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漫画家と平和(PART 1 OF 3)

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漫画家と平和(PART 1 OF 3)




苫小牧放置殺人事件



去年の暮れに報道された恐ろしい愛情の無い事件です。
先日漸く判決が出ました。
懲役15年

北海道苫小牧の何処かで、
3歳の男児長男&1歳の男児三男の兄弟が鍵の掛かったアパートに閉じ込められ放置され、長男は生米や冷蔵庫のマヨネーズやケチャップで飢えを食い凌いだが、三男は飢餓と低体温症で死亡した痛ましいNEWSです。
昼間に自動的に入る暖房で、餓死した弟が無残に腐食する横で、お兄ちゃんは必死で飢えを凌ぎ生き抜いて、若くて綺麗なホステス嬢のママの帰りを待ち続けた。

でも、ママは特定の交際相手の部屋に住み着いて1ヶ月以上幼子の養育一切を拒み、彼氏と成った男の前で低堕落に過ごす。
渋々そんな中帰宅して幼子放置したアパートに戻った時。
「何で生きてるの?」
と長男を見て驚いた。



三男は既に死亡して腐敗し、其のアパートの一室は異臭で充満していた中、長男はママの帰宅が嬉しくて「ママ、遅いよ」と泣きながら飛びついてきたと冒頭陳述で述べられたと言う。
NEWSでは実際此処から先の情報は途絶えましたけど……。

長男は児童保護施設。
三男は死体遺棄。
謎の次男は2004年突然死(恐らく母親の育児放棄による死亡?)

新たな情報がNEWSで報道されました。
この若いママ逮捕されてから、獄中で実は四男も出産していたそうです。

本来、この少子化の御時世四人も男児を産み育てれば勲章モノです。
育児養育だって様々な福祉でもサービスでも取れるし、母子家庭なら養育施設のサービスだって無料でもやってくれる行政や自治体だって利用すれば慎ましくも幸せな家庭だった筈。

 (中略)

女性として、母親として子を産んだにもかかわらず、子育てを放棄し子供に愛情を顧みない身勝手で自己満足で無情の最悪なお手本とも言えるこの事件。

腐敗して変わり果てる弟の姿を見ながら、育児を放棄され捨てられ餓死する様に狡猾に仕組まれた密室殺人の生贄として「死」を望まれていた事を疑わないでママを寒いアパートの一室で待ち続けた長男。
NEWSでしか知らない他人事でも、自分の周囲でこんな悲痛で酷い事が起きていないとは限らない日本だったりします。

(中略)

こんないい加減なママが子供を殺さない様にする対策って何が有るのか考えてみませんか?

赤ちゃんPOST
児童福祉、児童保護等諸々の施設や相談窓口だってございます。
低堕落なお馬鹿達への生活保護や働かないNEETなんかの支援より、早急に充実して欲しいモノです。

年金問題だのなんだので騒ぐ師走の日本。
「偽」の連中に注ぐ福祉や支援より、どうして「命」に関わる本当の危機に税金が使われないのか考えると、納税者として悔しさばかりが募りますね。
それに堕胎や生命を軽視する様な恋愛何か自慢する馬鹿は子供なんか産んで欲しくは無いし、生殖機能を摘出でもして自堕落に遊べば良い。
危険思想かも知れないけど、記憶の片隅に残るNEWSの最新情報を観て心底そう思いました。

私の意見は極端に偏っているかもしれないけれど、こんな酷い事が無い世界に憧れます。
平成と言う時代にありながら、人間に絶望した事件と私の記憶に残る痛ましい「命」と「死」のお話です。



2007-12-18 09:02



【デンマン注】
「ダ・ヴィンチ」さんは、現在「魔女」というハンドル名を使っています。
一部編集して、画像を加えました。あしからず。

『2006年12月のNEWSの記憶』より

『愛の進化論』に掲載
(2010年12月22日)




デンマンさん。。。オイラをお呼びですか?



おおォ〜。。。マンガ家! 首を長くして待っていたんだよォ。

でも、どうして全く関係ない『苫小牧殺人事件』など長々と引用したんすかァ?

あのなァ〜、我が子を二人殺した母親とオマエの精神構造がよく似ていると思ったのだよ。

デンマンさん! いい加減にしてくださいよ。 オイラはめちゃ忙しいのですよ。

分かっているよ! オマエは次のように書いていたからね。


田中康夫の『なんとなく、クリトリス』。。。じゃなくて『なんとなく、クリスタル』はX。 この人もバブルの人だから不況に弱いよね。 たちまち市民運動やり始め「いい人」になって延命図っているもんね。 見え見えなんだよ。 あれじゃもう、ろくな女にモテねーだろ。 なにしろ神戸の地震の時に、わしに一緒にボランティアに行こうって「SPA!」の編集者を通して誘ってきてさ。 仕事上無理だから断ったら、その断ったことを悪いことのように批判してやがんの。 市民主義のファシズムなんだよな。



あいつは原稿をFAXで送りゃ食っていける身分だろうけれど、こっちは絵を描く仕事なんだから。 仕事場でアシスタント4,5人使わなきゃやれない身分なんだからね。 わしは漫画を描くプロ。 わしはわしの現場を離れられないから、ただちに神戸に寄付金は送ったけどね。 田中康夫なんて一体、何のプロなの? 正義を背負った市民主義者になちゃって、ざまねーよ。

(注: 写真はデンマンライブラリーから貼り付けました)



24 - 25ページ 『「個と公」論』
著者: 小林よしのり
2000年5月10日 第2刷発行
発行所: 株式会社 幻冬舎




オイラがめちゃ忙しいのが分かっているんなら下らない事で呼び出さないでくださいよ。



オマエは読者をナメてるのか?

ナメてるはずがないでしょう! デンマンさんのような面白い人をナメるわけがないでしょう。(苦笑) オイラは読者を大切にしてますよ。 デンマンさんもオイラの読者なら分かっているでしょう!?

でも、オマエは次のように書いていたぞォ!


そもそもわしは丸山眞男(まさお)に始まり、加藤(典洋)や大江(健三郎)の言ってきた昔ながらの「個の確立」というやつに対するアンチテーゼとして『戦争論』を描いたんだからね。
にもかかわらず彼らの書いた反論というのは、なおも昔ながらの言葉をそのまま繰り返しているだけ。
そんなんじゃわしの『戦争論』を到底崩せるはずがない。
どうにも時代遅れというか、向こうの方がずっと古い議論なんだよ、本当はね。
あんなんで若い人たちが説得されるはずがない。 
ナメてるんでしょーね、やっぱ。 読者をナメきっているってのが一番目についたなー。

(注: 赤字はデンマンが強調)



34ページ 『「個と公」論』
著者: 小林よしのり
2000年5月10日 第2刷発行
発行所: 株式会社 幻冬舎




デンマンさんも昔ながらの「個の確立」というやつを書きまくったのですか?



いや。。。書きまくる程書いたわけじゃないけれど、僕はオマエの熱烈な読者なんだからナメて欲しくないんだよ。。。(微笑)

デンマンさんはマジでオイラの熱烈な読者なんっすかァ〜?

マジだよ。 このような場所で悪ふざけはできないんだよ。 僕だってオマエのように忙しい人間なんだから。。。

分かりました。 でもねぇ〜、『苫小牧殺人事件』の母親とオイラの精神構造が同じだなんて理不尽な事をネットで広めないでくださいよ! ことと場合によっては「名誉毀損」でデンマンさんを東京地方裁判所に訴えますよォ!

オマエはやっぱり分かってないんだね?

分かってないのはデンマンさんでしょう!! どうしてオイラが『苫小牧殺人事件』の母親と同じ精神構造を持っているのか? その理由を述べてくださいよう。 んもお〜〜

分かった。 オマエは自分の言っている事も良く理解してないようだから、どうしてオマエの考え方が『苫小牧殺人事件』を起こした母親と同じ精神構造なのか? その理由を分かりやすく説明するよ。

前置きはいいですから細木数子のようにズバリ!と言ってくださいよ!

あのなァ〜。。。ズバリ!ズバリ!と順序も考えないでしゃべると誤解を招いて細木数子のようにテレビの番組から降ろされてしまうのだよ。 だから、物事の順序は大切にしないといけないのだ!

分かりました。 じゃあ、手短に順序通りに話してくださいよ。
 
 
“平和こそ正義!”
 
 
まずこれだよ!

デンマンさん!。。。いい加減にしてくださいよ! こんな事を言うためにオイラを呼び出したのですか?

マンガ家!! オマエ、不満そうな顔をするなよ! 今しがた言ったように誤解がないように分かり易く順序通りに話すから苦虫をつぶしたような顔をするなよなァ。

デンマンさんはオイラの本をマジで読んだのですか?

読んだよ。

だったら、オイラは次のように書いたのですよ。 知っているでしょう?


歴史に道徳持ち込む愚に

そろそろ気づいてよ



どうしようもないねー、その良心主義者みたいな感覚が。
戦争に道徳持ち込んで良心主義者的感覚で語るなんて、クラウゼヴィッツすら知らんのかねと思ってしまう。

 (中略)

言葉を「進出」に書き換えたところで、そこに道徳的価値観を持ち込んで「悪」だったなんて言うんだから、それは旧態依然とした「侵略=悪」って話をしているのと全く同じだよ。 とにかく「侵略=悪」っていう固定観念があるところが左翼なんだよな。 左翼はずーっとそう言ってきたわけだから。

20世紀ってのは、帝国主義と共産主義とファシズムの時代だったわけだよ。 「帝国主義」とはつまり「植民地争奪主義」で、15世紀にスペイン・ポルトガルが海外に出て行った、いわゆる「大航海時代」から始まって、以降ずっと白人の帝国主義の振る舞いをマネなければ近代国家にはなれなかったんだよ。 とにかく植民地を持つこと自体が「近代国家」だったんだから。

そういう時代性を無視して、現在の基準で過去を見て、侵略はいけない、悪だとか言ったってダメなんだよ。 帝国主義か、しからずんば東南アジアのように植民地になるのか。 その二者択一しかない時代だったのであって、そんな時に「侵略はいけない」って言うのは20世紀前半の価値観からいくと、
「植民地になることが善である! 植民地になって、白人にムチ打たれることのみが、善なのだっ!!」
…って言ってることになるからね(笑)。

その時代に今の民主主義の観念なんか通用しないんだから。
今の時代の価値観でしかものを考えられないという「思想の不自由さ」がクダラナイわけよ。

(注: イラストはデンマンライブラリーから貼り付けました)



176 - 178ページ 『「個と公」論』
著者: 小林よしのり
2000年5月10日 第2刷発行
発行所: 株式会社 幻冬舎




僕は上の文章を読んだよ。 だからどうだとオマエは言うのォ〜?



オイラの本を読んで理解しているのなら“平和こそ正義だ!”なんて言わないでくださいよ。

だからオマエの精神構造は『苫小牧殺人事件』の母親と大して変わらないと言っているんだよ。 自分の自由な人生には子供が邪魔になると彼女は考えた。 それで我が子を殺そうと思ってアパートの部屋に1ヶ月近くも閉じ込めておいた。 もう二人とも死んでいると思ってアパートに戻ってみると長男がまだ生きていた。

オイラも“大東亜戦争を肯定する人生”を追求するために我が子を殺すことになるとデンマンさんは思っているのですか?

いや。。。オマエは、もっと酷いことをする可能性がある!

もっと酷い事ってどういう事っすかァ〜?

オマエは勝ち誇ったように実に愚かな事を書いた。

  (すぐ下のページへ続く)




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