軽井沢タリアセン夫人 愛の写真(PART 2 OF 3)
偶然と言えば偶然なのだけれど、僕は 今はもう無い毘沙門堂の事で記事を書いたことがあるのですよ。
どの記事ですか?
かなり前に書いたので、タイトルを忘れてしまったのです。 それで「阿部忠秋 毘沙門堂」と入れてGOOGLEで検索してみました。 その結果を見てください。
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■『現時点での検索結果』
まさか、これほど容易にタイトルが出てくるとは思わなかったのだけれど、204,000件ヒットした内のトップに出てきましたよ。
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■『行田市と大長寺』
。。。で、この事が言いたかったので、“軽井沢タリアセン夫人 愛の写真”を持ち出してきたのですか?
いや。。。もちろん、違いますよ。 まだ他にも言いたいことがあるのです。
この記事を読んでいるネット市民の皆様も、そろそろ退屈してくる頃ですから、余計なことは言わずに、あっと驚くようなことを言ってくださいなァ。
上の検索結果の赤枠で囲んだ箇所に注目してください。
『毘沙門堂と菊ちゃん』という記事ですか?
そうですよ。
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■『毘沙門堂と菊ちゃん』
もしかして。。。、もしかして。。。、かつてデンマンさんがエロい事をしようとした“菊ちゃん”ですかァ~?
小百合さんは、そういう事は よく覚えているのですねぇ~。。。? 実は、そうなのですよ。 あの“菊ちゃん”です。
それで、どうしてこの毘沙門堂と菊ちゃんが関わりがあるのですか?
実はねぇ、僕が小学生の頃、菊ちゃんは僕のお袋になついて、よく遊びに来たのですよ。
その頃から菊ちゃんはデンマンさんのお嫁さんになりたかったのですか?
当時の菊ちゃんは20歳を出ているか出ていないか。。。とにかく子供の僕の目には、もう大人でしたよ。
でも、精神年齢は7つぐらいだったのですか?
そうなんですよ。でもねぇ、いくらなんでも、まだ小学生の小さな僕を見て僕のお嫁さんになろうとは思わなかったでしょうね。菊ちゃんが僕のお嫁さんになりたくて、お母さんに頼みに帰ったのは僕が中学生の時のエピソードですよ。
それで、デンマンさんが小学生の頃、どのようなエピソードがあったのでござ~♪~ますか?
時々、僕の家に興奮して駆け込んで来たのですよ。
一体何があったのですか?
大事件が持ち上がった訳ではないのですよ。実は、菊ちゃんは言葉がはっきりと話せないのですよ。確か“お嫁さん”のことを“いーやん”と言っていたように思うのですよ。毘沙門堂の方を指差して、息を切らせながら“いーやんがきたぁ~。。。いーやんがきたのよゥ”。。。そう言いながら、アイドル歌手がやって来たように、うれしそうにはしゃぎ回ったのですよ。
それで、お嫁さんが毘沙門堂にやって来たのでござ~♪~ますか?
そうなんですよ。“お宮参り”なんでしょうね。上の説明にある通り、毘沙門天は七福神の一つですからね、縁起のいい神様ですよね。それで、大長寺の檀家の娘さんが末永く婚家で幸せで居られるようにと願(がん)をかけるために毘沙門天にお参りにやって来るのだと思いますよ。
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上の写真には男が写っているけれど、やって来るのは決まってお嫁さんだけなんですよ。花婿が一緒に来たのを見たことがありませんでしたね。ほぼ間違いなく付き添いの中年婦人と一緒に二人でやってくるのですよ。多分その中年婦人は仲人さんだと思うのですよ。
それで、菊ちゃんは必ずデンマンさんの家まで知らせに飛んでゆくのですか?
そうなんですよ。お袋だって忙しい時がありますからね。菊ちゃんが来るたびに一緒に見に行けませんよ。だから、お袋が忙しい時には、せっかく知らせに来たのだから僕に一緒に見に行くようにと言うのですよ。
それで、デンマンさんは菊ちゃんと一緒に見に行ったのでござ~♪~ますか?
小学生で暇をもてあましている事が多いからねぇ、付き合いましたよ。うへへへへ。。。1年に4,5回そう言うことがありましたよ。菊ちゃんは、もう、アイドル歌手がやって来たように嬉しそうにはしゃぐのですよ。“ちれいねぇ~、ちれいねぇ~” 感に耐えないような声を上げながら、うらやましそうにはしゃぎ回るのですよ。 よっぽど白無垢の衣装が素晴しいものに見えたのでしょうね。だから、お嫁さんになる事がいつの間にか菊ちゃんの夢と言うかロマンになったのですよ。いつか、自分もあのような白無垢の衣装を着て毘沙門堂にお参りしよう!そう思っていたのでしょうね。
そう言う“お宮参り”の風習が行田にはあるのですか?
実は、この記事を書くまで僕は良く知らなかったのですよ。それで、ちょっと調べてみました。次のような記事に出くわしました。
仏壇参り
婚家の仏壇にお参りをする儀式。
花婿の両親と花婿と仲人が同席をされ、ご先祖様に家族の一員になることを報告します。
仏壇参りが終了されてから、花嫁衣裳に着替えて式場へ向かいます。
仏壇参りがあると聞くと、近所の方が見に来て下さり、その方へもお菓子や缶ジュースのお土産を持たせるようです。
これとは別に花嫁が実家の仏壇や神棚にお参りをする儀式もあります。
草履は玄関に下ろさずに上から履いて出る風習があり、生きて再び実家に戻ることがないようにの覚悟を促した習慣です。
『挙式当日の婚礼のしきたり』より
つまり、“仏壇参り”の延長でしょうね。この毘沙門堂はお寺にありますからね。ご先祖様のお墓にお参りするついでに毘沙門天に願いをかけるのでしょう。
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でも、菊ちゃんは白無垢の衣装を着ることもなくあの世の人になってしまったのでござ~♪~ますか?
そうなんですよ。可哀想だけれど。。。奇病にかかってねぇ、40代で亡くなってしまったのですよ。でもねぇ、エピソードはそれだけで終わりじゃないのですよ。“馬鹿の一つ覚え”という言葉があるでしょう?
ええ。。。よく聞きますわ。うふふふふ。。。
この菊ちゃんは、同じ事を切りもなく話すのですよゥ。お嫁さんがやって来てから1週間ばかりは、その話を飽きること無く繰り返すのですよ。“いーやんがちれいなおべべを着てきたにィ~”。。。で始まって、お宮参りの様子を何べんも何べんも話すのですよ。もちろん僕だけに話すのではなく、顔見知りの人には誰にでも話すのですよ。僕はお袋から「7才のバカ」 じゃなく、「7才の女性」として付き合うのですよ、と言われているから、よほどの事が無い限り、適当に相槌を打って、うん、うん、うん。。。そうだったねぇ~。。。と聞き役になるのですよ。
子供の頃からデンマンさんは話を聞くのが好きだったのでござ~♪~ますわね?
聞き上手になったのは菊ちゃんと付き合うことが多かったからでしょうね。うしししし。。。でもねぇ、他の子供は正直ですよゥ。きりもなく同じ事を繰り返すから。。。“バカァ~!同じ事を何度も何度も言うなア!あっちへ行ってろォ~!” たいていの子供や中学生ぐらいまでは、このように怒鳴りつけますよ。大人は無視して歩き去りますよ。そうすると最後には僕のところにやってくるのですよ。
デンマンさんは、菊ちゃんの話を聞いてあげるのですか?
もちろん、内心では“んも~~ またかよウ!?”。。。と思いますよゥ。でもねぇ、菊ちゃんが怒鳴り散らされたのを知っていますからねぇ~、なんとなく可哀想じゃないですかァ~。。。だから、半分上の空(うわのそら)で相槌打ってやるのですよ。
つまり、そう言う訳で菊ちゃんに好かれるようになった訳でござ~♪~ますわね?
多分、そうだと思うのですよ。まともに相手になってあげるのはお袋を除くと僕ぐらいでしたからね。。。
納得しましたわ。それで菊ちゃんはデンマンさんのお嫁さんになりたかったのですわね?
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おそらくそうでしょう。。。
でも、小百合さんのお話にどうして菊ちゃんのことを持ち出したのでござ~♪~ますか?
実は、大仏の前で小百合さんと会った時に白い椅子に座りながら、この話をしようと思ったのですよ。
。。。んで、お話になったのでござ~♪~ますか?
いや、途中で気が変わりましたよ。
どうしてでござ~♪~ますか?
毘沙門堂は日光に移築されて影も形も残っていないのですよ。今では、そのあたりは更地(さらち)になって駐車場になっていますよ。
それで、どうしたのでござ~♪~ますか?
上の毘沙門堂の写真をよく見てください。
上の写真がどうだとおっしゃるのですか?
よく見ると毘沙門堂の向かって左側に小さなお堂があって、その中に石像が見えるでしょう?
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ええ、ええ。。。見えますわ。。。
これはお地蔵さんなんですよ。“塩なめ地蔵”と言うのですよ。このお地蔵さんが白い椅子のすぐそばに移されたのですよ。だからねぇ、僕はそこへ小百合さんを連れて行って、“僕が小学生の頃は、このお地蔵さんがアソコにあったのですよ。” そう言って毘沙門堂がある辺りを指差したものですよ。
それで。。。?
なんだか菊ちゃんの姿が思い出されてきましてねぇ~。。。それ以上話すのがつらくなって、話題を変えましたよ。
小百合さんはデンマンさんのその時の微妙な気持ちが分かったでしょうか?
菊ちゃんの事は一言も話しませんでしたからねぇ、小百合さんは何も分からなかったでしょうね。僕は、ただ、全く関係ない話を長々と続けましたから。。。
いつものようにでござ~♪~ますか。。。?
そうですよ。。。。でもね、おそらく、この記事を小百合さんが読めば、“塩なめ地蔵”の事をなつかしく思い出すと思うのですよ。
『毘沙門堂と菊ちゃん』より
(2008年1月7日)
どうですか、小百合さん。。。。? “塩なめ地蔵”を覚えていますか?
忘れてしまいましたわァ。。。 でも、デンマンさんが菊ちゃんにエロい事をしようとしたことは覚えていますわ。。。 どこかに、ネットで調べれば そのことを書いた記事があるはずですわよねぇ~。。。
そういう事は忘れてもいいのですよ。。。 んもおおおおォ~。。。
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