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写真狩りでワロタ(PART 2 OF 3)

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写真狩りでワロタ(PART 2 OF 3)



とんかつの聖地へ



あともどりがきかない味がある。 いったん思い出すと困り果てる。 たとえば、とんかつ、焼き鳥、鮨。
この三つばかりはいったんスイッチがはいってしまうと代替えがきかず、軌道修正がむずかしい。
きょうはとんかつのスイッチがはいった。 いや、予感はあった。

 (中略)

空腹のとき電車に乗っていると、おなじような現象に襲われることがある。
(とんかつ、食べたい……)
三つ四つさきの駅に、好みのとんかつ屋がある。 その味が舌のうえに飛来する。 ぐーっと耐えたのち、辛抱たまらん。

電車が止まった瞬間に腰が浮き、開きかけたドアのあいだをすり抜けて息も荒くホームに降りたつ。

ひとまず動悸をしずめると、つぎつぎやってくる味の記憶。 まず喉の奥のほうに香ばしい匂い、はげしい熱、ちくちく舌を刺す感触。 喉の奥、舌のつけ根、まんなか、舌の先。 歯ぐき、歯の裏側。 いじわるに滲み広がっていき、ひたひた、ひたひた伝染してゆく。 こんがり金いろの衣。 ピンク色の肉。 揚げたてのふくよかな香り……

身をよじりながら責め苦に悦ぶわたしは、巨大な蛸に吸いつかれた北斎漫画の主人公だろうか。



とはいえ、そんな歓喜の渦に巻きこんでくれる味にはおいそれと出合えない。 だからこそ、掃除機片手に喉をかきむしったり、電車からホームに飛び出してみたりする。

 (中略)



「燕楽(えんらく)」のとんかつはラードで揚げる。 それも、内臓のまわり、腸間膜から抽出されたふわふわまっしろの新鮮なラード。 それを鍋いっぱいに溶かしてつくった揚げ油なのだ。
豚肉は山形の三元豚(さんげんぶた)の霜降り。 パン粉は、ホテル仕様の食パンでつくる生パン粉。卵は宮城県栗駒高原の自然卵……

いや、「燕楽」のとんかつにこんなうんちくなどかえって失礼というものだ。 たとえおなじ素材を使っていたとしても、この店のこの揚げかたでなければ、あの味になるはずもない。



カウンターの外から、一部始終を眺める。 ふわりと生パン粉をまぶされた厚い肉が、てらてら光って揺れるラード油のなけへ滑りこむ。 ずん、と爆(は)ぜる重い音。 しかし、あわてず低めの低温のなかでそのまんま。

触らずいじらず、こちらが心配するほど放置する。 3分は経ったろうか、ようやくひっくり返されたその片面は、うっすら優しげなきつね色に染まっている。



(注: 写真はデンマン・ライブラリーより
赤字はデンマンが強調)



57 - 60ページ 『焼き餃子と名画座』
著者: 平松洋子
2009年10月13日 初版第1刷発行
発行所: 株式会社 アスペクト

『蛸と表現の自由』(AMEBLO)に掲載
『蛸と表現の自由』(Denman Blog)に掲載
(2011年7月29日)




でも、アメブロ(http://ameblo.jp/)の管理人さんが例え愚かで教養がなくて芸術に対する理解がないとしても、嫌な写真を拒否する権利があると思いますわ。



もちろん、僕もその点は認めますよ。 日本は自由の国なのだから。。。アメブロの管理人が言葉狩りをしようと写真狩りをしようと自由ですよ。

だったら、デンマンさんが何も言う必要はないではありませんか?

あのねぇ〜、アメブロ(http://ameblo.jp/)の愚かな管理人は自由に言葉狩りをしたり写真狩りをしたりすることができるように、僕にも言論の自由がある。

それで、アメブロ(http://ameblo.jp/)の管理人さんを批判しているのですか?

当然です!

でも、デンマンさんは、なんとなく感情的になって。。。ムキになってアメブロ(http://ameblo.jp/)の管理人さんを批判しているように見えますわ。

いや。。。僕はかなり冷静ですよ。 アメブロ(http://ameblo.jp/)の愚かな管理人にも理解できるように分かり易く話しているつもりです。

そうかしら?

もし僕の言う事が理解できないのだとしたら、それはアメブロ(http://ameblo.jp/)の愚かな管理人に教養がないからです。

具体的には、どのような教養がアメブロ(http://ameblo.jp/)の管理人さんに欠如しているのですか?

あのねぇ、アメブロ(http://ameblo.jp/)の愚かな管理人は葛飾北斎の次の絵も見たことがないのではないか? 僕はそう思っているのですよ。



『葛飾北斎の富士』

(2010年12月1日)



どうしてデンマンさんは、そう思うのですか?



葛飾北斎は日本人が誇りに思えるような素晴らしい芸術家なのですよ。

でも、それはデンマンさんの個人的な意見でしょう?

だったら、次の小文を読んでみてください。 僕だけの意見ではありませんよ。


衰えることのなかった創作意欲



葛飾北斎の作画への挑戦は死の枕元まで続き、自らを「画狂人」と名乗った。 風景画の世界を拡大し中国全土を一望しようとする作品や、日本の景勝を一覧しようとする作品など、不可思議な遠近法を使った立体地図のような世界を作り上げ、後の歌川貞秀の一覧図の基本をつくった。
また摺(すり)物の世界にも技法を凝らした作品を多く作ったし、春画の世界でも大活躍し、名作浪千鳥(なみちどり)は喜多川歌麿の歌枕と並ぶ春画の2大傑作である。
こうした北斎は、浮世絵における様々な表現の可能性を追求した画家として特筆される。

(注: イラストはデンマン・ライブラリーより
赤字はデンマンが強調)



122ページ
『すぐわかる 画家別 近世日本絵画の見かた』
著者: 安村敏信
2005(平成17)年9月30日 初版第1刷発行
発行所: 株式会社 東京美術




葛飾北斎は数えで90歳まで生きたのですよ。 それに死の床まで創作意欲を失わなかった。



その事が今回の未公開と関係あるのですか?

ありますよ。 アメーバ・ブログ(http://ameblo.jp/)の愚かな管理人は北斎が書いた絵に僕がパンツを穿かせたものを未公開にした。





パンツを穿かせたのがいけなかったのではありませんか?



そのような事はありませんよ。 僕が言いたいのは北斎の絵が芸術家の卵たちにも元気と意欲を与えているということですよ。

その証拠でもあるのですか?

ありますよ。 次の彫刻は葛飾北斎の「蛸と海女」を基にして東京藝術大学の学生が作った物なのですよ。



『藝祭を楽しむ学内編』

(2010年9月7日)



マジで。。。?



このような時に僕はウソをつきませんよ。 信用しないのならば、上のリンクをクリックして記事を読んでください。 しかも、北斎の「蛸と海女」は芸術大学の学生のみならず、たくさんの日本人にも元気と創作意欲を与えているのですよ。

その証拠でもあるのですか?

もちろんですよ。 僕は根拠のないことは言いません。 次の画像検索結果を見てください。





「蛸と海女」を基にして制作した画像がネット上に 5,880件もある。 これが何よりの証拠じゃないですか!



。。。で、デンマンさんは何が言いたいのですか?

あのねぇ〜、アメーバ・ブログ(http://ameblo.jp/)の愚かな管理人がやっている検閲は太平洋戦争中に日本帝国政府がやっていた言論統制のようなものですよ。


お粗末な言論統制



日本帝国政府と表現の自由



昭和15(1940)年3月、(日本帝国)政府は映画会社やレコード会社に、芸名が「ふまじめ」「不敬」「外国人と間違えやすい」ものを改名するように命じました。 国粋主義で徹底しようというわけですね。

漫才師のミス・ワカナ、歌手のディック・ミネ、東宝映画の藤原釜足(かまたり)、日活の映画の尼(あま)リリスなどがだめで、ディック・ミネはたしか、「三根耕一(みねこういち)」と改名したと思います。 黒澤明監督の『七人の侍』などに出演した藤原釜足も、後に元に戻しましたが、戦争中は藤原鶏太(けいた)と改名したはずです。

また戦争なんかしていないのに、「敵性言葉」を使うな、というのでプラットフォームは「乗車廊(じょうしゃろう)」、ビラは「伝単(でんたん)」、ラグビーは「闘球(とうきゅう)」、パーマネントは「電髪(でんぱつ)」、ペニシリンは「碧素(へきそ)」、カビだから緑なんですね。 またアメリカンフットボールは「鎧球(がいきゅう)」、スキーは「雪艇(せきてい)」、野球のスタルヒン投手は須田博(すだひろし)と変えられました。

ストライクは「よし」、ボールは「だめ」、というのは有名な話ですが、実際そこまでやったかはさだかでないものの、少なくとも横文字は片っ端から禁止と槍玉にあげられた記憶があります。 とにかくすべては国粋主義でいかねばならなくなった。

また時局にあわない不真面目なことはいかん、という命令が出て、落語協会までが、あるまじきことながら「自粛」して、遊郭、妾(めかけ)、不義、好色など53の噺を演じないことにし、浅草本法寺に「はなし塚(づか)」をつくて葬ってしまいました。 いやはや、お粗末な話でした、というしかありません。

(注: イラストはデンマン・ライブラリーより
赤字はデンマンが強調)



276 - 277ページ
『昭和史 (1926−1945)』
著者: 半藤一利
2009年6月11日 初版第1刷発行
発行所: 株式会社 平凡社



 (すぐ下のページへ続く)


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