日本の一番長い日 (PART 2 OF 3)
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■『ログイン ページ』
上の赤枠で囲んだ The Crown Prince という DVD も 借りた人が観終わってコメントを書き込んだので、こうしてログイン ページに表示されるのです。
つまり、デンマンさんがコメントを書き込んだ時には Japan's Longest Day のDVDのカバー写真が表示されていたのでござ〜ますか?
そうですよ。 それを見た人が 2本の DVD を借りたというわけです。
。。。んで、上の映画を観ると、どのような感想を持つのでござ〜ますか?
戦争の悲惨さを実感できるのです。 要するに、戦争というのは3年も5年も続けば、ほとんどの一般市民は、夫や兄弟や親戚の若者が戦死して、悲しい思いにさらされる。 それに、食糧事情も悪くなって、厭戦気分になるものですよ。 つまり、以前にも書いたけれど、宮松芳子おばあちゃんのように、「もう戦争はこりごりだわ」という気持ちになるのですよ。
戦後50年と私
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(終戦の)1年前、結婚して7年半だった主人は、赤紙とともに南方の島フィリピンに送られていました。
もちろんなんの消息もなく---生きているのは死んでいるのかも知れず---人づてに最初はミンダナオ島に送られたと聞いておりましたが、その後セブ島に渡ったという噂もあり、本当のところはわからずじまいです。
軍人でもない1民間人だった36歳の主人は、家計が裕福だったこともあり、趣味の油絵を勉強するために「戦争が終わったらフランスに行ってみたい……」などと、夢のようなことを言っておりました。
しかし、それも実現しないまま、帰らぬ人となってしまいました。
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出征したあの日のことは、今でも鮮明に脳裏に焼きついております。 (略) 1歳の次女を背に、6歳の長女、4歳の長男の手を引き、みんなと駅までぞろぞろ歩いては行ったものの主人の姿は見当たりません。
どうしたことかと心配していましたが、汽車の出発時間も迫ってくることですし、見送りの方々もプラットフォームに上がって来られました。
私も一緒に上がって行きましたら、なんと主人は長いホームの先端にたった一人で立っていたのです。
戦争を心底憎み、自由人でありたいと願っていた主人のやり場のない思いが、そんな行動を起こさせたのかもしれません。
軍律の厳しい軍隊の中で、その後どう生活したものかと考えると、胸がふさぎます。
終戦の翌年、昭和21年3月に、政府から正式に死亡公報が送られてきたときには、「皆さんと一緒に出発しなかったからよ」と、一人ごちたものでした。
同時に出征した町内の若者二人は無事帰還しましたが、桐箱の中に石と化した主人は、いったいどんな死に方をしたのでしょうか。
目の前で死を確かめていない別れ方は、いつまでもいつまでも中途半端な思いを引きずるものです。
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(中略)
しかし人間というものは、本当に悲しいときには涙は出ないものだということを、この主人の死によって私は身をもって体験しました。
主人の遺骨の箱を手にした時は、涙よりも先に自分の肩にずっしりとかかってくるこれからの生活と、混沌とした将来を思い、「とにかく、しっかりしなければ」と自分に言い聞かせました。
「何があってもこの家族を飢え死にさせることはできない……」と心に誓ったとき、涙の一滴も落とす余裕はなかったのです。
(中略)
(横浜のカトリック系)女学校で夢中で勉強した英語のおかげで、その後、私は外国商社で仕事をはじめました。
終戦直後、舅を送り、姑とは25年間生活をともにし最期を看取りました。
戦後のどさくさで荒稼ぎする人も多いなか、女の細腕を頼りの生活は本当に心細いこともたびたびでしたが、みんなが健康であってくれたのが何よりと思っております。
進駐軍の手から初めて日本側に戻された横浜のデパートというものを、「デパートってなあに?」と不思議がる次女に「何でも売っている所よ」と言ったら、「じゃあ、お父様を買ってきてよ」とダダをこねて私を困らせたものです。
その娘の住むトロントに移住して今年で18年が過ぎ、こちらの生活にもすっかり慣れました。
日本のように物があり余るぜいたくさはないにしても、生活に不自由しない適度な余裕を心から有り難いと思います。
そして、ここに来てからお知り合いになったご親切にしてくださる多くの方々との繋がりは、85歳という人生の先が見えている者には、何にもましての財産と日々感謝しております。
主人と、また沖縄の高射砲部隊で弟をも戦死させたこの大戦の「私の戦後」は死ぬまで消えることはないにしても、あの軍国主義の日本がなくなったことは、一日本人として全く悔いがないことを最後に付け加えたいと思います。
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(赤字はデンマンが強調。
読み易くするために改行を加えています。
写真とイラストはデンマン・ライブラリーより)
213-218ページ 『カナダ生き生き老い暮らし』
著者: サンダース・宮松敬子
2000年12月10日 第1刷発行
発行所: 株式会社 集英社
『きびしい暮しの中のロマン』にも掲載。
(2014年7月28日)
この宮松芳子おばあちゃんのようにあの軍国主義の日本がなくなったことは、一日本人として全く悔いがないことを最後に付け加えたいと思いますというのが、あの戦争を経験した人たちの実感だと思うのですよ。 ところが、上の映画で観ても解るように、負けるのが判っているのに日本人が最後の一人になるまで戦争を続けなければならない!と思い込んでいる狂気じみた軍人がいたのですよ。
マジで。。。?
上の映画を観れば解ります。
でも、上の映画は結局は映画でしょう? つまり、事実とは違うのではござ〜ませんかァ〜?
いや。。。 ほぼ史実に忠実に映画化したものなのですよ。 いわばドキュメンタリーに近い映画です。 戦争ほど悲惨で馬鹿バカしいものはないと一般庶民は身にしみていた。 ところが、僕も含めて戦争を知らない世代が多くなった。 それなのに、子供時代に戦争を体験した世代までが日本が本格的に再軍備をしてアメリカと対等に外交交渉しようなどという寝言を言っている“とっちゃん坊や”が居る!
マジで。。。?
次の小文を読んでみてください。
「日本人の誇り」を回復するのに
何が必要か
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「日本人の誇り」を回復するための必然的第一歩は、戦勝国の復讐劇にすぎない東京裁判の断固たる否定でなければなりません。
(中略)
その上で第二は、アメリカに押し付けられた、日本弱体化のための憲法を廃棄し、新たに、日本人の、日本人による日本人のための憲法を作り上げることです。 (略) 国家の主柱たる憲法に嘘があるからです。
「嘘があってもいいではないか。
戦後の経済発展は軍備に金をかけず経済だけに注力したからではないか」
という人もいます。
これも真っ赤な嘘です。
戦前のドイツ、日本、戦後の韓国や台湾、近年の中国など、毎年GDP比10%、あるいはそれ以上の軍備拡大をしながら目覚しい経済発展を遂げたからです。
軍備拡大とはある意味で景気刺激策とも言えますから、むしろ当然です。
次いで、第三は、自らの国を自らで守ることを決意して実行することです。 (略) 少なくとも一定期間、自らの力で自国を守るだけの強力な軍事力を持った上で、アメリカとの対等で強固な同盟を結ばなければなりません。
(注: 赤字はデンマンが強調。
読み易くするために改行を加えています。
写真はデンマン・ライブラリーより)
246-247ページ 『日本人の誇り』
著者: 藤原正彦
2011年4月20日 第1刷発行
発行所: 株式会社 文藝春秋
“日本人の誇り”じゃなく、愚かにも集団を組んでお互いに殺し合わないという“人間としての誇り”を持つことが先決なのですよ。 上の文章を読むと、結局、藤原正彦さんは、“とっちゃん坊や”で 日本を滅ぼすような考え方に凝り固まっていると思ったのですよ。 自分では、教養人のつもりでも、数学という狭い世界に閉じこもっていた“井の中の蛙”だと思えるようなことを言っている。
でも、自らの力で自国を守るだけの強力な軍事力を持つことは、すごく当然なことだと思いますけれど。。。
あのねぇ〜、だから、それが“とっちゃん坊や”の浅はかな考え方ですよ。 すでに、世界のネット市民は地球人として“非暴力”の世界を望んでいるのですよ。
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でも、軍事力を持たないと国を守れないのじゃござ〜ませんかァ?
だから、それがアメリカの悪い影響ですよ。 ケネディー大統領を暗殺した“アメリカン・エスタブリッシュメント (またの名を Military-industrial-Pentagon complex)”は軍事力こそ、平和のシンボルだと考えている。 それこそ地球を滅ぼす考え方ですよ。
でも、軍事力じゃなくて、何で国を守るとデンマンさんは言うのでござ〜ますかァ〜?
国を守るのは軍事力だと思うから、いつまで経っても戦争がなくならない。 上の4人は、暴力に反対しながら、平和を守り、自分たちの目的を達成させているではありませんかア!
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(すぐ下のページへ続く)