壁に耳あり障子に目あり(PART 1 OF 4)
Subj:小百合さん、おはよう!
バンクーバーは雨ばかりで
ウンザリしてました。
きゃはははは。。。
Date: Jan 27, 2012 1:32 pm.
Pacific Standard Time
日本時間:1月28日(土)午前6時32分
From: denman@coolmail.jp
To: sayuri@hotmail.com
CC: barclay1720@aol.com
2012年1月26日(木曜日)
小百合さん元気ですか?
今日は珍しく晴れています。
最近、雨ばかりでうんざりしていました。
なんだか、気分がルンルンしてきてスキップしたくなったので、昨日に引き続いて、また小百合さんにメールを書く気になってしまったのですよ。
きゃははははは。。。
現在、気温は午後2時で5度です。
雨が降っても家の中に居る限りうんざりすることもないのですが、ダウンタウンの図書館へ歩いて行くには雨だとマジでうんざりしますよ!
今、このメールはウェスト・エンド・コミュニティ・センターの中にあるJoe Fortes Libraryで書いているのです。
もう一年以上も、たびたびこのバンクーバー図書館・分館で記事を書くことがあるので、僕の顔が覚えれらているのですよね。
フロント・デスクのすぐ近くのテーブルのオフラインのパソコンでこのメールを書いていたら、ついさっき、"The Piano"というHolly Hunter と Harvey Keitel が出演している映画の DVD をフロント・デスクに居る係員がわざわざテーブルの僕のところまで持って来てくれたのですよ。
(pianoholly.jpg)
これまでに僕が話しかけたこともない女性なのです。
僕は彼女の名前も知りません。
ちょっとビックリしましたね。
このDVDを1週間ほど前に予約しておいたのです。
ついさっき中央図書館から分館に届いたようです。
僕がフロントのすぐ近くのテーブルでメールを書いてものだから目に付いたのでしょう。
つまり、僕の名前まで知っていたということですよ。
なぜなら、ちゃんと、貸し出し伝票まで添えて持ってきてくれたのだから。。。
信じがたいですよ。
見ていないようで見ているものなのですよねぇ〜。。。
そう言えば、もう一つエピソードがあるのですよ。
この分館でも本やDVDをフロントで正式な手続きをしないで盗む奴が居るのを警戒してか?2年ほど前から無断で持ち去る人を自動的に検出する機械を入り口に備え付けたのです。
本にもDVD にも磁気テープが付いていて、貸し出す時に磁気でディセンシタイズ(Desensitize)するのです。
フロントで手続きをしないで持ち出そうとすると入り口のブザーが鳴って係員に無断で持ち出す人物が居ることを知らせるのです。
2、3週間ほど前、ブザーが鳴って係員に呼び止めれらている人物が居ました。
アクセントや表情から判断して、明らかに中近東からやってきた移民だと思うのです。
DVDを無断で持ち出そうとしたのですよ。
係員に問い詰められると、「これから貸し出しの手続きをするつもりだった」というような愚かな言い訳をしていました。(微笑)
「手続きをしないで、あなたはそこから出てゆこうとしたじゃいないの。私は見ていたのよ」
係員は、見てないようで見ているのですよね。
ところで、4,5日前、この分館で借りた本もDVDも無いにもかかわらず僕が持っているバッグの中味が引っかかったのですよ。
出口でブザーが鳴った。
僕はフロントデスクに戻って中味を出して調べてもらおうとしたのだけれど、まったく調べもしないで「ディセンシタイズしてあげるわね。時たま誤動作するのよ」と言って、すぐに僕の本を返してくれました。
見ていないようで見ているのですよね。
信用できる人物か?怪しい人物か?
見ていないようで、ちゃんと見ているのですよ。
“壁に目あり障子に耳あり”と昔の人は言ったけれど、しみじみとその諺の鋭さをかみ締めたのでした。
きゃははははは。。。
では、小百合さんもたまには本でも読んで。。。
あるいはDVDでも借りて、冬の夜長を楽しんでくださいね。
では、今日も一日元気よく!
じゃあねぇ。
ケイトーは、図書館のスタッフに信用されていると言いたいの?
これまで不思議と疑われたことがないのですよ。
真面目で正直な人だと思われていると、自慢したいのね?
いや。。。別に自慢したいわけじゃないのですよ。。。ただ、人は見ていないようで、見ている。 聞いていないようで、聞いているものだと、しみじみと考えさせられる出来事に、最近しばしば出くわしたので、こうして話題に取りあげたのですよ。
。。。で、ケイトーが話したこともない女性スタッフがケイトーを覚えていて、DVDをケイトーが記事を書いている机まで持ってきてくれたの?
そうなのですよ。 驚きましたよ。
しかも、貸し出し伝票まで付けてケイトーに渡したの?
そうなのですよ。 実は、閉館時間が近づいたので僕は5分前に切り上げて分館を出ようとしたらブザーが鳴った。 それで、調べてもらおうとフロントデスクまで戻ったのだけれど、別のスタッフが「いいわよ、いいわよ。誤動作だと思うわ」とニッコリと笑みを浮かべて調べようとしない。 マンションに戻ってから「貸し出し伝票」を見たら、「貸し出し伝票」だと思った伝票は、実は、図書館の間の「移動処理伝票」だったのですよ。 つまり、中央図書館からJoe Fortes Library へDVDを転送するために添付された伝票だった。
つまり、貸し出し処理がされてなかったの?
たぶんねぇ。。。それでブザーが鳴ったのかもしれない。 僕は分館を出る時に借りる手続きをしなければならなかったのかも。。。そう思ったのですよ。 通常は図書カードをスタッフに渡して、スタッフがカードリーダーに図書カードを晒して貸し出し手続きをするのですよ。 そうでない場合にはスタッフがマニュアルで僕の図書会員バーコードの番号ををキーボードから打ち込まねばならない。 そんな面倒なことまでして、更に、僕が記事を書いている所までDVDを持って来てくれたわけだから。。。しかし、貸し出し伝票が付いてないということは、貸し出し手続きがされてなくて。。。、だから、DVDの磁気テープはディセンシタイズ(Desensitize)されてなかった。 それでブザーが鳴ったに違いない! そのような結論に至ったわけですよ。
それでケイトーは翌日フロントデスクに行って貸し出し手続きを済ませたの?
そうするつもりだったのだけれど、念のために僕の図書館のアカウントの記録を調べてみたのですよ。
(lib20201.gif)
この画面は2月1日にソフトカメラで撮ったものだけれど、バンクーバー時間で1月27日の午前中に調べた時にも間違いなく "The Piano"(DVD) は貸し出し処理が済んでいて、このように記録に載っていたのですよ。
ブザーが鳴ったのは、やっぱり誤動作だったのね?
そうなのですよ。 それにしても、スタッフは2度の手間をかけてDVD を僕が記事を書いていた机まで持ってきたくれたわけで、ずいぶん気の利(き)いた女性が居たもんだと感心したのですよ。
。。。で、"The Piano"はケイトーにとって、予約してまで観たいDVDだったのォ〜?
あのねぇ〜、実は、ピアノはシルヴィーも知っているダイアンとの間で DVD のタイトルだけじゃなくて、実際のピアノ・レッスンのことでもメールで話題になっていたのですよ。
(すぐ下のページへ続く)