟”役で、そのお姉さんを吉永小百合さんが演じるのでござ〜ますかァ〜?
その通りです。 なかなかよくできた映画ですよ。 弟の鉄郎は 結局亡くなってしまうのだけれど、それまでに、いろいろドタバタがあって、最後は泣かせる、“お涙頂戴”の映画です。
。。。で、デンマンさんは どうしてこの映画を取り上げる気になったのでござ〜ますか?
どの家族でも、似たような光景が繰り広げられるものだと思ってねぇ〜。
あらっ。。。 デンマンさんも 親類中の鼻つまみ者なのでござ〜ますかァ〜?
まああァ〜。。。何と言いますかァ〜。。。 似たような存在ですねぇ〜。 でも、僕は酒が全く飲めませんから、鉄郎のように酔っ払って大暴れしたことは一度もありませんよ。
でも、デンマンさんにはお姉さんがいないではありませんかァ!
そうです。。。でも、僕には6歳年上の叔母がいますからね。 僕には姉のような存在です。 この叔母には、ずいぶんと お世話になり、可愛がってもらいました。
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デンマンさん聞いてください。
文字通り奇跡、不思議な出来事です。
今日12月9日見舞いに行ってきました。
病室の交替もあり、部屋に入るとベットに芳江さん(デンマン注: 僕の母親)がいません。
血流が止まるくらいドキッとしました。
廊下に出て係りに尋ねたところ食堂に行っているとのこと。
気持ちでは走ってゆきました。
まあ、なんと車椅子で食卓に向き合っているではありませんか。
「芳江さんよかったね」と思わず手を握ったら力強く握り返してきました。
そのあと、よかったね、よかったねの連発。百遍も言ったでしょうか。
お互いに涙です。
不謹慎な言い方かも知れませんが芳江さんは死の淵より生還。
まさに奇跡です。
でも私だけが死の淵を考えたのでしょうか?
多分、デンマンさんだって一方ではその想いはあったのではと思います。
何しろ長男としての覚悟もあってか葬儀屋さんまで行かれたのですから。。。
芳江さんの真摯でこのあっぱれな負けず魂に敬意を表し、あとは欲張らず、このくらいの状態でいいから生への記録を大きく延ばして欲しいと心の底から思っています。
病院からの帰り際「デンマンさんに手紙を書くから」と言ったら「私は元気で飛び跳ねているからと書いて」と芳江さん。
車椅子の上で両手を高々に挙げて満面の笑みでした。
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繰り返しになりますがデンマンさんとの話の中、お互いに絶望を意識していたことを芳江さんにお詫びしましょう。
清司さんや正造さんには「お母さんはきっと良くなるから」といつも元気付けてきました。
芳江さんに対して私とデンマンさんの立ち位置が違うにせよ、デンマンさんにきついことを言ったとしたら、その点申し訳なかったなあとお詫びします。
夜7時まで病室にいました。
帰宅してあの元気な芳江さんの回復振りが私の脳を刺激しっぱなしです。
九条多佳子
『虹のかなたの奇跡』より
(2012年12月20日)
このお手紙を書いた多佳子さんが、その叔母さんでござ〜ますか?
そうです。 僕の母親は10人兄弟の一番上で、多佳子・叔母が一番下の妹です。
。。。んで、デンマンさんの場合には何が“お涙頂戴”の物語になるのでござ〜ますか?。。。もしかして、近々、デンマンさんが鉄郎のように不治の病で亡くなって、死の床の周りに 叔母さんやお母様が集まって、映画のラストシーンのような場面が繰り広げられるのでござ〜ますか?
やだなあああァ〜。。。 僕を無理に死なせないでくださいよう。 僕は、もう30年以上も医者にかかってませんからねぇ〜、元気です。 まだ当分死にませんよう。
でも、そういう人に限ってポックリと逝くと言うじゃありませんかア!
卑弥子さんは、何が何でも僕を死なせて“お涙頂戴”のラストシーンを期待しているようですねぇ〜。
おほほほほほ。。。 そう言う訳ではござ〜ませんけれど、上の映画の“あらすじ”を考えれば、そうなると誰でも思いますわよう。
あのねぇ〜、僕の話のクライマックスは、僕が死ぬことではないのですよう。
じゃあ、どなたが亡くなるのでござ〜ますか?
誰も亡くなりませんよう。
あらっ。。。 そうなのでござ〜ますか?
卑弥子さんは、“誰も亡くならない”と聞いたとたんに、マジでつまらなそうな顔をしましたねぇ〜。。。!?
だってぇ〜、昔の人は言ったじゃござ〜ませんかア!
“人の不幸は蜜の味!”
あのねぇ〜、そういう事は心の中で思っていても口には出さないものでしょう! 京都の女子大学で腐女子たちに「日本文化と源氏物語」を講義している橘卑弥子・准教授も、幼い頃 日本で そういう教育を受けてきたでしょう?!
うふふふふふ。。。 あたくしは根が素直なものですから、心に思っていることを つい口に出してしまうのですわア。 それで、結婚相手がなかなか見つからないのでござ〜ますう。
。。。でしょうねぇ〜。。。僕にも、それは理解できますよう。
そんな事よりも、デンマンさんのお話を聞かせてくださいませ。
じゃあ、まず まりちゃんのメールを読んでください。
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