日本人の祖先(PART 1)
デンマンさん。。。昨日、次の記事を書いたばかりではござ〜♪〜ませんか!?
■『日本人のルーツ』
(2012年4月9日)
あれっ。。。卑弥子さんは読んだのですか?
もちろん読みましたわよ。 あたくしは、これでも『新しい古代日本史』のマスコット・ギャルをやっているのですから。。。 古代史に関連する記事は努(つと)めて読むようにしているのですわ。
卑弥子さんがそれ程熱心だとは思いませんでしたよ。
つまり、今日は昨日の続きでござ〜♪〜ますか?
そうです。 実は、昨日の記事は9年前に書いたものなのですよ。
■『今、日本に住んでいる人は日本人でないの?』
(2003年7月17日)
マジで。。。? でも、どうして同じ記事を投稿したのですか?
柴田さんから、またコメントをもらったのですよ。 僕も久しぶりに上の記事を読んでみて、もう一度投稿するだけの内容になっていると思ったのです。 それに、僕の記事にはコメントがめったにつかないのです。 だから、真面目なコメントをもらうと嬉しくなって、すぐにその事で記事を書きたくなるのですよ。 そう言う訳で、昨日は予告編のつもりで9年前の記事を投稿したわけです。
それで、嬉しくなってぇ〜、あのォ〜。。。あたくしをお呼びになったのでござ〜♪〜ますかア?
そうですよ。 いけませんか?。。。それに、『新しい日本古代史』サイトのマスコット・ギャルである卑弥子さんとも、この喜びを分かち合いたいと思ってね。。。とにかく、柴田さんのコメントを書き出しますから卑弥子さんも読んでみてください。
Beaverland Net Form Processor
From: yasu60@******.plala.or.jp
To: barclay1720@aol.com
Date: Thu, Apr 5, 2012 4:14 am
(Pacific Daytime Saving Time)
日本時間: 4月5日午後8時14分
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This form was submitted:
Apr 05 2012 / 04:14:29
userid = barclay1720
FreeCity = oldhist-rikutou2-superb
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Your_Email_Address =
yasu60@******.plala.or.jp
Comments:
とても面白いです。
最近、平らの清盛を観ていまして、気がつきました。
東北の河童伝説です。
カッパドキアに因む物と睨んでいます。
河原者、エタ、つまりユダヤです。
後、天の邪鬼とは何者なのか?
日本古族、大伴、忌部、物部、と賀茂族の関係は如何でしょうか。
八幡太郎、賀茂次郎、新羅三郎と言いますが。
謎はつきません。日本最高。
宜しくお願いします。
Thank you for using Bravenet Email Form Processing!
つまり、柴田さんも「日本人のルーツ」にかなり拘(こだわ)っているのですわね。
日本史に興味がある者にとって日本人のルーツを探ることは歴史的冒険というか? 歴史ロマンですからね。。。
それで、「東北の河童伝説」や「天の邪鬼」も日本人のルーツと関係あるのでござ〜♪〜ますか?
関係あると思いますよ。 僕はたまたま中井久夫さんが書いた『私の日本語雑記』という本を読んでいたのですよ。
(lib20409.gif)
あらっ。。。デンマンさんは『失楽園』のDVDも借りているのですわね。
(paradise.jpg)
去年の10月に日本に帰省していた時に知り合いが話題にしていたので、見てみようと思ったのですよ。
まだ観てないのでござ〜♪〜ますか?
そのうち観て、また記事を書きますよ。 とにかく、偶然というのは、何と言うか。。。不思議と言うか。。。恐ろしいというか。。。なんとも奇妙なものですね。 日本人のルーツを探る記事にコメントをもらった時に僕は『私の日本語雑記』を読んでいたのですから。。。ついでに図書館のページにコメントまで書き込んでしまいましたよ。
(lib20409b.gif)
■『バンクーバー図書館のこのカタログのページ』
Japanese Paperback
(Book - 2010)
Barcode: 31383092625246
単行本として処理されているけれど、決してpaperbackの類ではない!
日本語の担当者が怠けたと言いたくないけれど、他の本と同じような説明がないのは可笑しい!
ブログで取り上げようとしても paperback ではソフトカメラで撮るだけのメリットがない。
ところで、この『私の日本語雑記』は精神医学者の中井久夫さんが書いた本です。
詩を書いたり訳書が多数あるので、もともと文学に興味があった人なのでしょう。
文章を書きたい人には、とてもためになる本だと思います。
僕もこの本から引用して記事を書きました。
興味があったら、次のURLをブラウザに入れて読んでみてください。
(リンクを貼りました。)
■『膠着語ってなんや?』
(2012年3月20日)
■『日本人の祖先』
(2012年4月10日)
あらっ。。。この記事が書き終わってないのに、『日本人の祖先』のリンクまで貼り付けてあるではありませんか!
せっかく図書館のページにコメントを書くのだから、ついでに、この記事のリンクも貼っておこうと思ったわけですよ。 うししししし。。。
それで、『私の日本語雑記』には、どのような事が書いてあったのですか?
日本人はさまざまな民族の血を受け継いでいるようです。 次のような面白いことが書いてありました。
(zakki.jpg)
ハワイは筏に乗った人々が南太平洋の島々に殖民していった、その最東北であるという。
ハワイ語を初めとする南太平洋諸語が海上でおらびあって通じる言葉に鍛えあげられたとしても不思議ではない。
その結果かハワイ語は世界でもっとも単純な音体系を持つという。
海上生活が言語の基本的な骨格を作るというのではない。
しかし、海上の民の言語は海上で使えるものでなければならない。
言語が耐えるべき自然的風雪である。
日本語の音体系はハワイ語の次に単純だという。
海上生活の試練を経たためだとは断定しないが、その可能性はあるのではないか。
特に琉球語の母音は a i u の3つである。
日本語(ヤマト語)の母音も、 a i u ö の4つが基本であった(大野晋 『日本語の形成』岩波書店 2002年)という。
大野氏のタミール語同系説についての言語学的論争に加わる資格は私にはないが、タミール語話者が遠路はるばる日本にこられるはずがないという異議は必ずしも成り立たないと思う。
海上の距離は陸上の距離とは違う。
南太平洋の他に、マダガスカル語がマレイ語族であってインドネシアからの五千キロのインド洋を越えての殖民によるということは確かなようである。
ヴァイキングによるアメリカ殖民の例もある。
(中略)
日本人の由来を DNA で調べてみると、これほど多数の民族が集まっているところはないぐらいだそうである。
よくは知らないが、北から数えれば、北中国、南中国、東南アジアあたりは誰でも思いつきそうだが、シベリアの民族もあれば、何とコーカサス人種もあり、アフリカ人もあるそうである。
欧米人は、日本人ほど顔の多様な民族はないという印象を持つようだ。
なるほど、友人でも彼は何人、彼女は何人と言えそうな人が多い。
皮膚科の教授から日本人の少なくとも一部には白人の血が混じっているといわれたこともある。
代表的な日本人の顔があるだろうか。
共通性は表情や仕草から生まれているのかもしれない。
民族移動には東に向かったものも居るだろう。
1万年前にベールング海峡が陸地になった時、そこを通って北アメリカに渡った民族移動があったことはわかっている。
その支流がこの列島に向かったのかもしれない。
古来、ユーラシア大陸には戦乱が多かった。
それに、日本が東アジア大陸から分離し海に囲まれた島になると、気候は一変して温暖となった。
日本の吸引力は大きかっただろう。
そして、太平洋岸の怒涛を前にして、ここで落ち着くことを決めたのだろう。
日本列島の原住民がこうしてできた「化石他民族」であっても不思議ではない。
(赤字はデンマンが強調のため。
読み易くするために改行を加えています。
写真はデンマン・ライブラリーより)
79 - 83ページ
『私の日本語雑記』
著者: 中井久夫
2010年9月6日 第4刷発行
発行所: 株式会社 岩波書店
これを読んで僕は思い出しましたよ。
何を思い出したのでござ〜♪〜ますか?
卑弥子さんは何も思い出さないのですか?
『失楽園』のことですか。。。?
やだなああァ〜。。。『失楽園』の事など話題にしてませんよ。 「人種の坩堝」のことですよ。
なぜまた急に「人種の坩堝」なのでござ〜♪〜ますか?
急ではありませんよ。 上で引用した中に次のように書いてあるではありませんか!
日本人の由来を
DNA で調べてみると、
これほど多数の民族が
集まっているところは
ないぐらいだそうである。
このように書いてありますよ。 つまり、日本は昔「人種の坩堝」だったのですよ。。。卑弥子さんはすっかり忘れてしまったようですね。 僕がわざわざ卑弥子さんを呼び出したのは、もしかしたら昔、次の記事の中で「人種の坩堝」について語り合ったことを覚えているかな?。。。そう思ったからですよ。
■『昔むかし、日本は人種の坩堝だった?』
(2005年8月19日)
「人種の坩堝」でござ〜♪〜ますか? そのような事をデンマンさんと語り合いましたかしら。。。?
じゃあ、卑弥子さんが思い出せるように出だしだけ書くから読んでみてください。
(すぐ下のページへ続く)