チエホフとシルク(PART 1 OF 3)
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デンマンさん...、 あんさんはどうして急にチエホフを持ち出してきやはったん?
めれちゃんは次の記事を読みよったかァ〜?
■『優美な日本女性』
(2013年5月11日)
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あらっ。。。 きれいで可愛い舞妓はんが出てきよりましたなァ〜。。。
いや。。。 舞妓はんはどうでもええねん。 めれちゃんが上の記事を読んだかどうかを聞いてるねん。
読まへんかったわァ。
どうして読まへんかったのやァ?
あんさんのことやから、どうせ軽井沢タリアセン夫人を持ち出してきよって、おべっかを使いながらベタベタするような記事を書くやろうと思うたのですねん。
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こうして軽井沢の別荘で小百合さんがあんじょう癒されている様子をベタベタと話しましたのやろう?
ちゃうねん。 そないなことは話題にならへんかったのやァ。
。。。で、どないなことを話しはったん?
わてが読んだ本からまず次の箇所を引用したのやがなァ。
優美な女性
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確かにこの国には魅惑的な生活作法が存在する
友人(ジェームズ・ドラモンド卿を指す)は日本女性を手放しで賞賛している。
日本の女性はもうなんとも言えない自然な優美さを持っている。
私の見る限り、世界で最も魅惑的でエレガントな女性たちだ。
少しばかり風変わりなところを矯正すれば、英国の宮廷だろうがヨーロッパの宮廷だろうが、一度連れ出すだけで彼女たちは憧れの的になるだろう。
日本女性のちょっとした風変わりなところも、しばらく一緒に暮らせばすぐに慣れてしまう程度のものだ。
私は彼の言葉を信用している。
彼は世界各国を旅し、実際にそうした国々に住んだ経験があるのだ。
こうした話を聞いたことが私が日本への興味を抱いたきっかけだったということもおわかりだろう。
男を磨くのは女だとはよく言ったものだ。
女性が品よく、優雅で、洗練されていれば、男性が下品で、粗野で不恰好ということはない。
もちろんこの逆も真なりである。
少なくとも私たちが旅した国ではそうだった。
日本の男性も態度が立派でマナーが洗練されている。
それは身分の高い者だけの特徴ではない。
一般人にも、喧嘩早かったり大法螺を吹いたり、不快になるほどだらしない者はまずいない。
路肩でその日暮らしで働いている者でさえ、会話はまともで礼儀をわきまえている。
日本人を観察する者は、この社会の「礼(politeness)」の存在にはっきりと気づくのだ。
よほどの権力者の場合は別にして、日本人が横柄で不躾な受け答えをすることはまずない。
彼らは攻撃的で口汚い人を軽蔑する。
そうした人々のもとで働くことさえ拒否するのだ。
(注: 赤字はデンマンが強調。
読み易くするために改行を加えています。
イラストはデンマン・ライブラリーより)
261-262ページ 『日本 1852』
著者: チャールズ・マックファーレン
訳者: 渡辺惣樹
2010年10月1日 第1刷発行
発行所: 株式会社 草思社
あらっ。。。 ジェームズ・ドラモンド卿というイギリス人のおっさんは日本人の女をえろう美化してますのやねぇ〜。。。
めれちゃんも、そないに思うかァ〜?
そうですう。。。 ちょっと褒めすぎですやん。
やっぱり、そう思うやろなァ〜。。。 でもなァ〜、幕末から明治にかけての日本女性の中には、当時日本へやって来たイギリス人やフランス人に“優美な女性”という強烈なイメージを与えた人もおったようやでぇ〜。。。
ホンマかいなァ〜。。。?
最近のミーちゃん、ハーちゃんの仲間と遊んでいたら“優美な女性”というようなイメージは、めれちゃんのオツムに浮かんでこんやろなァ〜。。。?
あんさん!。。。 いい加減なことを言わんで欲しいねん。。。 あんさんは、わたしがミーハーの仲間と遊んでいると思いはってるん?
ちゃうのかァ〜?
ちゃいますやん。。。 わたしは文学の仲間と格調高く短歌や詩を詠(うと)うとりますねん。
うん、うん、うん。。。 そう言われてみれば次の詩を詠(よ)んでいたなァ〜。。。
小さな赤い花
わたしをあなたの庭に咲く
小さな赤い花にしてください
そして、お水を注ぎながら
何かお話を聞かせてください
わたしは何も言えないけれど
あなたの言葉を聞きながら
いろんなことを思うのです
あなたに愛されるように
いつまでも綺麗に
咲いています
だからわたしのことを
忘れずにいてください
by merange (めれんげ)
2010.02.19 Friday 10:24
『即興の詩 小さな赤い花』より
『永遠の愛のコラボ』に掲載
あんさん!。。。 これは、もう3年前の詩やんかァ〜。。。 こないな詩を持ち出してきて欲しくないねん。 そないなことよりも、幕末から明治にかけてやって来やはったイギリス人やフランス人の中に“優美な女性”という強烈なイメージを持ったおっさんが実際におったのォ〜?
それが、おったのやがなァ〜。 そやから、わては実例として記事の中で“Silk (シルク)”という映画を紹介したのやァ。
Silk (シルク)
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『シルク』は、アレッサンドロ・バリッコによる小説『絹』を原作として、2007年に製作された日本・カナダ・フランス・イタリア・イギリスの合作映画である。
日本では2008年1月19日にアスミック・エースの配給により公開された他、8カ国で上映された。
日本人もメインキャスト以外に多数出演している。
ストーリー
19世紀のフランス、兵役を終えて故郷の村に帰ってきた青年・エルヴェは、美しい小学校教師・エレーヌと恋に落ち、結婚する。
村ではバルダビューが経営する製糸工場が主力の産業だったが、蚕に流行病が発生し、製糸工場の先行きが怪しくなってくる。
エルヴェは一攫千金を目論み、バルダビューの「極東の国・日本へ行って蚕の卵を買い付けてくる」という危険な仕事を請け負う。
真冬、フランスから鉄道を乗り継いでロシア、そしてキエフからは橇を乗り継ぎ、ウラジオストクからは密航船で酒田に上陸、さらに身分を隠して信濃国の某所・原十兵衛なる謎の人物が支配する村に乗り込む。
そこで謎の美女に出会ったエルヴェは強烈な衝撃を受ける。
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日本への蚕の卵の買い付けを成功させたエルヴェは莫大な富を得、再び危険を冒して日本へ向かおうとする。
真の目的は謎の美女に再会することであった。
しかしその後、エルヴェ夫婦の間には微妙な風が吹くようになってくるのであった…。
キャスト
役名:俳優(ソフト版吹き替え)
•エルヴェ:マイケル・ピット(吹替:内田夕夜)
•エレーヌ:キーラ・ナイトレイ(吹替:弓場沙織)
•原十兵衛:役所広司
•少女:芦名星
•マダム・ブランシュ:中谷美紀
•パルダビュー:アルフレッド・モリーナ(吹替:稲葉実)
•右門:國村隼
•少年:本郷奏多
•ジョーンクール町長:ケネス・ウェルシュ
•ルドヴィック:マーク・レンドール
•貿易商:カラム・キース・レニー
スタッフ
•監督:フランソワ・ジラール
•エグセクティブプロデューサー:
アレッサンドロ・バリッコ、ジョナサン・デビン、石井晃、パトリス・セロー
•プロデューサー:ニヴ・フィックマン、ドメニコ・プロカッチ
•脚本:フランソワ・ジラール、マイケル・ゴールディング
•撮影:アラン・ドスティエ
•音楽:坂本龍一
•美術:小川富美夫
•衣装:黒澤和子、カルロ・ポジオリ
『シルク --- 予告編』
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出典: 「シルク (2007年の映画)」
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
この映画の主人公であるフランス人青年・エルヴェが密航船で鎖国をしていた幕末の日本へやって来るねん。 そいで信濃国の山奥の村で謎の美女に出会ったエルヴェは強烈な衝撃を受けるのやがなァ〜。。。
これはホンマにあった話やのォ〜。。。?
この映画はイタリア人の作家が書いた小説『絹』を基にして制作したものやねん。
。。。で、イタリア人の作家は歴史的事実を基にして、その小説を書きはったん?
そォ〜らしいでぇ〜。。。 兵役を終えて故郷の村に帰ってきた青年・エルヴェは、美しい小学校教師・エレーヌと恋に落ち、結婚するねん。
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エレーヌは美しい知的な女性なのやがなァ〜。。。
それにも拘(かかわ)らずエルヴェ青年は日本に行くと日本人の女性に心を奪われてしまいはったん?
そうやねん。。。 例えば次のシーンやァ。。。 エルヴェ青年は原十兵衛の館(やかた)で彼のお妾さんから、初めて「もてなし」を受けるねん。
(すぐ下のページへ続く)