万夜一夜物語 (PART 2 OF 3)
美容と入浴と
アラビアン・ナイト
(千夜一夜物語)
(harem1b.gif)
知ってますか?
古来より人は脱毛、入浴、化粧を非常に大切なものと考えていました。
アラビアン・ナイトには、人々が浴場に入って身体を洗い、
体毛を剃り、精神を安定させる話があります。
彼らは温められた大理石の上にクッションを置いて横になり、
毛抜師が石灰状のもので体を擦って、ムダ毛を取りました。
そしてその後ハーブ入りのオリーブオイルで、体を磨き上げたのです。
これは現在でいう垢すりのようなものです。
実際、彼らは麻を叩いて柔らかくした布で、
指先や足先から体の中心に向かって、擦りあげていきました。
そもそもコーランの教えに「体毛は不潔なものであり、体から取り除くこと」というのがあります。
そういうわけで男も女も体中のムダ毛を取っていたのです。
そのあとで薔薇水を飲み、体の内側から臭いを消したのです。
また女性の場合は小袋に入れたじゃこう(麝香)を陰部に差し入れ、
体臭を消していたそうです。
(june901.jpg)
アラビアン・ナイトに出てくる第五代教王ハルン・アル・ラシッドは400人の寵姫を囲い繁栄を極めました。
その頃の教王は三大陸にまたがる広大な土地を持ち、今のバグダットからナイル河に至るまでがその領土でした。
彼は入浴をこよなく愛し、常に香料を神聖なものとしてインドから輸入していました。
他にもアラビアン・ナイトは、「アリババと40人の盗賊」や「シンドバッドの冒険」、「ヤムリカ姫」、「海のザクロ姫」などの興味深い話に満ちています。
しかし、生活の基本は一般の人から教王に至るまで、浴場で体を磨き上げることだったことが、どの物語にも書かれています。
ところで、当時ヨーロッパ人はほとんど体を洗わない生活をしていました。
フランスで香水がはやったのも、風呂にほとんど入らなかったので、香水で匂いを消すためだったというのもうなづける話です。
つまり、当時中近東に住んでいた人たちは世界でも類まれな清潔を好む人たちだったのです。
(kinuga25.jpg)
日本人もけっこう風呂好きですよね。
では、日本人の入浴の習慣はいつ頃から始まったのでしょうか?
多雨多湿な日本の気候風土が入浴と大きく関係しているのでしょうか。
それとも「湯水のごとく」という言葉があるように、
豊かな水に恵まれていたことと関係があるのでしょうか?
寒い冬、たっぷりと湯を張った風呂に肩までつかれば、冷え切った体は芯から温まります。
日本人の約8割は、毎日風呂に入るといわれていますが、こうした習慣ができたのは、
実は一般家庭に風呂が普及し始めた40~50年くらい前からです。
ちょっと、驚きでしょう?
また、風呂といえば湯を張った浴槽を連想しますが、風呂とはもともと蒸し風呂のことでした。
古事記や日本書紀には、水の中へ入り体を清める「みそぎ」の場面がしばしば登場します。
体の汚れとともに、心の穢も洗い清めるという意味がありました。
もちろん、それ以前から水の中で体を洗うという行為は、縄文人や弥生人も行っていたことでしょう。
こうした行為が入浴の起源といえるのかもしれません。
しかし、入浴とはたんに水で体を清潔にすることではありません。
入浴は湯を使うことが前提です。
当然、火と湯を沸かす道具が必要となってきます。
都市部において井戸がかなり自由に使えるようになったのは、江戸時代になってからのことです。
でも、庶民が毎日入浴できるほどには水が豊富にはなかったのです。
例えば、埼玉県で江戸時代になってから新田開発された地域では「芝行水」という風習がありました。
水が乏しいため、干した芝で体を拭いて垢や汗をぬぐいとったというのです。
風呂を沸かす燃料についても同じです。
農村ならば里山などから柴を刈ってくることもできるでしょうが、
毎日、風呂を沸かすほど大量の柴を取ってくることはできません。
さらに、浴槽を作るのにもかなりの技術と費用がかかり、
江戸の庶民が自宅に浴槽をもつことはとても無理な話でした。
実際には、日本人は風呂好きどころか、現代人ほどには入浴の習慣はなかったのです。
つまり、風呂好きだと思われている日本人も、
風呂に毎日入るようになったのは歴史的に見れば、ごく最近の事だったんですね。
そういうわけで、アラビアン・ナイトの時代に遡(さかのぼ)れば、
日本人もアラブ人の清潔好きには及ばなかったという事です。
日本人の平均寿命が世界一になった理由として、医学の進歩がまず言われますが、
中には、日本人の入浴の習慣もそのひとつではないかと考えている人もいるほどです。
考えてみれば納得がゆきますよ。
なぜなら、風呂に入る事で清潔が保てるし、
風呂に入る事でリラックスできてストレスが発散できます。
最近の研究では、ストレスが原因で発病する病気がかなりあるということが分かってきました。
例えば、胃がんなどはその良い例ですよね。
そういうことを考えながら、今夜もゆっくりと入浴して疲れとストレスをとってくださいね。
(sayuri33.jpg)
『美容と入浴とアラビアン・ナイト(千夜一夜物語)』より
(2006年6月26日)
このお話は2006年6月26日に書かれたものではありませんかア! かれこれ9年前ですわ。 覚えているはずがないじゃありませんか!
だから、この話の続きとして最近でもジューンさんは登場しているのですよ。
それは、どのお話ですか?
次のエピソードです。
ジューンさん、バイザイして
(june72b.jpg)
どうして わたしが出だしにバンザイしなければならなかったのですか?
ジューンさんの脇の下を見るためですよ。 上のイタリア映画の感想で僕は次のように書いたのですよ。
カップルが愛し合う場面で、
僕はある点に気づいたのです。
(linno04.jpg)
西欧のほとんどの国の女性が
今日では腋毛を定期的に剃っているのですが、
ギリアーナの腋毛が剃ってないのです。
19世紀のイタリアでは貴族の女性でも
腋毛を剃らずに そのままにしていたようです。
(armpit2.jpg)
デンマンさんは、腋毛を剃らずに そのままにしていた女性を見てムラムラときたのですか?
いや。。。 とりわけ ムンムン、ムレムレになったわけではないのですよ。 ただ、いつ頃から女性が腋毛を剃るようになったのか? ちょっとばかり興味を持ったのです。
。。。で、調べてみたのですか?
そうです。。。 次のように書いてありました。
現代では、西洋社会を中心に、多くの女性が化粧同様定期的に腋毛を剃るのが習慣となっている。
それまでは、女性が頭髪、眉毛、まつげを除くほぼ全身の体毛を剃っていたローマ帝国時代を除き、長年にわたり腋毛を剃る習慣がなかったものの、1915年にアメリカの女性向けファッション誌"Harper's Bazaar"に掲載された広告に記載された、"Summer Dress and Modern Dancing combine to make necessary the removal of objectionable hair"(サマードレスとモダンダンスには、好ましくない毛の除去が必要)という一文が火付け役になり、その後安全カミソリの発明とともに、腋毛の剃毛が一般化していったとされている。
(harpers1929.jpg)
まずはアメリカ、カナダで一般化し、第二次世界大戦後西ヨーロッパに普及、1990年代の冷戦崩壊後、旧東ヨーロッパにも普及した。
なお、イスラム教徒の場合、宗教的清めの意味として、男女とも腋毛を剃る習慣がある。
日本においては、大正時代以降、まずダンスホールで肩が露出する夜会服を着用する上流階級の女性を中心に腋毛の剃毛が普及した。
谷崎潤一郎の小説「痴人の愛」(1924年)にも「洋服を着るには腋の下を剃るもんよ、此処が見えたら失礼じゃない」と、既にそのような習慣があったことを示す一文がある。
しかし、一般女性に普及するのは、一般女性の多くが洋服を着用するようになった太平洋戦争後である。
特に1950年代になりアメリカで流行したノースリーブが日本でも紹介され普及した際に、同時に腋毛を剃る習慣も普及、さらにノースリーブを着用しない女性にも、集団心理が拍車を掛けたこともあってか、女性のたしなみとして一般化するに至った。
(ken005.jpg)
マンガ・アニメ等では腋毛は原則として男性でも省略して描かれるのが定番であり、成人向けのマニアックなものや剛毛であることを表現するために、腋毛そのものを描くことが目的でない限りあえて描かれることはまずない。
男らしい剛毛の記号としての胸毛やすね毛が描かれているキャラクターであっても、腋毛はないことがほとんどである。
出典: 「腋毛」
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
デンマンさんは女性の腋毛にかなり関心を持っているようですわね。
いや。。。 それほど関心があるわけではありません。。。 ただ、ジューンさんは脇毛をどうしているのかなァ?。。。とちょっとばかり気になったのですよ。。。 でも、ジューンさんの脇の下を見て安心しました。
(june72b.jpg)
『ジューンさん、バイザイして』より
(2015年2月1日)
このようなお話の中に登場したくありませんわ。 男性週刊誌に載っているような“囲み記事”ではありませんかァ!。。。 そのようなエピソードの中で バンザイしたくありません。
でも、“万夜一夜物語”はネットで公開されているのですよ。 だから、100年後、いや。。。400年後になってからでも、ちょうど “千夜一夜物語”が現在でも読み続けられているように、ジューンさんが登場するエピソードが読まれ続けるかもしれないのですよ。
だけど、マジで、10,001のお話が“万夜一夜物語”の中に出てくるのですかァ~?
マジですよ。。。 信じられませんか?。。。 だったら、ジューンさんも信じられるように、ここに証拠を見せますからねぇ~。。。 じっくりと見てください。
(goo50416d.png)
■『拡大する』
あらっ。。。 本当に 10001件の記事が投稿されたのですわねぇ~。。。
(bigcash.jpg)
■『稼げばそれでいいのか?(PART 1 OF 3)』
。。。で、GOOのデンマンさんの“万夜一夜物語”は読まれているのですか?
読まれているのですよ。 次のアクセス記録を見てください。
(goo50416a.png)
■『拡大する』
一週間に 約 1、300人のネット市民の皆様がやって来て、一人が 約 10のエピソードを読んでいるのですよ。
信じられませんわ。
信じてくださいよう。。。 昔の人は“信じる者は救われる!”と言ったのだから。。。 ジューンさんも僕の“万夜一夜物語”を読んで幸せな気分に浸ってくださいねぇ~。。。
(laugh16.gif)
(すぐ下のページへ続く)