茶そばと鰻(PART 2 OF 4)
あのねぇ〜、今日もバンクーバー図書館へ歩いて行ってきたのですよ。
往復で1時間歩くと、いい運動になりますわね。
そうなのですよ。 10時にマンションを出てロブソンストリートの1本裏のハローストリートを散歩するつもりで、のんびりと歩いていったのです。
どうしてハローストリートなのですか?
ロブソンストリートは東京で言えば銀座通りですからね。 ちょっと五月蝿(うるさ)いのですよ。 のんびりと散歩するという雰囲気ではないのです。
ハローストリートは静かなのですか?
ロブソンストリートから南へ1本だけ住宅地の方へ入り込んだ通りなのだけれど、車はほとんど通らないのですよ。 それでねぇ、今朝、初めてMINTIAのカバーのセロハンを取ってタブレットを2粒ばかり口に入れたのです。 ココロ踊る甘酸っぱさがふんわりと匂いたち、小百合さんの手紙が思い浮かんできたのですよ。
それで、もしかしてティーンエイジャーの女の子のようにスキップしたとか。。。? うふふふふふ。。。
よく分かりましたね。 そうなのですよう。 うししししし。。。 MINTIAのケースをポケットに入れてマンションを出たのだけれど、Barclay Manor のある小さな公園の一角にさしかかると、陽気の加減か?桜に似た花が狂い咲きしている。
どのようなお花ですの?
小さくて可憐な花なのですよ。「あれっ。。。寒桜かな?」。。。そう思って近寄って手にとって見ると、花の色は“ソメイヨシノ”と同じなのだけれど、花びらはチマチマしていて束になっている感じで。。。
何というお花ですの?
ちょっと分からない。 木に咲く花は桜と梅ぐらいしか僕は知らないのですよ。 (微笑) それで、桜色の花びらを見ていたら、また小百合さんの手紙が思い出されてきたのです。 MINTIAのケースをポケットから取り出してたタブレットを2粒、口に入れたのですよ。 気温は3度で肌寒かったのだけれど、ちょうど雲の間から日差しが差し込んでポカポカしてきた。 それで口の中に心躍る甘酸っぱさが広がると、もうじっとして居られなくなて、ついついスキップしてルンルン気分で飛び跳ねて歩き出したのですよう。 きゃはははは。。。
通りには他に誰も居なかったのですか?
いや。。。向かい側の歩道に胴体の長いソーセージドッグを散歩させている50歳ぐらいのカナダ人のおばさんが僕の方を見て呆気にとられていましたよ。(微笑)
それでデンマンさんは無視して、そのままスキップしながら遠ざかったのですか?
いや。。。せっかく僕の姿を眺めて唖然としているようなので僕は手を上げて「ハ〜♪〜イ!」と言ってニッコリしたのですよ!
そのおばさんは挨拶を返したのですか?
いや。。。呆気にとられたまま、ちょっち考え込むようにして、それから苦笑いを浮かべて首をゆっくり振りましたよ。 「陽気の加減で、あんな風に調子に乗ってしまう男が出てくるのかもね?!」。。。おばさんは、そう思っているようでしたよ。 しばらくして振り向いたら、遠ざかってゆく僕の背中をしばらくじっとして眺めていましたよ。 きゃはははは。。。
マジで。。。?
ただ平凡に30分歩いて図書館へ行くのもつまらないので、たまには“おふざけ”するのも精神衛生上いいことですよ。 (爆笑)
。。。で、メールの中に書いてありましたけれど、うな重のことで面白い記事があったのですか?
そうですよ。 ここに書き出しますから小百合さんも読んでみてください。
うなぎ 野田岩
天然うなぎにこだわり
店を休んだ江戸前うなぎの名店
小津のグルメ手帳に出てくる店を種類別に分けたとき、一番多いのが「うなぎ屋」だ。 最初に「うなぎ」としてのくくりで17店、途中「うなぎ - つづき」として15店が追加され、計32店の「うなぎ屋」が登場する。
毎年年末には、小津は年越しそばを食べる代わりに、「太く長くいきるほうがよい」と主張して、ことさら太いうなぎを食べたというエピソードもあるほどだから、小津のうなぎ好きも相当なものだったに違いない。
大串で有名な千住の『尾花』は小津がよく通った名店だが、昔はもちろん今現在も、天然うなぎにこだわり続けている麻布飯倉の『野田岩』も、グルメ手帳に登場する名店だ。
「当時うちが出していたのは、正真正銘の江戸前うなぎ。中でも7月頃、東京湾に南風が吹くと、風に導かれるようにえさを求めて湾奥までやってくるうなぎの旨さは格別でした」
そういって当時を懐かしむのは、『野田岩』5代目、金本兼次郎さん。 当時はどの店も、うなぎはすべて天然という贅沢な時代。 小津の舌もとことん磨きがかかっていた筈だ。
しかし、小津がうなぎを堪能した昭和36年あたりから、冬場の天然うなぎが獲れなくなったという。
「周りは養殖うなぎを当たり前のように扱っていましたが、うちは以後14年間、冬場は店を閉めました」
現在では、天然物の獲得はさらに厳しい状況だが、4月中旬から12月下旬までの期間は、天然うなぎが『野田岩』のメニューに上がる。
その天然うなぎの香りと味を、金本さんは「良質のバターを火の上に落としたような濃い匂いだが、油は淡白で繊細な味わい」と表現する。
天然うなぎは、触るだけで香水のようないい香りが手に移るという。 焼きは「火鉢一生」といわれるほど難しい。
86 – 87ページ 『いま、小津安二郎』
取材・文: 丹野達弥・田中宏幸
2004年3月1日 初版第3刷発行
発行所: 株式会社 小学館
あらっ。。。なんだか、とっても美味しそうなうなぎを出すお店のようですわね。 でも、どうして「うなぎ 野田岩」を取り上げたのですか?
たまたま『いま、小津安二郎』を読んでいたら目に付いたのですよ。
でも、先日の記事では『天ぷら おかめ』を取り上げていましたよね。
■『夢とロマンの小包』
(2011年2月20日)
よく覚えていますね。
まだ1週間も経っていないのですもの。。。覚えていますわ。
あのねぇ〜、「うな重」の写真を見たら小百合さんと一緒に食べた「うな重」を思い出したのですよ。
うな重を一緒に食べたってぇ。。。もうずいぶん前のことでしょう?
そうです。。。でも、「うな重」の写真を見たら昨日の事のように思い出したのですよ。 僕がそのとき書いたメールを読んでみてください。
件名:おはよう!鰻重はうまかった!
ありがとう!きゃはははは。。。
♪┌(・。・)┘♪
日付: Sat, 24 Oct 2009 12:03:14 +0900
差出人: "green@infoseek.jp"
宛先: "domini@yahoo.co.jp"
CC: "barclay1720@aol.com"
昨日は、思い出を作ってくれてありがとう!
鰻重はうまかった。
あのキモのお吸い物は生まれて初めて飲みましたよう。
昨日、東行田駅から家に帰る途中で「かどや」に寄って焼きそばを4人前買いました。
ちょうどおばさんが行田病院へ行って留守でした。
お昼ごろ病院に行って帰ってきたのが5時ごろで、
4人前の焼きそばを包んでくれましたが、
作るのには間に合わなかった。
おじさんが作りました。
でも、同じ味でした。
それにしても、病院は大混雑だったとか??
お昼から5時までかかるのだから、日本は病人天国、いや、病人地獄?になったのか?
\(*^_^*)/ キャハハハ。。。
初めて、あの101歳のおばあさんと話をしました。
あんなに元気な100歳以上のおばあさんを見るのは初めてでしたよう。
元気ですよね!
ビックリしましたよう。
明治41年生まれですからね。
家に帰ってさっそくお袋と焼きそばを食べました。
小百合さんに鰻重をご馳走になったことを話題に出して。。。
ムシの知らせと言うのでしょうか!?
小百合さんから、まもなく電話がありました。
珍しく電話機のそばに居たお袋が出たのだけれど、
小百合さんの名前を覚えていたらしく、「デンマンがご馳走になったそうで、ありがとう」と言うのが聞こえました。
ブログ以外のことでは、小百合さんの事をお袋にほとんど話しているのですよう。
お袋は最近、物忘れが激しくなったけれど、小百合さんのことはよく覚えているようです。
今日のブログの記事は「おばんざい」
2008年8月4日に書いたものを再掲載したものです。
■『おばんざい(2009年10月24日)』
バンクーバーから成田に向けて飛び立つ(10月6日)前、9月30日の午後11時40分に上の記事をライブドアのブログに予約投稿しました。
時間があったら読んでみてね。
■『ムカついているの?』
(2009年10月23日)
すぐ上の記事は10月22日に書いた小百合さんへのメールを使っていますよ。
この記事も時間があったら、ぜひ読んでみてね。
小百合さんもムカつくことがあるけれど、
めれんげさんのムカつきとは本質的に違うんだよね。
どのように違うの?
上の記事を読むと、それが理解できますよう。
\(@_@)/ キャハハハ。。。
夕べはNHKの深夜番組で『日本の祭り2009』の「阿波踊り」を観ましたよう。
午前1時10分から3時12分まで。
8月21日の再放送で2時間番組でした。
解説は前半が娯茶平連の連長さん、後半が天水連の連長さん。
ゲストは朝ドラ「ウェルかめ」の出演者で倉科カナさん、羽田美智子さん、星野知子さんの3人。
藍場浜演舞場と両国での輪踊りを中継。
映し出されたのは蜂須賀連、扇連、悠久連、うきよ連、娯茶平連、うずき連、天水連、阿呆連、無双連、ゑびす連、かずら連。
確か番組の殿(しんがり)に出てきたと思うのだけれど、阿呆連の踊りが一番印象に残りました。
自由で、躍動的で実に良かった。
お祭りっていいよね。
観ていると“日本人の血”が踊り出しますよう。
やっぱり、僕は日本人だと、しみじみと感じました。
400年の伝統・鍛え抜かれた技と美。
臨場感たっぷりの2時間。
う〜♪〜ん・・・
まさに、その通りでした。
小学生から初老の男女まで、みな熱くなって一生懸命に踊っていたのが伝わってきましたよう。
日本人の元気の源(みなもと)を感じて、僕も元気をもらいました。
「かずら連」の解説で踊る人の浴衣のすそに描かれていた“かずら橋”を見て急に思い出が鮮明に蘇(よみがえ)りました。
あああア〜、なつかしい!
30年前に訪れた祖谷川(いやがわ)に沿ったカーブの多い一車線の道は忘れられない。
まかり間違えば、祖谷渓谷に落ちて死にそうなスリルを感じてゾクゾクとしたものでした。
世界に飛び出す前に、まだ行ったことのない四国に行ってみたい。
そう思って選んだ場所が“かずら橋”でした。
秋には紅葉の景色が見事だと聞いていたけれど、行ったのは確か夏休みだったと思う。
紅葉には記憶がない!
弘法大師が祖谷に来たとき困っている村民のために架けたと言う伝説。
平家の落人(おちうど)がこの地に潜み、追手が迫ってもすぐ切り落とせるように葛(かずら)を使って作ったと言う伝説もある。
歴史馬鹿の僕は、そういう伝説に惹かれて行ってみたのでした。
とにかく、クネクネと曲がりくねった一車線から深い渓谷を観ながら、運転を間違えば、谷底へ落ちて死んでしまうような恐怖を味わいながら橋まで行ったスリルが未だに忘れられませんよう。
しかも、山野に自生するシラクチカズラで編まれた吊り橋は、全長45m、水面からの高さ14m。
歩くたびにユラユラと揺れてスリル満点。
渡し木と渡し木のすき間から見える渓谷の美しさもスリル満点。
ゾクゾクしました。
400年も続く伝統の阿波踊りが、洗練され、躍動的な現代の踊りになって観る僕の“日本人の血”を沸かせた!
そして、僕は祖谷渓谷に落ちて死ぬかもしれない、あのゾクゾクとするスリルを改めて思い出したものでした。
残念ながら、阿波踊りをまだ現地で観たことがない。
でも、テレビ画面の中に日本人の原点を見たようで、本当に元気をもらいました。
400年の伝統・鍛え抜かれた技と美。
そうだよね。
日本と日本人は、やっぱり素晴らしいと思いましたよう。
でも、現在の日本は歪(ゆが)められている。
病(や)んでいる。
テレビを見ていても悲惨なニュースは後を絶ってないよね!
自殺者は1年に3万人以上!
10月19日には、18歳の少女がヨットスクールの屋上から飛び降り自殺した。
派遣切りに合い、仕事がなくなって、生活保護も受けられず
30代の男が一人さびしく餓死をした。
この男のことを10月8日にNHKの「クローズアップ現代」が取り上げていましたよう。
「“助けて”と言えない〜いま30代に何が」
見ていて本当に悲惨な事件だと思いましたね。
働き盛りの30代が餓死している現状。
民主党政権は“コンクリートから人へ”と言っているけれど、
言っているだけ!
日本の未来を本当に素晴らしい国にしようとするビジョンを持った政治家が居ない!
ビジョンを持たないグータラな世襲の政治屋のために貴重な小百合さんの人生、家族の生活を無駄にすることはないのですよう。
世界に羽ばたく。
そういう選択もあるのです。
そして海外から日本を良くする選択だってある!
今日は残念ながらどんよりと雲っている。
しかし、日本の政治が駄目でも、日本は僕のふるさとですからね。
ふるさとは、やっぱり素晴らしい。
この素晴らしさだけは、政治が駄目でも存続してほしい。
“国敗れて山河あり!”
祖谷(いや)渓谷の小便小僧
戦後の復興を立ち上げた政治家が今は居ない!
ビジョンを持たず日本を悪くする政治屋だけが馬鹿なことをやっている。
しみじみと、そう感じるこの頃です。
でも、今日もウィンナコーヒーを飲みながら
のんびりと楽しんで書いていますよう。
小百合さんと再会して幸せを噛み締めています。
ヽ(´ー`)ノ きゃはははは。。。
ありがとう。
じゃあね。
(V__/)
(+'.'+)
(")_(")
『うな重と阿波踊り』より
(2009年10月26日)
2年前の10月26日の記事ですわね。
僕の日記をめくってみたら、実際に食べたのは10月23日の金曜日でしたよ。 店の名前までは覚えていないのだけれど、館林のどのうなぎ屋だったか?小百合さんは覚えていますか?
もちろん覚えていますわ。 館林の緑町にある『川魚 やまだ』ですわ。 館林駅から1キロぐらい離れたところにあります。 父が「うな重」が好きで生前よく行ったのですわ。
おおォ〜、小百合さんにとって、お父さんとの思い出の店だったのですか?
そうですわ。
なんだか僕が館林へ行ったので小百合さんがお父さんを思い出したようですね?
いえ。。。そうではないのです。。。デンマンさんが館林までやって来るというので私は電話で話した後で、なんとなくデンマンさんのブログを見ていたら次の記事に出くわしたのですわ。
(すぐ下のページへ続く)