オルフェと聖徳太子(PART 1 OF 3)
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『黒いオルフェ』 主題歌
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『黒いオルフェ』 (予告編)
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『黒いオルフェ』 (全編 フルムービー)
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デンマンさん。。。 今日は マジでロマンチックな映画のテーマ音楽で始まりましたけれど、“聖徳太子”とは時代も何も全く関係ないじゃござ〜♪〜ませんかァ!
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あのねぇ〜、全く関係ない事を僕が持ち出すはずがないでしょう!
つまり、“黒いオルフェ” と “聖徳太子” が関係あるのでござ〜ますかァ〜?
もちろんですよ。 あのねぇ〜、もうずいぶん以前のことになるのだけれど、バンクーバー市立図書館の分館で Joe Fortes Library というのが僕のマンションの近くにあるのですよ。
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日本で言えば公民館の中にある図書館でござ〜ますわねぇ〜。。。
そうです。 その分館で もう古くなって要らなくなった本をダンボールの箱の中に詰めて“どうぞご自由にお持ち帰りください”という札をつけて入り口の近くに置いてあった。
そのダンボールごとデンマンさんはマンションに持ち帰ったのでござ〜ますか?
いや。。。 それほどあつかましいことは僕にはできませんよ。 30冊ぐらい あったのだけれど、その内のいくつかを手にとって 興味のある本を5冊ほど持ち帰ったのですよ。 その内の一冊に“The Age of Fable”という本があった。
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“神話の時代” あるいは “おとぎ話の時代”とでも言うのですか?
そうです。 Thomas Bulfinch というおっさんが書いた本なのだけれど、初版が出たのが なんと 1855年。。。 今から 159年も前のことですよ。
そのタダの本をデンマンさんは読み始めたのでござ〜ますか?
そうなのですよ。 10年ぐらいほったらかしにしておいたのだけれど、たまたま1週間ほど前に手にとって見たのですよ。 そしたら、けっこう面白い。 その話の中に“オルフェとユリディス(Orpheus and Eurydice)”の話が出てきたのです。 もう著作権が切れてパブリックドメインで公開されているようで、ネットで調べたら次のサイトで ほぼ全文が公開されていましたよ。
Orpheus and Eurydice
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ORPHEUS was the son of Apollo and the Muse Calliope.
He was presented by his father with a Lyre and taught to play upon it, which he did to such perfection that nothing could withstand the charm of his music.
Not only his fellow-mortals but wild beasts were softened by his strains, and gathering round him laid by their fierceness, and stood entranced with his lay.
Nay, the very trees and rocks were sensible to the charm.
The former crowded round him and the latter relaxed somewhat of their hardness, softened by his notes.
Hymen had been called to bless with his presence the nuptials of Orpheus with Eurydice; but though he attended, he brought no happy omens with him.
His very torch smoked and brought tears into their eyes.
In coincidence with such prognostics, Eurydice, shortly after her marriage, while wandering with the nymphs, her companions, was seen by the shepherd Aristæus, who was struck with her beauty and made advances to her.
She fled, and in flying trod upon a snake in the grass, was bitten in the foot, and died.
Orpheus sang his grief to all who breathed the upper air, both gods and men, and finding it all unavailing resolved to seek his wife in the regions of the dead.
He descended by a cave situated on the side of the promontory of Tænarus and arrived at the Stygian realm.
He passed through crowds of ghosts and presented himself before the throne of Pluto and Proserpine.
SOURCE: "Orpheus and Eurydice"
話の前半部を書き出したのだけれど、日本語に訳すと“あらすじ”は次のようになるのですよ。
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オルフェの妻ユリディスが毒蛇にかまれて死んだとき、オルフェは妻を取り戻すために冥府に入った。
彼の弾く竪琴の哀切な音色の前に、ステュクスの渡し守カローンも、冥界の番犬ケルベロスもおとなしくなり、冥界の人々は魅了され、みな涙を流して聴き入った。
ついにオルフェは冥界の王ハーデースとその妃ペルセポネーの王座の前に立ち、竪琴を奏でてユリディスの返還を求めた。
オルフェの悲しい琴の音に涙を流すペルセポネに説得され、ハーデースは、「冥界から抜け出すまでの間、決して後ろを振り返ってはならない」という条件を付け、ユリディスをオルフェの後ろに従わせて送った。
目の前に光が見え、冥界からあと少しで抜け出すというところで、不安に駆られたオルフェは後ろを振り向き、妻の姿を見たが、それが最後の別れとなった。
あらっ。。。 このお話は 日本の神話の“イザナギとイザナミ”のお話と瓜二つではござ〜ませんかァ!
京都の女子大学で腐女子たちに「日本文化と源氏物語」を講義している橘卑弥子・准教授も そう思いますか?
そうですわ。 そのお話を知らないネット市民の皆様のために あたくしが書き出しますから、知らない人は読んでくださいまし。
(すぐ下のページへ続く)